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【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 夢の続きを イクリール「――――……イクリール?」 常と異なる様子の彼女の声が聞こえて、急いで立ち上がる。 それから声のほうに駆けて行けば、 無事あなたに遭遇することができただろう。 「 どうしたイクリール! 俺はここだ、何かあったのか?」 (-214) 2021/06/01(Tue) 1:10:31 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 夢の続きを イクリール「シトゥラから、俺に――……?」 普段の落ち着いた彼からは想像しがたいほど、 はっきりと肩が震えた。声も顔も、痛みに引きつる。 「……貰う、貰うよ。 俺は絶対に、それを見なきゃいけない。 持ってきてくれて、ありがとう…… 」両手を伸ばして、大切なものを抱え込むかのように受け取る。 他の紙束がある様子を見てちら、とあなたの様子を見て。 「悪い、きっと手伝うべきなんだけど。 俺、今余裕なくて。 ……渡すべき人に早く渡せるよう、祈ってる」 (-222) 2021/06/01(Tue) 1:26:14 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 夢の続きを イクリール/* うわああああああんそりゃあそうよね来るよねええええええええ!!!!!!!!!!! 既にPLPCともにべっきべきのよっかーん☆ですがぜひいただきたく! 震えて待ちます。あとで裁判起こしましょう。 (-224) 2021/06/01(Tue) 1:27:32 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 夢の続きを イクリール/* 唯一の希望の線が消える予感がして震えています。 爆死したら骨は拾ってください。 (-225) 2021/06/01(Tue) 1:28:31 |
ルヘナは、イクリールから、 を、震えを隠しもできないまま受け取った。 (c74) 2021/06/01(Tue) 2:10:32 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 徒然 シトゥラ/* ンンンンンナアアアアアアアアアンンンン麦茶コップです……! これはPC側の行動に影響するから3点ほど確認をしたいのですが、 @(暫定表現)手紙一枚目にあるほうの要望は既に(イクリールちゃんの協力もあって)果たされてあるという認識でよいでしょうか? それ次第では(暫定表現)二枚目のほうで動くのはシトゥラの部屋に襲撃してから……になります。 A(暫定表現)二枚目のほうにある『委員しか入れない部屋』は図書準備室でよいでしょうか? Bこれは秘話でやったほうが面白いのか全体でやったほうが面白いのかどちらでしょうか! 以上、よろしくお願いいたします! うわぁいイベントだ!! (-256) 2021/06/01(Tue) 3:06:21 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 徒然 シトゥラ/* 麦茶はないないになりました。おいしかったです。グェ @承知しました、ありがとうございます! イクリールちゃんありがとう…… Aこちらも確認しました! Bシトゥラ側で深夜にメレフとなんか、こう、アレがあったっぽいじゃないですか(ろくろ回し) なのでそれさえ避けられればこちら自由に行けるんじゃないかなーと思っていたり。 特に指定がないなら夜のほうが抜け出しやすさはあるのかな、みたいな気持ちはありますが。 (-260) 2021/06/01(Tue) 3:58:49 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナ>>@5 ポルクス 「そ、っか」 ……友人の、友人の完全な『死』を聞いて。 思わず漏れたのは本当にそれだけの返答だった。 カストルの精神が死に、ポルクスの肉体が死に。 歪な彼らは、本人の望まぬ形でひとつになってしまった。 「……完治おめでとうとは言わない。それだけは絶対に言わない。 それで、『お前』を取り戻しに行けないのなら、ポルクス。 お前はこれからどうするんだ」 問いの示すものはなんでもよかった。 ギムナジウムに残るか出ていくのか、園芸部をどうするのか、 明日は何をして過ごすのか、 飲み終わったお茶のカップをどうするのか。 (+44) 2021/06/01(Tue) 4:09:45 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 徒然 シトゥラ/* 注がれたヤッター!と喜んだんですがお茶ないなったのは一本満足さんのせいなのでは?と首を傾げました。 委細承知しました、では夜時間でお邪魔させていただきますね。 手数だなんてとんでもない、こちらこそ対戦よろしくお願いします。 なら1日目くらいしか表で話してなかったし……表に行こうかな……! (-265) 2021/06/01(Tue) 4:21:33 |
