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【赤】 高等部 ラピス/* うおあああああ〜〜〜2日目を乗り切りましたが……これ誰かしらの能力者が異端審問に引っ掛かったということで良さそうですわね。恐らく魔術師以外だとは思いますけれど。 どちらが噛まれたかは村陣営にはわかりませんからうっかり口を滑らせないようにしないとですわ………………。 (*0) 2022/05/02(Mon) 21:13:49 |
【赤】 高等部 ラピス/* 異端審問と天然誑が残っているのがかなり恐ろしいですわね〜〜。能力持ちが多いから異端審問無双ですわよ。 どうぞ遠慮なくwhoをお振りなさって! 今日の吊りはバラニくんらしいですわ。 (*3) 2022/05/02(Mon) 21:27:27 |
【人】 高等部 ラピス「………?」 下級生を連れて食堂に来たけれど、いつもの配膳係が見当たらない。 大きな身体が目立つ飼育委員の彼も、昨日厨房で見たばかりの実習生も。 こんなに偶然が重なるとは思えなかった。 不安げなクロノの肩に手を添えて宥めつつ。 他の生徒のトレイに食器を置いて、席まで送る。 あまり湧かない食欲に見ないふりをして、ちまちまと朝食を摂り始めるのだった。 (2) 2022/05/02(Mon) 21:28:19 |
【赤】 高等部 ラピス/* お疲れさまですの………。 リアンさまからそこはかとなく異端審問の匂いを感じますが気のせいであって欲しいですわね。 エルナトくんは先日クロノちゃんとお話しておりましたし、担当なさいます? (*10) 2022/05/02(Mon) 21:40:19 |
【人】 高等部 ラピス「……」 配膳を手伝いに行った同室者を見送って、同じ席の年少者の世話を焼いていた。 何かしていた方が落ち着くのは同じだった。 姿の見えない生徒の行方を無邪気に気にする子だとか、神隠しだと囃し立てる子とか、怖がる子とか。 それら一人一人を窘めたり、落ち着けたり。 言葉なく相手をして。食事の時間は進んでいく。 (8) 2022/05/02(Mon) 21:54:35 |
【赤】 高等部 ラピス/* そうですわね〜本来吊りはPL情報で狼側も知らないので、匿名連絡でお迎えが欲しいか確認してからつつきに行きましょうか!本人に素敵な墓落ちプランがあるかもしれませんからね。 それはそれとしてOKを貰ったときのためにFUTURE!!!!!をしますわ! 65 (*13) 2022/05/02(Mon) 22:29:54 |
【赤】 高等部 ラピス/* 待てよ………吊られ人間が狼という可能性が排除されてしまうから秘話でやるしかありませんわね!!!?!?!? 盲点でしたわ (*14) 2022/05/02(Mon) 22:32:28 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「そうでしたか…… ええ、また話をしましょう〜。 いつでも見かけたら声をかけてください。」 「私の病気は――」 不安にさせないために、いや、先ほども言ってしまった。 病気が治らなかった同級生は。 「今も闘病中です。それではまた明日〜」 ギムナジウムに囚われ、治らないままの生徒は アオツキ、その人だった。 /* 個人面談お付合いありがとうございました〜 (-15) 2022/05/02(Mon) 22:36:26 |
【赤】 高等部 ラピス/* お迎え担当については異論ありませんの! しかしランダム村では正直システムなど有って無いようなものですけれど誰が狼かのお楽しみを奪ってはなりませんからね………やはり吊り側から自発的なアナウンスが無い場合は噛みだけ実行するのが無難ですわ。 ひとまず以降は吊りに関しては待機ということに致しましょう。 (*17) 2022/05/02(Mon) 22:46:53 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 かつ、かつ、かつ。 朝食後の会議時間。 今日もまた合図の音を響かせて仲間の訪れを待っている。 『トットくん。 昨日はお疲れさまでした。 クロノちゃん。 調子が悪ければ伝えてくださいね』 教室に入れば、そんな文字があなたたちを迎える。 食堂に居ない生徒が、一人余分に多かった。 それは狼にとっても予測できていなかったこと。 (*18) 2022/05/02(Mon) 22:52:52 |
【赤】 高等部 ラピスおはようの挨拶に手を振って返す。 不安そうなクロノの顔を見て、チョークを手に取った。 『神隠しや幽霊などは 大半が科学的に説明のつくものが多いです』 『知識を呑み込めない子どもに現象をわかりやすく説明するための作り話ですね』 『この学校に伝わる神隠しも、結局は大人による人さらいでした』 かんかんと黒板に、噛み砕かれた説明が書かれていく。 『テラくんも恐らく、私たち以外の誰かが連れて行ったのかもしれません。 大人たちが神隠しをたった3人だけに任せる方が、考えにくいことです』 (*25) 2022/05/02(Mon) 23:22:13 |
