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【人】 会社員 雷恩いや、目の前で人が倒れてスルーできる奴が 特別薄情なだけで、ふつうは声掛けるだろ。 自分が何もしなかった後に何かあったんじゃ 寝覚め悪いってヤツ。 [特に口にしなかったが、ワンピースの少女は 随分と可愛らしい顔立ちをしている。 転ばなくても人に優しくしてもらえるのでは? 優しさに飢えているような口ぶりに少し違和感を覚えた。 このまま実家に帰ると忘れてしまえる程僅かな――] (27) 2024/05/05(Sun) 22:12:11 |
【人】 会社員 雷恩え?なんて? [聞き取れずに聞き返した。 過去に同じ言葉を聞いていても記憶が繋がらない。 やはりどこかが痛むのか。 身体を近づけて聞こうとすると。] (28) 2024/05/05(Sun) 22:12:41 |
【人】 会社員 雷恩…………………ナンパ? [その文言はあまりに常套句だったものだから、 思わず噴出した。 気のせいかなと笑う顔に、どこか懐かしさを感じながら。] (29) 2024/05/05(Sun) 22:13:05 |
【人】 会社員 雷恩気を付けなよ。 君みたいに可愛い子にそう言われたら、 心当たりなくても適当言って成りすます奴も いるかもだから。 [プリンの箱を開けて、保冷剤を取り出すと、 彼女に差し出した。] 足、後で痛むかもしれない。 冷やしたらマシになるかも。 [その出会いを運命と捉えない位には普通の男は 「じゃあ」と軽く会釈をして通り過ぎようとした。*] (30) 2024/05/05(Sun) 22:13:40 |
【人】 従業員 ルミ怪我……んー。たぶん、大丈夫……。 ……ふふ、お兄さん、身長高い。 [ " あの頃 "はどうだったかな。 今ほど身長差がまだ無かったかな。 時間が経って、もう並んだ時の差は忘れてしまった。 人は声から忘れて、思い出を失くして、 最後に匂いを手離してしまうらしいけれど。 ────貴方はどうだろう。 ] そうかな。 わたしが優しいと思ったら、それが正解なんだよ だからありがとう、お兄さん [ にこ、と微笑んで髪を揺らした。 ここまでならきっと、よくある話 ] (31) 2024/05/05(Sun) 23:07:19 |
【人】 従業員 ルミ[ ありふれた、明日になれば忘れるような一幕 思い出にすら残らない記憶の残留。 ────彩った爪先が掌に食い込んだ。 ] (32) 2024/05/05(Sun) 23:07:24 |
【人】 従業員 ルミ[ 物心ついた頃から、わたしは飢えた存在だった。 喧嘩ばかりの両親に外へ放り出され、 公園で毎日ひとりぼっちで砂に絵を描いているような。 ほとぼりが冷めただろう頃にこっそり帰って 置かれてあるパンを食べる。 友達もいなくて、大人は遠巻きで、わたしはひとりで。 でも、そんなくだらないだけのわたしの世界には、 ある時から貴方がいた。 手を引いて、家に連れ帰ってくれたこと 公園でたくさん遊んでくれたこと ────わたしに笑い方を教えてくれたこと。 わたしの全てを作った、貴方との過去。 ] (35) 2024/05/05(Sun) 23:07:40 |
【人】 従業員 ルミ[ かわいそうな生き物を見捨てられなかったのか。 或いはもっと別の何かか。 でも、貴方はわたしの傷を癒した。 孤独以外の味を教えて、体温を分けた。 まるでずっとこの日々が続くように錯覚すらさせて。 あれが愛じゃ無かったなら何だった? 成長するにつれて、公園を避け始めた貴方 ──恋人すらも作っていた、お兄さん 明確なさよならも言わずに 新しい傷だけ残して大人になった、わたしの運命。 ] (36) 2024/05/05(Sun) 23:07:59 |
【人】 従業員 ルミ[ ねえ、わたし可愛いでしょう? 手入れした髪も女の子らしい服も、このメイクも。 SNSで見かけた貴方の恋人よりもずっと、ずっと。 わたしは保冷剤──ではなく それを差し出す彼の手へ、そっと触れた。 ] あの、……お兄さん わたしの家、すぐ近くなんです 足、挫いちゃったかもしれなくて。 夜だと何かあるかもしれないし…… 家まで送ってくれませんか……? [ あ、これもナンパになっちゃいますか? そう言って首を傾げる。 会釈して通り過ぎて、はいさようなら、だとか 一晩だけの善行の思い出になんか、させやしない。 ] (37) 2024/05/05(Sun) 23:08:07 |
【人】 従業員 ルミあ。わたし、ルミっていいます 普段はカフェで働いてて…… 最近ストーカーっぽいお客さんがいて、怖くて。 ……お兄さんなら、変なことしなさそうだし。 [ 全部、ぜんぶ。 美しい過去の思い出になんか、させられない。 ────させてあげられないよ、お兄さん。* ] (38) 2024/05/05(Sun) 23:10:06 |
