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【人】 狡兎 ツィオ>>3 ラウラ 【街中】 「おっと……今日はもう車には乗らない方がいいらしい。 おめかししたラウラちゃんに会ったことで、 一瞬で酔いが回ったみたいだ」 発見する成り、額を抑えるようにして近づいてくる。 いつも通りのスーツに赤いタイのふざけた服装で笑い、 「あれ、もしかして今日俺に出会えるかもしれないと思って、 お洒落してきてくれたの? 嬉しいなあ、俺のために。 もしくは、これから会う誰かのためなんだとしたら、 俺はどんなに頑張ってもそいつよりは幸せになれないな」 誰だい、その世界で一番幸せな誰かは、と 自然に隣に陣取りながら尋ねる。 世界で一番幸せな男が来るまでは、ここでお話できる? と付け加えながら。 (7) 2022/08/12(Fri) 18:36:33 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「酒が飲まれたいってうるさくてさ。女性と同じだよ。 求められたら断れない、小心者なんだ」 カラ、と手の中の酒精を回しながら、 珍しい場所で珍しい顔と会うもんだと笑う。 同じものを、とマスターに勝手に注文し、 丸椅子の席を回して示し。 「――へえ、ストレガさんに。そりゃ羨ましい。 これは、随分とまたハードな方から行ったもんだ。 いいんじゃないか? 呆れもされないよりはかなりマシだ。 俺の判定じゃ脈ありだね、その反応は。 彼女、いいだろ。人が好くて。敏くてさ。 割と、死んでほしくないなって思う珍しい相手だよ」 多少酒が進んでいるのか赤い頬で言う。 (-42) 2022/08/12(Fri) 18:42:17 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 報告を聞いて、レヴィアの隣に寄り。 ニィ、と笑って。 「……へえ、レヴィちゃんからすると雑な仕事なんだ」 胸を押さえて、苦しむようにして。 「まあ、そうだよね、キミが俺の胸に撃ち込んだ恋の弾丸は 一発で俺の心臓を恋に停止させていったもんな……。 そろそろ、この動かない心臓が主治医にバレて、 カルテの原因・死因の欄に困ると思うんだよね。 当然死因の欄には名前と連絡先が必要になるわけで、 だから、そろそろ連絡先教えてほしいんだけどいいかな?」 或いは、死ぬ前に食事とか、一緒にどう? と笑う。 (G9) 2022/08/12(Fri) 18:55:12 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 一瞥ももらえずともさして気にもしてない様子で、 「困ったな、俺が声を奪われたら、 キミに胸の熱い想いを伝えるときに キス以外で伝えられなくなってしまうね」 相手が小型拳銃を取り出すと、 そういえばキスオブデスなんて銃もあったなと思った。 「……そうかい、気が合うね。 俺も一番大切な時間は言葉以外のコミュニケーションが 最良の手段だと思ってるよ。上手くやっていけそうだ。 すまないね、生憎、食器の一つにしろ、 アンティークの使い方が分からなくてね。 どこかにレクチャーしてくれる優しくて見目美しい、 髪の綺麗なお嬢さんがいたら紹介してよ」 そしたら喜んで、死ぬまでに買わせてもらおう。 (G11) 2022/08/12(Fri) 19:55:30 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「リックももう少し酒か女に愛情を注げば、 すぐに聞こえてくるさ――」 酒杯を回すと、丸い氷がカランと音を立てた。 「相変わらず忙しそうだな。 彼女の頭の中の手帳は分単位で予定が刻まれてるらしい。 こちらも分単位でデートを捻じ込もうとしたら、 秒で値切られたよ。手厳しい」 話題を繋ぐようにして、薄く笑みを零した。 「こんな時世だ。 それこそ、そういう脈を伝手に、 堅気に戻りたいやつも出てくるんじゃないか。 特に俺たちみたいな立場より下は、 抗争の匂いがし始めた時に慌てて山を降りそうだ。 上も下も、進退に関しては緊張高まるな、幹部候補同志よ」 (-66) 2022/08/12(Fri) 23:26:26 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「体温が同じだとさ」 「温度って感じにくいらしいよ」 「もしかしたらそれかもしれないから、 機会があったら試してみよう」 冷たくあしらわれてなお嬉しそうに。 