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【人】 アカツキ[グランドの喧騒の中、 立ち止まって息を荒くしているアカツキを、 周囲の人々は不審に思った様子もなく通り過ぎていく。 身体を這う手に時折びく、びくと震えながら 小声でヨシツネの囁きに答えていた。**] (43) 2023/06/27(Tue) 14:14:05 |
【人】 アカツキ[どうしてだろう。 彼の言うことが真実なのだと、 アカツキには理解ってしまう。 アカツキは覚えている。 喩えヒトとは違う価値観であったとしても。 到底恋とは呼べないような交わりでも。 そこに確かに交わした情があったことも。 ―――ああ、…… あれは、君だったんだ。] (62) 2023/06/27(Tue) 18:21:24 |
【人】 アカツキ[暫しの沈黙の後、ふ―――…と深く息を吐いた。] チャンス………ですか。 どうして急に? [手を広げ、笑うフォボスをじっと見つめる。 本当に子を孕ませてしまうつもりなら。 このタイミングで真相を告げる必要も そもそも自分にチャンスをくれる必要もないはず。 悪役ぶったポーズを取ってはいるけど、 まるで自分を解放しようとしているみたい。 それが誰のために、どんな事情で、までは アカツキが知ることは出来ないけれど。] (63) 2023/06/27(Tue) 18:22:12 |
【人】 アカツキ……はぁっ…… んん、 はぁ………っ [そうしてヨシツネに促されるまま。 よたよたと覚束ない足取りで 人気のない場所へと向かうだろうか。**] (74) 2023/06/27(Tue) 21:26:22 |
【人】 アカツキ― フォボスとの決着 ― [彼の攻撃を避けて、 懐に飛び込むまではいつもと同じ。 軽い足取りで彼の背を蹴って、 バネのように高く宙を飛ぶ。 アカツキだって、今までいろいろと彼に勝つ策を考えてきた。 どれも上手くいった試しはないけれど――でも、今日こそ! 高く張られたグランドの飾りのロープを掴み、 ぶら下がって四肢の強化を一旦全て解く。 全魔力を足に集中させて反動をつけて―――] おりゃあぁぁぁああぁぁ!!!!! [普段よりも動きの鈍いフォボスめがけて、 渾身のドロップキックが炸裂した。] (78) 2023/06/27(Tue) 23:01:58 |
【人】 アカツキ[かくして勝負は決した。 倒れたフォボスの前にアカツキは立っている。] (………なんか、いつもより反応鈍かったな) [何度も何度も手合わせをしているのだ。 そのことにも気づいたけれど。 やっぱり彼の真意は分からないまま。 ともあれこれでアカツキは自由を手に入れた――らしい。 術をかけられていた自覚がないのだから実感はない。 ただずっと彼を倒したいと追っていて、 それから解放されたからか 妙に憑き物が落ちたような清々しい気持ちではあった。] (79) 2023/06/27(Tue) 23:02:40 |
【人】 アカツキ…敗者は勝者の言うこと、 聞くんでしたっけ?先輩。 [フォボスを見下ろしたまま、 アカツキはふっと笑う。] そのうちまた私と勝負してください。 勿論手籠めにするとかしないとか、そういうのは抜きで。 私、いつか本気の先輩に勝ちますから。 [可愛いと、イイ女だと言ってくれたこと。 それだって嬉しかったけど。 彼との関係は勝負から始まったから。 こんな終着が似合うんじゃないかな。なんて。**] (80) 2023/06/27(Tue) 23:10:46 |
【人】 アカツキわ……… 綺麗……すごぉい… 学内にこんな場所あったんだ……。 [見上げれば一面の夜空が 頭上いっぱいに広がっている。 思わず感嘆の声をあげて、 まじまじと景色に見入った。 彼が兄と来たのだと言う、思い出の場所。 それと共に眺めながら。 綺麗な星空と、遠くから聞こえる生徒たちの喧噪。 すぐ近くには彼の体温があって。 なんだかこれってすごく…] (134) 2023/06/28(Wed) 22:11:17 |
【人】 アカツキ………すごく、デートみたい。 [くす、と穏やかに笑って零す。 随分と今更かもしれないけど。] 思えば私、男の子とこんな風にデートするの初めて。 一緒に手繋いで、買い物して、きれいな景色見て。 まあ、間にエッチなこと挟んだりもしたけど… [それでも、何だか楽しかった。 記憶にない誰かに 色んな所を開発されてしまったアカツキだけれど、 男女の関係をまともに育んだことはない。 だからこんな他愛もないやり取りが嬉しくて―― 妙に胸がうずうずした。] (135) 2023/06/28(Wed) 22:14:28 |
【人】 アカツキ[出迎えてくれた母は自分をじいっと見て、 開口一番こう言ったのだった。] 「アカツキ、あなた、身籠ってるわね?」 ………………………はい?? (300) 2023/06/30(Fri) 18:28:47 |
【人】 アカツキ[アカツキ自身もまだ自覚がない、 寝耳に水の話であるが 母の魔術的な見立てだと確かなようだった。 父や兄は相手はどこの誰だと騒いだが 母はキャメロットに入学した時に こういう可能性も考えていなかったわけじゃないけど、と溜息をついた。 いや〜……ううん……これって…… もしかして退学とかに…なったりするんだろうか……? 色々と悩ましい思いはあったが、 一旦は学園に帰還することになり。] (301) 2023/06/30(Fri) 18:30:57 |
【人】 アカツキ…というわけなんだけど、 どうしよ…ヨシツネくん。 時期的に……… 君のこどもだと…思うんですけど…… あと両親が一度ウチに連れて来いって……… [ややおずおずと。 そんな風に君に相談することが、 恐らくどこかであったことでしょう。**] (302) 2023/06/30(Fri) 18:44:53 |
【人】 アカツキ[その後、二人そろって先生に相談に行ったわけだが しかしそこは人外も多く在籍するキャメロット。 この手の事はまあまあよくある話、らしく 別にそれで退学になったりはしないらしい。 産前産後は流石に授業を休む必要はあるが 託児サービスもありサポートもしてくれるそうだ。 両親も出来る限りサポートしてくれるらしく、 挨拶に行った時に 「ヨシツネくんは身寄りがいないのか。 なら我が家を第二の家だと思っていつでも頼ってくれ」 と言ってくれていたし。 若干本人たちを置いてけぼりに ぽんぽんと準備は進んでいった。] (329) 2023/06/30(Fri) 22:09:19 |
【人】 アカツキねえ、ヨシツネくん。 私、まだまだ未熟だけどさ。 これから立派になるから。 だから二人で頑張って行こうね。これから。 [きっと甘くて、未熟で、間違ってばかりの私だけれど。 最初に胸に抱いた目標は変わらない。 強く優しく、高潔で、弱き者に手を差し伸べる、 いつかはそんな人になりたいから。 色んな人が助けてくれて、君も傍にいてくれる。 だからきっと私は大丈夫。 そういえばお腹のこどもは男女の双子なんだって。 名前は君に決めて貰おうか。それと――] (331) 2023/06/30(Fri) 22:11:47 |
【人】 アカツキ……順番、逆になっちゃったけど。 そのうちちゃんと式もしようね。 [そう言って大きくなったお腹を撫でて、 君に穏やかに微笑みかけた。**] (332) 2023/06/30(Fri) 22:12:45 |
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