【赤】 高等部 ラピス「………………」 『誰かがやらねばならないことですからね』 どうにもままならないものだ。 黙ってしまったトットを見て、不安の色が残るクロノを見て。 それからおずおずと挙げられる提案。 怖い気持ちと戦って、でも何とか役に立とうと頑張っているのだろう。 健気さがいじらしかった。 『では、今日はクロノちゃんにお願いしましょう。 気をつけて行ってきてくださいね』 (*28) 2022/05/02(Mon) 23:41:11 |
【赤】 高等部 ラピス「?」 紙袋を受け取って、中身を見る。 色とりどりの花弁だ。 一枚取り出して、じっと観察した。 『薬草のようなものですか?』 説明を一通り受けると、理解した、というように頷く。 『ありがとうございます』 『怪我はないのが一番ですが』 『もしもの備えは良いことですからね』 備えあれば憂いなし。 紙袋を抱えて、にこりと微笑む。 (*32) 2022/05/03(Tue) 0:01:59 |
【赤】 高等部 ラピスこくこく、また頷いて返す。 『はい。また明日、同じ場所でですね』 花弁が少女に勇気を与えてくれたらしい。 トットのお手柄だ。 自分もどことなく元気を分けてもらえた気がする。 紙袋を抱え直して、ちょっとだけご機嫌に。 役目のために出掛けていく後ろ姿に手を振って見送ることだろう。 (*34) 2022/05/03(Tue) 0:12:27 |
【恋】 高等部 ラピス「………………」 この部屋、まだ誰も来ないなぁ。 なんて思いながら一人で席にちょこんとついて。 しばらくぼーっと時間を過ごしていたけれど、やっぱり誰も来ないなぁ。 (?0) 2022/05/03(Tue) 0:15:55 |
【赤】 高等部 ラピス『これはトットくんが育てている花ですか?』 園芸部員だったことを思い出し。 花壇で育てている花なのだろうか。 頭にも生花を飾っているし。 クロノが去った後の教室で、ふと気になって聞いてみた。 (*36) 2022/05/03(Tue) 0:40:20 |
【赤】 高等部 ラピス「………………」 妙な間を感じ取って。 一度その意味を考えて。 黒板の文字を消して、書き足して。 『これはトットくん の 花なのですね』 そこに込められている意味がお互い通じているかいないのか。 また改めて確認して、うん、と一人頷いた。 『それなら、より大事に扱わなければなりません』 (*38) 2022/05/03(Tue) 1:20:12 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 残された言葉を拾って、ただ佇む。 白い言葉を握った手は、何を書くことも出来ずに漂うだけ。 「……、……、……」 ぐるぐると心の中に溜まったものが、思考の中に閉じ込められたものが行き場をなくして渦巻き続ける。 叫びたくても叫べない。 掠れた息が、細く吐かれる。 それから暫くの間、一人きりの教室にまた思考を磨り減らす音が響き続けた。 (*40) 2022/05/03(Tue) 1:56:58 |
【人】 高等部 ラピスひょこ、と共有スペースに顔を出す小さな人影。 なぜか少しチョークの粉が服についている。 「!」 勉強の準備を整える同学年や、続いて現れた後輩を目にとめると少し嬉しそうな雰囲気を纏わせた。 人は多いほど楽しい。 自分も筆記具や参考書を空いたスペースに几帳面に置いて、参加の意思をアピールした。 (21) 2022/05/03(Tue) 2:03:01 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ「………」 じぃ。 朝食の後か、それとも寮の共用スペースで勉強会の準備がされていたときか。はたまたそれより後か。 いずれにせよ、シャルロッテの自由時間を見つけて、ラピスがふらっと現れる。 『シャルロッテちゃん』 『お時間ありますか?』 じっ、と下からあなたを見上げて。 胸のあたりに持ち上げた黒板には、そんなことが書いてあった。 どことなく瑠璃の瞳には心配の色が滲んでいるように見える。 (-56) 2022/05/03(Tue) 8:20:10 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 3日目の何時頃か。 クロノが寮の部屋に戻ったとき。 丁度同室のラピスが机に向かっているところを見かけるだろう。 入室の音に気づくと、首だけ向けて入室者を確認。 それから手を振っておかえりの挨拶をした。 「?」 少し考える素振りをして、二人で使っている共用テーブルを示して首を傾げる。 今話せるだろうか、と聞きたいらしい。 /* 急ぐロール内容ではありませんので、返信は襲撃秘話の方を優先して頂ければと思います。 ロール内時間は都合の良い時間軸で構いません〜。 (-57) 2022/05/03(Tue) 8:21:08 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「ただいま、……」 帰って来て、あなたが居る事を確認すれば そのボディランゲージの意味を一瞬考え、 把握してか、頷いてから共用テーブルの いつも使っている方の椅子へと腰掛ける。 「もしかして、この前言ってた……病気のこと?」 /* ワーイ!