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【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「せっかくの美味しいパンですもんね…… でも、こんなのよほどの大食いじゃないと無理ですよ」 ころんとしたパンを凹まない程度につつく。 行儀が悪いとは分かっているが、きちんと後で食べるつもりなので安心してほしい。 「ぅ……ではあの、このふたつ、いやみっつを……」 案外健啖家であるらしい男は、チーズたっぷりのフォカッチャとカスタード入りのまるまるとしたパン、それとドライフルーツの練り込まれたものを貴方に差し出す。 また雑用をさせてしまっている気がするので、せめて運ぶくらいは自分でしようとするだろう。 (-10) 2023/09/14(Thu) 21:49:59 |
【人】 門を潜り ダヴィード>>1:154 「猫ちゃんいました?いいなあ」 ぼんやりとした言葉が返ってきた。貴方が近くに猫でも見つけたのかと思っているのかもしれない。 勿論貴方の方を気にしてはいるが、それはやっぱり気に入っただろうか、量は無理をしていないはずだという確認の色合いが濃い。 ゴミはありがたくまとめてもらったが、やはり貴方の方が何手か上。 ゴミの処理までは考えていなかった男はなんだか悔しさを感じた。 「どういたしまして。気に入ったなら幸いです」 それでもやっぱり、楽しかったと言う気持ちの方が強かった。 時間もそこそこになっていたため、一言二言別れの言葉を交わせば男は用事を済ませにここから立ち去るだろう。 「また一緒にごはん食べましょうね」と言い残して。 #商店街 (6) 2023/09/14(Thu) 21:58:17 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「それだけ可愛がられているということでは? ……なんて。皆、人に食べ物をあげるのが好きですよね」 よく餌付けされている男が言うのだから間違いない。 そして今、貴方からお裾分けをもらっている事がそのまま言っている状況に当てはまることには気付いていなかった。 「では珈琲をお願いできますか? 牛乳と砂糖は持ってきます」 先輩にやってもらうなんてとんでもない、とあたふたしていたのはいつぞやのこと。 今は勝手に貴方のしてくれた事に対して先回りをするようになった。 もちろん、貴方がブラック派であれば無用なのだが。 (-205) 2023/09/15(Fri) 22:43:58 |
【神】 門を潜り ダヴィード男は、朝からアジトの片隅で所在なさげに端末と向き合っていた。 いくらニュースサイトを巡回しても、『反社会組織取締法 今日から施行』の文字を見る度にどんよりとしたものが脳を占めていく。 アジトで人の話声に聞き耳を立てていても、いつものような笑い声が聞こえてこない。 怖い。怖い。怖い。 いつぞやに胸を張って宣言した「大人しくお家に篭ってます」を実行すればいいんだ。 もしくは誰かに助けを求められたら出来る限りをするだけだ。 「悪い夢みたいだ」 ぽつりとつぶやいた言葉がアジトの床に落ちた。 #アジト (G31) 2023/09/15(Fri) 23:08:07 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡端末とにらめっこをしていたからか、返事はとても早かった。 貴方からの連絡で不安な心持ちが少し晴れたのか、うつむきがちだった表情が少し明るくなる。 『分かりました。 今夜伺います』 昼間に一人で大手を振って歩ける心境ではなかったのだろう、日がとっぷりと沈んでからのこと。 人気を避けて裏路地を通り、言いつけの通りに誰にも言わず。 ひとりきりで現れるだろう。 (-252) 2023/09/16(Sat) 3:03:35 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ「オルフェオ……」 はたして男はしょんぼりと萎れたままにそこにいた。 先ほどの連絡のおかげか多少気分は上向いているようだが、これから捨てられる犬のような風情は変わらず。 「行きます。 カロリーを山ほど積み上げたい気分なので」 昨日の今日で何人が参加するのかは分からない。 それでもフライドポテトにコトレッタ、ピッツァがあって喜ばない人間は少ないだろう、とどんと数人分を積んだ。 いつもなら遠慮するであろう量をねだるのは、貴方に甘えているのだろう。 (-258) 2023/09/16(Sat) 10:09:00 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡会えたらいいなとは思っていた。 こんな時だからこそ、敬愛する貴方の顔を見て安心したかった。 またしょんぼりと俯きそうになるが、それをどうにか我慢する。 自分を指すブルーシートに書かれた文字をゆっくりとなぞる。 「今、この時に。 お願い事をされるだけの男に、なったんだ」 用意されたものは有り難く使わせてもらおう。電動バイクになんとかスーツケースを縛りつけ、「いってきます」とガレージに声をかけた。この中身は何なのだろうと興味を持つことはあるが、開けようとは微塵も思わない。 何もなければ指示通りに『忘れ物』をして、貴方の端末に連絡を入れる。 『忘れ物しちゃいました。 電動バイクはまた会う時に返します。とても助かりました』 (-259) 2023/09/16(Sat) 10:29:12 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡声をかけたのは半ば習慣のようなもの。 ここで生活している訳ではないものの、「帰るところ」という気持ちが強かった事による刷り込みだった。 スーツケースの中身を見てもよかったんだろうか、という考えが過ったのは家に帰り着いてからのこと。 貴方からのメッセージを見て、これで間違っていなかったんだと思う。 届けられた『おだちん』をみて、心底嬉しそうに胸に抱いた。 次に会ったら、たくさん言いたいことがある。 役に立てましたか、他にももっとできることはありますか。 それでも今忙しいはずの貴方の手を煩わせたくはない。 だから端末に打ち込まれた文字は、 『内緒にします。 また珈琲飲みながらお話してくださいね』 だけとなった。 (-268) 2023/09/16(Sat) 15:41:07 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「大きくなったら皆そうなるんですかねえ。 確かにちびどもにおやつあげるのは楽しいですけど……」 なんともちぐはぐで分かっているのか分かっていないのか。 ただ、貴方が齎してくれるものは好意の形のひとつとして受け取っていることは間違いない。 冷えた牛乳と砂糖を持ってきて注ぎ、自分の分は殆どカフェオレにしてしまった。 * 「困ってること……うーん。 逆に何にもなくて困ってるくらいですね。 仕事も上手くいってるし、ご飯は美味しいし」 そういうロメオさんはどうなんです。また何かお仕事が増えたりして、めちゃくちゃになったりしてませんか。 カスタード入りのパンを一口サイズにむしりながら、貴方に問う。 (-300) 2023/09/16(Sat) 20:00:45 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペまるで子供のようなことをしているという自覚はある。 それでもあれが食べたい、これもほしい、あれもきっと好きな人がいますよ、と盛大にだだをこねて貴方に甘えているのはなんだかとても気が晴れる思いだった。 それを貴方が受け入れているというのもまた、男にとってとても幸せなことだ。 せめてもの償いで車まで運ぶことはするが、その両手にある袋はきっとぱんぱんになっていることだろう。 「ああ、甘いものですね。 ペネロペさんの勤め先、楽しみだな」 (-301) 2023/09/16(Sat) 20:08:39 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ店内に入ると、あからさまに目を輝かせ、うわあ!と声をあげる。わざとらしくない程度だが、貴方ほどはうわべを繕うのは上手くない。 「いい匂い!素敵なところですね。 ……ううん、悩んじゃうな。 ティラミスとショコラ・ズコット、いいですか?」 どちらも甘く、重く、取り分けるのは比較的料理の感覚の延長でできるものだろう。その分量もあるかもしれないが。 (-305) 2023/09/16(Sat) 20:15:28 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペねだった甘味が箱に詰められるのをにこにこと眺め、楽しみですね、と店の扉を開けてエスコートする。 その動作はとても自然で、染みついたものだろう。 * 「任せてくださいよ。 鍛えてるって……言いましたからね!ワッ 重てっ」 そんなことを宣いながら、両手いっぱいに袋を持つ。 