人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 会社員 雷恩

[生理的反応でも嬉しいものなのか。
この手は彼女を抱き締めることはなく
瞳も閉じられたままなのに。]


 …………ゃめ、


[そんなことをしなくても、
1人の男と女として知り合っていれば、
今ならば思い出を今に出来たのに。]
(*52) 2024/05/08(Wed) 17:25:54

【赤】 会社員 雷恩

[弱弱しい声だけの抵抗も空しく陰茎に圧がかかる。
引き攣れるような圧迫が痛くて歯軋りした。

恋ゆえに繋がりたいなら、何故その裡は愛液で
満たされていないのか。
摩擦で生じる滑りは自分の勃起と同じ生理的反応で、
まるで自らも痛むことを課しているようだ。]


 ………………な、 ぃて、ンの、か、


[掠れながらも口を動かして声を発する。
力を込めれば手も動かせることに気づいた。
その手を使って虚を突けば、彼女の強姦行為を
辞めさせることが出来るかもしれないが。]
(*53) 2024/05/08(Wed) 17:26:22

【赤】 会社員 雷恩

[ルミの言葉はまるで本心を誤魔化すような印象を受けた。
あいしてると言いながら、相手からそう思われないことが
自分でもわかっているかのような。]


 なでられ、ンのと、 …一人でっづけ、 ンの、
 どっち、


[このまま騎乗位を続けていれば、徐々に感覚を取り戻している
下肢が身体的本能で放熱することは免れない。
それを阻止しようという計算からの問いではない。

ルミ自身が欲しいのは、セックスしたという事実ではないと
ルミが気づいたのではないか。

ただ、泣いている子を撫でたかった。
そしてそれを彼女にも望んでほしかった。

それだけ。**]
(*54) 2024/05/08(Wed) 17:27:20

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 恋は万有引力なのだと誰かが言っていた。
  ツバキの花が落ちるように音もなく、
  りんごの実で堕ちたように先もない。

  原初の罪というものがある。
  禁断の果実を齧って神に背いた二人の話。
  彼らには口にせず共に在り続ける未来があったのに
  罪を犯してでも手にしたい何かがあった。


  それならば、この恋は。
  わたしと貴方、原初の罪出会ったこと
  ──その対価は。 ]

 
(*55) 2024/05/08(Wed) 20:01:58

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 初めて食べたアイスの甘さも。
  焼き芋の舌を焦がすような熱も。
  名前を呼ばれることの嬉しさも。
  誰かに花をあげることの情動も。
  貴方と同じ名前の生き物がいることも。
  痛みも苦しみも愛しさもなにもかも。

  貴方が与えて、貴方は消えた。
  ────忘れようとするたびに、あなたを思い出す。 ]


  …………なぁに?
  これでもまだ名前で呼んでくれるんだ。

  そうすれば逃げられるとでも思ってる?


[ 力も抜けて上手く喋れない状況なら、
  いっそわたしに絆された振りをして
  隙を突いて逃げる方が現実的かもしれないものね? ]

 
(*56) 2024/05/08(Wed) 20:02:33

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 今更男と女として知り合うなんて出来やしない。
  もう一度最初からの幻想は夢のまま。

  出会い方が選べないなら、
  手離し方は選べるのが人間だよね?
  ────今度はわたしがそうする番。

  一緒に同じ傷を負って。
  何を見ても、なにに触れても、どんな日常でも
  わたしを思い出して、──死ぬまで傷の中で会おうよ。
  制止の言葉は聞いてあげない。

  かさぶたを剥がして傷口を抉って貴方を手にする。
  夢すら果てる程に焦がれたこの結末が、

  ──きっと何よりも喜べるはず、だった のに、 ]

 
(*57) 2024/05/08(Wed) 20:02:38

【赤】 従業員 ルミ

 


  …………?

  ……あぁ
  お兄さん、薬切れ始めちゃった……?


