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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「刑の決定までその効力が及ぶようじゃ、この国は本当に終わってしまうね。 マフィアにも人権があるのは当然だけど、これはあくまで取り調べ。諦めて真面目に受けろ」 わざとらしく肩をすくめて返した。 「確かに。キミの逮捕と取締法は関係はないね。 キミの逮捕については……僕の後輩が無理を押した結果だ。 ……ま、それで目をつけられて自分も逮捕されてるんだから世話ないけどね」 違わないけれど、そんな口車に乗せられてはやらない。 聖人君子でないことはとっくに解っているけれど、あなたは血の掟を交わしたカポ・レジームではなかったのか。 「法律は金の力はあるとは言え、正当に可決されてしまったものだね。 金自体違法献金だけど……キミだって、これが相当に異常な法律になってることはわかってるだろ。 しかも摘発チームに入ってまで……念入りじゃないか。 僕が聞きたいのは、そうまでしてどうして仲間を裏切る事にしたのかってことだよ」 納得がいく理由が知りたいだけだが、何を言ってもこの男はちゃんと語る気がないらしい。 だからといって、暴力で語らせるのは悪手。 そして牢の中に入ってしまうのは、約束に反することになる。 故に、語ってもらえぬ現状に、大きく息をついたことだろう。 (-23) 2023/09/20(Wed) 22:33:28 |
【秘】 pasticciona アリーチェ → 黒眼鏡「優先順位の一番上。 ……誰よりも、優先したいものが愛?」 「一途なそれを思えば翳る気持ちも、ええ…… ──素敵だと思います。 その愛を受ける人が、羨ましいほどに」 私の愛とは、やはり違うけれど。 そんな熱烈で、それでいて純朴な愛は、 どうしても人間として、強く惹かれてしまう。 鐘の音。問われた言葉。 少しだけ困ったように空を眺めてから、語る。 「私なら……その人に渡して、笑ってくれたであろう物。 或いは生前はついぞ得られなかった物、かな」 目を閉じれば浮かぶそれを、送りました」 「結局は、押し付けたんですよ。 押し付けです。でも、それでいいと思ったんです。 結局は"こちら側"にいる私の自己満足でしたから」 「ものに心当たりがないのなら、例えば言葉。 言葉に飢えていたなら、言葉だけでもいいと思います」 (-33) 2023/09/20(Wed) 22:52:41 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ/* ポップコーンです! レス、こちらで〆ということで了解です! 綺麗に〆させて頂いてありがとうございます…!! いい暴力ふるっていただきました…! こちらもとっても楽しかったです。どうなるかまだちょっとわかりませんが(…どうなるのかな……)イレネオさんのおかげで色々ルート固まったような感じです!! もし機会ありましたらぜひぜひ!!(おはなし) よろしくおねがいします! (-49) 2023/09/20(Wed) 23:27:38 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡その日、貴方に面会の申し込みがある。 申し込んできた人物の名前は「デイヴィッド」。 正規の申し込みに限りなく近いそれは、どこで得たのか警察のツテを使ったものだろう。 これを受けるも受けないも自由だがどうする?と、その話を持ってきた警官は言う。 (-54) 2023/09/20(Wed) 23:34:52 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「ハハ、まあ、自分の何かが残る、引き継いでもらえるってのは、トシ取ると嬉しいもんだ。 だから若者にちょっかいかけるんだなオッサンは」 わざとらしく腕をくみ、ウンウンだのと顎を振る。 「ほんとか〜? …いやまあ、ジッサイ、よくやってるんだろうけどよ。 一回警察に授業参観に行くべきだったなあ」 「まあ、自分だけに見せる顔ってやつに男は弱いからな。それでいい」 役得役得、と適当な同意の言葉。 話を合わせていることがミエミエなそういう時こそ、 この男はよく聞いている。 「俺にとって必要でも、お前にとっちゃ無用かもしれんだろ」 そーいうときは、と目を細める。 その双眸はまた、ここから見えるはずもない水平線の――三日月島の朝焼けを、遠く見やるよう遠く。 