人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 従業員 ルミ

 


  ──────そ、れは


[ すぐさま反論を紡げずに、掌を握り締める。
  そうだ、自分は彼を傷付けたかった。
  過去の中で一方的に会い続けることより
  痛みの先で思い出して貰うために。

  この際、目的が完遂出来ないなら
  頬の痛みでもなんでも良いはずではないのか。 ]


  ……ッは、
  忘れてたのに……忘れてるのに
  わたしのままなんて、よく言えるね、お兄さん


[ 視線が交わる。過去と今が交差する。 ]

 
(*93) 2024/05/09(Thu) 21:28:19

【赤】 従業員 ルミ

 

[ ぜえ、と肩で大きく息を吸った。
  掴まれた腕を振り解こうと、──振り上げようと
  動かしかけて、力を抜いて、また勢いに任せようとして
  ──繰り返すたびに喉を掻き毟って死にたくなる。

  ここで首でも絞めてやれば。
  彼には一生忘れられない記憶として残るだろうか。

  ここで頬でも殴ってやれたなら。
  みっともなく縋り続けていた過去を全部捨ててでも、
  目的を成せる存在だったら。 ]


  ──────……、わから なぃ、


[ まるで破れたページを継ぎはぐように。
  細切れで、強張った話し方だった。

  妙に冷静な頭が、彼の問いかけの答えを探している ]

 
(*94) 2024/05/09(Thu) 21:28:26

【赤】 従業員 ルミ

 

  わたしには、これしか出来なかっただけ
  ……こうするしかないって、おもった、だけ

  お兄さんのこと探して、調べて
  昔の断片を見つけて…………
  お兄さんはわたしがいなくたって楽しそうで
  わたしは、昔のお兄さんしか、いなくて。


  思い知れば、傷付ける覚悟が出来るって思った、の
  ──────……そうすればもう、


[ あの公園に行かなくて済んだんだよ。
  楽しかった過去を、本当は美しいだけの思い出を、
  綺麗なまま封じ込めて死ねたんだ。 ]

 
(*95) 2024/05/09(Thu) 21:28:41

【赤】 従業員 ルミ

 

  実るわけないこの馬鹿みたいな恋を
  叶えたがってる自分を殺せると思ったから………


[ 執着なのか偏執なのか刷り込みなのか。
  誰に何を説かれたって響かない。
  わたしにとってはこれが、わたしの恋。

  これが恋ではないなら愛なのだろう。
  愛ではないなら、
  そう思う人の方がおかしくって、恋を知らない。 ]

 
(*96) 2024/05/09(Thu) 21:29:35

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………べつに、あのまま続けてたとして
  お兄さんを子どもで縛ろうなんて気はなかったよ。

  アフターピル……避妊薬持ってるから、それ飲んで。
  明日から実家、帰るんでしょ。
  さっきスマホのパスワードは盗み見ておいたから
  実家にお兄さんのフリして、帰らないって連絡して。

  長期休暇の間だけ、この家にいてもらう気だったの
  ──それで……何をしても、どうなっても、
  わたしを忘れられないくらい傷付けてやろうとしただけ


[ 犯罪だよね。そんなのも覚悟の上だよ。

  言って、わたしは飾られたブランドバッグを見た。
  もう連絡も絶えた昔の客からのプレゼント。
  売れば高い値段がつくような代物。

  可視化されたわたしの価値。 ]

 
(*97) 2024/05/09(Thu) 21:30:10

【赤】 従業員 ルミ

 

[ お兄さんの痛いのを食べてあげるね、と笑った子どもは
  今や呑み込めないほどの傷を付けたがる化物だ。 ]


  そしたら、逮捕とかされるのかなって。
  慰謝料とかの準備もしたし。
  もしあれを見てお兄さんが利用価値を持ってくれたら、
  それでもいいなって思ってた。

  そういうのも含めて、いっぱい働いて
  ……頑張ったんだけど。


[ 現実は、想像のように上手くはいってくれないか。
  自分で自分を殴った彼を見ただけで
  怪我を心配してしまう甘さも弱さも抜けていない。
  ────昔なら、 ]

 
(*98) 2024/05/09(Thu) 21:30:30

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  だって、いたいって泣いちゃうより
  たのしいってわらうほうが、しあわせだもんね!

  わたしもみんなも、お兄さんも!


 
(-33) 2024/05/09(Thu) 21:30:55

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ────ありがとう、お兄さん
  ルミ、お兄さんのこと、だーいすきっ


 
(-34) 2024/05/09(Thu) 21:31:02

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 息を吐く。
  なりたかったものは、愚かにも見た夢は。

  なれなかったものならよく知ってる。
  昔の記憶に置き去りのままの幼いわたし。
  痛みも食べてあげると息まいた世間知らず。 ]


  ……薬が抜ける間の時間稼ぎにはなったんじゃない?
  ほら、もう良いでしょ

  だまされて今なら食べてあげるから
  ……さっさと離してよ、お兄さん


[ 今ならまだ、間に合うよ。
  妙な同情心でも湧いちゃった?
  やっぱり嫌になったでしょう?