[ 先程よりも明確な音になった言葉を耳に入れ、
  わたしは問いに答えず小さく呟いた。
  視界の端で彼の手がすこしずつ動いている。

  身体でも押すか、力に任せて暴れるか。
  薬剤の追加投与なんて危うい真似は出来っこない。

  ならばと抑えつけるために、彼の肩へ
  そっと手を伸ばそうとして── ]

 
(*58) 2024/05/08(Wed) 20:03:08

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 真意が読めなくて、わたしは目を細めて動きを止めた。
  滲んだ視界を晴らすように眦を拭ってから、
  途切れ途切れに紡がれる言葉へ耳を傾ける。 ]


  嘘つき。
  そうやって、またわたしから逃げるくせに。

  ストーカーにそんなこと言ってまで逃げたいの?
  ──殺さないって最初から言ってるじゃない。
  ああもう、どいつもこいつも、そうやって……!!


[ 唇を噛み締めて、自分の腕に爪を立てた。
  傷付いてくれと願った以上大差はないだろうけれど、
  物理的に傷を負わせたいなんて思ってはいない。

  行き場のない激情を彷徨わせながら、
  わたしはもう一度、彼の顔を じ、と見下ろして。 ]

 
(*59) 2024/05/08(Wed) 20:03:42

【赤】 従業員 ルミ

 


  ………………………。
  …………逃げたら死んでやるから。


[ 目論見通りにはいかないと続けることは出来ただろう。
  けれど同時に、彼の幻影を、貴方へ見ていた。

  撫でられたかったわけじゃない。
  そんな夢はもう小人たちの家に置いてきた。
  ただ、もしかすれば、と微かな蜘蛛の糸を手繰ったの。

  わたしから逃げないお兄さん。
  わたしを、忘れないでいてくれる、お兄さん。 ]


 
(*60) 2024/05/08(Wed) 20:03:52

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 熱を引き抜き、けれど警戒するように跨ったままで
  わたしは動向を見守った。

  撫でられたかったわけじゃない。
  だって、この恋が実らないのと同じで
  撫でて貰えるわけがないって理解してるから。


 
撫でて欲しいなんて望めない。
それだけのことをしてるって、分かってるから。
* ]


 
(*61) 2024/05/08(Wed) 20:07:27

【赤】 会社員 雷恩

[人は忘却の生き物だ。
覚えようとして取り組んだことさえ、1時間後に50%、
24時間後に70%、1か月後には殆どを忘れるという。

自分が忘れていることを詳細に覚えている彼女は、
毎日自分といた日々を思い出して記憶を定着させたのだろうか。

つきあっていた相手だって、毎日自分のことを想ってくれていた
とは限らないのに。

10数年会わない間毎日。

それはどれだけの労力だっただろう。

忘れてしまうことへの恐怖もあったかもしれない。
覚えていなくても咎める人なんていないのに、
「忘れたくない」と思ってくれていたのか。]
(*62) 2024/05/08(Wed) 22:12:03

【赤】 会社員 雷恩

[片や、そんな労力も払わず思い出そうとしなかった
自分にも残っている記憶がある。

強く意識しなくても残っていたということは、
それだけ自分にとっても既に深い部分に
根付いていたということだ。

これから彼女が補完してくれれば、
もっと取り戻せる思い出もあるかもしれない。
]
(*63) 2024/05/08(Wed) 22:12:30

【赤】 会社員 雷恩

[名前を呼ぶことがどうして逃げることに繋がるのか。
眉毛だけが疑問を浮かべるように動く。

騙して逃げようなんて計算が出来る男ではない。]


 ………………。


[痛いことに変わりはなくても、
同じ傷にはならないだろう。

だって、相手に離れられたという痛みと、
相手に恋心をぶつけられた痛みは
根本的に違うから。]
(*64) 2024/05/08(Wed) 22:13:11

【赤】 会社員 雷恩

[声が震えている。
瞼はまだ重く開きにくいが、手を持ち上げられるということは
やはり薬の効果が切れ始めているのだろう。]


 ぅそ、ついて、なぃ。


[本当にならなかったことがあったとしても、
その時の気持ちは絶対に嘘の心算ではなかった。]


 ……にげるつもり、なら。
 もっと動けるよぅになるまで、待ってる。


[こんな少しだけしか動かない状態で
それをルミに明かすメリットなんてない。
動きを見せたのは、言葉と行動通り、撫でようとしただけだ。]
(*65) 2024/05/08(Wed) 22:13:39

【赤】 会社員 雷恩

[ルミはどんな表情なのだろう。
目を閉じていると何も見えない。]


 ……ここまで生きてきたのに。
 昔のぉれのことに執着して、
 ぃまからのぉれはぁきらめられンだ?