「まあそれはそれで、好きにしろとしか言えねえが。 好きに、勝手にしてる女が好みなんだ、俺。これは機密情報だが」 あなたが語るその言葉には、――目元にばかり、笑みを浮かべて。 こまったもんだと、口が嘯く。 「ま、困ったら連絡。な。手助けはできるかもしれねえから」 牢の中でいうことではないが。 (-59) 2023/09/20(Wed) 23:51:23 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡/* ワ……ルートかためてしまった お助けできたならよかったです……! こちらもいっぱい愚かな犬のムーブが出来て嬉しかったです。本当にありがとうございました! (-73) 2023/09/21(Thu) 0:47:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡それは何より。肩を竦めて。 やっぱりオッサンの気持ちは若者にはよく分からない。 「なあにが授業参観ですかあ。」 「あたしの努力が水の泡ですよお、そんなことしたらあ。」 それよりも、役得に同意されわかりやすく口を閉ざす。 …そこは肯定しないで欲しかった。全部軽口の冗談だと流して貰えた方が、というかそれを想定していたのに。渋い顔。 「んふふ、そおですかあ。」 言われなくとも。女は笑んだ。 「好きにしますよお。その時はあ。」 「もう子供じゃありませんしい。」 「…それにそれなら、あたしだけの責任だと思いませんかあ?」 そう扱って欲しい、と隠しもしない意図が滲む。 だから、きっと本当は――手助けを求めることだって、そう良しとしていなかった。 (-77) 2023/09/21(Thu) 1:06:01 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード通してくれ、とアレッサンドロは答えた。 特に伺うこともなく、断るそぶりも悩むそぶりもなく。 もしそれに従い訪れたのなら、格子の向こう、 ベッドにごろりと寝転がる男の姿が見えただろう。 (-88) 2023/09/21(Thu) 1:46:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡/* こんばんは、すみませんこれから多分向かうことにはなる五臓六腑墓までです。 満員御礼だと思うのですが、ちょっと一人では到底抱えきれないブツがありこの4日目時空にお邪魔したいと思っています。 なにか不都合や、またどうこうしてほしいなどがありましたらお知らせください。 そしてこんなことを今確認するのもあれなんですが、 あの店に黒猫放っていたら、その辺にいましたか?と尋ねるのを忘れていました。 つっかえしててもかまいませんが、よろしくお願いします。 (-98) 2023/09/21(Thu) 2:12:42 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ/* だいじょうぶです!(とりいそぎのへんしん どたばたして黒猫を受け取れていませんでしたが、 「行間で受け取っていた」ならしかるべき場所に預けています。 「放っていた」ならお店にいるかと思います。(その場合、他にお店尋ねてくれそうな人に預かってくれって後から頼みます) いじょう、ごかくにんください! (-102) 2023/09/21(Thu) 2:35:01 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡/* 大体想像通りで良かったです。 また勝手に店にいってなにかしています。 確認できました、引き続きごゆるりと牢獄生活をお送りください。 レス自体は概ね朝になるかと思います、どうぞご自愛下さいませ。 (-104) 2023/09/21(Thu) 2:39:59 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「ああ。俺にとっての愛はな。だが――……」 首を振る。 「……いいや。それが正しいか間違っているかも、俺にしか決められんことだな」 迷っても彷徨っても、それを定めるのは己である。 アレッサンドロの黒い、堅炭の瞳は決めかねていたが、 それは迷っているわけではなかった。 ――どちらも正しいと、彼の魂が叫んでいた。 燻るその熱を、くろぐろと燃ゆる炉のように胸の内に抱え込んでいる。 