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![]() | 【赤】 3839 南波 靖史「でも貴方きっと、素質が圧倒的に欠けてます」 「沢山『ただしい』を教えて貰いましたよね? それをなぞりはしている。でもそれだけ。 『理解』は何一つしていない。出来ていない」 くるり、ターンを描く。 何処か犬の回転のように。後ろ手を組みながら無邪気に笑い、あなたの目の前でまた止まる。 「貴方、」 「仲間ですよ。ただしくない、▓▓達の」 「狭い大人達にとって都合の良い『ただしい人』を望む。 まるで進んで操り人形になりに行くようだ」 「それでもなお貴方は── ただしい人間を望むのですか?」 「まだ変わりたいと願いますか?」 『その先に得られるものなんて大した物ですらない、こんな歪んだ現実で? わざわざ糸を付けられたいのかな?──本当に、変な人』 (*9) 2021/09/19(Sun) 4:06:05 |
![]() | 【人】 3839 南波 靖史>>81 素崎 「──俺みたいに?」 「なれないよ」 「どんなに優しくても残酷でも好奇心旺盛でも無関心でも気遣えても周囲が見えてなくても誰かを好きになれても何も抱けなくても外面が良くても何も被れなくても進み続けられても諦めが早くても執念深くても割り切りが良くても大人の言うことを聞けても全てに反抗しても正しくても間違っていても、」 「絶対なれない。俺には、だれも」 「”人”である限り、間違いなく」 一切の反論を許さないとばかりの勢いで畳み掛ける。言葉が重なり続ける。相手の顔色など一欠片も見ずに、その『仮定』を抹消するかのように。 (82) 2021/09/19(Sun) 4:31:47 |
![]() | 【人】 3839 南波 靖史>>81 素崎 そうして、言い切ったあと。 あなたが置いた酒を手に取り呷ってから、音を立てて置く。 「へ〜。学校行ってない時点で普通から外れてそうなのに、それはセーフだったんだ」 そう言っていつものトーンで何事もなかったかのように元の話題に戻る。鬼気迫る程の気配は、そこには何一つ残されていなかった。 「マシになって、真斗くんは親の事どうでもよくなったの?それともまだ心の拠り所?それくらいはわかるんじゃないの?」 (83) 2021/09/19(Sun) 4:32:34 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 1117 闇谷 暁「いいよ。君はそれをわがままと言うんだね」 「暁くんに聞けって言われた。その本人がいいって言うなら、もう何も怒られることもないしね」 徐々に力を失い縋る手を取り直して、その手の甲に軽く口付けを落としてから、そっと降ろしてやる。 「元よりそのつもりだ。 暁くんでも高志くんでも、苦しくなく気持ちいいに越したことないと思ったから言ったんだし。幸せと思えると思うし」 縋る手を背に回したり、ここで抱き締めたりだって幾らでも出来ただろうに。ある種の挑発行為にもなるであろうそれらは一切されない。 ただ、あなたの意気消沈している様子を見て、慰めとばかりに頭を撫でようと手を伸ばした。振り払われないなら優しく労りの手つきで撫でるだろう。 「だから、いいよ。わがままを聞くの。 別に暁くんは最初から答えてくれていたし、謝らなくてもいいけどさ、一つ聞きたいことがあるからそれだけ教えてくれない?」 「その、自分は平気だけど相手は嫌ってやつ」 「それって、『嫉妬』とは少し違うのかな?」 (-122) 2021/09/19(Sun) 4:45:03 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「んー……」 喉がゴロゴロなりそうな勢いだ。虚無の撫でなれでも、相手から触れてくれる事は凄く嬉しい。腰を抱きしめる力が増した。 「……?やっぱ効果全然なくない?ポーズにしても、最早それ、安眠妨害にすらなってない。そんな面倒な事、あの人達がする……?」 そのために特別待遇? じゃあ残る可能性なんて、2つくらいじゃないだろうか。『強すぎるから気休めレベルでもするしかない』か、『そもそも異能の発動やらの前提条件が逆』か。……あとは、 「他の子に尚久くんを警戒してほしい。 ……なんかしっくりこないな。俺やっぱり頭脳労働苦手」 パタリ、相手の膝の上におでこをつけた。 「尚久くん、よく『なんもやってへん』言うじゃん?無意識時に異能発動するとかがあるなら、大人に安眠妨害もされるし言い分も納得するのにね。でも暴走したことないのかあ」 無意識下なら自覚もなくて当然とは思うが。 