人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 従業員 ルミ

 



   ────……やっと捕まえたよ、お兄さん。



 
(*10) 2024/05/07(Tue) 22:28:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の身体は、呆気なくやわらかなソファへ沈んだ。
  起き上がらない様子を見て、「やっとだ」と小さく呟く。
  そのまま足の怪我なんて無いように彼の上へ跨って、
  顔を見下ろし、両頬に手を伸ばした。 ]


  " なんで "?
  どっちを聞きたいのかな。
  身体が動かない理由? わたしがこんなことした理由?

  ……上手く喋れなくて怖いよねぇ。
  でも大丈夫、わたし、お兄さんのことなんでも分かるよ


[ わたしはキッチンのシュガーポットを指差した。
  多少でも首が動かせるなら見えるだろうけれど、
  見えなくても持ってきてあげるつもりはない。 ]

 
(*11) 2024/05/07(Tue) 22:29:13

【赤】 従業員 ルミ

 

  じゃーん!
  あれ、歌舞伎町で買えちゃう" 魔法のお薬 "だよ!

  ……あ。人体に害はないから大丈夫、安心してね。
  わたしがお兄さんにそんなことするわけないもん
  だから、大人しくしてて。

  ──────……悪いことを考えてたの、
  わたしでごめんね?


[ でも、と続けて口を開く。
  彼の反応は視界に入れているけれど、
  どんなものであれ、止める気はなかった。

  指差すために離した手を再度彼の頬へ宛がう。
  伝わる体温はあたたかい。 ]

 
(*12) 2024/05/07(Tue) 22:30:06

【赤】 従業員 ルミ

 


  でも、お兄さんが──、ッお兄さんが悪いんだよ。

  待ってたのに。
  あの公園で、あの場所で、ずっとずっとずっとずっと
  ずっと────待ってたのに。

  わたし、友達じゃなかったの?
  どうして黙って消えていったの?
  捨てたの? 逃げたの? ──そのまま忘れたの?


  わたしには嫌だって言った呼び方、
  どうせ他の女には許したんでしょう!?
  ねえ、 
わたしはずっと待ってたのに!!



 
(*13) 2024/05/07(Tue) 22:30:33

【赤】 従業員 ルミ

 

[ ぜえ、と肩が揺れる。
  言いたいことだけ好きに言い散らかして。
  言葉にするたびに、理性的な自分が叫んでいる。 ]


  ………………わかってるよ、わたしも
  お兄さんが公園に来続ける義務なんかない


  それでも、仕方ないで済ませられる恋でもないの、


[ 許してくれなくて良いよ。
  最初から許されるなんて夢も見てないから。

  頬を名残惜し気に数度撫ぜて、手を離す。 ]

 
(*14) 2024/05/07(Tue) 22:31:19

【赤】 従業員 ルミ

 


  好きだよ、お兄さん
  ──────もっと早くこうしてれば良かった。


 
(*15) 2024/05/07(Tue) 22:31:25

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の腰のベルトに指を伸ばし、かちゃ、と音を鳴らす。
  どうすればいいかなんてもう知ってる。
  だって、わたしも貴方も、子どもじゃないんだから。

  体温欲望を重ねた夜くらいあるでしょう? ]


  ……ごめんね、お兄さん
  そうだ。前の彼女の顔でも浮かべててよ。

  かわいい人だったね、──同僚だっけ?