「手前勝手に采配しているだけだから、これを一途というのは美化にすぎるかもしれんがね」 鐘の残響のなか、あなたの言葉が耳朶を打つ。 かりかりと、なんとはなしに頬をかいて、 「………笑ってくれるかは分からんし、欲しがるとも思えない。だが、それは得られなかったもので―― …ああ、押しつけだ。 ――俺も、それでいいと思う。思っている」 頷き、墓標に向き直る。 「言葉は――……」 ──だが、顔をそらして。 「──……分からん。そんなに、話してはいないんだ」 (-114) 2023/09/21(Thu) 4:01:08 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「なぁに、寝ぼけてるの」 知らない名前で呼ばれて、おかしそうに笑う。 考えれば、たまに抱き締めながら眠る時は同じように寝ぼけたような事を言ってたような気もする。 正確には。自分も眠かったから、覚えてはいないのだけど。 「大丈夫かって、聞きたいのは私の方よ」 「……あなたも、ニーノ……フレッドも、捕まったって聞いて…気が気じゃなかったんだから」 わざわざ様子を見に来てあげたのよ、なんて。恩着せがましい言い方はわざとだ。 (-117) 2023/09/21(Thu) 4:23:26 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ「まあ、安心しな。そうそう長続きしねえよ、こんな法案。 これでも無駄な被害を出さないよう考慮したんだぜ? …ま、多少の犠牲はやむを得んが」 んん、と大きく伸びをすると、またゆっくりと上体を起こす。 かぎのように曲げた掌で前髪をかきあげて、ベッドの上で片膝をついた。 「刑の決定に効力が及ばないなら、俺の逮捕は不当逮捕。取り調べに答える必要はない。 及んでるなら何言っても無駄だ。いってもかわんねえんだもの。 取り調べを真面目に受けさせるために、法が正当に行使される必要があるんじゃないのかい。 不真面目なのはお前らだろ?」 ──あ、と思いついたように。 「俺はハナからファミリー以外をどうこうするつもりはなかったが、 大分いろいろと埃が出てるみたいじゃないか。 感謝状くらい貰ってもいいと思うがね、俺は。 代理所長殿は別に政治家でもなんでもないだろ? ああいうのの違法性は政治献金に絡む罪だから──……」 …そこまで行って、いやまて、なんて独り言ちる。 「…とはいったが素直な話、マフィアからの金はダメだな。 あのオッサンがそれを知らなかったと言い張れば、詐欺か。中身バレるとやっぱダメだな。 結構頑張って隠したつもりだったが、お前よくわかったな。うちの部下に欲しいわ」 「…あ、この件、お前まだ公表してないだろ? ちゃんとすれら俺を正当に逮捕できるぞ、良かったな」 ──なんだか本当に安心させるような顔で、そう言って笑った。 (1/2) (-118) 2023/09/21(Thu) 4:37:24 |
【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ──そして不満そうな溜息に、どこか意外そうに肩を竦める。 「…なーんでそんなに知りたがるかね。 単なる求知心か? まぁ、お前の友人の内心よりは説明してやりやすいけども」 どこか本当に怪訝そうな様子を見せながら、 「ま、お得意様をガッカリさせて返すのはサービスがなってねえな。 聞いても納得するとは思えんし、お前みてえに賢けりゃそのうち分かることだが。 答えはそう、お前の言った通り、"そうまでして裏切る"理由があるから裏切った。 血の掟は破ればオワリだ。少なくとも、もう元の場所じゃやっていけねえ。 で、警察官さんよ。そんなん3つくらいしか理由ねえだろ? 金、怨恨、女。…まああと頭パーになってたり脅迫されてるパターンもあるが、そういうのは調べりゃ大体何かでてくるから今回はナシとして」 手の腹を見せながら、指折り数えて。 「金は今回のケースでは該当しなさそうだ。金巻いてるもんな。 となると、女か怨恨だ。 …な?」 つまらん答えだろ、と。折っていた指を開く。 「まあつまり、"アリソン"だ。女の復讐。そんでその女のコトなんかにゃ、お前は興味ねえンだろ? 俺にとって大事なだけで、お前はそんなんどーでもいいんだから。 だからこうして語るだに、俺はちょっぴり寂しく不快な思いをする。それがイヤだからあんまり語らない。 はい終わり。以上かい?」 言いたくなさそうなわりにべらべらと喋り、勝手に終わらせようとしたりした。 (2/2) (-119) 2023/09/21(Thu) 4:43:31 |