それよりも、前に比べてかなり詳しく話してくれたのに少し不思議に思って顔を上げる。 「コーヒーがないとダメって思わせて、目くらましになる」 「所持の有無でいつもと違うかも、と相手にプレッシャーかけたりできる」 「本当は美味しいだけ。 でもあげないことで特別感が増して楽しい」 「尚久くんがいなくてもコーヒー置いてるとそこにいたように思わせられる」 「一個くらい当たってた?」 なぞなぞみたいだね、と笑う。 (-158) 2021/09/19(Sun) 17:23:22 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「当たってた?ふふーん」 撫でが虚無撫ででも進化していってるのに喜んでご満悦だ。 「知ることが大好きですから。人の異能のことは特にね。仲間でしょ?でも例えば彰人くんなんかは何も答えてくれない。答えがないときはいいけど、あるときも黙る。……それは嫌い」 「尚久くんは、最初同じように適当に誤魔化すから答えないと思ってたけど、的外れじゃない場合はちゃんと答えをくれる。だから好きだし考え甲斐がある。聞いてほしいとなるのも自然と思うワケ」 乗せていた頭を上げて座り直す。 撫でてくれていたからこの動作は寂しくはあったけど、いつまでもこうもしていられない。よ、いしよ。何て言いながら後ろに回って、そっと優しく、後ろからあなたの手を引いて。 手首を拘束しようとしてくる。 モノホンでは無いが近いタイプの拘束具を、カチャンと。折り畳めるサイズだったらしい。 (-163) 2021/09/19(Sun) 18:49:18 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「え、いる。」 大変力強いお返事だ。交渉によっては位置を変えることもあるだろうが、着けないでする気はないらしい。 「その方が盛り上がらない? 別にすごい痛い訳じゃないし、尚久くんが攻めじゃないと絶対やだとかでもなさ気だし、いっかなって」 「前ー?なんで? 腕上げて上で拘束するよりはマシじゃない? それに前だと殴られたら痛いもん。殴られるの普段はやだ」 さて後ろにいる間に見えないから、試してみたかったことがある。彼の異能が影であり、光を意識して、睡眠をどうこう足掻きとしても試していたなら、『彼の視界が消えた場合』どうなるか。 異能制御装置があるとはいえ、何か変わるのか、それを見たかった。 何もないなら目隠しプレイでいいしね。 (-168) 2021/09/19(Sun) 19:53:49 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「……へえ。意外だね尚久くん。 目、見えないと困るの?なんで?理由次第では解くけど」 目隠しプレイが苦手、なんて安易な理由でもない様子なのはすぐに理解できた。鞄を取ろうとするのは、先ほどの抱いてる発言か、或いは何か入ってるのか。 いずれにせよ、相手よりも先にそれを奪って距離を軽く取るだろう。中身もついでに覗いてみる。 「ああ、何でもしてくれるんだっけ。 教えてよ、秘密にしてること。 勃たないのだって理由、あるんでしょ?」 覗き終えれば遠くに放って、実際どこまで無反応なのか相手に直接触って触れてみようとする。 己の異能を軽く使って、感度だけまずその辺の媚薬よりも品質が良いレベルには上げる。一般人なら布越しに触れただけで達するレベルなのだが、観察するように見守る。 (-183) 2021/09/19(Sun) 21:47:27 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「随分具合良さそうだけど── ああ、なるほど。視えちゃうと感じられないの?」 己は先程相当な快楽を与えた自信がある。なのに目隠しが外れた瞬間、それすら何の効果もないくらいに萎えたように見えた。 もし、彼のこの体質を知らないまま、 この自分が一度も快楽を与えられず『幸せ』にできなかったら? ──想像するだけで、何か嫌な汗が滲んだ。それは起こらなかった。だから、気にしないでいい。 「否定、されるわけないんだから」 言い聞かせるような独り言を零す。首を横に振る。すぐに意識を叩き戻して、レザー製の他者からではないと取れないタイプの目隠しを取り出して、落ちてしまった彼に改めて目隠しをする。カチリ。と、ロック式の錠前がかかる音が鳴った。 「我ながら、こう言う趣味の人の為に用意しておいて貰って正解だったな〜」 何処から、なんて疑問は答えないが、何らかのルートがあるらしい。