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【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「僕、君の前でまるっきりの嘘なんか言ったことないのだけれど。騎士様としても、シェルタンとしても。だって僕は介護用なのだから、と……、はいはい、あーん」 口をとがらせてみせるのも程々に、半分の雪うさぎを口に含んだ。 ざり、と雪粒の感触が一斉に溶けて、いちごジャムと混ざって薄まっていく。 「なんだか意地悪したくなってきてしまったな、どうしようかな、こっちのうさぎさんはまだ隠れきれていないよ?」 もうひとさじ、こちらの雪をすくい取って、あなたの目の前でゆらゆらと揺らす。 (-3) 2021/10/10(Sun) 22:33:59 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「そうだなあ、たしかに僕は“わざと言わないでいること”はいくつもある。秘密が多いほうが魅力的だって、ほら、よく言うだろ? その代わり、言った言葉は嘘じゃない。嘘を付くと隙ができるから」 素直で怠惰に餌をまつ唇に、「えらいね」なんて言って匙を差し出して……ひょいとそれを引っ込めて、自分の口に含めた。 それをあなたへ口移しで与えるだろう。甘えたの姫様はずっと騎士に身を寄せていたから、たぶん簡単だ。ちょっとだけ、頭を動かすだけでいい。 (-10) 2021/10/10(Sun) 23:11:23 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル雪はもうあっというまに溶けてぬるくなって、お互いの体温になってしまっていただろうし。いちごジャムの味だってたぶん、ほとんどわからなくなってたんじゃないだろうか。 強引に引き寄せられる、離れないようにされる。慣れたことで、予想はしていたことで、そして自分からしかけた悪戯だから、逃げることなんかしなかった。 どうであれ、ずいぶん長く深くそんなことをしていた。人の部屋の前で。最悪だ。騎士が姫にする悪戯にしたって質が悪かった。 「僕は秘密がいっぱいあるし、魅力的じゃない?」 唇が離れてから、そんてことをのたまった。 (-20) 2021/10/11(Mon) 0:01:24 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル今この部屋の住民が帰ってきたらものすごく困るだろうな。入りにくそう。 頬に柔らかい感触を感じて、そんなことを頭の片隅で考えた。甘いやり取りをしながらもその実、ただのじゃれあいのようなもので。恋人同士に良くあるような"お互いしか見えてない2人の世界"とはほど遠い。 けれどもまあ、じゃれあいもお姫様も彼のことも気に入った。心の大事な部分にしまいこむことと、好意を持つことはイコールではないのだから、 「しょうがないな、お姫様は。じゃあ今少しだけ教えてあげようか。さて、なにがいいかな……」 と、髪を弄るあなたの手をとって指を絡めてみる。意味のある動きじゃなくて、そう、ただのじゃれあい。 (-23) 2021/10/11(Mon) 12:35:43 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル問い掛けを待つ間、指を絡めた手をふにふにと玩んだ。流石、愛玩用は触り心地もいいんだな、と元々の自分との差をここでも認識した。 「君はやっぱり賢いし話上手だね。君が不出来なのは、君がそういうタイプの役割を課せられているからという、それだけの理由じゃないかと考えてしまうよ。 僕の、シェルタン・マタル・マフフーズの主人は……ああ、これは奥方が夫のことを呼ぶ時の"主人"の使い方に等しいのだけれど、満たされてない人だったよ。 彼は人間だけど、人間の中でも疎んじられている人だった。あるのはちょっとした地位と使い道のない金銭と、動かない足と、手術に耐えきれない弱い体と、捨てきれないプライドじみたものだけ」 かわいそうにね、と笑みを浮かべ、一旦あなたの反応を待つ。 (-26) 2021/10/11(Mon) 17:12:46 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル介護用の手は、様々な作業をやりやすいようになっている。爪は短く丸く切りそろえられて、指は長めにほっそりと。男性らしく、少し骨ばった印象があるだろう。皮膚は、この場においてはなめらかであるはずだ。 「ふふ、そう、彼が主人。僕は奥方役。 まあねえ、僕が主人を可愛そうというのは、主人が自分を哀れと思っているからなのもあるかもね」 ねだるようなあなたの手のこうに、もう片方の手の指先でくすぐるようにつついた。お手々が退屈だったので。 「恥ずかしいことを言うようだけど、誰かに愛を感じたことはないんだ。庇護することは僕の本能で、僕はその行為にはあまり感情を抱いていないし……。 ごっこ遊びはそこそこ面白いから、愛とも言うのかな? ああ、主人は僕を愛しているよ、そのように僕が振る舞ったし、彼も僕を少しずつ好みにしていったからね」 (-29) 2021/10/11(Mon) 20:49:23 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「楽しいは愛しいね、君とこうしてるのも楽しいから、愛しいかな。では主人は愛しいし、人間も愛しいかも」 骨の形を確かめるように輪郭を撫でて、次に視線が向いたのは真っ白な髪。 柔らかなあなたの手からひとつ離して、抱き寄せるように頭に片手をまわして。梳くように撫でてみれば、たぶん見た目通りにさらさらとしているのかな。 「うん。“自分はこういう見目が好き”という情報を、世間話として僕に晒しだして……それを僕が拾い上げて、“君が喜んでくれると思って”って白々しく言いながら変えてきたりとか。 そんなこと続けてたら、最終的には主人の方から体の形を変えて欲しい、とまで言ってくれるようになったんだ。あれは面白かったな」 (-31) 2021/10/12(Tue) 0:03:59 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「うん、僕の生きる世界は愛らしくて愛しいものでたくさんというわけ。良いことだね。 身長も指も顔も細々変わってるけど……そうだな、一番変わったのかね」 (-33) 2021/10/12(Tue) 7:53:23 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル片手はあなたの髪の感触を楽しむままに、 もう片方の重ねた手のひらを、自分の体の中心部の下のほうへ導いて、やんわり触れさせた。 「ここかな」 (-34) 2021/10/12(Tue) 7:53:42 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「あははは!」 ゆっくりとあなたの手を離させて、ぱ、と解放した。 心の底から楽しそうに無邪気に笑う。 「ごめんよ、驚いた? うん、僕は男性型だったし、今も9割はそうだけど、失くなっちゃった」 強張る体をなだめるように、頭を撫でて、背を撫でて。 (-36) 2021/10/12(Tue) 16:54:35 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「あは、さすがにやらないよ。悪戯の範囲を越しちゃうもの。それはまた今度。 望んでも良いんだと一度思わせたら、人はどこまでも望むようになるよ」 手持ちぶさたに髪を編んで、ほどいて、指に絡めて。 「どうしようかな、姫様が寂しがるようなら、何でもないような話を続けてご友人を待ってもいいけれど」 (-41) 2021/10/12(Tue) 20:42:49 |
【人】 介護用 シェルタン部屋の前、早足に来る人影に気がつけば。 「やあ。おかえり。お邪魔してるよ」 空いている片方の手を、ゆるりと部屋の持ち主へ振った。 持ち主の友へは、「お話ありがとう、君のことももっと知りたいけれど、また今度」と頬にキスを落としてから、部屋の前を去るだろう。 (39) 2021/10/12(Tue) 22:36:34 |
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