人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 子供 カウス

【ソロール】

物心がついた時には、貧富の波に呑まれていた。
少年は、奪わなければ生きることも出来ず、
故に、死に物狂いで生きるために盗みを働いた。

少年は、諦めるのが得意だった。
そんな少年が初めて『救い』を見たのは5年前。
盗んだ荷物の中、
古びた本を眺めていた時のことだった。
少年は文字が読めない。
そんな少年に、声をかけた者がいた。

そいつは、自分のことを【兄さん】と呼べと
少年に言った。

(18) 2021/04/30(Fri) 0:21:46

【人】 子供 カウス

>>18 続き

【兄さん】に連れられた先、
ギルド『silly billy』で少年は読み書きを教わった。
奪わずとも、食事を与えられる日々を得た。

少年は、新たな日々を得た。
生きるために、盗みを働く日々は終わるはずだった。
仲間の証と【秘術】を教わり、それで満たされた。
でも、こんな自分を拾ってくれたのは、
一体どうしてなのだろう?


その疑問は、すぐに明らかになる。

「なぁカウス、【宝物庫】に仕事だ。
 預かってもらいたいモンがある。
 余計な詮索はするんじゃねぇ。分かるだろォ?」

少年は聡かった。そうでなければ幸せだったろう。
渡された宝石が、一体どのようなものなのか理解した。

どうして【兄さん】が自分を拾ったのか。
どうして【秘術】を教えてくれたのか。
どうして、仲間と呼んでくれたのか。
それらも同時に、全て、理解した。

(21) 2021/04/30(Fri) 0:23:03

【人】 子供 カウス

>>21 続き
そうして、生まれて初めての
少年の『救い』は呆気なく砕かれた。

人から奪わなくても食べていけると喜んで食べた
食事は誰かから奪った盗品を元手にしていた。
文字を教えたのも【秘術】を教えたのも、
都合のいい手駒として使役するためだった。

(俺の人生は、そういう風にできてんだな)


少年は、己の人生を諦めた。
【秘術】なんてものを教えられた自分が裏切った時、
口封じされるのは目に見えていた。
少年は拾われた時に、
そして【秘術】を教わったあの時に詰んでいたのだ。

少年は、本を見ることが多くなった。
ギルドに拾われた時から持っていた古びた本は、
【錬金術】について書かれたものだった。
石を金に変える術。本を捲る度、思ったものだ。

(こんな術があれば、俺も)


こんなギルドに頼らずとも生きていけただろう。
今となっては、もう遅い。
少年の【夢】は、芽吹く前に潰えたのだ。

(22) 2021/04/30(Fri) 0:24:09

【人】 子供 カウス

>>22 続き

近いうち、ギルド会合なるものが開かれると
少年は【兄さん】に伝えられる。

会合に参加して欲しい。
そして、ギルドに有利な情報を集めてこい、と。
夢も希望も救いも持たず、手駒として少年は頷いた。

そうして【宝物庫】の中身を全て
置いていくよう要請されると勘づくものだ。

(ああ、俺もうすぐ死ぬんだな)

それでも少年は構わなかった。
もうとっくに、いつでも死ぬ覚悟はできていた。
そうして少年は、レムノスを訪れる。

与えられた使命は3つ。

ひとつ。
各ギルドから、可能な限り【宝物】の情報を集めること。
ひとつ。
有益な取引先となり得る『等価交換』と縁を作ること。
ひとつ。
『silly billy』を嗅ぎ回る、目障りな騎士の弱みを握ること。

これが少年に与えられた『設定』──前日譚である。
(25) 2021/04/30(Fri) 0:25:42

【人】 子供 カウス

「……あー、終わった。終わった? マジ?」

疑心である。
少年は溜め息をついた。

疲労からか心労からか、脱力感が拭えない。

「そうだ。ハマル、ルヘナ。
 探しいって……謝んないと。
超イヤ


足取りは、テストが終わった後も重い。
(27) 2021/04/30(Fri) 0:29:06

【人】 子供 カウス

>>30 ハマル
「……おはよ」

重い足取りで向かったのは、まずあなたの元だった。
気まずそうに視線を逸らしながら、
聞いてはいけない寝言を聞いたような気になって

軽く頭を掻いてる。

五体満足、ショルダーバッグも共にある。
そこにいるのは、あなたの知る少年である。
(34) 2021/04/30(Fri) 8:59:16

【人】 子供 カウス

>>20 ルヘナ
「……よぉ」

非常〜〜〜〜ッに気まずそうな顔の少年

あなたの元へやってくる。

「………」

うには今日は大人しい。
よく回っていた舌もこの通りだ。沙汰を待っている。
(36) 2021/04/30(Fri) 9:53:45

【人】 子供 カウス

>>37 ハマル
うわッッ


驚いた。少年は突進を受け入れる。

「あ、アンタなぁ……」

何を突然、だとか言いたいことはいくらでもある。
けれどそれより先に言わねばならないことが
あったように思えた。

……悪かったよ。その、結局置いてってさ


あなたは自分を責めないだろう。
何となく、そんな気がして先手を取った。
(39) 2021/04/30(Fri) 10:12:11

【人】 子供 カウス

>>43 ルヘナ
は!? なんでパン──

 
待てコラ何すっ、コラ!!