ルヘナは、イクリールから受け取った を開いた。 (c75) 2021/06/01(Tue) 4:22:10 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナそれは夜の帳が下りて暫くした頃のことだった。 恐る恐る目を通した は、 からのものだった。 緊張しながらそっと目を通した の一文目を見た瞬間、 『いなくなる』前に交わした約束を彼が 律義に守っていてくれたことが分かって、少し笑ってしまった。 彼が自分を見てくれていたからこその精度の高さに やはり彼は尊敬に値する人物だと認識を改める。 そこから更に目を通して彼の考えの一端に触れて。 ――ある一文を見た瞬間、もうそこにはいられなかった。 走り出す。『いなく』なった自分がずっと『見て』もらうことを待ち続けた彼のもとへ。 (+45) 2021/06/01(Tue) 4:26:14 |
ルヘナは、図書準備室へと走る。 (c76) 2021/06/01(Tue) 4:27:11 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナそうして、非力な自分で駆け抜けて、 ローブの重さにこの時ばかりはもどかしさを感じて、 ようやくたどり着いたその場所に駆け込む。 通常の生徒であれば入る機会のないこの場所に こんな時間にいるのは、 あの手紙の差し出し人だけだと思ったから。 「――シトゥラ!」 (+46) 2021/06/01(Tue) 4:30:54 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナ>>@6 うんうん。なるほどポルクスらしい選択だ。 ……と思ったのはついさっきまでのことで、 それから滝のようにあなたの口から飛び出していく言葉の密度と ところどころに生じているツッコミどころの多さに 何も言えなくなった。 「 お嫁さん……?養う……??家に無理やり……??? 」言えた。やったね。 「……とりあえず、俺はお前達の嫁にはならないのと、 お前の教養レベルは間違いなく高いのと? 養われるつもりがないのと……ふむ。 俺は俺の自由に動かせてもらいたいよ、ポルクス」 愛の重さも執着の重さも知っていたが、 これだけ具体的展望を語られてしまうと ほんの少しだけでも修正したくなってしまう。 自分が愛を向ける先がもう決まっているから、というのもある。 ……そんなちょっとしたことはともかくとして、 彼の語る展望の姿を、自分は少し見て見たくなって。 「何かを始めることに遅いなんてことはないさ。 俺達はここで多くを学び成長していく子供だし、 卒業までいるならあと4年もある。色々変わっていけるはずだ」 自分が誰かを想うことができたように。 自分が誰かに想われることができたように。 (+47) 2021/06/01(Tue) 5:05:48 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナ>>45 シトゥラ 「いない、……っは」 息を整えながら入るその部屋は、 自分達にとってとても馴染み深い場所だった。 多くを語り多くを学び、舌の上に乗った本の名前は数え切れず。 そうして知識を追い求めた者同士の、 互いの知識欲を認め理解しあった者同士の、 思い出ばかりが真に溢れた部屋。 日誌に書かれた本の名前とその内容がほとんど思い出せるほど、 自分達二人は多く目を通していたことだろう。 図書室に住んでいる、という言葉も過大評価ではなく、 普段からいる自分達はある意味ここの名物だったかもしれない。 「ふふ、……?」 冊子に挟まれた紙を見る。 そこに描かれた者と描いた者との関係性を思えば笑みが漏れ、 愛おし気に指がその上を滑る。 ……描いてそこまで時間が経っていないが故の黒が指を汚して。 (+48) 2021/06/01(Tue) 5:17:34 |
【秘】 星の加護を得た ルヘナ → 徒然 シトゥラ/* アーーーーーーーーーーッノーコメントーーーーーーーーーーッ!!!(注がれる) ほいっ (1)1d100 (-275) 2021/06/01(Tue) 5:18:53 |
