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【人】 XII『吊された男』 ユグそう、ですよね。 それがシトラの、ひいては皆の幸せだと思っていたのが、今までの僕なんです。 それではいけないと思えて、よかった。 [その分、自分の望みが叶わない、という現実を直視せざるを得なくなったが。 受け入れなければいけないものだった。しかたない。 幸せについて語るシトラの言葉を、聞いている>>380。] ……何の助けにも支えにもなりませんが、僕もさして変わりませんでしたよ。 お湯も、ホットチョコレートも。 とてもありがたく感じています、その心遣いを。 (469) 2022/12/25(Sun) 21:54:01 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[話を聞く。これからのことを考える。 心を落ち着ける手伝いができていることを喜ばしく思うシトラの気持ちは、確かに自分の持つものと似ているような気もした。] ……ええ。ええ、はい。 その気持ちは、とてもよくわかります。 崩壊は止まったとしても、すでに災害は起きて……今苦しんでいる人も多い。 証持ちへの憎悪を募らせている人たちも多いでしょう。 理不尽に傷つけられたその人たちも、不幸なままでいいはずないです。 それに、このままでは、僕らはきっと受け入れてもらえる存在にはなれなくて……畏怖や教義、政府の方針で縛るだけでは、変えられない。 世界の人々も幸せになって、僕らを恐れなくなって。 ただ、他の人たちと変わりなく過ごして。 そんな世界になったら、いいですね。 (470) 2022/12/25(Sun) 21:54:18 |
【人】 XII『吊された男』 ユグその幸せは、心から応援します。 手が必要なら、呼んでください。洋館の外でも、お手伝いしますよ。 [>>382シトラの言うそれらは、ユグの理想にも当てはまる。 彼女なら、穏やかで幸せな世界を作ってくれるだろう。] でもまずは、「いってらっしゃい」と「おかえり」ですね。 あなたの帰る場所を作って、お待ちしています。 だから……頼りないかもしれませんが、安心して行ってきてください。 僕はずっと、あなたの味方です。 [>>386チョコレート、おいしいです、ありがとうと告げながら。 こんなふうに優しくて甘い、そして新たな味わいを彼女が齎すのを夢想する。 カップが空になれば、気持ちもどこか整理されたような、涼やかな心地。 もう一度ありがとう、を重ねて、席を立った*] (471) 2022/12/25(Sun) 21:54:39 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――洋館廊下/ベルと―― ……、そういう、ものですか。 [>>428納得がいくような、いかないような。 カップをうまく傾けられた自覚がないからだ。 それでも、ベルが自分の行いを優しいと思ってくれたのだとすれば、悪いことではないと思えた。] 大事にしていないように、見えますか。 大丈夫ですよ。 [特に根拠のない、大丈夫。 けれど自身では、本当に問題ないと思っていた。 自分の幸せのための行為だから、あまり蔑ろにしているつもりもなかった。 実際のところどうかは、考慮の外。] (491) 2022/12/25(Sun) 22:34:34 |
【人】 XII『吊された男』 ユグええ、あなたに。 ひとりだけは、不公平でしょうか。 あまり、ゼロが受け取ってくれるイメージが出来なくて。 [>>429自分を思うとゼロが思い出される、と言われて、ややばつの悪さもやってくるが。 それでも考えておくと了承されれば、表情は苦くはならなかった。] (493) 2022/12/25(Sun) 22:34:53 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ妬ける、という言葉の対象になるような感情かどうかは、わかりませんが。 僕は、ゼロを嫌ったつもりは、ありませんよ。 大好きです、とあなたの前で言うのは、憚られますが。 それでも、大切です。ともに生きたかった、仲間です。 [>>431たしかに、売り言葉に買い言葉、のような言い合いをいくつも見せたかもしれない。 ゼロの前ではどうしても言葉を作れず、強い言葉をぶつけるようなこともあった。 そればかりがイメージにあれば嫌い合っている、と思われてもおかしくはないが―― 僕は、ずっと彼と仲良くしたかった、だけなのだ。] すみません、お願いします。 [受け取ってもらえた伝言には、改めて頭を下げ。] (494) 2022/12/25(Sun) 22:35:02 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――ええ、わかりました。 [>>432先程から見送り役を受けることが多いな、とは思うが。 残る側である以上、自然な形かもしれない。] 僕も、そう思います。 時折――思い出したときでもいいので、帰ってきてください。 少しでも居心地のいい場所にして待っていたいと、思います。 [そうして、まずは食堂へ向かおうとするベルに対して。] (496) 2022/12/25(Sun) 22:35:17 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ――ゼロと―― [>>373ゼロが出ていく前。 居なくなって清々するだろ、と言われれば、まだそういうことを言うんですかと、残念ながらそうは思っていないことを訥々と説いた。 それから、旅の途中の物見遊山でもいいからまたこの洋館を訪れてほしいこと、それまでにもう少しはここを、居心地の良い場所にするからと合わせて言えば、苦々しい表情が返事代わりに届くか>>-231。] (521) 2022/12/25(Sun) 23:41:13 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[>>375それから。 餞別、と渡されたものを改めてまじまじと見た。 一枚の栞、が手の中にある。] ……ありがとう、ございます。 絶対に大切にしますね。 [そうやって笑ったら、ゼロはまた気味悪げな顔をするだろうか。 それでもこれは、僕にとっては架け橋のようなものに思えた。 心の架け橋、のような。 きゅっと胸元に抱いて、それからちょうど持っていた本にぱたりと挟む。] (522) 2022/12/25(Sun) 23:41:23 |
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