少年はわしゃわしゃされた。
僅かに見えたあなたの破顔につい諸々と
考えてしまったものだが
どうでもよくなってきた。


さわんな、バカ!!!


振り払う。そして数歩離れた。
威嚇するように睨みつける。
今日の少年は警戒心の強いねこかもしれない。
(58) 2021/04/30(Fri) 13:48:29

【人】 子供 カウス

>>46 ハマル
「……違うよ、ハマル。
   、、、、、、、、、、
 俺、正しくなんてなかった」

小声で呟く。
あなたの言葉を聞いて、よりそう思えた。

「ホントに正しかったなら、
 アンタをひとりにしないべきだった。
 俺はアンタを蔑ろにして、俺のワガママを
 貫くためにブラキウムのとこに行った。
 ……やっぱり俺は、アンタを騙してたんだ」
(59) 2021/04/30(Fri) 13:56:09

【人】 子供 カウス

>>61 ルヘナ
「食べねーよ! 約束したのパンじゃねーし。
 
大体なんでパン?


からかわれている。そう認識した。
オヨヨしてるし。
あなたは少年をからかうのが上手い。

「何でって、
そりゃ…………


しかしすぐに消沈した。
何しに来たかなんて、明白であるのに
何となく素直になりづらい。

………謝りに


少年は小さく言って、そっぽを向いた。
(85) 2021/04/30(Fri) 19:50:52

【人】 子供 カウス

>>62 ハマル
「へっ……」

大きな声に驚いた。
あなたは少年の前で、
こんな大きな声を出したことがあっただろうか。

「た、頼れって、……だって」

尻すぼむ。頼っていないつもりなんて、
少年にはなかった。
ブラキウムにも言ったのだ。少年は、あなたたちを──

「……俺が、ブラキウムを止めてる間に、
 アンタたちが犯人たちのこと止めてくれる。
 俺、それを信じてたから……」

しかし、少年が自分の事情を伝えなかったことも、
ブラキウムやキューのことを
あなたに伝えなかったのも事実である。

「……ごめん」

謝ってばかりだ。少年は思う。
(87) 2021/04/30(Fri) 19:56:28

【人】 子供 カウス

「……ブラキウム」

声が聞こえた>>83気がして、そちらを見る。
──ああ、元気そうだ。

自分は結局何も出来なかった。
少年はそれを痛感している。
だからこそ、かける言葉を持ち合わせない。

きっとあなたにも謝らなければならないのに
少年はその勇気を持てずにいる。


「……よかった」

目を伏せて、小さく言ちた。
(88) 2021/04/30(Fri) 20:20:17

【人】 子供 カウス

(ハマルだろ、ルヘナだろ、
 あとヌンキとメレフにも会って……
 キュー……ブラキは元気そうだから……

 
俺もしかして会わなきゃいけない人多くない?


少年は頭を抱えていた。
(91) 2021/04/30(Fri) 22:03:42
カウスは、話しかけフリー!
(a34) 2021/04/30(Fri) 22:07:00