【独】 星の加護を得た ルヘナ/* これは図書委員組を版権だと思っているオタクの妄言なんですけど(前置き) 服のカラーリングが白・青と黒・黄、 インナーのカラーが黒と白、 ……ってなってるの、本当に版権力が高くて好きです。 (-282) 2021/06/01(Tue) 5:33:06 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナ>>46 シトゥラ 突然の轟音に思わず肩をすくめて驚いてしまう、が、 そこにいたあなたの存在が、 あなたが自分を『見て』くれたことが、 本当に嬉しくてくすくすと小さな笑いが零れた。 手を引かれるままに向かう先が容易に想像できてしまったのも やはりこの部屋で過ごすのに慣れていたからだろう。 大人しく座り込んだ後、あなたに握られた手をこちらからも 握り返して逃がさないように捕まえる。 「 そもそもどうして帰ろうとしたんだよ 。あんな手紙寄越しておいて俺から逃げるな、シトゥラ」 大惨事を引き起こしたあなたに追い打ちをかけるように はっきりと文句を垂れるあたりも含めて (小声で話しているという点はあれど)至って普段通りで、 「……俺は俺のままだから、ちゃんと『見て』くれ。 頼む 」けれど、そう告げる時だけはほんの少しだけ不安が滲んだ。 (+49) 2021/06/01(Tue) 6:25:52 |
【独】 星の加護を得た ルヘナ/* 途中でどこかのタイミングで寝ておこうね…… あと14時間、どこで寝てももったいない気がしているけれど。 (表で話すのは、多分、一日目以来だから。) (-290) 2021/06/01(Tue) 6:36:14 |
【独】 星の加護を得た ルヘナ/* あと、多分。俺はここがクライマックスだ。 どう転がったとしても、この話題を経てエピローグに至る。 ……転覆しないよう頑張るよ。 見てろよシェルタン、俺の足掻くさまを。 夜回り組の名に、ともに歩いたお前の名に恥じないよう、 どんな結末だとしても乗り越えてやるから。 (といいつつ、深夜にシトゥラとメレフで何か起きているっぽいし、 …………あまり、希望的な未来は見えていないんだけど) (-291) 2021/06/01(Tue) 6:50:41 |
【墓】 星の加護を得た ルヘナ>>@8 カストルとポルクス 「……うん。ありがとう、ポルクス」 あなたたちは狂っているが頭がいい。 ……狂っていたが、頭はいい。 自分の言葉の意味だってきっと分かっていて。 「俺がなりたいものになれるかは、ちょっと分からないけど」 それでもこうして受け入れてくれることの優しさと、 あなたたちの好意を利用してしまっている後ろめたさで、 ほんの少しだけ眉が下がった。 「お前達のことを見捨てることはありえない。 俺だってお前達とのお茶会は好きだし、二人とも大切だ。 変わろうとするのならなおのことだ、 どう変わっていくのかについて興味がある。 ……これからもよろしくな」 時間が来るまで。 時間が来てからも、道が完全に分かたれるまで。 (+50) 2021/06/01(Tue) 10:51:45 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>47 シトゥラ 「そうだ、俺はそのことについてもお前に聞きたかったんだ。 イクリールと食事ができなくなる、とは穏やかじゃないな ……明日"以降"に何がある?」 恐る恐るといった様子で伸ばされた手を受け入れた頬に いつかのように少し擦り寄ってもあまり表情は晴れない。 ――――明日"以降"には何かがある。 その"何か"の内容が読めない。分からない。不安だ。 そういった不安の蓄積があったからこそ、 数日前を思わせる問いについても隠し事ができない。 あなたと離れた時間だけでも多くのことがあった。 「…… 少し、大人の甘言を飲みこみそうになりもしたけど 。結局のところ、『いなく』なってからの俺も、 ほんの少し『知る』ことに恐れを抱いただけで、 貪欲であることに変わりはなかったんだ。 お前が無事であることを願いながら他のヤツに協力する。 お前の味方だと言いながら友達の願いを応援する。 相手が傷付くと分かっても手を放すことができなくて」 俺は何人の好意を受け取ろうとしなかったんだろう。 「ああ、でも……そのおかげで自覚できたこともあって、 それがこの不安の原因だけど悪い感情はないんだ。 単純な話だ、お前に何もかもが届かなくなってしまうのが 怖くて仕方ない。 お前のこと、好きだからな 」 (+52) 2021/06/01(Tue) 11:22:30 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>48 シトゥラ 「そりゃあ落ち込むに決まってるだろ。友人の好意をふいにして その上泣かせてもいるんだ、気分はあまりよくない。 明日になったら各所に謝罪に駆け回るべきだろうか」 結構本気ではあるが、そもそも自分の内情を打ち明けても 特段自分を責めもしなかったお人好したちのことだ、 しれっと許されてしまうんだろうなとも思う。 