[ どうして今までの恋人たちが貴方から離れたか、
  ──……わたしは全部知ってるよ。

  バックルを外して、チャックを下ろす。
  そうすれば瞬く間にズボンくらいは下ろせちゃうな。
  触れた熱はきっと、大きくなるどころじゃないかもね* ]

 
(*16) 2024/05/07(Tue) 22:31:43

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ わたしの笑みは、彼と関わるうちに咲いた。 ]


 
(-13) 2024/05/08(Wed) 0:00:17

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……あ、お兄さん、吐きそう?
  気分悪いかな。大丈夫……じゃないよね。

  大丈夫、殺したりしないから。
  …………そんなことしないよ。


[ 流石の自分にも、殺人には躊躇いがある。
  夜の街では当たり前のように殺傷沙汰が起きているが、
  刃を他人に向けるほど壊れてはいないつもりだ。
  ──薬を飲ませるのはどうなんだと言われてしまえば、
  言い返す余地もないけれども。

  時計の針は逆向きに回らない。
  砂時計の落ちた砂は元には戻らない。

  犯した罪も愚行も、消えやしないのに。 ]

 
(*23) 2024/05/08(Wed) 0:00:24

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 一般的な話に興味はない。
  そんな物差しで関係性の普遍を決められたくないから。

  世間がなんだというのだろう。
  だから仕方ないことだとでも解かれるのだろうか。
  くだらない、くだらない、くだらない。

  歳を重ねたから? 話も遊び方も合わなくなったから?
  それじゃあ××はどうすれば良かったの。
  片方の都合で、もう片方をないがしろにするのが、
  ────それが一般的な世界なのか。


  まるで女の両親さながらではないか。 ]

 
(*24) 2024/05/08(Wed) 0:01:00

【赤】 従業員 ルミ

 

[ これは確かに、紛うことのない、恋だ。

  楽しくて声を上げて笑ったのも。
  美味しいものを分け合う幸せを知ったのも。
  彼と同じ名前の生き物を覚えたのも。
  明日が来るのが、初めて待ち遠しいと感じたのも。

  あの日々が恋じゃなかったというのなら、
  わたしは二度と本当の恋なんて知らなくていい。 ]

 
(*25) 2024/05/08(Wed) 0:01:12

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  お兄さん、あのね、これあげるっ
  いつもアイスとか半分こしてくれるけど
  ……ルミはなにもわたせないから……

  これね、おはなのゆびわ!
  たんぽぽ、きれいに咲いてたの!


[ あの時一度だけ渡した小さな指輪は、
  きっと薬指なんかには入らないくらい大きくて
  不格好で、きれいではなかったけれど。

  受け取ってくれるといいな、と願って編んだ。
  彼に何かを返したかった。

  ──今はもう遠い純粋だった春のころ。 ]

 
(-14) 2024/05/08(Wed) 0:01:24

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

  このまえねぇ、お兄さんのママがおしえてくれたよ
  お兄さんが言ってたどーぶつ!
  かっこいいのとおなじお名前なんだねぇ。
  みんな、かっこいいからやきもちやいたのかな?

  ルミもひつじさんとかがよかったなー。


[ でもあんなに大きかったら遊べないから、
  お兄さんがお兄さんで良かったーと笑った。
  子ども特有の拙い言葉で好き勝手に喋っても、
  怒られない環境が嬉しくて、鳥の様に囀って。 ]

 
(-15) 2024/05/08(Wed) 0:02:15

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 言葉を交わす暇さえあったなら、
  今何かが違ってくれていたのだろうか。

  早々に話を切り上げてバイバイなんて、もう御免だ。
  それならなにもかも封じてしまって
  ────加害者と被害者になるしかないのに。 ]


  もう! ひどい!
  ストーカー……むぅ、言われてみればそうかもね。

  だって、お兄さんのこと、なんでも知りたいから
  ────大好きだから。


[ とはいえこれが犯罪だとは自分でも分かっている。
  これは線引きだ。

  わたしは加害者。
  貴方はストーカーに好かれた可哀想な被害者で、
  ────……。 ]

 
(*26) 2024/05/08(Wed) 0:02:39

【赤】 従業員 ルミ

 



   ……こうする以外に、
   どうすればお兄さんの世界に戻れたっていうの……


 
(*27) 2024/05/08(Wed) 0:02:48

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 呟いて、目を閉じたお兄さんの顔を見つめる。
  無理に開けさせることなんてしなかった。

  それでいいと言ったのは自分なのに、
  どうしようもなく胸が痛くて、唇を噛む。
  でもここまで来れば戻れない。

  優しい、牙のない肉食獣が、哀れな檻の中。 ]


  ────……嫌だよね。
  だってこういうことは、好きな人とするんでしょう?
  お兄さんは、わたしのこと、嫌いだもんね?


