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人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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[六年前に焦がれていた姿とは違う、
今のリフルが屋敷に迎えに来てくれた

……使用人のシャツとパンツに
髪をまとめたリボンがワンポイントの
動きやすくまとめた身軽な姿から

ローブに義手の大部分を隠しているのに、
落ち着いた黒とそこだけ光る片メガネの
色々あって落ち着いたような姿……]

 
あ、こっちのがかっこいいかも……


[呆気なく次の恋に燃料をくべそうになって、
私の中で私が喧嘩する]


 「もうしんどいから諦めるんじゃなかったの!?」
   なにを聞き分けいい子してるんです?
   諦められないからやり直したんですぅ〜。
   一緒にいて嬉しいんでしょう?
 「ぶりっ子に死を!」

[皆さん頭の中で天使と悪魔の声がすると仰いますが、
私は阿呆と莫迦の声が聞こえます。
この恋もだめかもしれないというのに、
なにを楽しんでいるんだか。

……まあいいや放っておこう。
ルミさまに移さないように深く深くに埋めておこう]

 うん。うん……
 あら、リフルはチョコが少ない方がいいの。
 ルミさまがチョコ多いの食べられるわね?

[ちらりと「ちち」を確認する。
リフルうそつき。
お姫様に譲ってるんでしょう。
……知らないところで父親してるんだ。

嬉しそうにちちとクッキーの話をしてくれる彼女は、
これから行くクッキー屋にも興味をもってくれたようで、
2人でリフルを挟んで歩く道でもおいしい話に花が咲く。

ねえ、ってリフルに話を振れば、たまたま視線が重なって]

 そう、ね。
 ガラスだから光が入るときれいよ。
 きっと気に入ってもらえると思うの。
 
[距離感に戸惑いながら、
久しぶりに萌黄の目を見つめた。
リフルの瞳みたいなイエローグリーンのガラス玉が欲しくて、
こっそり屋敷を抜け出したのは5年前だったかしら。
庭のパラソルに付けて、萌黄越しに見る庭もいいものですよ。

……と言いかけて、ちょっと口ごもった。
なんだかベタ惚れエピソードっぽいから黙っておこう。
先の恋はなかったことにしたんだ。
なにより、今日のリフルは父親の顔をしているんだから、
困らせることはやめておきましょう。]

[おいしいクッキーを堪能して
どこかで習ったように食べ歩きをしようと思ったけれど、
試食の口が甘いままだし、と、
可愛いものを沢山そろえたお店にお姫様をお連れした。

クッキーのおまけは、後で親子で分けてもらえればいい。]

[くるくる回るルミさまのダンスに
まあすてき、ってハミングを乗せる。
作りかけの3拍子のメロディーを、
彼女の動きにあわせてリズムを変える。
つまづきそうになったらテンポを落として手を支え、
ステップが戻ればテンポも戻す。

なにやら抗議が飛んできたから
可愛いでしょう?って歌を止めた。
お姫様なら]

 きっと『ドレスも』似合うのに

[一部ハモったルミさまと顔を見合わせて、ねーって言った]

 リフルで遊ぶのも程々にしましょうね。
 気に入ってもらえて良かった。
 是非その衣装で収穫祭も楽しんでください。

[親子が秋のお祭りに出かける時間はあるのかしら。
リフルの方を伺ってみれば、ありがとう、と聞こえた。
慈愛がこもっていればルミさまのことだなって解ったから、
頷きだけを返した]

[オレンジ色の空の下で彼の冷たい温度に触れている。
これ以上踏み込めないのは、まだ怖いから。
前は手を繋ぐくらい思い切れたのにね。
思い切ったから、歩幅が合わなかったのだろうか]


 「ちちー、メグさぁん、お空見てー


[可愛く空の上を見ているお姫様が、
もうだれも呼ばなくなったあだ名を呼んだ。
まず心を読まれたかと思って彼女を見た。
そして、視線が私を避けているリフルを見た
リフルなら私がメグなのを知っているけど、
どうしてルミさまに教えたんだろう。
答え合わせは困ったものを見つけられたような顔した
リフルがしてくれた。]