「……喧嘩で派手な傷を負う前提なんだな、 なるほど、なるほど。 いいよ別に、それをお前の望んだことなら俺は止めない。 怒りはするし不安になりもするけど許す。 ただし死んだら本当に許さないからな。 本当に 」しっかりと念押しするくらいは自分にも許されていいだろう。 あなたの全てを許すことと比べたらきっと、小さいことだから。 「それと、あー、と。これ絶対伝わってないなお前」 他人に興味をあまり持たなかった同士、仕方ないかもしれない。 自分からもあなたの頬に両手を添えてぐいと顔を近づける。 「俺の言いたい好きはそういう方向じゃなくて。 愛してるのほうの意味で、言ってる」 (+54) 2021/06/01(Tue) 12:12:34 |
ルヘナは、シトゥラにキスをした。 (c79) 2021/06/01(Tue) 12:12:51 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>49 シトゥラ 「……シトゥラ、お前、今の返事 『味』がしなかった 」『味』がしないと思った最初はレヴァティの言葉だったか。 それがあったからこそ彼に興味を持ち、 あなたに相談を持ち掛けたのが始まりだった。 ここで、ただ二文字だけの言葉で、『味』がしない理由は。 「 死ぬのか? 誰と喧嘩して? どういう理由で?それでお前は満たされるのか? ……それでお前はいいのか」あなたが歪んでいることなどとうに理解している。 けれど、あの時のあなたは、自分を欲しがったあなたは、 少なからず『人間らしい人間』であるところが見えたのに。 満足いくまで『食った』ら離れてしまう自分が、 散々互いに『食事』をしておいてなお留まり続けたいと思えた ……それがルヘナにとってのシトゥラだったはずなのに。 「これから『喧嘩』するならこんなところで体力を使うな。 そもそもお前ってどれくらい動けるんだ……? ……お前のこと、まだまだ『食い』足りてないな俺」 先程、絵に触れて指についた黒い粉末は あなたの頬を汚してくれていただろうか。 (+55) 2021/06/01(Tue) 15:11:14 |
【秘】 今もなお貪欲 ルヘナ → わるいおとなの ラサルハグ「先生。先生……」 /* これはメンタルバキバキで曇っていルヘナのうめき声です (-329) 2021/06/01(Tue) 15:55:04 |
【秘】 今もなお貪欲 ルヘナ → わるいおとなの ラサルハグ「好きになってくれた人を拒んで傷付けて、 好きでいてくれた人を拒んで傷付けて、 いつかまた『見て』くれる日が来るのを支えに、あいつの俺でいようと思ったんですけど。 ……死地に行くと分かっていて、戻らないと分かっていて、 それでもその背を見送って、全て許さないといけないのは。 とても、つらい……ですね……」 /* 多方向から矢印を向けられる分にはまあ問題なかったんですけど(問題なくはないけどそれはこっちが罪悪感を感じることによる痛みだし、支えがあるから耐えられた) 諸々の負荷がかかっている状態で矢印を向け続けて、支えにしてきた人の死が確定している盤面なので……正気が保てなくなっております……。 絶対これ見送った後精神死んでるよね……の気持ち!やばい! (-334) 2021/06/01(Tue) 16:30:06 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>50 シトゥラ 「俺が気にするのはお前のことだよ馬鹿。本当馬鹿。馬鹿」 誰かに興味を持ってもらうために、誰かを引き留めるために、 そんな目的で言葉を探したことなんて全然なくて、 だから何を伝えたらいいのかが分からなくて、揺れる。 俺が「行かないで」と言ったら応えてくれる? 俺がもっと求めていたら何か変わった? 伝えたいものは、ただ愛であったはずなのに。 ……そうしてあなたが告げる言葉を聞いていれば、 思い当たる人物の顔だってすぐに浮かんだ。 『お前に殺されるのは痛そうだ』とあいつに話したな。 ならきっと、とてもとても痛いのだろうな。 感じる『味』がどれも 不味い。 クソ、クソ。「お前からは俺がああ見えていたのか、と勉強になったよ。 ……お前から見える皆はどういう姿なんだろう…… 描き終えたら俺に見せてくれ、ずっと待ってるから」 静寂の中、立ち上がろうとしたあなたを引き留めるのは 力のない指先が引っ掛けたあなたの服の袖だった。 「お前に伝えた"特別な望み"、 いつ、叶えてくれるんだ」 (+56) 2021/06/01(Tue) 16:59:16 |
ルヘナは、子供だ。 (c80) 2021/06/01(Tue) 17:00:30 |