[殺さない、とルミは言った。
その言葉はきっと嘘ではないだろうと今は疑っていない。

逃げたら死んでやる、とは。

罪悪感に苛まれろということか。

自分を加害した相手の自殺で此方の心が痛むと思っているのか。

忘れていたことを詰る癖、自分の中にルミを慈しむ気持ちが
残っていることを期待していないと出ない言葉だと思った。]
(*66) 2024/05/08(Wed) 22:16:29

【赤】 会社員 雷恩



 ……まだないてる?


[摩擦がなくなり、水音を立てて外気に晒された性器が
萎れて落ちる。

二択で選んだのは、自分の望みと合致していると思っているから、
撫でる先を探してもう一度、先程よりもスムーズに
腕を持ち上げた。*]
(*67) 2024/05/08(Wed) 22:17:21

【赤】 従業員 ルミ

 

[ あの時間を忘れて、過去の貴方を記憶に埋めて。
  きっとそうするのが一番良い道だったかもしれない。
  わたしは貴方を傷付けないし、
  貴方も忘れた過去を思い出すこともない。

 
諦めるのは生きていくだけならとても楽で、
けれど選べたのは無様でも縋りつくいばらの道。

思い出すたびに惨めで痛くて腕を切った。
血を流すたびに生きている実感があって
でも、そこにはいつも、貴方はいない。
 ]

 
(*68) 2024/05/08(Wed) 22:48:31

【赤】 従業員 ルミ

 



  [ もう名前を呼んでくれる声さえ遠いのに。 ]



 
(*69) 2024/05/08(Wed) 22:48:37

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の声は震えながらも、言葉の輪郭を形作る。
  持ち上げられた手を見やり、動向を注視しながら
  うそではないと紡ぐ声へ目を細めた。 ]


  そう思わせて逃げる算段かもしれないじゃない。


[ 理性では彼の言うことが正しいと分かっている。
  感情が、一度消えた相手のことを信用できないだけだ。

  ちがう。
  信用できないという言葉すらも正しくはない。

  これ以上、期待して傷付きたくないと
  自己防衛に徹しているだけ。 ]

 
(*70) 2024/05/08(Wed) 22:48:41

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……諦めさせたのはお兄さんなのに、
  なんでそんなこと言うの?

  わたしから離れて、勝手に消えて、逃げて
  新しく女まで作って幸せそうで──
  忘れてしまえるような昔の子どもひとりが、

  …………ッお兄さんには他にたくさんの人がいても
  わたしには、わたしにはずっと、
  昔のお兄さんしかいないのに!!


[ どうして勝手に大人になったの。
  どうしてわたしの知らない顔を他の女に見せてるの。

  今からの貴方を諦めなかったとして、
  貴方はわたしのモノになってくれるの? ]
 
 
(*71) 2024/05/08(Wed) 22:48:47

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 叶わない夢なら最初から星屑になって落ちてしまえ。
  咲かない花なら最初から枯れて朽ちて消えてしまえ。

  わたしのものにならないお兄さんなら、
  いっそ過去に執着していた方が楽だった。
  ────なのに結局今の貴方の傷を欲しがっている。

  相反した感情と憎悪と愛情。
  矛盾を抱えていることくらい分かっていて、
  途方もない夢だけは見ないように自制して。 ]

 
(*72) 2024/05/08(Wed) 22:48:50

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………おかげさまで。


[ ここで可愛く愛想を撒けるような女の子だったら、
  ここで、強がって突き放せるくらい強ければ。

  なにかを探すように持ち上げられる腕を見やり、
  そ、とすこしだけ頭を下げる。
  ────撫でられたいなんて、思う資格はないけれど

  ふれられたいと、願ってしまって。* ]