 ……っ

[メグ、と口にだされて足がすくむ。
騒いでいた阿呆と莫迦の私も縮こまった。
違う気持ちなんて、期待ばかり膨らんで断れない。
シャーリエじゃない私は、まだ居ていいんだろうか]

[メグって呼ばれて出てきた小さな頃の私だけが、
背の高かったお姉さまを見上げる気持ちのまま空を見た]

[ほら見て、って彼の方を向いて緩んだ心の隙間に、
もう長く聴いていない名前が刺さる。
さんづけで呼ばれることなんてなかった。
ぎこちなく手を握られることなんてなかった。
この人は他の人とは違うんだって、うなずいてしまった。

はふ、と力が抜けたようにその場に座り込む。
離れてしまってもまだ冷たい右手で、
ルミさまを手招きする。]


 
リフルの好きなこと、教えて?



[これからの作戦会議は素早く内密に。
リフルに起こされるよりも前に秘密を二言交わして、
急いで立ち上がった。
年頃の女子には急に立ちくらみがあるのよ、って顔で、
何でもないって笑うけど、
優しい笑顔で見つめられてしまっては、
顔が火照るのをどうしようもないんだ。

――私、またこの人のこと忘れられなくなるんだ。

奇跡の流れ星はまだ降っていたけれど、
視線は空を向かないまま、奇跡の日は暮れていった]

[それからずっと後の日。
2人をピアノの部屋に招いた。
譜面台には一枚の手書き譜が乗っている。

あまりにも恥ずかしい歌詞を書き作曲したのは
エリックという男性。
ということにした私なのは、気が付かれても認めない方針]

[外国語で書かれた詩は私にも歌いづらいが、
ルミさまにもわからない。と思っている。
外国を旅したリフルは聴いて理解してしまうんだろうか]

[修正のあとがおびただしい譜を開けば、
Je te veux《あなたがほしい》のタイトルが現れる。
息を吸い込んでペダルを踏み込み、
3拍子の甘い和音をピアノに歌わせて、歌をうたった]

【人】 志隈

[考えの違いはよくあることだ。
警戒の色には僅かに何とも言えないような顔をした。>>77
現在のアジダルの産物と考えれば、
明かしてもいいようになる気分は察してほしいものだ。]

気まぐれで施される食物……餌の方が多いって事か。
善意の方が警戒されると言うなら、
俺がここの治安を良く見誤ってたようだな。

[見誤ってたとしても考えは変わらないが。
籠に入ったパンの方が減らない事は知らないし、
それに合わせて施し方を変えてるかどうかも、
特に気にする事では無い。

気に食わないだけだと言った。
人扱いされない兵隊を沢山見れば見るほどに、
俺達は一人の人間だと叫ぶ仲間がいて、
そんな環境で育った価値観もあるだろう。
takefreeと書かれてれば生ゴミよりそちらを選ぶ。
例えば自分が殴られたとしても、
あの人に安全な物を食べさせる方が優先された。

郷に入れば郷に従えと、この場所では彼の方が通用したとしても、
此方は“旅行者”でしかないのだし。]
(89) 2020/10/13(Tue) 1:50:42

【人】 志隈

[人を殺したと言えば、
そうだろうなと驚きもせずに頷いた。>>78
俺も殺してるとも一応告げて、
戦わなければならない世界には慣れ過ぎた。
それがどうかしたという顔を浮かべ。
路地裏に倒れる人間に眉一つ歪めないような男は、
相談相手には不適だ。
善意を知識として知っていても善人ではない。
ヒーローだって悪人を倒すからいいだろとは言っておく。
ヒーローより英雄は、
人殺しで呼ばれる事もあるなんて思い出したが。]