【人】 会社員 雷恩[記憶の中にある「女の子」は小さいままだ。 2人の歳の差故か、成長期は先に男の方に訪れて、 「幼女を家に連れ帰る」ことに対し 「ふつうではない」と感じる精神が育ってしまった。 責任感よりも目の前のリスクを恐れる。 思春期の男子なんてそんなものだと自己を正当化し。 一度手を差し伸べた相手がどんな風にその手を見るのか 離されたらどんな気持ちになるのか 想像力は欠如していた。 大丈夫と微笑むその顔は「女」のもの。 歳の差は縮まらなくとも、二人の間に流れる月日は平等で 記憶のあの子も「女性」に成長するという当たり前の現象も 想像出来ていない。] (39) 2024/05/06(Mon) 0:06:14 |
【人】 会社員 雷恩そーゆーもん? まあ、「ありがとう」はもらっとく主義だから、 「どういたしまして」 [相手に怪我はない。 でも備えて保冷剤まで渡した。 割と完璧な「人助けをした」という一連の行動は それで終わりの筈だった。] (40) 2024/05/06(Mon) 0:06:52 |
【人】 会社員 雷恩[此方に心当たりのない「昔の知り合い」は、 今は彼女にとっては簡単に会える相手ではないようだと知る。 今、注意したばかりだが、この子は少し危機感が薄いのだろうか。 残念がっている様子など見たら、それこそ悪い奴ならば 成りすましを計画しても可笑しくないと思うが。] さっき怪我ないっつってなかったか? やっぱり痛むんだ? うーん…… [足を挫いた相手を家まで送るというのは。 もしかしなくても身体を支えることになるのでは? それを通りがかりの男に頼むなんて、 やはりこの子は危機管理能力が低いのかもしれない。 別の意味で心配になってきた。 ここで「用事があるから」と別れて、 その後に通りがかった相手に彼女が同じことを頼むとして。 大抵の男ならそれを「誘い」と取ってしまうのでは?] (41) 2024/05/06(Mon) 0:07:34 |
【人】 会社員 雷恩一応、連絡1本入れさせて。 駅着いたって連絡してるから、寄り道だって 言っとかないと心配させる。 [プリンならリュックに入れて多少揺れても崩れないだろう。 箱を仕舞って、実家に事情を説明するメッセージを入れておく。 そうしている間に明かされたプロフィール、 名前は流石に記憶に繋がった。] ルミ。 ……この近くに住んでる……昔から? 10年……15年くらい前にあそこの公園によく居た? ってか本当に「昔の知り合い」って俺の事だった? [ナンパじゃなくて、と屈託なく笑う。] (42) 2024/05/06(Mon) 0:08:06 |
【人】 会社員 雷恩偶然、最近になって、あの子今どうしてんのかなーって 思い出したんだよ。 だから公園通って実家に帰るつもりの今なんだけど。 元気だったか? って、ストーカーに遭ってんだっけ、 じゃあこんなとこで男といるの見られたら拙いな。 送ろっか。 [言われたことを疑いもしない。 ストーカーがいると聞いて納得の顔立ちの可愛さだ。 記憶の女の子は化粧をしておらず、 どちらかというと汚れている時もあったように思うが、 成長した彼女は髪の先まで綺麗にケアされていて、 「可愛い」を保つために頑張っていることが伺える。 可愛くなったらなったで大変なんだなと 他人事のように呟いて、リュックを前抱きにすると 背を向けてしゃがんだ。] (43) 2024/05/06(Mon) 0:08:54 |
【人】 会社員 雷恩[肩を貸すにも身長差の所為で上手く支えられそうにない。 腕を支えにするくらいで歩けるなら、そもそも 他者の善意の延長を頼んだりしないだろう。 それならばおんぶをするのが一番足に負担が少ない気がして。] 公園でよく会ったなってとこまでは覚えてんだけど、 家がどの辺とかまでは覚えてないから ナビは頼むよ。 [自分との繋がりを残す為に彼女が取った手段だと気づかない。 「偶然」の再会を純粋に喜んでいた。**] (44) 2024/05/06(Mon) 0:09:22 |
【人】 従業員 ルミ[ 欠けた器を完全な状態に戻せるのは、 それはきっと誰かの優しさや愛だけだ。>>40 痛いと泣く幼子の頭を撫でるように 転んだ相手を気遣って保冷剤を渡す、その甘さ。 完璧だけで我慢出来ない己さえいなければ これはただの、夜の一幕で終われたのに。 ] えへへ…… 少し動かしてみたらやっぱり痛いかなって。 [ きちんと「たぶん」の予防線を張ったんだもの。 これは罠だけれど、明らかな嘘じゃない。 痛い、だって虚偽というわけでもないのだから。 ────過去を大事に抱えているのが自分だけだって 思い知らされたこの心臓がいたいだけ。 ] (45) 2024/05/06(Mon) 1:09:33 |