  それでも今なら許してあげるから。* ]

 
(*99) 2024/05/09(Thu) 21:37:09

【独】 従業員 ルミ

/*
ア一人称
み、みす 見なかったことに
(-35) 2024/05/09(Thu) 21:44:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 美化され続ける思い出と、
  色褪せて消える思い出の違いはなんだろう。

  失った過去は二度と手に入らないが故にうつくしく、
  苦しい記憶を経てきたと思い難い防御本能故に
  ある程度の痛みならば無かったことになる。


  狩人はどうして白雪姫を助けたのか。
  見返りも求めずに? 憐憫のただひとつだけ?
  ────狩人に恋すれば白雪姫は死なずに済んだのに。

  りんごは落ちない。
  死ぬ" かもしれない "未来から助けたひとよりも
  既に骸となった自分を救った王子を選んだ姫。
  どうして死して尚、
  狩人の救済の尊さを覚えなかったのか。

  説明がつかないことを、恋と呼ぶ。 ]

 
(*105) 2024/05/09(Thu) 23:03:04

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……終われそう、じゃないの
  終わらせるの────お兄さんを好きな気持ちごと。

  全部、この家で
  あの公園を見れる場所で、思い出すら消えるくらいに。


[ 随分と口も回るようになったらしい。
  あの薬は効果こそ覿面だったけれど、
  害さぬよう与えるとなれば時間はこんなものか。 ]


  ……幻滅できるなら、とっくにしてる。


[ 貴方が見知らぬ女を抱いた日に。
  わたしを忘れて楽しく毎日を過ごす様子に。
  所詮そんなものか、と手離せる愛ならそうしてる。

  出来やしないから、心ごと殺すんだ。 ]

 
(*106) 2024/05/09(Thu) 23:03:08

【赤】 従業員 ルミ

 

[ ぱち、と目が瞬く。 ]


  …………ああ。そっか。
  わたし、目的を達成した後の自分のこととか
  あんまり考えてなかったや。

  心を殺せば、自分は死ぬのと同じだと思ってた。
  お兄さんには、与えた傷と一緒に生きて貰う為に
  お金を渡すしかないと思って、慰謝料、用意したの

  どうせ生きてる意味もないなら
  いつ死んだって同じだし────


[ 新しい発見を得たというように頷いた。
  言うことを聞かないなら死ぬと脅した時はただ、
  善良な人間なら
  目の前で人が死ぬのは嫌だろうと思ったのだ。

  そこに期待がなかったといえば、嘘になるけれど ]

 
(*107) 2024/05/09(Thu) 23:03:37

【赤】 従業員 ルミ

 


  そっかぁ
  いつ死んでも同じなら、逮捕とか待たなくて良いよね。

  ……でも、生きてれば
  お兄さんはずっとわたしに怯えてくれるかな?


[ " 今の "彼を分析できるほど、彼を知らない。
  とにかくこの恋を終わらせるために必死だった。

  恋を終わらせて、傷の中で会い続ける。
  わたしは貴方の傷になって生きていく。
  ────新しい世界を知った子どものような声で、
  独り言のように言葉を零して。 ]

 
(*108) 2024/05/09(Thu) 23:05:13

【赤】 従業員 ルミ

 

  ──────……

  なんで、そんなこと聞くの?
  答えたら叶えてくれるっていうの?

  ばぁか。
  なりたいものなんか、……わたしの願いなんて
  お兄さんにとって、ずっと────……


 
(*109) 2024/05/09(Thu) 23:05:19

【赤】 従業員 ルミ

 



   …………………ずっと、



 
(*110) 2024/05/09(Thu) 23:05:32

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ずっといっしょにいようね、お兄さん!


 
(-40) 2024/05/09(Thu) 23:05:38

【赤】 従業員 ルミ

 



    ………………ずっと 消えな、い、


 
(*111) 2024/05/09(Thu) 23:05:42

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  えへへ、おとなになったらねぇ
  けっこん? おつきあい…? ……つき……?
  ……そしたらずっといっしょにいられるんだってー!

  おいしいのかなー。たべもの?
  よくわかんないけど、おっきくなったら
  ルミとたべようね、おつきさま!


 
(-41) 2024/05/09(Thu) 23:06:08

【赤】 従業員 ルミ

 



   …………ひどいね、お兄さんって
   叶わないこと言わせてどうするの?
   それが仕返しのつもり?