企画上ありえる話とは思うが。 「見えないとエッチになるんだねぇ。 どうしてこんな体質になっちゃったの?」 ベッドに落ちた状態から、拾い上げて仰向けに寝るように置く。感度は先ほど上げたそのままにしているため、元々感度がいいならこうしてズボンと下着をずらしておろそうとする刺激にすら耐えられるだろうか? (-198) 2021/09/20(Mon) 0:24:20 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久──今、鞄を目で追っていたな。 鞄自体か、その水筒か。判断するのは簡単だ。水筒だけ隠してしまえばいい。 視界が見えてないのをいいことに、少し離れて鞄から水筒を抜き出して、簡単には見つからないようベッドの下に隠すように置く。返そうと思えばいつでも取れるが、探しても容易には見つからない位置だろう。 「あーごめんごめん。刺激が強すぎて聞けなかった?じゃあお話してくれやすいようにしようか」 言いつつも快楽感度はそのまま。でも体に触れなければ、喋ることは可能だろう。最もそれでは素直に話してくれないかも知れない。どうするか。 興奮、発情──要するに、ムラムラすると言うのを引き上げてしまえばいい。挿れたくて、だしたくて、或いは女側を知っているなら挿れられたくて仕方なくなるように。キリリと見えないゲージを引き上げて、頬に触れながら問いかける。 「ね、なんで視界が塞がれるとこうなる?じゃあ暗闇もダメになるのかな。元々の性癖?それとも何かあった?答えてくれないと苦しいままだよ。それも好きなのかもしれないけと、耐えきれるかな?」 (-220) 2021/09/20(Mon) 8:04:30 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 9949 普川 尚久「元々?そう言うものかぁ。 んー……じゃあ、よく違反してるでしょ尚久くん。 怒られて刑期が延びてるあれ。何試してるの?」 にしても、普段の普川が普川だ。 この痴態を見ているとどことなく心が満たされる。快楽を異能で感じてくれている姿を見るのは元々好きだ。その様なモノに疎そうな人が喘いでるだけで高揚が止まらない。目が見れないのだけは残念だな、と思うけれども。 頬に添えていた手を喉に移して、喉仏に触れながら擽る。もちろん話そうとするときは手を止めるが。全く話そうとしてくれないなら、ズボンと下着をずらし終えて濡れた肢体の付け根当たりに手で触れて焦らす。 (-256) 2021/09/20(Mon) 15:21:47 |
![]() | 【赤】 3839 南波 靖史「そうですか」 端的な返答。視線の先。 画面の向こう、何人の『ただしい人』が、自分達の 「才能が無くとも努力を忘れない。 解らなくとも聞いて目指し続ける」 こんな陳腐なパフォーマンスに慰められているのか。 「実にいい。ナイスな判断。 『ただしい』皆さんもきっと喜ばれますね!」 貴方の答えがそれならば。 真偽を問わず、この『小さな世界』ではそう在るのなら。 「では、お手伝いしましょう。 当方、▓▓は『ただしい人』ではありませんが、 それを望む『お人形』の助けとなりましょう」 糸の付け方はご存知ですか、人形さん。 操られるコツは簡単ですよ。どうせ何をしても楽しむ事。 (*11) 2021/09/20(Mon) 15:54:20 |
![]() | 【赤】 3839 南波 靖史「それこそが、我が使命。 生まれた意味。我が悲願。存在する理由。」 【 ▓▓▓▓ の 庇護者】は、 「貴方を、少しでも幸せにしたいんです。」 例え、レンズの向こうが、目の前の貴方が、 幸せなどという曖昧なオブラートに包んだ 狂言回しと捉えようとも。 【 ▓▓▓▓ の 庇護者】は、ただただ、本気で、 混じり気のない純粋な好意と善意と決意を述べている。 例え、誰にも気付かれなくとも。 それしか知らないのだから。 (*12) 2021/09/20(Mon) 16:00:17 |
![]() | 【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人「……言われたら気になって来ちゃった。 彰人くんがカメラ持たされる様子、シュールじゃない?」 冗談冗談。 いいながら端末をなれた手付きで動かす。 すぐにポイと投げて返した。 「またお節介とか余計なお世話って言われるかな」 (-281) 2021/09/20(Mon) 19:15:24 |
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