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【秘】 エウロパ → ユスティ 魔法なんて使えなくていいもん。 そんな風に拗ねては、悲しくなっていた。 憧れなんて持てなかったのに。 君と出会って世界は変わる。 私達の思い出の場所。 川のせせらぎが聞こえたのだけ覚えてる。 しょんぼりした顔で彷徨い歩いた先に ―――――君が、居たんだ。 (-20) 2023/09/25(Mon) 22:40:35 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 「……まほう、つかえるの? すごいね! 私、君みたいなまほうつかいに初めて会った! こんなまほう、見たことない!」 (-21) 2023/09/25(Mon) 22:42:26 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 周りの子よりも数歩先を行く魔法。 魔力が眠っていただけだと知らない私は 自分には出来ないものを見たんだと思った。 「私、エウロパっていうの。 また、まほう見せてくれる? やくそく……いいよね?」 そう、言ったあの日から。 運命の歯車は回り始める。 (-22) 2023/09/25(Mon) 22:43:00 |
【秘】 エウロパ → ユスティただ、もっともっとユスティの魔法を見ていたい。 そして、君みたいに魔法が使えるようになりたい。 魔法への憧れが生まれるんだ。 その想いは、知らず知らずのうちに 君の手助けへとつながる。 (-23) 2023/09/25(Mon) 22:44:24 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 「がんばって、 私はいつでも君を応援してるから!」 君の手を取って、微笑む。 その何気ない行動一つで 足りなかった魔力が君の手へと渡って。 それは無意識の手助け。 私にとってはただの応援。 君にとっては―――――。 (-24) 2023/09/25(Mon) 22:45:18 |
【秘】 エウロパ → ユスティ あの日の言葉を忘れたことなんてないよ。 大好きな人の言葉だもん。 約束みたいなあの言葉。 いまも、まもってくれるのかな。* (-26) 2023/09/25(Mon) 22:46:31 |
【人】 ユスティ本来なら出来ないと決めつけるはずだ。 だがしかし彼女は疑わない。 やればできると、疑わない。 挫折を知らないがために 己の実力に蓋をしないからこその芸当 無邪気な大声に心がささくれだつ様は ユスティ自身もまた自己嫌悪を覚えてしまう。 (44) 2023/09/25(Mon) 23:24:25 |
【人】 ユスティ誰もが見惚れた姫の舞 時間が止まったかのような錯覚さえ覚える光景は 目に見える全てを魅了するだろう。 しかしながら裏腹にユスティが感じるものは 腸が焼け爛れたかのような嫉妬でしかなかった。 (50) 2023/09/25(Mon) 23:28:50 |
【人】 ユスティ風に晒された心が乾く。 風が止まり傍へ降り立つ女神は 今のユスティにとっては魂を削る死神に等しい。 嫌味を吐き捨てると離れるように エウロパの三歩先を歩こうとして 何をしていたのかと問われてしまえば 一度だけ歩を止めて 漆黒に淀んだ瞳で問いかけを返す。 (52) 2023/09/25(Mon) 23:30:26 |
【人】 ユスティとはいえ約束は約束だ。 こんなくだらないイベントさっさと済ませよう 妙な真面目ぶりを披露しながら ユスティの足はただ静かに図書館へ向かう。* (55) 2023/09/25(Mon) 23:32:24 |
【秘】 ユスティ → エウロパ魔法は万能ではない。 有用ではあるが結局使い手に依存する。 幼い頃からその事実に気づいたユスティは 決して自分を選ばれた人間だと驕ることなかった。 魔法が使えないことを嘲るなんて以ての外。 そういう魔法使いはユスティにとっては もっとも許せない人種のひとつであった。 (-28) 2023/09/26(Tue) 0:07:41 |
【秘】 ユスティ → エウロパ自分が選ばれて当然とは思わない。 しかし努力を重ねれば選ばれる可能性があるし 選ばれる人間でありたいと走り続けることは ユスティにとっては代謝にさえ近いもの。 川が流れる森の奥深く 血と汗が滲む秘密の修練場は 彼にとってもまた思い出の場所。 (-29) 2023/09/26(Tue) 0:08:31 |
【秘】 ユスティ → エウロパ鍛錬を続けていくうちに焦燥が募る。 努力を重ねれば重ねるほどに 理想とした場所から遠ざかっていくような感覚。 心のどこかでは気づいていたはずだ。 自分は凡人で、選ばれた才能などないのだと。 (-30) 2023/09/26(Tue) 0:09:42 |
【秘】 ユスティ → エウロパ突きつけられそうな現実に 澄んだ空を運ぶ一人の少女。 それこそユスティがこの世界で 最も恨み、最も愛する人。 (-31) 2023/09/26(Tue) 0:10:01 |
【秘】 ユスティ → エウロパ必死に平静を装っても心はごまかせない。 栄光への崖に亀裂が入った時に 屈託のない素直な賞賛は心地が良かった。 「エウロパ、素敵な名前だね。 ボクはユスティ。 エウロパはどうしてこんなところに?」 それはそうと、ここは誰も好んでくる場所じゃない。 この出会いは全てが数奇に満ちている。 (-33) 2023/09/26(Tue) 0:12:42 |
【秘】 ユスティ → エウロパ誰かに努力を認められる。 ただそれだけの事がどうしようもなく嬉しい。 また魔法が見たいという彼女を ユスティが断るはずもなく なんどもこの場所で会うにつれて いつしか彼にとってもまた エウロパが来る時間に焦がれるようになった。 (-34) 2023/09/26(Tue) 0:14:21 |
【秘】 ユスティ → エウロパ応援されると言われて気が舞い上がる。 まだ器が幼いユスティには 静かに脈々と流れてくる魔力を感知できず 手を取られてほのかに顔を赤らめる姿は 今にして思えばなんと哀れなことだろう。 キミにとっての一番であり続けたい。 幼き無垢な恋心は 人生最大の挫折によって打ち砕かれるというのに。 (-35) 2023/09/26(Tue) 0:15:13 |
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