偏らないように、崩れないようにと慎重に持てば、幾度か往復を繰り返さないと到底無理な量だ。 「……いざという時が来ないといいんですけど。 ありがとうございます。どうしようもなくなれば、 泣きつきに行きますよ」 続く貴方の言葉に手を止め、じっと貴方の顔を見る。 わがまま放題ですっきりした子供は、取り乱しこそなかったが拗ねたような顔をしていた。 「それを本気で言ったんだとしたら、結構悲しいですよ。 貴方と、アレさんが助けてくれたんだ。 俺の命は貴方達のものなんだ」 いざとなったら切り捨てられる覚悟もしている。 嘘でも自白でもなんでも吐いて、身代わりになったっていい。 帰りたい場所に、貴方達がいてくれるなら、何度汚れたっていい。 (-337) 2023/09/16(Sat) 23:06:05 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「そうなんですよね。 こんな仕事しておいて何だって話なんですけど」 これは内緒ですよ、と少しだけ声を潜めて。 「実は今、めちゃくちゃ幸せなんです。 尊敬できる人も、面倒見のいい先輩もいてくれるので」 そうして悪戯っ子のように笑った。 今はペネロペと名乗り少女のように振舞っているメイドマンと、黒眼鏡と呼ばれるカポ・レジームを一心に慕っていることは、以前話したことはあっただろうか。 面倒見のいい先輩、というのはもちろん貴方のこと。 気軽にやってはいけないことを日々の糧にしている者同士だ。 何か困ったら助け合う、そんな当たり前の善意は持っているのに、不思議なものである。 「ロメオさんも何かあったら言ってくださいよ。 あとこれ、交換ですね」 そんな貴方の行動もいつものこと。 手元にあったパンのカスタードたっぷりの部分とフォカッチャの一欠が無事に交換された。 (-341) 2023/09/16(Sat) 23:23:40 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ貴方の言っていることの意味は分かる。 理解も出来る。だから、子どもは叱られたときのようにしゅんとした。 自分の命よりも貴方達の方が大切で、 だから何を捨ててでも守りたいと思って、 でもそれはよくないことで。 身勝手な自己犠牲を押し付けても後に残るものなんて何もない。 そればかりか無用な足を付けることにすら繋がる。 他人の為という大義名分に半ば酔っていることに気付けていないのだ。 それをまだ呑み込めていない子供はただ、 「……ごめんなさい。 軽率な発言でした。もうちょっと考えてから物を言います」 と謝るのみ。 それでもとりあえずは目の前の食事会だ。 はあい、と気の抜けた返事をして、アジトへの荷物搬入を開始した。 (-360) 2023/09/17(Sun) 0:10:12 |
【神】 門を潜り ダヴィード「ウオーッ がんばれ筋肉…… こんなもんじゃないだろーッ」 そんなことを宣いながら両手に袋を満載して扉を開ける。 追加の酒と料理が机にどっさり届けられた。 「こんばんは、フィオレさん。 暗い気分にはカロリーが効くのでいっぱい買ってきました」 机の上に並べられるのはフライドポテト、コトレッタ、ピッツァに小型のカルツォーネ。 油分たっぷりで味も濃いが、酒のつまみには最適だろう。 他の面子は誰が来ているだろう。 端末を改めて確認し、周りを見渡す。 敬愛するサングラス姿は見当たらなかったが、椅子にきちんとお座りしている緑色のヅラを被ったテディベアを見つけた。 「見えてるかな?先生。 ……元気だなあこれ、一個ほしいかも」 カメラに向かって手をふりふり。ついでに手に持ったポテトをぱくり。 #アジト (G46) 2023/09/17(Sun) 10:46:25 |
ダヴィードは、家にテディベアが増えるらしい。 (a22) 2023/09/17(Sun) 12:53:14 |
【神】 門を潜り ダヴィード「やっぱりみんな忙しいんですかね。 ここにあるやつ全部食べちゃいましょうか」 興味を示していた人数を考えると、結構な量を買ってきていたため、ものすごいカロリー摂取量になるので。 つまりは冗談なわけだが、下品にならない程度にもりもり食べている。 「油、塩、サイコー……」 炭酸水でそれらを洗い流す姿は、あと数年で立派な酒飲みになることだろう。 #アジト (G50) 2023/09/17(Sun) 15:24:22 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「えぇ?そうですかね。 