レヴィアとこの手のコミュニケーションは慣れっこだ。 たまに本当に銃弾が飛んできそうな圧はあるが、 幸い今日まで命を繋いでいる。 「お互いがお互いの幸せを祈れるって、素敵なことだね」 「うーん生憎俺が支払える最大価値って、 俺自身になるからそれで足りるかなあ。 ちょっと鑑定して確かめて来るよ――」 そこから離れようとして、戻り。 「ああ、そうそう――」 (G13) 2022/08/12(Fri) 23:27:29 |
ツィオは、レヴィアに顔を近づけ―― (a5) 2022/08/12(Fri) 23:28:01 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 暗殺屋 レヴィア「――ひとつだけ聞かせてよ。 "した"か"してない"か、じゃなくてさ。 レヴィちゃんなら、あの犯行は、"可能"?」 貴方の顔を覗き込むようにして、 男はマフィアの顔でそう問うた。 (-67) 2022/08/12(Fri) 23:29:04 |
ツィオは、――何事かを囁いた。 (a7) 2022/08/12(Fri) 23:29:28 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「最期に聞いた声が男の奴なんて人生、 願い下げだと思うんだけどなぁ……」 ましてやそれが長い付き合いの相手だなんて想像するのは 軽く寒気がする。それだけは絶対に御免だ。 「分かってないな、リック少年。 女性のNOにはいつだってYESの意味があるんだよ。 本当に願い下げなら、女性はNOすら言わないもんさ」 軽口に付き合ってくれる間は、誰だって芽があると思っている。 しかし。――泥水を啜っていたころに比べれば、 随分と互いに、良い飲み物と服装で肩を並べるようになったもんだ。 ダメだな、こいつと飲むと。昔の事ばかり話しそうになる。 「――きな臭いのはやっぱり、アルバか。 二、三、こっちで調べてみたいことがあるから、 ついでに探っておくか。 明日の朝、俺が湾で俯せに海水浴を楽しんでいたら、 仮説が正しい証明だと思ってくれていい」 ここのところ、対面よりも上下の関係で 疲れていそうな同僚に笑った。 (-113) 2022/08/13(Sat) 16:38:39 |
ツィオは、リカルドと――同じ孤児だった。 (a17) 2022/08/13(Sat) 16:52:16 |
【人】 狡兎 ツィオ【街中】>>37 ラウラ 「ハァ……リックといいキミといい、 どうしてうちにはこうこう真面目な奴が多いんだろう」 訂正しても仕方がないと思う。 彼女が自分以上に誰かに価値を感じている以上、 その言葉は上滑りするだけだ。 それに、俺は、何か大切なものを語るときの女の横顔は、 そう、嫌いではない――。 「少しはワガママ言ってみていいと思うけど? あれで、マウロくん構われると喜ぶタイプだよ。 でなかったら今頃俺の眉間に はお洒落なあしらいのピアスホール空いてるだろうし」 相手がお腹を押さえると、指を立て。 「とりあえず、何か食べながら話そうか。 定点での視察よりさ、色々な場所を見た方がいいと思うから。 ラウラちゃん、何か好きな食べ物か好きなツィオ様ある?」 どっちもプレゼントするよ、と言いながら道の先を促した。 (41) 2022/08/13(Sat) 16:56:32 |
【神】 狡兎 ツィオ【ノッテアジト】 「―――」 ふわりと、言葉だけを香らせて、 レヴィアが雪の様に何も残さず目の前から立ち去っていく。 零度よりもなお心胆寒からしめる温度の狭間で、 男はその立ち去っていく後姿を見ながら。 静かに嗤った。 「――本気にさせるなよな」 (G15) 2022/08/13(Sat) 18:22:31 |