 
(*73) 2024/05/08(Wed) 22:52:34

【赤】 会社員 雷恩

[忘れることも覚えていることも
男には傷とならなかった。

より多くの人と過ごして経験してきたことを背負うには
一つ一つの思い出のウェイトを軽くしないと
動けなくなることを、人間の脳は知っていて、
それに強い意思を介入させた者だけが
その最適化をカスタマイズすることができる。

物理的に流れた時間は同じ。
ルミが自分との思い出のウェイトを変えまいと
懸命に抗った結果負った痛みは、
「今」手当てすることはできない。]
(*74) 2024/05/08(Wed) 23:37:23

【赤】 会社員 雷恩

[だが、「今」痛んでいる彼女には間に合うと、
それを願ってしまった。

その想いが防衛本能から来るものと解釈することは
出来るだろう。
ストックホルム症候群と名付けたければそれで良い。
それで躊躇するくらいなら、動かしにくい腕に
無理に力を入れていない。]
(*75) 2024/05/08(Wed) 23:38:27

【赤】 会社員 雷恩



 俺だけを、想って、ここまでひとりで
 頑張ったって・・…聞いて、

 俺は、ふつうに感動した、けど。


[悪意なく取った行動を詰られることよりも、
「ずっと昔のお兄さんしかいないのに」という言葉の方が
胸を抉った。

会えない相手なんて忘れた方が楽な筈だ。
頑張る必要なんてどこにもない。

だが自分にだけ執着したルミは
生きることを放棄せず
自分への恋を何度も反芻して定着させた。

取った手段は犯罪だが、それに至る感情そのものには
感動としか言い表せない気持ちを産んだ。]
(*76) 2024/05/08(Wed) 23:39:03

【赤】 会社員 雷恩

[ケホ、と咳をする。
無理矢理口を動かしたからか喉奥がヒリヒリする。]



 ……間に合わなかったか。
 まーいいや。



[泣き止んだと聞いた。
本当かは知らないが、本当でも嘘でもやることは変わらない。

触った感触があった。
体温までは移らないほどの微か。

そこが頭でなかったとしても良い。
幾筋もの線が描かれた手首でも。]
(*77) 2024/05/08(Wed) 23:39:46

【赤】 会社員 雷恩


 いーたいの、いーたいの、
 …っ、おーれが、たーべた、


[ぎゅ、と拳を握り、自分の口元へ。
上手く操作出来ずに自分で頬を殴ってしまったが、
口は飲み込む動きが出来た。]
(*78) 2024/05/08(Wed) 23:40:29

【赤】 会社員 雷恩



 10何年分だって食ってやる。


[流石に思い出した今は、消化活動については
口にしなかったが、
思い出し笑いで少し噎せたように笑った。

瞼の痺れが取れた。
最初に見る相手の表情は、どんな色をしていただろう。**]
(*79) 2024/05/08(Wed) 23:43:03

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 女は彼と違って、経験してきた物事が少ない。
  生きてきた世界とてそもそも狭いような生き物だ。
  多くの人々と経験を知るよりも、
  閉じ切った閉鎖的な世界で身を守ることを好んだ。

  思い出のウェイトは過去に寄り過ぎた。
  痛みも重みも麻痺するほどに時を重ねて、
  昔を反芻し、飲み込み、追体験でこころを誤魔化す。

  過去を今に当てはめて息をしているだけ。
  そうするのが楽で、なにも傷付かずにいられるから。 ]

 
(*80) 2024/05/09(Thu) 0:41:48

【赤】 従業員 ルミ

 

  …………なにそれ。
  今更そんな、 体のいい言葉で騙されたりなんか……


[ ────死んでしまうのが一番楽だと考えたこともある。
  こころを殺して生きていくより、
  身体ごと死んでしまえばいいのかと。

  けれど。
  どうして苦しいばかりの世界で生きて来たのか。

  死ぬことを別に恐ろしいとは思わなかったのに
  ──……それならば、なぜ。 ]


  ……


[ 愛されようと色んな人に愛想を振り撒いて、愛を買った。
  金を渡して夢を買った。
  いくら繰り返しても満たされないまま大人になって、 ]

 
(*81) 2024/05/09(Thu) 0:42:09
 




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