   好きって、あいしてるって言ったでしょう
   ……わたしがなりたかったのは、

 
(*112) 2024/05/09(Thu) 23:06:20

【赤】 従業員 ルミ

 


  …………お兄さんと、ずっと一緒にいられる、存在。


 
(*113) 2024/05/09(Thu) 23:07:52

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


  ……あ、でも、ルミしってるよ!
  こいびとどうしじゃないと、けっこんできないの!

  しょうらいのゆめ、それにする!


 
(-42) 2024/05/09(Thu) 23:09:10

【赤】 従業員 ルミ

 



   雷恩お兄さんの、こいびとに、なりたかった
   ずっと ──ずっと


   
(*114) 2024/05/09(Thu) 23:09:57

【赤】 従業員 ルミ

 


  ………………これ以外の方法なんか、しらない
  わたしは、新しいふたりで始めたかったわけじゃない

  わたしと、お兄さんで、……そうなりたかった


[ ほら。もうこれでいいでしょう。
  叶わなかった夢を語るほど、苦しいこともないのに。

  ひどいひと。
  今も昔も、──わたしの柔いところを刺し続ける。 ]

 
(*115) 2024/05/09(Thu) 23:12:20

【赤】 従業員 ルミ

 


  答えたんだから、今度こそ離してよ。
  どうせもう動けるんでしょう。

  ……いじわるだね、お兄さん。


[ そんなところもやっぱり嫌いになれなくて、
  わたしは ぐ、と腕に力を込めた。* ]

 
(*116) 2024/05/09(Thu) 23:13:47

【独】 従業員 ルミ

/*
月化粧かな
あまいんだよねあれ、おいしい
あとお兄さんかわいい
(-44) 2024/05/10(Fri) 8:06:32

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 騙しても犯しても傷付けても手にしたかった。
  恋が実にならずに落ちるだけなら、
  愛が返ってこずに抱えるだけなら。
  責めて詰って喚いて足掻いて
  忘れ去られる透明な存在になってしまうのではなく
  思い出さずとも痛む傷になりたかった。

  その後自分が生きるか死ぬかなんてこと、
  心の底からどうでもよくて。
  積年の恋を殺して執着を埋めてしまったら
  わたしはわたしじゃなくなるから。

  いっそ本当に目の前で死んでやる方が
  深い心の傷になれただろうか。 ]


  
(*122) 2024/05/10(Fri) 18:57:56

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 抉らなければ傷は治る。
  その言葉が出てくる時点できっと、
  生涯の傷にはなれなかったのだろう。 ]


  責任……

  ……責任、じゃ、ない
  わたしの責任を取って欲しいんだったら
  それこそ子どもでも作って縛ってる。

  …………好きだから、忘れて欲しくないから
  こうするしかなかっただけ……


[ いや、それもある意味責任のひとつなのか。
  貴方が好きで忘れられたことが悲しくて、
  こうするしかなかった責任を取って
  傷付いてくださいと言うようなものかもしれない。

  結局安易で安直だった子どもの計画は、
  そうやって穴だらけのまま終幕を、 ]

  
(*123) 2024/05/10(Fri) 18:58:30

【赤】 従業員 ルミ

 

[ おしまいを迎え──── ]


  ………………?
  ……………………ずっと生きて
  お兄さんに突きつけ……

  罪を突きつけられるべきは、わたし、じゃ…?


[ 理解出来ずに数瞬固まって、
  俺に罪を突きつければという言葉を飲み込み
  今度は戸惑いながら首を傾ぐ。
  脳内処理が追いつかない時にぎこちなくなるのは
  幼い頃から変わらない癖だった。

  罪には罰が伴うもの。
  わたしの罪への罰はこの恋わたしを殺すこと。
  彼の忘却が罪だと言うのならば、
  その罰は今与えられているのでは無いか。

  探るように彼の目を覗き込んだ。
  未だなお恋に囚われた亡霊のままで。 ]

  
(*124) 2024/05/10(Fri) 18:59:05

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 矢継ぎ早に彼の口から言葉が紡がれる。
  声が音になって、音が輪郭を持ち
  わたしに恋の種が降り注いで芽生えて。

  執着の果ては絶望のはずでは無いのか。
  終着の果てで過去が現在に塗り変わる。

  ──なんて、そんな、都合のいい夢は。 ]


  ……、な、んで?
  間に合わない方が、お兄さんにとっては
  関わらずに済んで良いんじゃないの……?

  わたしがかわいそうだから?
  罪悪感があるから?


[ 睨むような目の色で思わず声が萎む。
  間に合うと言いたげな様子を見て、
  疑問符ばかりが頭上に浮かんだ。

  新しい2人で始めたかったわけじゃない。
  昔のわたしたちを無かったことばかりにして
  平気なふりが出来るわたしと、
  平気なふりをさせるあなたなんてものじゃなくて。 ]

 
(*125) 2024/05/10(Fri) 19:00:01