人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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視点:


【人】 宵闇 ヴェレス

[ 寝穢い質である方は自覚している。寝入って間もなく、ルームサービスが訪れたことも、ダンテが浴室に湯を溜める音>>129にも眠りを妨げられることなく寝息を立てた。
 靴音を吸い取る柔らかな絨毯、厚い壁と、宿銭に見合う設備もあっただろう。

 ダンテは宿に着いた時よりも幾分小ざっぱりとした様子で、自分が起きた様子を認めると長椅子より身を起こし手にしていたメモ帳を閉じた。

 自分が寝入った後、外出した様子はない。窓際の卓に、空になったサンドウィッチの皿がそのままになっている。]

 それはいいんだけど。

[ 酸味のある白ワインは冷えておらずとも喉の乾きを癒すと共に爽やかに口を濯ぎ、すぐに空にしたグラスにまた半分ほど酒精を満たした。]

 退屈じゃなかった?

[ 眠っていたとは知らずそう問う。寝台には自分以外が横たわった形跡がないからだ。本を読んだり、書き付けをしたり、街に出回ったり、太陽の高い時刻自分が寝入っている間も彼がひとりで時間を使えるのは知っている。

 けれど折角の旅先であるというのにだ。]
(166) 2021/04/16(Fri) 23:29:32

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 平均的な人種の寿命を持つ彼を、長命の自分につきあわせる事に負い目がないと言えば嘘になる。昼夜が逆転している自分の生活時間に彼を添わせることに素直に肯えないのもそのひとつだ>>77

 けれど旅先では同じい時間に活動しようとなると、どうしても夕から夜に彼をつきあわせてしまう事が多い。
 自分に合わせ夜更しをする、と意気込む彼が、夜半に寝入ってしまうのを眺めて深夜に本を片手に過ごす時間も悪くないが、自分が眠りに過ごしてしまうのは酷く勿体無く感じる。

 浴室を先に使ったと詫びる彼に気にしなくていいと手を振ると、眠気覚ましと身支度を整える為に浴室に入る。

 金属の鈍い光を放つ湯側の栓を開くと、待つことなく温かい水が手を濡らした。ダンテも充分に足を伸ばせるだろう広さの猫脚の浴槽へ湯を溜める事に魅力を感じなくもなかったが、うかうかしているとすっかり遅い時間になってしまう。髪だけ洗い、シャワーで済ますことにした。]

 ……そういえば、これは予定していなかった。

[ 水気は拭ったがまだ髪に湿り気を残したまま、着替えたシャツの袖を捲くりながら浴室を出る。
 筋張りを見せていた身体の線は幾らか柔らかく、頬も少し丸みを帯びている ふたまわりほどサイズの大きな衣類に辟易しながら、見せた姿は女性のもの。]**
(167) 2021/04/16(Fri) 23:31:40

【秘】 祓魔師 ダンテ → 宵闇 ヴェレス


  はあ、別の心配が増えるよ

[ 絶対に街中では離れないでねと添えた。*]
 
(-94) 2021/04/17(Sat) 0:18:57

【秘】 祓魔師 ダンテ → 宵闇 ヴェレス

[ 昼前、ヴィの手が自然と外れて、そのあとも少し探すような仕草をしていて。手放したものを探す様に見えて、あの時指先に一瞬触れた。

 抱きとめて抱えて眠ってしまえればどれだけ幸せなのだろう。今もまだ何か触れがたいものに触れるような躊躇いが自分にはある。

 初恋を餌にと、あの胸が痛むような彼への触れが、ありふれたものとは思えなくて。いつだって許しが欲しいと思ってしまう。*]
(-95) 2021/04/17(Sat) 0:57:02

【独】 宵闇 ヴェレス

/*
赤!!!!!!!!!!!!!!!!
(-96) 2021/04/17(Sat) 1:16:05

【人】 宵闇 ヴェレス

 ベッドで寝ればよかったのに。

[ 自分が休んでいる間、ダンテも少し眠っていた>>168と聞いて眉を寄せる。
 広い寝台はふたり四肢を伸ばしても眠れるくらいの余裕がある。
 ひとりで街に出ることに懸念していたから>>45、眠っていたと聞けば寧ろ安堵したが、表情を曇らせたのは別の理由だ。

 書き付けをしていたと言うから、暇を持て余していたのではないだろうことはよかった。旅先の情景を詩文にして彼はよく見せてくれた。そのうち一冊の本に纏めるのだと言う。出向いた先では仕事柄陰鬱な成り行きも多いだろうのに、彼の筆先は翳りよりも光彩を輪郭に描き出しているようで、それも彼の人柄故かと思う。時偶求められれば簡単な校閲を行うこともあったが、詩文は自分の執筆する分野とは異なるからたいそれたものではない。単純に彼が書くものが好きだった。