【秘】 狡兎 ツィオ → 銀の弾丸 リカルド「情が厚いように見えたならついに眼鏡が要るんじゃないか。 俺の友人はデスクワークで視力が落ちたようだ」 元より自分は、この稼業に脚を突っ込み、 その先でマウロとリカルドと再会することになった時点で、 "正しい最期"を迎えるとは思っていなかった。 それでも。時々こいつが、眩しいと感じる時がある。 この掃きだめの中でも、こいつは上を向いている。 マウロを、俺を、 そこでしか見えない景色の先に連れていこうと、 本気で信じている節がある。 いつかこいつが二人の腕を引き、 孤児院で忍び込んだ監視塔の上から。 孤児院の外の世界を睥睨した時と――全く同じ横顔で。 ――俺は思う。 三人の中で、先に死ぬのはきっと――。 カラン。 氷が回る音で我に返る。 「ああ、餅は餅屋だ。効率よく行こう。 俺は……そんなに勤勉でもなければ家族想いでもないよ。 適当にやるから、期待せずにいてくれ。ああ、そうだ」 乾杯。と今頃、グラスを合わせた。 バーに、グラス同士が打ちあう乾いた音だけが響いた。 (-125) 2022/08/13(Sat) 18:31:20 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラこの世で最も甘い果実は毒を持つと聞く。 たまに、 ラウラは――この表情を見せる。 この顔で囁かれるたびに、俺は理性を焼かれる。 その白首を掴んで引き倒し、穢してやりたくなる。 だから。 これは最上の遊びにもなっていた。 どこまでを理解し、どこまでが織り込まれているか。 それこそ、男女の機微みたいなもんだ。 だから俺はその言葉に囁きを返す。 「――ああ、俺も、キミのことは大好きだよ」 その好きの意味がどういったものかはともかく……。 少なくとも、彼女の食の好みが、何であるかは知ることが出来るだろう。 今はそれでいい。 (-187) 2022/08/14(Sun) 0:31:15 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ「そっか、相思相愛とは嬉しいね。 誰ともそうであれって思うけど中々難しいからな」 肩を竦める。 「もちろん。ラザニアもきっと俺のことが好きだと思うし、 仮に嫌いでも今日この日に二番目に好きになるチャンスだ。 ぜひともご一緒しよう」 きっとそこからは、普通にラザニアを食べて帰るだけだろう。 その前に、二つばかり聞いておきたいことがあった。 お辞儀の距離で、自分は両手を広げて。 「ラウラちゃん、二つだけ、聞かせてよ。 キミが僕を好ましく思ってるならさ。 この国から一緒に逃げちゃおうか、って聞いたらどう答える? 争いも、抗争もない、平和な地域まで。 二人で逃げちゃおうか?」 本気とも冗談ともとれない聞き方で尋ねる。 (-206) 2022/08/14(Sun) 2:57:26 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ伸ばされた指に、自分の手を重ねる。 掴もうとはしない、添えるだけだ。 それが相手への、自分への何よりの答えになったかもしれない。 「へえ。それは、光栄だ。 心残りなんかは、きっとラウラちゃんと一緒に居れば、 忘れられたり拭えたり上書きしたりできるよ。 ――男って、そういう生き物だからさ」 女に溺れようと思えば、いつだって溺れられる。 ワインだって、薬物だって、女だって同じだと、俺は思う。 「分かった、覚悟が決まったときはお願いするよ。 その時にお互い、まだ五体満足だと良いね。 そうしたら、随分と楽しめるだろうから。 ――そして、次の質問には答えなくていい。 ただ、ここで俺に質問されたことと、 そしてその答えが見つかったときは、それを大事にしてほしい」 ▼ (-245) 2022/08/14(Sun) 16:47:05 |
【秘】 狡兎 ツィオ → piacere ラウラ人をかどわかす翠の瞳が、貴方の目を覗き込む。 「――マウロが。 もし同じように"それ"を望んだら。 キミは、どうする――? 俺にしたのと同じ回答なら――。 それを覚えていてくれるだけでいい」 その結論は。 いつか、誰かの救いになり得る。 そして、願わくは、俺が居なくなったときに。 そんなことを言っていたバカがいたなと 笑って思い出してくれれば俺はそれで充分だ。 パッ、と離れ。 「――さあ、行こうか。 ラザニアが冷える前に、エスコートしますよ、お姫様」 自分は騎士にはなれないが、道化になることはできる。 恭しく手を取って、道の先を促した。 (-246) 2022/08/14(Sun) 16:48:15 |
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