【人】 子供 カウス

>>92 ブラキウム
!?
 えちょ、まっ ブラキ──
ぅえッ


パイを食べていたと思ってたので油断していた。
飛びつかれると固まる辺り、ゲーム中と変わらない。

「いや待って、
 何でってだって、だってアンタああでもしないと
 止まらないと思ったから……」

「……もう、平気そうだな」

安心した、と息を吐く。
ただ負い目を感じるものだから、
観念したとばかりに無抵抗でいることにした。
(94) 2021/04/30(Fri) 22:44:48

【人】 子供 カウス

>>@6 メサ
「そう? 全員疑ってかかんないと。
 一枚岩じゃないって
 言ったのはアンタだろ、メサ」

肩をすくめた。
自分より勘は良さそうに思えていたのに。
見込み違いだったのかもしれない。

「他にやることなくなったからやってただけだよ。
 あと他にやるやついなかったし。
 これからは──」

考える様子。斜め上を見た。

「……どうしよっかな。
 『生きよう』と思ってるけど。
 それくらいしか考えてないや」
(97) 2021/04/30(Fri) 23:01:37

【人】 子供 カウス

>>98 カウス
「小魚は知らねーよ。ざまあみろ」


まず悪態をついた。
戻ってこい、自分のペース。


「ほら。アレ。俺昨日いなかったろ。
 このクソみたいなゲームに負けて死んでたんだけど。
 でもアンタは
約束した覚えもないのに

 毎日小魚持ってくるようなやつだからな。

 ……『また明日』って俺言ったから、
 ミルクティー用意して待ってたんじゃねーかなって」

どうにか皮肉を混じえつつ、心境を吐露する。
気まずい。少年の視線はあちこちへと左右する。
(101) 2021/04/30(Fri) 23:16:41

【人】 子供 カウス

>>@7 メサ
「あ、そ。
 俺もアンタのことは疑ってなかったけどね。
 余計な小細工出来るやつに見えないし」

それこそあなたの言った通り、
あの『悪趣味な痕』なんてものをつけるようにも
見えなかった。
まあ、あれは犯人の仕業じゃなかったのだが。

ほんとバカだな。
また足元掬われるよ?
 ……なんてね。
 俺もさ、まあいつ死んでもいいやって思ってたけど
 少しはその気出てきたよ。
 意外と、生きてたらいいことあるのかも、ってね」
(108) 2021/04/30(Fri) 23:33:26

【人】 子供 カウス

>>104 ハマル
「……うん。俺、よく分かったからさ。
 俺一人じゃ結局、何も出来なかった」

出来たことといえば、後悔くらいのものだ。
あなたたちを残した後悔。
約束を、果たせなかった後悔。
やはり死は救いではなかったと少年は思う。

「応えたよ。寧ろそれ以上だ。
 俺には出来なかったことをアンタたちはやった。
 ……キューを助けてくれた。

 感謝してる、本当に。
 信じてよかったって思うよ。アンタたちのこと」

結果としてブラキウムも救われた。
少年の後悔は全て、
今はきれいさっぱり消え失せたのだ。
(110) 2021/04/30(Fri) 23:40:57

【人】 子供 カウス

>>112 ルヘナ
「……望んじゃねーよ。望んだことなんかなかった。
 いつ死んでもいいとは、思ってたけど……でも」

あの日の気持ちを少年は忘れない。
生きたいとそう望んだから、
だから明日への約束を口にした。

結果、裏切ることになったのは
あなたの言う通り後悔そのものだ。

「今は、『生きたい』って思うよ。それが俺の望み。

 だからさ──紅茶、もらおうか。
 一日遅刻したけどさ、それくらい許してくれるんだろ。
 『ルヘナ様』とやらはさ」

肩を竦めた。
許してくれて、ありがとう。

あなたに対し、素直な言葉は不要だと思った。
(121) 2021/05/01(Sat) 0:11:09

【人】 子供 カウス

>>@8 メサ
「褒めてる褒めてる。
 でなきゃ忠告なんかしないって」

本当だろうか。
少年は皮肉屋である。そして嘘つきである。
真実は少年のみが知ればいい。


「言ったね? 気をつけてよね。
 でもそっか。……大人になったら、
 そーいうこともできるようになるんだよな」

少しだけ、考えてみた。
自分の手で稼いだお金で、好きなものを食べて、
好きなものを買う。
誰に気を使うことも、邪魔をされることもない。

「……楽しそうだね、そーいうの」

少年は、知らずのうちに僅かに笑った。
(124) 2021/05/01(Sat) 0:19:18

【人】 子供 カウス

>>122 ハマル
「うん。アンタはずっとそう言ってた。
 俺よりきっと、アンタのが立派だよ」

ひとりは寂しいとあなたは言った。
けれど寂しいだけではない。
ひとりでできることはたかが知れている。

ひとりを恐れるあなただからこそ、
この結末へと辿り着けたのだと素直に思う。

「ハイハイ。信用させてもらいますよ。
 アンタも、……あんなことなったけどさ、
 俺の事信じてくれる?」

あなたの前ではつい頬が緩む。
そろそろ少年は自覚していた。

「俺、──今度こそ、『生きて』みせるよ」

少年は、そう、照れるように笑った。
(127) 2021/05/01(Sat) 0:29:04

【人】 子供 カウス

>>@9 メサ
(大丈夫かなマジで)