あんたにがっかりする事は別にないな。

[何故そう思った、と
また答えが返らなそうだと考えながら問うた。
理由があっても無くても、がっかりはしない。
憧れの混じった視線で見ているからもあるだろうし、
怯えて泣き出しても新鮮に変換される。
青い姿に呆れるは有り得るが、今の現状では思いつかない。

貰った分の優しさを伝えてるなら立派な物だと言うだろうか。
行動に関しては元より言う気がない。
相手が自分より人の心を持っているのは知ってる。]
(90) 2020/10/13(Tue) 1:50:59

【人】 志隈

[目まぐるしく世界は変わっていく。>>83
見慣れているとは言え眉を顰める怨嗟。復讐劇。

もしも。あの人が殺されたとしても復讐には走らない。
あんな殺意を持って奮う事は出来ないだろう。
ただ憐れみ、その魂の救いを願うだけ。
当然のように復讐される世界だとも考えてはなかった。
因果応報と巡るとしても、軍の仕事なら躊躇なく銃を撃ち、
復讐と言われても素直に身に受ける気もない。



甘ったるい声で人を愛せるあんたには、
酷な事だったんだろう。
慟哭が、それだけの愛を物語る。
同じだけ娘も愛したのだろう。

手放すしかないと言うが、
本当にそれしか無かったのかとは何度も思ってしまう。
危険に晒したくない気持ちには同意し、
逆にあの人に関する事を言われれば聞く耳が無いので、
一応納得はしてるものの。
成長していく少女の姿を見送る。
大切な物を失ってしまったあんたには、
彼女こそが必要で救いになっただろうにと痛ましい。
表情は変えずに、
“あんたは幸せになるべきだ”と気持ちを強くした。]*
(91) 2020/10/13(Tue) 1:51:16

【人】 志隈

──起きた後、近い内に──

あんたは、俺の恩人なんだろうな。
あんたがいたから、全部は捨てずに済んでいるし、
俺は俺として生きていられる。

…もしあの人に会うなら、あんたも一緒に行ってくれないか。
そうやって助けられたんだと紹介したい。
細かいことは言えないがな。

[何も思い出しはしないが、
ほんの少しの温かさが胸に湧いていた。>>2:=6
辛いことなど何もなかった。
あの人が幸せならそれで良かった。
あんただって甘えるなとそう言うはずだと考えていた。
苦笑めいた顔が優しさの様な物に見えた淡い夢。


“名前を呼びたい”なんて言われなければと眉を寄せていた為、
当時は素直に言うに至らなかったが、気が向いた。

無理強いをするつもりはなかった。
一人で行けと言われれば、
ビジネスライクな関係を築いてくるだろうか。
もう子供は子供ではなく、
あの人には変わりなく仕事がある。]
(92) 2020/10/13(Tue) 1:55:36

【人】 志隈

[……アジダルに抱く思いは恋愛感情なのだろう。
それだけではないが、それも含んでいる。
あの人への思いの違いを表すには一番しっくりは来た。

幸せにしたいと願い、
幸せになる姿を見届けるつもりだ。
そうして誰かがあんたを幸せにして、
自分が邪魔になると思えば、
また別の国に行ってもいい。
──と、強がっても心に痛みは伴っている。
離れたい訳ではないし、無理やり皮膚を剥がすような物だ。
それでも、やらなきゃならないならやる。

体温と匂いと、近付く事で掻き乱されるのはあんただけ。
不毛でも思い続ける事は苦ではない。
無愛想な中に甘さを薄く滲ませ見つめ続けるだろう。

恨むなら扉を開いた自分の迂闊さを恨め。
あれは俺の所為じゃない。
誰かと間違えて甘い色を落として、
自覚するほど更に広げたのだって、
寝ぼけてたあんたの所業だ。

だから、悪びれる気もなく。
寝てる時に唇でも奪ったらどうするのかと、
そんな悪巫山戯を考えそうなくらいには開き直る。

女装ランウェイの良さは未だにわからず惑っている。
汗と年の匂いを重ねたノーマルなあんたの方が好みなのは自覚した。]*
(93) 2020/10/13(Tue) 1:55:47