秘話ありがとうございます! 襲撃ロールより前の時間軸にはなると思います。よろしくお願いします。 (-58) 2022/05/03(Tue) 8:33:15 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ頷いて肯定を示してから一度部屋を離れて、ホットミルクを二人分淹れて戻ってくる。 蜂蜜たっぷりの、甘いやつ。 今日は■■■は入っていない。 ついでに小皿に分けたクッキーやらをテーブルに置いて、同じく定位置の椅子に腰掛けた。 『昨日アオツキ先生と面談して、病気のことを聞かれたので』 個人面談があったのだという。 どうやら他の生徒にもしているようだったけれど。 『そろそろクロノちゃんにも話さなければと思いました』 元々、約束をしていたこともあるし。 かつかつ、聞き慣れたチョークの音。 『私の病気は、 身体が部分的に石に変わる病気 手袋をしたまま、手の甲で机をノックするように叩く。 骨とは違う、何か硬いものがぶつかる音が響いた。 (-59) 2022/05/03(Tue) 9:27:24 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス細い骨に皮肉のついた指の頼りなさに、どれだけ助けられただろう。 ちいさくてやわいそれは、こんなにも小動物めいているのに。 これが素肌であれば小さな鼓動が伝わっていたかもしれない。 けれども実際にはどんなに静かで身じろぎ一つなくとも、 指先からは命の気配は伝わらない。 「ラピスが」「いなくなるまでに」 「僕の何かが少しでも」「よくなったと」「見えたら、いいな」 何もかもすべてが上手くいったなら、なんて夢物語は見れそうにない。 それでもせめて他者から願われることがあるのなら、 それに報いるだけのものを己の中に確かにしてみせたい。 立ち上がる貴方を凝視する。逆光の中で瞳孔が形を変えた。 そらされることの無い視線はまっすぐに貴方を見て。 「……」「それじゃあ、また」 「森で」 ともすればすれ違っているような返答で、その日の邂逅は終わる。 ぼんやりと太陽の光の中に輪郭を残した青年は、 貴方が去っていくまではずっとベンチに座って遠くを見つめているのだろう。 そして。 → (-66) 2022/05/03(Tue) 11:22:13 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピスもしも貴方が、青年を連れて行こうとするならば。 その夜、その日も。 またいつものようにその姿は森へと入っていったのだ。 夜はほかの誰かが共にいた。 だから狙いを定めるのならば、それは深夜のことだったはずだ。 (-67) 2022/05/03(Tue) 11:23:29 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの姿をみとめると、少女はふわりと微笑んだ。 「ラピス、どうしたの」なんて声をかけ、黒板へ視線を落とす。 「うん、大丈夫だよ」 「……心配、かけた?」 赤い視線が移ろって、黒板から、あなたへ。 (-77) 2022/05/03(Tue) 13:16:58 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス椅子に座って、あなたがホットミルクを入れて来るまではじっと待っている。 蜂蜜たっぷりの、甘いホットミルク。 眠れない時とかにあなたが作ってくれる、甘くて美味しいやつ。 そういえば、朝食を余り量食べれなかったなと 意識的にクッキーに手を伸ばして、小動物よろしくちまちまと齧り始める。 そして。かつかつ、チョークの音。 書き終えた文字と、固いノックの音に 口に入れたクッキーを飲み込んで、あなたをまじまじと見つめた。 「石、に?」 声に出しながらしばらく見つめて、 首元を指さす。ここは、もうそうなっているのかと。 (-78) 2022/05/03(Tue) 13:40:32 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット「………」 気をつけてと、言ったのに。 でも、わかっていた。 また森で。 その言葉通りに少女は夜半、再び青年と森で邂逅した。 夜の風景にそのまま溶けてしまいそうな色をした少女は、しかし同化することなくそこに居て。 命が寝静まった森の中で、二人の足音が木霊した。 時折、夜に動くもの達の気配に見送られつつ あなたの手を取り、森の奥へと誘ったことだろう。 明日、青年の部屋に誰も居なかったことが、何よりそれの証左となっていた。 (-82) 2022/05/03(Tue) 14:32:57 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ赤い視線と交わって、首肯が返す。 『元気がないように見えました』 連日、いつもと違うことが起こりすぎているから。 気が滅入っても仕方がない。 食堂では年少の世話を焼いたりして気丈でいたように見えたけれど。 『私で聞けることがあれば、聞きますよ』 何か話すことで肩が軽くなるのならそうしたい、と。 (-83) 2022/05/03(Tue) 14:35:29 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノちまちまクッキーを齧る様子が小動物らしくて微笑ましい。 自分もよくそう形容される内の一人なのだけれど。 質問に、また頷いて返す。 甘いホットミルクを一口飲む。 いつも心を落ち着けてくれる優しい味だ。 それから、ゆっくりと手袋を外した。 黒い布地の下から現れたのは、柔らかな白い肌の上を、深い青が所々覆い隠した手だった。 夜空を切り取ったその鉱石はラピスラズリによく似ている。 また手を机の上に置く。 先程よりもはっきり、硬い音が耳に届いた。 (-84) 2022/05/03(Tue) 14:45:13 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス声のない静かな言葉が、視界に映って。 笑んだ少女の相好は、口角を上げたまま、それでも。 へにゃ、と情けなく崩れた。 それは困ったような、泣き出す前のような。 「……うん」 あなたはやっぱり、みんなのお姉さん。 不安なのはきっとみんな、おんなじで。 それでも、年下の少女を気遣ってくれる。 「最近、なんだか変だから」 「やっぱり、不安になっちゃった」 じっとしていると苦しみや怖いものが追いかけてくるから、少し歩こう、と身振りで示した。 (-88) 2022/05/03(Tue) 15:54:28 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ身振りで促されて、共に歩き出す。 不安に追いつかれないように。 ちょこちょこ、小さな歩幅は誰かと歩くときは少し広くなったり狭くなったり。 合わせてもらうことの方がずっと多いのだけれど。 隣のあなたの様子を気にかけながら、てくてくと。 歩きながら黒板に書くのも慣れたもの。 『ジャステシアがいなくなってから、少しずつ皆が不安になっているように思います』 『シャルロッテちゃんも、何か気になることはないですか』 同室の彼のこと。食堂の片隅が定位置の彼のこと。 はたまた、あなた自身のこと。 (-91) 2022/05/03(Tue) 16:25:50 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が森に来たならば、それはもうこの場にいないもう一人が居なくなったあと。 だれが言いつけを守ったのかは、青年しか知らない話。 けれどもその場に残った彼は、どのみち貴方と邂逅することになる。 森の奥。灯りもない内。鬱蒼と生い茂る木陰の下。 何も見えない闇の中で、湿った音がする。 /* ヤベ分かりづらかったかもしれません 夜の森で別の人とワーワーした後の話になるので、 差し支えなければ既にこちらが森にいた形になると思います……! (-93) 2022/05/03(Tue) 16:39:57 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット"治療"の瞬間まで立ち会うことはできない。 だから共に歩めるのは森の奥、大人達のいる場所まで。 残り少ない道のりを一歩一歩確かめながら、進んだ。 本当に、このまま付いてきて良いの。 そんな思いを乗せるように、手が握り直される。 何が待っているのか、知らないわけじゃないと思うのに。 /* ヤババ そちら側に都合良い描写で問題ありません!!! 会ったのはワーワー後ということで了解です もう一人が居たことは知らないまま森に入って合流しました……!! (-96) 2022/05/03(Tue) 17:15:51 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの言葉を見るために、少女はゆっくり、歩を進める。 行き先は定まっていない。 それでも無意識に、何となく、外へ向かっていた。 きっと、神隠しの噂が脳裏をよぎるせい。 「そう、だね。 レンも不安になってるし、フィウクスもピリピリしてる」 「トットやクロノも、元気がなくて」 「少しでもいつも通りであるように、バラニが頑張ってくれてるけど……。 ロッテは、みんなのために何ができるんだろう」 ぽつり、ぽつり。 掠れた声が落ちる。 (-98) 2022/05/03(Tue) 18:18:23 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「きれい、」 なんて、夜空を閉じ込めたような美しい石に、 思わず口にしてしまって。はっとして口を手で隠す。 あなたからしたら、身を蝕む忌々しいものだろうに 少し申し訳無さげにしながら、視線を逸らす。 「 ご、ごめん…………。 ……石に、なっちゃうなんて……、 たいへんそう、というか……えっと」 なんと言えば良いのか、惑って 机の上のその手に、再び視線を落としながら。 「……こわくない?」 (-105) 2022/05/03(Tue) 20:15:12 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス言葉数少なく森の奥へ行く。青年は貴方にその理由を尋ねたかもしれない。 