【人】 従業員 ルミ[ 連絡を入れたいと言われれば、笑顔で頷いた。>>42 スマホを操作する指先を盗み見る。 バレないように、けれど見逃さないように。 彼の過去の中の幼子はこんなことをしない。 私の記憶の中の貴方は──── ] ……やっぱり雷恩お兄さんなんだ! うん、ルミだよ。 昔の知り合いなんて、お兄さんしかいないもの。 [ 名前すらトリガーとしては危ういかと思ったけれど、 どうやら貴方の記憶の撃鉄を起こすに成功したらしい。 にこにこ笑って、会えて嬉しい、と微笑んだ。 屈託のない笑みの鏡写し。>>42 そのまま彼の言葉を聞き続ける。>>43 ] (46) 2024/05/06(Mon) 1:09:40 |
【人】 従業員 ルミ──────……。 [ その口からは一言も、過去を気にする素振りは出ない。 徐々に距離を置いたことも。 離別の言葉すらなく手を離したことも。 わたしだけをあの公園に置いたまま大人になったことも。 なにも気に留めていないのが見て取れて、 それがやっぱり、運命を陳腐なものにするみたいで。 最近になって思い出したって、忘れてたんだよね? わたしのこと、ずっと、記憶になかったんだ。 わたしはずっとずっと、憶えていたのにな。 ] (47) 2024/05/06(Mon) 1:09:44 |
【人】 従業員 ルミうん、元気だったよ。 雷恩お兄さんも元気そうでよかった。 送ってくれるのも嬉しい、ありがとう。 "偶然"会ったのがお兄さんで良かったぁ。 [ 仕組んだ必然の再会のもとで、わたしは笑った。 言い分を疑いもしないその善良さに付け入って、 わたしは今から運命を手にする。 二度と忘れられないくらいに痛烈で 一生他の女に移ろえない程の傷痕を残すの。 蜘蛛の糸にかかった蝶の末路、知ってるでしょう? ] (49) 2024/05/06(Mon) 1:09:51 |
【人】 従業員 ルミ……えっ。 お、おんぶ? い……いいの? 重い……かも、だけど……。 [ てっきり肩を貸すか、腕を掴ませるだとか。 そんな支えを考えていたけれど、 リュックを前で抱えた彼はおんぶをしてくれる気らしい。 しゃがんだ大きな背中に少し動揺して、 それからえい、と身を預ける。 ──今までの彼女にもこんなことをしたのかな。 "女"として見ていれば、おんぶは選ばないかも。 そんな想像と考えがぐるぐる巡って、 回る度に心がちくちくとささくれ立つ。 優しさに喜ぶ自分と、可能性に憤る自分の二律背反。 かさぶたに貴方の温もりという薬を塗る。 ] (50) 2024/05/06(Mon) 1:10:25 |
【人】 従業員 ルミ実家、出たの。 あの公園がね、ベランダから見えるとこ住んでるんだ。 えっと、まずはこの道真っ直ぐ── [ 公園の近くというわけではない。 上層階からならベランダから遮蔽物なく見下ろせるのだ。 彼の実家からも近すぎない距離に家を借りている。 ここからならおんぶでも五分もかからないだろう。 人気の少ない道を、二人で進む。 ] (51) 2024/05/06(Mon) 1:10:28 |
【人】 従業員 ルミ[ やがてマンションのエントランス前まで到着すれば、 彼の服をすこし引っ張って意識を向けさせる。 道中ではどんな話をしただろう。 近況報告か、あるいは昔話でも交わしたか。 いずれにせよ、わたしは「あのね」と話を切り出し ] せっかく久しぶりに会えたんだもん。 少し上がっていってほしいなって。 ……だめ、かなぁ? [ すこし弱々しい声音で、わたしは首を傾いだ。 再会をここで終わらせたくないと言うように、 ────或いは蟻地獄の入り口で手招くように。** ] (52) 2024/05/06(Mon) 1:12:28 |
【人】 会社員 雷恩[いつからだったか、公園に一人でいる女の子を 見かけるようになった。 2歳上の兄が友達と遊ぶようになって、 自分はそれに混ぜて貰えなくなったから周囲を見る 習慣が出来たから気づいたのだろう。 自分よりも随分小さい――小学校入学前に見えた。 そんな小さな女の子が、保護者といるのでもなく 誰かと遊ぶでもなく、ただ、「居る」。] 『なーなー、アイス食う?』 [最初に話しかけたのは、兄と食べていた時の癖でつい買った 半分に割るタイプのアイスの片割れをあげた時。] 『知らない人にものもらっちゃいけないって 母さんには言われてるけど、俺があげるのはいいよね』 [相手の子にとって自分も「知らない人」なのに。] (53) 2024/05/06(Mon) 19:48:07 |