 彼の昔の初恋の詩篇を目にして、その煌めきが自分にはもう決して手に入らない事に愛惜を覚える程。]

 まとまったら見せて。

[ メモ止まりだと言うから、草案の形にもなっていないストックだろう。旅の合間に形になるかもしれない事を思うと楽しみだ。
 そう言い置いて浴室に向かう。]
(171) 2021/04/17(Sat) 1:42:46

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 浴室を出ると、見慣れないが故に戸惑ったのか、女性の形をした自分を認めダンテが口噤む様子で>>169、所在無げにその視線に身を晒す。]

 男性の方になる用がなくてよかったよ。

[ 暫くして、寸の合わない自分の衣服に、服を買わなければいつもの口調で彼が言う。それに合わせる形で自分も軽口を叩く。
 男性の姿であれば普段より、いやダンテの身長をもゆうに越す体格であるので、服を買いに行く為の服がない、などという事態になりかねなかった。

 袖は捲くっても下衣のベルトは一番に絞っても弛く、今までの靴は歩き難いだけであるので、海辺を歩く為に誂えたサンダルに替えた。]

 靴も買わなきゃ駄目かなあ。

[ だらだらと登った坂を今度はだらだらと下る。宿に帰るときにはもう一度登らなければいけないが、荷物がない分楽だろう。

 陽が暮れても外気は名残の熱気が未だ残っており>>131、冷えるとまで行かず風があればなお心地良い。]

 服を見てから食事でもいい? お腹すいてない?

[ 市へ近付くと、幾つか早仕舞いの露店もあったが、それと入れ替わるように酒や軽食の屋台が出ており昼とはまた別の活気がある。
 夜は何処かの酒場に入ろうと考えていたが、おそらく飲食の店は遅くまで開いても服飾の店はそれより閉じるのは早いのではないか。

 いつもどおりに話し掛けているつもりでも、何処か間合いがずれる。見上げる位置が違うからだとすぐに気付いた。]

 変な感じ。
(172) 2021/04/17(Sat) 1:44:32

【秘】 宵闇 ヴェレス → 祓魔師 ダンテ

[ 一度だけ彼の前に女性の姿で現れた事がある。
 特段種族の事を隠している訳ではなかったから、知人から男性の形でいた自分の話を耳に入れ困惑する彼に、見せた方が早い、と思って形を変えた様を見せたのだ。
 その時も彼は、同じ様な反応を返していたのだったか。驚き、という点ではまだ薄いか。]

 何が。荷物のこととか?

[ 女性であれば多少は筋力は劣るが、それでも人種ほど非力な訳でもない。それにこの形でいるのは当国に滞在している間だけのつもりであるから、その点は恐らく問題はない。
 離れないでね、と添えられるのにダンテもね、と返すが、この姿であるならダンテと連れ合ってもいらぬ邪推は受けないだろうが、治安における心配は変わらぬままだ。ゆるい坂を下る間、市街地に着く前、逸れないように隣を歩く人の指に自分でも頼りなく思える指を掛けた。]**
(-97) 2021/04/17(Sat) 1:48:23

【独】 宵闇 ヴェレス

/*
ほんとめちゃくちゃ……めちゃくちゃ書きやすいからねこちゃんに感謝しかない……ありがとう……ありがとう……
(-99) 2021/04/17(Sat) 1:51:28

【秘】 祓魔師 ダンテ → 宵闇 ヴェレス

 

 ふふ、もう、君は自分のことにほんとに無頓着だなあ
 
[ 自分のわざとらしいため息に、彼は荷物のことか的外れな言葉を返す。今のヴィは20代かそれよりも若いくらいに見えるし、何より可愛らしい。そのうえ、いかにも非力そうだ。
 
 未分化の時でもヴィと物理的な力比べをしたら自分の方が多分負けると思う。だから女性体の華奢な様子でも、見たままではないと思うから、何があってもヴィは対処できるからの無頓着さなのだろう。]

 僕が君のことが心配なだけ

[ ヴィはヴィで自分のことを非力なものとして心配しているかもしれないのだが、自分も危機察知と対処法くらいはそれなりに。
 こうして考えればお互い様なのかもしれない。*]
(-101) 2021/04/17(Sat) 3:47:52

【秘】 祓魔師 ダンテ → 宵闇 ヴェレス

[ 華奢な指が自分の差し出した手にかけられた。ひんやりと低い体温が自分の指に伝わる。指同士で繋がり、ヴィの歩くペースで夕暮れの道を歩く。

 その手を握りしめてしまいたいと考えるのは、まだ彼を逃すかもしれないという執着心の表れだったのだろうか。*]
(-102) 2021/04/17(Sat) 3:49:47