どうして共に森に入るのか、なんて。 森へ通い詰めているのを知っているのだから、理由はどうあれおかしな話ではない。 止めようと思っているのかもしれないし別の理由かもしれないし、 少なくとも本当の理由なんてのに気づいている様子は少しもなかった。 強いて言うなら、それを咎めて忌避する様子ではないことに、 申し訳無さとほんのわずかな嬉しさを、感じていたかもしれない。 光の差さない森の奥深くへと行く。音のする方、その先で。誰かが立ち上がる気配があった。 大人だ。教員を含めた者たちが複数名。 その表情には愉悦のようなものはなく、ただ渋面をこちらへと向けていた。 互いに誰がそこにいるかというのは、わかっていたのかもしれない。 だからこそ次の日の朝、青年は姿を見せなかったのだから。 ただ、どうして、青年なのだろう。何を治さねばならなかったのだろう。 目的を胸に抱えた大人たちの表情には、堅苦しいものが含まれていた。 「……ラピス、離れて。 下がって、早く庭に逃げるんだ」 青年の言葉は流暢だった。普段よりも明瞭で聞き取りやすい。 それは大人の前だからではない。隠していたからではない。 青年が、病気だからだ。病気を抱えているからだ。 それは、治さねばいけないものなのだ。 貴方に何も見せたくない。貴方に少しも疑いは持っていない。 ただ大人から庇おうとして、その前に立ちはだかったに過ぎない。 だから素知らぬ顔でそれを受け入れたってそうでなくたって、かまわないのだ。 → (-106) 2022/05/03(Tue) 20:18:46 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が、青年と大人のやりとりをどこまで聞いて、見ていたかはわからない。 貴方に背を向けた青年は、貴方が去ったとて関与しないだろう。 無理に連れてきてしまったと嘘をついて、貴方をかばいさえするだろう。 だから、貴方がその一言と、大人の手の先にあるものを見聞きすることがあったか、 それは貴方が選択すべき自由なのだ。 大人は、青年へと声をかける。 『お前が兎を殺したのか』と。 大人の手には、血の付いたリボンが握られていた。 (-107) 2022/05/03(Tue) 20:21:12 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテこのところ、意識が向くことが増えた森。 定まらない行き先をそれとなく誘導して、外からの風が頬を撫でる場所に。 換気というのは気分転換に丁度いい。 「………」 掠れた声で吐露される、周囲への心配。 今はその唇から歌が紡がれることはなくて、少し寂しい。 少女もきっと悩みを抱えているのに、他の生徒を案じる言葉が先に出てくるのは確かな優しさなのだろう。 日常を保とうとする努力が生む効果はよくわかっていた。 声を掛けられたら良かったのだけれど、この喉から漏れるのは音にもならない空気だけ。 だから代わりに、黒板が線を引く音を声にする。 『これは私がそう思うだけなのですが』 『私は、いつも通りじゃない時があっても良いと思います』 『全部が元通りでなくても、問題はいつか解決するときが来るから』 ▼ (-110) 2022/05/03(Tue) 20:43:00 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『皆の前で頑張る人が、報われてほしいと思います』 『だから私の前では少しくらい、いつも通りじゃないシャルロッテちゃんでも良いんですよ』 眉を下げた笑顔に後輩への心配と慈愛が混ざる。 自分の喉元をとん、と指先で叩いた。 それがあなたの喉のことを示しているのは伝わっただろうか。 『私では役に立てないことも多いかもしれませんが』 『いつでも相談してください。頼ってください』 『それだけ覚えておいてほしかったんです』 あなたが抱える気持ちを受け止められる先輩でいたかった。 その背に頼るか、頼らないか。 それはあなた自身の自由だ。 この小さな上級生が伝えたいことはそれが全て。 だから後は勉強会の話だとか、明日の日替わりメニューの話だとかを話してもいいし、もっと違う話をしてもいい。 ここから立ち去るかどうかも委ねられている。 (-111) 2022/05/03(Tue) 20:43:28 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ昼間はあまり日の下で見ることのない青色の手。 机の上で置物のようになっていたそれを、 少し陽の光にかざしてまじまじと見た。 あなたの申し訳無さそうな謝罪も、気分を害した様子はない。 『不思議とこわくはありません』 『進行を抑制する薬を飲んでいるというのも理由だと思いますが』 『どこか他人事のように見えるもので』 恐怖より、日常生活に支障が出る困惑の方が勝るのは変な心地だ。 指先の動きに合わせて追随するそれは、確かに自分の身体の一部なのだけれど。 もう何年もずっと共に生きてきて、病という感覚が朧気になっているのかもしれない。 「………」 『変だと思いますか?』 (-114) 2022/05/03(Tue) 21:16:11 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット本当は、青年についてくる必要はなかった。 でも、しいて共に森を進む理由を挙げるのならば、やはりそこには心配があったからなのだろう。 連れ立って歩くあなたの様子からは、一片の疑いも読み取れなくて。 それは、暗闇が視界を妨げたせいではなかったと思う。 ほんの僅か滲む嬉しそうな気配が、また罪悪感を募らせる。 ぴしり、と身体が固く軋んでいくような気がした。 堅い面持ちの大人たちと対峙して、その大きな背に庇われて。 結局青年は何を治さなければいけないのかも、少女は知らないままここまで来た。 普段より鮮明に届く声。 それは、暗闇が感覚を研ぎ澄ましたからではなかったと思う。 言われるままに逃げるのが賢明だったかもしれない。 自分を庇おうとしてくれる、無垢ですらあるその優しさを受け入れるのが正しかったかもしれない。 それでも、見届ける義務があると少女は判断したから。 己が何に加担しているのかを胸に刻むべきだと判断したから。 少女は数歩下がったけれど、立ち去ることはしなかった。 だから、大人達のその言葉を聞いた。 血のついたリボン。 あの飼育小屋で、小さな命に括りつけられていたものが頭に過ぎる。 そこでまた初めて、青年が抱えているものの一端に触れた。 (-123) 2022/05/03(Tue) 22:21:44 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスふらふらと当てどなく歩く足は、不安の元凶と思しきものへと吸い寄せられそうで。 けれど、あなたが正してくれるから、今は、怖いもののないところへ。 心地よい風が駆けてゆく。 かすかに聞こえる固い音は、あなたが声を上げていることのしるし。 いつも通りじゃなくてもいいこと。 頼らせてくれること。 役に立てないだなんてとんでもない。 それだけは否定したくてかぶりを振った。 そうしてあなたの優しさに触れ、少女の口からぽつりとこぼれ落ちるのは。 「――バラニが」 「いつもロッテのことを助けてくれる」 「でも、バラニだって不安なの」 「だから、」 『みんな』ではなくて。 みんなの前で頑張る、あのとびきりまぶしい男の子の支えになりたかった。 けれど、それはきっと、『シャルロッテ』が口にしてはいけない言葉だ。 (-171) 2022/05/04(Wed) 2:48:29 |
【独】 高等部 ラピス/* シャルロッテちゃん 本名シャルルだったりする?いや気のせいかも………花束抱えては歩かないかも…… 寝て起きたら返信……… (-176) 2022/05/04(Wed) 3:33:54 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ「……」 心地よい風が、あなたの心も軽くしてくれたら良い。 "だから"の先に、本当の願いが微かに見えた気がした。 『確かにバラニくんは頑張っていますね』 ジャステシアが居なくなったとき、彼は空いた時間を縫って探し回っていた。 朝の食堂でも配膳を手伝い年少の子達の面倒を見ている。 それは間違いなく称賛されるべき献身だった。 けれど、あなたの口からその先が語られなかったことが疑問に思えて。 『自分を助けてくれる誰かの力になりたい気持ちは、胸を張って良いことではないですか?』 何が躊躇わせているのだろう。 少女の口を塞ぐものの正体を捉えたくて、夜空のような瞳が向けられた。 (-182) 2022/05/04(Wed) 8:20:48 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスそのことを考えると、胸がくるしい。 言葉がつかえて出てこなくなって、無意味な喘鳴だけが幾つもこぼれては、風に攫われてゆく。 「……………………でも、」 長い沈黙。 ようやく絞り出されるのは、消え入りそうな声。 「…………バラニは『女の子』の『シャルロッテ』が好きだから」 少■は、彼に愛される資格を持たない。 「…………『シャルロッテ』は『お母さん』だから」 少女は、彼を愛してはいけない。 (-193) 2022/05/04(Wed) 12:31:29 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピスここに従属する大人たちのうちには、軽蔑すべき性質のものもあるのだろう。 治すべき子どもたちを確実に確保するために、貴方がたを利用しているのだ。 自身の立場を利用して、子どもたちに浅ましいことをする者もいる。 さて、そのうち前に立つものが普段何を抱えているのかはわからないが、 少なくとも、彼らは僅かな警戒をにじませて青年とその後ろに控える貴方を見る。 『ラピス、危ないから下がりなさい。何をするかわからない』 大人は確かにそう言った。異分子を前にし、貴方を慮った。 そしてその内容はやはり青年自身も理解しているだけに、 貴方がここにいる理由への疑いをかける材料には、少しもなりはしなかった。 「はい、そうです」 危険であると言われた青年は腕を下ろし、審判を待った。 意外でもなんでもない答えを聴き、大人たちは更に険しい顔をした。 ゆっくりと近づきながら、更に問答は続けられる。 