[ 呟いて、彼の芯へ布越しに触れる。
  果たしてこんな状況下で反応するかも怪しいけれど
  丁寧に、痛みなど与えないように、
  やわく握って手で擦った。 ]

 
(*28) 2024/05/08(Wed) 0:02:55

【赤】 従業員 ルミ

 

  お兄さん、相変わらず優しいね。
  無防備で。
  悪い人の存在を人に説くのに、自分は無警戒で。

  ────昔からずっと、優しいもんね、お兄さんは。


  ごめんね。逆手に取るようなことしちゃって。
  ……いくら謝っても無駄か。
  うん、……頭のおかしいストーカーだと思っててよ。


[ 昔を懐かしむたびに、愛しさで手先が鈍るから。
  わたしは布越しにカリ、と先端を甘く引っ掻いた。
  そのままするりと下着を下げる。

  悠長にしている時間もあまりない。
  人体を害さないように、微量しか使えていないのだ。
  じきに口の縺れが収まることから始まって、
  四肢も動くようになってしまうはず。

  そうなる前に、この執愛の蜘蛛の糸で彼を搦めて
  ──目的を成さねばならないから。** ]

 
(*29) 2024/05/08(Wed) 0:03:04

【独】 従業員 ルミ

/*
←なんだこいつ…というかお
(-16) 2024/05/08(Wed) 0:03:32

【独】 従業員 ルミ

/*
えりーさん寝てる?大丈夫!?
(-19) 2024/05/08(Wed) 7:05:52

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 恋にもっと理由は必要なのだろうか。
  ただあの時わたしに優しくしてくれたから、
  だから彼を好きになったでは足りないのか。

  インプリンティングと言われればその通りで、
  けれど女は確かに己の意思で恋をしている。
  毒林檎からキスで目を覚ましてくれたから?
  或いはガラスの靴を届けてくれたから?

  お姫様たちの恋だって、
  始まりは皆思ったよりも大仰では無いのに  ]


 
(*36) 2024/05/08(Wed) 8:54:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 相手を傷付けないのが愛ならば
  自分にはやっぱり人を愛する資格が無いのだ。

  彼は今度は許してと甘えなかった。
  過去すら容易く掘り起こすあの惨さはなく、
  代わりに別の痛みが横たわっている。 ]


  
(*37) 2024/05/08(Wed) 8:55:11

【赤】 従業員 ルミ

 

  ………綺麗な思い出として忘れられるくらいなら
  私みたいに、痛いってこと、覚えててよ


  ふふ、名前ばっかり呼んでどうしたの?
  ルミだよ。

  …………嬉しいな
  久しぶりに名前、いっぱい呼んでくれた。


[ 働き始めてからは源氏名でしか呼ばれず、
  ルミという名前で呼ぶ存在もいなかった。
  ひつじが良かった、と憧れた少女はそこにおらず
  いるのはボタンを掛け違えた亡霊だけ。

  ──ああ、こんなことなら
  正しく愛する方法を知っておけばよかった。
  傷付け方なら、いくらだって分かるのに。 ]

  
(*38) 2024/05/08(Wed) 8:55:26

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………………雷恩お兄さん


[ ライ、は他の人も呼んでいるから嫌だった。
  けれど雷恩と呼ばれるのを厭われてしまえば
  我儘だけで通せる呼び名でも無かった。

  別れた理由なんてどんなものでも知っている
  ──そうなるように仕向けたんだから。

  呼び方なんて小さいことに拘るのが不満だと
  そう言っていたのは何番目の女だったか。
  わたしはただ、呼び出した場所で
  ブランドバッグを差し出してお願いしただけ。 ]