【秘】 今もなお貪欲 ルヘナ → わるいおとなの ラサルハグ あなたの前置きのひとつも聞いていなかったように、 空っぽになった心に僅かに残った雫が ぽたぽた落ちる音を聞きながら。 ただ受け入れる。ほんの僅かに残った理性が せめて縋ることを堪えようとしたが、きっとそこまでもたない。 子供は頼られていた。たくさん頼られていた。 それは、頼らなくても生きていけるからではない。 「いたいです、せんせい。つらいです、くるしいです、 ……俺、何を間違えてしまったんですか……」 /* 地獄が確定で全が俺を殺しに来ました、これは別に頼ってくれた皆のせいじゃなくて『頼られたからには応えなくては』と他人に寄りかかることが下手なルヘナのせいです(呻き) なんかねーーーーーー蘇生しない気がするんですよねーーーーーーーこれ記憶ないほうが幸せな気はしますけどどう転がすか悩ましいです。ルヘナは何故14歳の身でこんなに背負ってしまったのか…… (-341) 2021/06/01(Tue) 17:12:31 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ>>51 シトゥラ 「――――――――…………」 たっぷりの沈黙の後に最初に吐き出したのは 力のない吐息だけだった。 こっちばかりがずっと勘違いして、届いていなくて、 馬鹿みたいに苦しんで、泣いて、ああ、けれど。 やっぱりそう、なのだ。 愛の宿った瞳も、未来を望んでくれることも、 真実ではあってもそれだけだ。 知識を求めるだけの盲目で貪欲で愚かなままなら きっとこんな思いも知らずにいられた。 『知りたいと思う情は飢えているものを満たす』 そう教えてくれたのもあなただったな、とどこか遠くで思う。 包まれた手の感触も、囁く声音も、全てが痛い。 「……ああ、わかった。 それじゃあまた、次に会った時にでも『食わせて』もらうよ。 引き留めて悪かったな」 あなたに包まれた手に一度だけ、一度だけ強く力を入れて。 それからそっと力を緩めた。 (+59) 2021/06/01(Tue) 18:14:22 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ「――あ……」 彼を見送った後、改めて思い出だらけの部屋を見た顔からは 自然と彼の余裕が、見得が、強がりが、剥がれ落ちて行く。 若草色の瞳が滲む。『これから』を認識することを恐れた。 両の手が震える。抑えようにも指先の感覚がない。 呼吸が乱れる。息をすることはこんなに難しかったっけ? 歯の根が合わない。おかしいな、まだ冬は来ていないのに。 いやだ、みたくない、わかりたくない、うけいれたくない、 だっておれは、おまえは、おまえの、 ――――俺は、お前のものじゃなかったの。 そう思いながらも思考を巡らせることはやめられない。 よく慣れた行いで、簡単に心が追い詰められていく。 「――シトゥラ。シトゥラ……」 呼ばれたらすぐ駆けつけると言ったのはお前だろ。 それなのに、こんなに呼んでいるのに、お前は来てくれない。 お前の手で大人のもとに連れて行かれた夜に、 大人のもとに連れて行かれる前に、お前のものになった時に。 俺のことをちゃんと見ててって伝えたし。 愛してる って、お前に応えた、はずなのに。それもすべて、届いていなかったの? (+60) 2021/06/01(Tue) 19:19:56 |
【墓】 今もなお貪欲 ルヘナ「……でも、いいよ」 己のやるべきことは変わらない。 『知識』を求め、大人を利用するために近づこうとした少年は 己のことを"魔術師"と呼んだ。 大人に従う意味、大人に従う事情、与えられるモノの真実、 知る度に湧き上がる更なる興味と感情に振り回されながら、 より多くの『知識』を求めて他者と関わり『情』を得て、 ――――そうして、『いなくなった』。 己が不和の種である事実は少年を苛み、 苦痛から逃れるために情を捨てようとするもそれは叶わず、 他者から差し出された手を結局は受け入れて未来を望んだ。 自分の望む未来など訪れない。 自分の心など変えようがない。 そうしてたったひとつに追い縋り、 だからこそこの先にある『地獄』をはき違えて。 ああ、けれど、そこで交わした約束を、 少年は決して破りはしない。それも誠意と、愛のため。 「俺は全部許すから」 『情』を知り、『愛』を知り、動けなくなった愚者のはなし。 (+61) 2021/06/01(Tue) 19:22:02 |
受容者 ルヘナは、メモを貼った。 (c85) 2021/06/01(Tue) 19:27:08 |
【秘】 受容者 ルヘナ → 平衡役者 アルレシャ/* 結局遅くなっちゃった! せーんせー! お話しましょー! ……といいつつ男前の建前がぶっ壊れたアレなんだけどいいんだろうかこれみたいな気持ちになっている。どう接触したら接触しやすいとかありますか! (-376) 2021/06/01(Tue) 19:33:53 |
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