『埋葬をしたのもお前か』 「そうです」 『森に罠を仕掛けたのもお前だな』 「そうです」 『生徒にはまだ被害を及ぼしていないな』 「はい」 『本当か』 「はい」 『両腕を前に出せ』 「はい」 → (-194) 2022/05/04(Wed) 13:08:26 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス例えば突然に悪辣に振る舞うのでもなく、暴れるのでもなく。 青年は未だに従順なままで、教師群のいうことに従った。 それでもなお彼らは大きな獣を相手取るように、じりじりと距離を詰める。 まるでそこにいるのは人間のかたちをした危険な生き物であるかのように。 貴方の目の前で、青年は手錠を掛けられた。 次に、犬につけるような口枷を着けられた。 肘を振り回されることのないように、縄で遠巻きに引きずられる。 その様子は、狂犬病の犬にも似た扱いだった。 青年はどこかしらに連れて行かれるのだろう。 その先で何をされるのかはともかく、不思議と、そこまで理不尽な扱いではないように見える。 観念したように押し黙った青年が、明日どのように他の人間と接するのか、 きっと今まで以上に遠巻きなものになるのだろうというのだけは確かだ。 (-195) 2022/05/04(Wed) 13:08:45 |
【人】 高等部 ラピス「?」 「!」 勉強会が始まる少し前。 疎らに集まり始めた下級生を相手している。 持ってきた課題の内容を軽く見て、教科毎に適した参考書が置いてある席を指す。 後でその分野が得意な生徒もやってくるだろう。 勉強の合間につまめるお菓子類も食堂からいくつか運んできて、空いたテーブルに準備していた。 (42) 2022/05/04(Wed) 14:17:29 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ風に攫われそうな声を、聞き逃さないように拾い上げる。 抱えたものに押し潰されそうな苦しげな声。 どうにか和らげてあげたくて、小さな子にするようにその背を撫でた。 胸につかえた想いが零れる間も、拾い上げた言葉を吟味する。 身体的性別が男性であることは、知っている生徒は少なくなかったと思う。 自分もそのうちの一人。 教師にお父さん、という呼称を使うことも周知であったろうか。 ただ、その後の言葉はわからなかった。『お母さん』。 何も全貌をわからないまま、不用意な言葉を掛けられない。 書けない。 だからもっとその心の中を垣間見るように、でも傷を広げすぎてしまわぬように。 一緒に悩めるように。 『バラニくんが、"女の子"の"シャルロッテちゃん"が好きだと言ったのですか?』 『先生方をお父さんと呼ぶのには、何か、あなたを縛る理由がありますか』 (-201) 2022/05/04(Wed) 14:22:02 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット大人達の扱いと、それを受け入れる青年。 両者にとって彼が危険であることは異論ない事実であるらしかった。 言われるままに、後ろに控えたままでいるしかなかった。 「……」 埋葬、罠、被害。 およそ普段接する青年からは程遠いとすら思える語群。 それに思いを馳せる間に、青年は様々な拘束に囚われて。 まるで獣にする扱いにも、青年は不平を言う素振りはなく。 むしろ正当な対応であるかのようだった。 終始従順に大人達の言いつけに従う様子。 引き摺られながら遠くなっていく巨躯を見送る。 せめて姿が見えなくなるまではと。 一体彼の何が危険だったのか、少女にはついぞわからぬままだった。 それから、教師群の内の残った一人に『もう戻りなさい』と声を掛けられたように思う。 きっと自分は、青年が庇った通りに、大人達の中では無理に連れてこられたことになっているのだろう。 違うと否定しても、かえって青年がそう言うように指図したと思われるかもしれない。 だから何も言葉にしないままで、踵を返すしかできなかった。 来たときとは半分の足音だけが森の静寂に溶ける。 血のついたリボンのことが、頭から離れなかった。 おやすみなさい。また明日。 音にならない願いを、誰に届かせるわけでもなく呟いた。 (-202) 2022/05/04(Wed) 15:15:34 |
ラピスは、今日は黒板に公式を書いている。 (a28) 2022/05/04(Wed) 17:42:34 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス背を撫でてくれる手のぬくもりに促されるように、一粒。 赤い瞳から、色のない雫がこぼれる。 白い頬を伝い、落ちてゆく。 「……バラニはロッテが本当は男の子だって知らないの」 「知られたらきっと、嫌われちゃう」 女の子ならよかったのに。 そうすればきっと、みんなが幸せで。 ここにいる間だけでも、あの子のそばにいられたのに。 ぱち、ぱち。濡れた睫毛から雫を払うように、少■は瞬いた。 それは、あなたが不思議な言葉を続けたからでもある。 「――先生は、先生だよ、?」 (-206) 2022/05/04(Wed) 17:58:58 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ背を撫でる。言葉が全て吐き出されるように。 流れる涙には、ハンカチを差し出したりして。 『バラニくんは』 『性別ひとつで誰かを嫌う人間だと シャルロッテちゃんは思いますか』 打ち明けてみろとは言えないし言わない。 それこそ無責任だから。 結果はこの場の誰にも断言できないから。 ただ、彼がそういう人間であると思わないのなら、考えてみる価値くらいはあるのだろう。 今のままを、続ける自由だってあるのだろう。 それはあなたが、■■■■が選択すべき決断だった。 「………」 お父さん、という呼称は実親を指して使う、或いは子どものいる母親が配偶者を指して使うものだと認識していた。 けれどシャルロッテは、全ての教師をそう呼んでいる。 バラニを愛してはいけない理由に、『お父さん』を挙げる。 どうしても結びつけがたい何かが浮かびかけている。 それらを全部押し込んで、敢えて何でもないようにチョークを走らせた。 『変なことを聞いてしまいましたか』 『お父さんというのは、一人だと思っていたので』 (-209) 2022/05/04(Wed) 18:45:08 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスハンカチを受け取り、きゅっと握る。 縋るものを見つけたみたいに。 あの子は優しいから、友達にならなってくれるかも。 少■が口を噤んでいれば、話ぐらいはできるだろうか。 「………………わ、から、ない、」 それは、告げてみるまで誰にもわからないことだった。 だからあなたも、簡単に『大丈夫』だとは言わないのだろう。 だから少■も、勇気を出せずにいる。 そして、わからないことがもうひとつ。 「……『お父さん』は、ひとり……」 「ひとりなのに……?」 「……ここに先生がいて……でも、家族のところに帰らなきゃ……」 ——おかしいな。 『お父さん』がここにいるなら、一体どこへ帰るんだろう。 或いは、『お父さん』のところへ帰るなら、ここにいるのは誰なんだろう。 (-214) 2022/05/04(Wed) 19:31:17 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス/*大変お待たせしました〜〜! 「そっ……か、」 綴られた文字を見て、あなたの表情を見て。 おそらくほんとうに、なんとも思ってないのだろう。 病院を恐れなくて済むのなら、 それに越したことはないのかも知れない。 「…………ううん、でも……」 「……こわいと思ってくれないことが、 ちょっとこわいかも……って、思うかも」 ……怖くないからそのままでもいいと、 もし石の範囲が広がったとしても、 後回しにしてしまいそうで。 (-227) 2022/05/04(Wed) 20:19:38 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『そうですね』 『わからないことです』 『誰にも』 ただ一人、バラニ以外には。 まだ、考える時間が必要なのだと思った。 縋るように握られるハンカチを一瞥して、また黒板に視線を移す。 「……」 シャルロッテの言葉の端々から、錯乱のようなものが伝わってくる。 お父さんと呼ぶ人が複数人いるということは、その混乱の原因に深くその存在が関わっていることの証左ではないだろうか。 少しずつ少しずつ、問い掛けを重ねることで何かが姿を現してくる。 『お父さんは、バラニくんと仲良くするのを許してくれないでしょうか』 (-229) 2022/05/04(Wed) 20:26:48 |
【人】 高等部 ラピス「♪」 面倒見良く生徒の相手をしている同学年を見て、どこか機嫌が良さそうだ。 リアンの身体が空かない分は、ラピスが受け持っている。 中等部生に任せられるところはこちらも任せて。 わからない問題を解けた下級生と拍手で喜んだり。 言葉の代わりに公式や語句が多く並ぶ黒板を片手に、小さな授業を行っていた。 (53) 2022/05/04(Wed) 20:42:45 |
ラピスは、いつか学校の先生になりたい。 (a38) 2022/05/04(Wed) 20:43:37 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス「………………」 何もかもがわからなくなり始めていた。 当たり前が壊れてゆく。 見ないふりをした呪縛が、足首を掴んで離さない。 ただ、あなたがこちらを案じて、慎重に言葉を投げかけてくれていることだけが。 そのやさしさだけが、今、理解できていることだった。 「…………だめ」 だめだ、それは。 問いかけに咄嗟に首を振る。 「『シャルロッテ』は『お母さん』」 「『お父さん』と『お母さん』はひとりずつ」 「だから、……だめ」 『シャルロッテ』は『お母さん』にならなければならない。 『お母さん』は『お父さん』の『お嫁さん』だ。 だから、だめ。 (-233) 2022/05/04(Wed) 20:48:54 |
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