貫禄とか……そういうのがないのは認めますけど」 そういうのは年齢で身につくものでしょうし。 焦ってどうにかなるものでもないし……。 そんなぼやきを続けた男は、ある意味『善人』ではあるだろう。 その善性を発揮する相手が、己の認めた好意を寄せる相手だけだという点を除けば。 「あはは。そもそもロメオさんがくれたものですけど。 今日は俺の勝ちですね」 そんな、たわいもないおしゃべり。戯れ。 「ずいぶんお疲れみたいなことを言うじゃないですか。 やっぱり何かありました? ……でも、俺もそう思いますよ」 幸せで、当たり前な日々が大切だからこそ。 失われてから本当の価値に気づくくらいなら、この今が早く昔になればいい。 (-539) 2023/09/17(Sun) 19:26:14 |
【神】 門を潜り ダヴィード「もう虫歯の治療なんて怖くないんですけど。 ちゃんと定期的に通ってますよ」 なんて言いながら、テディベアに向かっていーっと歯を見せる。 ともかくってなんだともかくって。と思わないでもないが、子どもであるのは何ともし難い事実であるので不服の表情をとるだけにした。 二人が到着しても、以前人数に対しての料理過多が加速しているような気がする。 「ニンニクのにおいってどうしてこんなに…… あとで牛乳を飲めば消えるんでしたっけ?」 それでも出来立てのいいにおいには抗えず、いそいそと新しく追加された料理に寄っていくのであった。 #アジト (G59) 2023/09/17(Sun) 19:40:44 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「ね、これからですよ」 付け加えるように。 先ほどのもったいない、という言葉に返答するように。 「いつか後悔したとしても、それは未来の自分にさせておけば。 この道を選んだから、今は頼れる先輩がいて。 美味しいパンがお腹いっぱいに食べられる」 これからの道がどれだけ険しいものだったとしても、生きてきた道を後悔する日が来たとしても、その時には取り戻せるものではないから。 今を楽しく生きて、その楽しさを大切にしよう、というわけだ。 「銃のメンテナンス?何丁分ですか? ……というか、何時間寝ました?休憩は? 珈琲飲んだらダメじゃないですか」 なんとも小言の連続。詰問というよりは労りの色が濃いが、うっかりそういうことを漏らすと、こうなってしまうのだ。 (-552) 2023/09/17(Sun) 20:10:36 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ/* ワンワンワワン。たまに取り出せるポメでございます。 把握OKです!あまり表立っていると組織的によろしくないかな、と思いつつもペネロペさんと黒眼鏡さんには程々に奢ってもらったり生活を援助してもらったりしているので、ルチアーノさんがご存じでも全く問題ないと思われます。 10年前の時点でお二方との交流を把握されていた場合、当方からもお伝えすることがあるやもしれません。 犬っぽいのはおそらく自覚がないのですが、アジトにいる際に黒眼鏡さんかペネロペさんが一人で現れた際は絶対に尻尾を振って(比喩)話しかけに行く姿から、なんかそういう感じに見えててもおかしくないかもしれません。 実は今判明したんですが何年前からの所属か明確に決めていませんでした!!!!!!!!!!!!!!! 年齢から考えると3年ほど前になるかと思います。 以上のガバも含めまして、よろしくお願いします。 (-559) 2023/09/17(Sun) 20:32:44 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「そりゃあ、ね。 こうなる前にひととおり後悔はしましたから」 さらりと流したその言葉は、でも嘘ではなくて。 貴方に昔の話をしたことはなかった気もするが、なんとなく口をついて出てしまったもの。 「マフィアに拾われた子ども」であったことを、貴方が知っていても知らなくても、必要以上に触れずにいてくれるだろうという信頼からの気の緩みだ。 「いやっ……ア〜 ウー…… 時にロメオさん、この後の予定は?」 目に手をやり、唸り、頭をぶんぶんと振る。 なんだか忙しそうな挙動を一通り済ませてから、なぜかあなたの予定の確認が入った。 どうにか……休ませないと……という気持ちが目線に滲んでいる、かもしれない。 (-563) 2023/09/17(Sun) 20:44:46 |
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