  手入れ、ねえ。

[ 既に無くなった記憶を世話する必要があるのだろうか。 ……いや、彼は記憶を消す、と言うよりかは「封じる」と言っていたような気もする。それならばこれらは鍵の開けられない箱に閉じられているだけなのだろう。

 そしてこの小さいのはこれらの管理人。あるいは記憶を大切に守っている存在なのだろう。本当の事ばかりを口にする深層意識とは違うようだし。

 ……つまり、どういうことなのだろうか。理解の及ばない悉くに口を引き結び、天を仰ぐように息を吐いた。SFじみた概念は触れこそしても得意ではないのだ。
 正しい真実は取り上げたこれらに映る──……記憶、のみか。再び脳裏に浮かんだビジョンに小さく眉を顰める。
 自分は叱咤した記憶の改竄行為に助けられたものも少なからずあったのだ。]

 出来ちまうって言うのは、
 何もできないよりかずっとよからぬものなのかね……?

[ 好転した案件を見る。彼はその友人が幸福になったことを喜んだんだろうか? ]
 


[ 音もない世界の中、自分の背を見ている彼に声なく問う。
 その真相がどうあれ、自分には彼が身を削って人に捧げているように見えていた。
 無口で不愛想とはいえ理不尽でも傲慢でもない彼のことだ。心を許す人物がこれから増えないとも限らない。出会う人物が彼の力を望まないとも限らないのに。
 球体に額を押し付けるようにして瞬きした。 ]

 もっと自分の事も大切にしてやんなさいよ。

[ 言ったところで届かないのは知っている。同じことを言ってやるべき人がとうにいなくなったのを
 ……聞いていた。]
 


[ 彼もまた忘れていることは悲しいことだけであってほしかった。
 苦しさを忘れれば真っすぐ歩けるわけではないが、理不尽に適応する素直さや、自分を守るために使われた理解力の高さなど、必要のないモノを捨てて欲しいと願うのは庇護欲や老婆心に近いのかもしれない。
 彼だからこそ、か。それとも誰に対してもそう思うのか、判断しようとは考えたこともなかった。

 けれど少なくとも、少なくとも……自分は彼に幸せになってほしいのだ。自分が間違えた分だけ、傷ついた分だけ。
 ……好意を寄せてくれた分だけでも。
 だって、あれほど怒鳴りあって牙を剥きだしにして。お前は間違っていると示してくれたことが、
 それほど嫌ではなかったのだから。]

 自分を潰して得た強さとか、
 そんなの寂しいもんなんだぜ。

[ ほら、お前にだって幸せになる権利はあった。
 自分にだってあったはずだ。今はもう必要ないが。
 誰かが笑ってくれれば、この痛みや苦しみにも意味があるような気がするから、だから……。 ]

 



 あ。


[ ふと、瞬いた。瞬いて、呆れたように噴き出して、笑った。
 そうか、そういうことか。]

 僕は、あれか。そうだ。
 僕の代わりにめいっぱい幸せになってほしかったんだぜ、シグマ。
 ……アキラ。

[ きっと彼の幸せな姿を見れば自分も幸せになれるのだろう。自分が直接幸せになることは許し難い。けれど他人が、よく知った他人が幸せそうに笑ってくれるならきっと。それが一番望ましいことなんだろう。
 なんて傲慢だ、なんてエゴだ。悍ましくて馬鹿らしい。
 救い難いEnablerが本質であるならばこれほど醜いものはないが。これを尤もらしく解説して納得してくれれば御の字だ。

 ……それが「お前の幸せが僕の幸せだ」なんて安っぽくて胡散臭いにも程がある言葉になることに、今は気づけない。

 ───。 ]
 

 




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