即答に少年はまた心配をした。
少しは人を疑って欲しい。
無理そう。


「そっか……うん。覚えとく。そんでさ、
 早く大人になってアンタみたいに楽しく生きる。
 ……取り敢えず、それを目標にしようかな」

何をすれば楽しいか、少年は未だ知らない。
いつ死んでもいい無敵の人であったが、
今は未来を夢見る人である。

あの日、初めてあなたと話した日、
あなたの真っ直ぐな姿に焦がれた。
今は、ただ焦がれるだけでなく目指すことも出来るのだ。

『生きて』さえいれば。
それに少年は気づくことができた。
(137) 2021/05/01(Sat) 1:00:02

【人】 子供 カウス

>>134 ルヘナ
「……初めて、ね」

そうかもしれない。
厨房へ向かう背を追いながら思う。
会議室で騒音を放った時から気に食わない
あなたであったけど、
少しだけ分かり合えるような気がした。

あなたが戻り、テーブルにつくと
畏まった様子もなく自然体に紅茶を待つ。

「……ソレ、子供扱い。
 大丈夫だよ、これくらい……熱っ」

意地のようにカップに口をつけ、すぐ離す。
……格好つかない。
少年は吐息で、冷めるようにと紅茶を撫ぜた。
(142) 2021/05/01(Sat) 1:10:59

【人】 子供 カウス

>>146 ルヘナ
「ちぇ。ミルク、ね」

今更であるが、少年は牛乳が嫌いである。
しかしミルクティーのおいしさをあなたに教えられた。

ミルクを凝視し、逡巡の後紅茶に落とした。
塩梅はよくわからないから少しだけ。
その辺りはきっと無知な少年よりあなたの方が詳しい。

「話? アンタが?
 ……いいけど、何?」

カップの中を白に濁らせながら、少年は尋ねる。
(150) 2021/05/01(Sat) 1:49:36

【人】 子供 カウス

>>151 ハマル
「──おう! 大丈夫、もうヘマはしない」

少年は学習したのだ。
一人で抱え込むから失敗する。
みんなと悩みを分かち合えば、
不可能に見えた困難も打ち破ることが出来る。

「だから、これからもよろしくな」

少年はやっぱり、そう笑っていた。

いつか、どこかのベッドの上で、夢見た景色がある。
死ぬことに怯えず、生きることを疑わず、
ただ明日なにをするか、1か月後、1年後の約束を
楽しみに生きるのだ。

そんな【夢】を叶えたいと、
少年は今ならば、心からそう思えるのだった。
(154) 2021/05/01(Sat) 2:07:32

【人】 子供 カウス

>>153 ブラキウム
い゛っ……


苦しいと、言葉にするのは野暮だろう。
空気を読んだというよりは、無抵抗を貫いただけで
あったが──その抱擁から、
あなたの気持ちが伝わるように思う。

「……え、」

そうして解放された後、
あなたの謝罪に目を丸くする。
謝ることこそあっても、謝られることなんて
ないと思っていたから。

「いいのに……。ブラキウムのせいじゃないだろ。
 寧ろ、嫌なもん見たろ。
 アンタはみんなを守りたかったのに」

結果、あなたは少年もゲイザーも
守ることができなかった。
あなたの『守る』を守りたかった少年であったが
残したものはきっと無念だけだ。
そう、理解している。
(155) 2021/05/01(Sat) 2:18:02

【人】 子供 カウス

>>174 ブラキウム
「……うん。そっか。
 本当にもう大丈夫みたいだ」

あなたの言葉を聞き、少年に安堵の色が乗る。

「俺もさ、みんなのこと頼ってたつもりで全然
 頼れてなかったみたいで。
 だから俺たち一緒だな」

言葉にすると、思わず苦笑が漏れた。
笑いかけたまま、少年は続ける。

「ありがとう、ブラキウム。
 戻ってきてくれて、よかった」
(184) 2021/05/01(Sat) 11:20:56

【人】 子供 カウス

>>175 ハマル

『あちら』と聞くと顔を上げた。
その言葉を聞き、思い出すのだ。
どうせ手術なんか何回しても無駄なんだ。

こちらの自分と同じ、命に絶望した少年のことを。

「……うん、頼らせてもらうよ。
 だから、頼り甲斐あってくれよな?
 俺が頼りたくなくなるくらいの
 バカな大人だったら承知しねーから」

冗談めいて笑った。
あなたにはあまり言う機会のなかった軽口だ。
(185) 2021/05/01(Sat) 11:41:43

【人】 子供 カウス

>>189 ブラキウム
「それもそっか。
 みんなのお陰で戻って来れたよ。感謝してる」

それはそれで大事な感謝である。
言葉にすると照れくさいものではあった。

「………。うん。
 俺のしたこと、全部無駄なわけじゃなかったなら」

感謝されることなんてないと思っていた。
しかし真っ直ぐな謝辞を受ければ、
そんなこともなかったのかと感じられる。

「どういたしまして、だ。ブラキウム」
(192) 2021/05/01(Sat) 14:11:32