  
(*39) 2024/05/08(Wed) 8:55:39

【赤】 従業員 ルミ

 


  私の、お兄さん、  



[ ────彼と別れてください、って。 ]


  
(*40) 2024/05/08(Wed) 8:55:51

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 噛み締めるように名前を呟いた。
  会話で意識を向けさせるためでも何でもない。
  ただ、自分が呼びたいから、そう呼んだ。

  再会した時は、幼い頃と違って
  名前呼び自体を面と向かっては厭われず
  表面上は許されたようにも聞こえたけれど
  ──自分ですらそれが本当に許されるなら

  今までの、彼に近しい人たちは、? ]


  
(*41) 2024/05/08(Wed) 8:56:06

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 私にとっての“らいおん”の響きは彼だけ。
  そこに肉食獣の影なんてひとつもない。

  彼だけ見つめて、彼だけを望んで、
  なにもかも煮詰めた砂糖色の声。

  まるでわたしはおとぎ話の魔女みたいだ。
  甘く美味しく作り上げたバッドエンドへの道。
  無警戒な存在に毒林檎を齧らせて、
  最後には裁かれてしまう悪いひと。 ]

  
(*42) 2024/05/08(Wed) 8:56:20

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 望まれない命は不幸だ。
  今ですら正しく彼を愛せない自分ひとりで何が出来る。

  命で縛り付ける気なんてない。
  わたしのはわたしだけのもの。
  ──アフターピル、って便利でしょう?
  ベッド横のデスクに幾つか予備を置いてある。

  わたしは少しづつ兆し始めた熱に触れて、
  嬉しさを隠しもせず顔を綻ばせた。 ]


  好き、──大好きだよ、お兄さん


[ 愛を囁かれても萎えちゃうだけかもね。
  どうせ今夜限りの魔法の夜なら
  喉すら焼けるような蜜も許してよ。

  りんご飴、わたしとなら食べ切れるでしょう? ]

  
(*43) 2024/05/08(Wed) 8:56:34

【赤】 従業員 ルミ

 

  これでもう、わたしを忘れないよね
  これでもう、綺麗な思い出として消えないよね

  ────なにかある度に痛む傷になって
  忘れたくても忘れられないくらい、
  痛くて熱い存在になれるよね?


[ 本当にわたしが羊だったら、
  本当に貴方が獅子だったら。

  食べて貰って貴方の血肉になって
  そしたら、好きな人の一部として生きていけて
  ──なんてろくでもないたられば話。 ]

  
(*44) 2024/05/08(Wed) 8:56:47

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の熱芯をやさしく、柔く包み込む。
  これは愛を交わす行為ではなくて、
  わたしの一方通行で、彼を苦しめるだけ。

  過度な愛撫も快楽も必要無い。
  あくまで生理的反応で仕方なかった、って
  彼が言い切れるように────なんて

  加害者がせめてと与えるものなんか、
  害を与えた時点で無意味か。 ]


  ……お兄さん、目、閉じててね


[ 挿れる、だけなら不都合ないようになるまで
  熱を甘く柔く触れて、擦って、刺激を与えれば
  わたしは彼の反応も見ずに己の下着をそっとズラした ]

  
(*45) 2024/05/08(Wed) 8:57:02

【赤】 従業員 ルミ

 

  ────ッ、


[ ろくに慣らしてもいない中へ熱を入れれば
  さすがに痛みが訪い、すこし眉を顰めた。

  それでも人体とは不思議なもので
  防衛本能で分泌される愛液が刺激を緩和し、
  膣肉も広がって、熱を難なく飲み込んでいく。

  ───これがわたしの、望んだ形。
  欲しくて欲しくて仕方なかった熱も
  やっと手に入れた彼の傷も。 ]

  
(*46) 2024/05/08(Wed) 8:57:28