黒眼鏡は、手放さない。 (c5) 2023/09/21(Thu) 4:48:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「わかんねえかなあ、変装していくんだよ。 意外とバレねえかもよ、グラサン外していったらよ」 バカでかい背に目立つ赤髪、ついでに名と顔の知れたカポでは無理だ。 口を閉ざす様子には多分、気が付かず。 「ばあか。子供じゃないつってもな、俺はお前の上司で保護者だ。 他に頼る相手もおらんだろ、そういうまだ面倒見がいがあるやつは…… ………アレか? いるのか? 頼る相手? 俺の知らん間に?」 …子供じゃないあたりのワードを聞きつけたのか、急に前のめりになってくる。 だが結局は、ハハ、といつものように笑って、壁に肩をつくようにもたれた。 「ま。 好きにしろよ。 俺も好きに責任取るから」 嗚呼、勝手な男だ。 (-120) 2023/09/21(Thu) 5:00:46 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「いやここ、寝る以外することねえんだよな。 取り調べも変なのしかこねえし」 ふああ、と大あくびをして、腕を伸ばしたり肩を回したりと軽く体をほぐしだす。 普段運動していなさそうなわりにまだしっかりと太く引き締まった縄のような筋肉が、 動きに合わせて浮かび上がる。 「まあ見ての通り、男前になっただろ?」 ハハハ、なんて笑い声は、牢獄の中で軽く響く。 様子を見に来た、という言葉には、ありがてえ、なんて十字を切ってみたり。 …だがニーノの名前が出れば、少し身を乗り出した。 「らしいな。あいつ大丈夫なのか? 悪ぃが様子みてやってくれよ」 (-121) 2023/09/21(Thu) 5:05:44 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「いやあ。無理があると思いますけどお…。」 それで『冷やかしに来た』とでも言う気だろうか。 1つ分かるのは、その日は定時で帰れそうにないことくらい。 「んー。あー。」 「…まあまあ。それはそれ、これはこれぇ…」 …これは誤魔化す気などなさそうだ。 その気になればいくらでもどうにでもなるのだし。 「……もー。酷い上司ですねえ。」 口を尖らせ、文字通り嘆息。 そうしてその顔の傷がひとつでも増えるだけで、こちらがどんな気持ちになるかなんて考えてもくれないのだ。 「わかりましたあ。…そんなこと、させませんからあ」 「要はあたしがうまくやればいいんですしい…。」 そうして小さな失敗だってできやしなくなる。 …本当に、なんて上司だ。 (-124) 2023/09/21(Thu) 6:22:19 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「やってみるもんだって。 終わったらやるから手筈ヨロシク」 多分冗談だが、実際にやるとなればほんとうにやりそうだな気配。 「なぁに〜、どいつだ。今度うちに連れてきなさい」 ビッと親指で床を指さす。牢獄に連れてこさせるつもりだろうか? ──アレッサンドロは放任主義ではあるが、常相手を見ている。 そして自分が放っておいても大丈夫な相手だと思うと、急にポンと放り出すのだ。 「マア俺も、こんな上司は嫌だと思うが」 にやにやとした笑み。いつもの黒眼鏡がないと、胡散臭さの質が変わる。 ぼったくってきそうなうさん臭さから、急にブン殴ってきそうなものに―― ありていにいうと人相が悪いので、あの眼鏡でもかけていて正解なのかもしれない。 「ハハハハ、できる部下を持って俺あ安心だ。 ──ああそうそう。 今の外ン状況がわかんなくてな。 軽く教えてくれ」 やっとマトモな仕事の話だ。 (-126) 2023/09/21(Thu) 6:55:18 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡「…コーヒー1杯じゃ済みませんよお、それはあ。」 だからって高価なもので済む話でもない。 そもそももし本当に 終わったら 、…その話はその時、行うとしてだ。「さあー。何のことでしょお」 誤魔化す気はないまま、小癪にもはぐらかしにかかる。 …結果放り出されるとして。生意気に慕うのも行動の源流もきっと変化はないから些事なのかもしれなかった。 「自覚あるならあ、…あー。いいです、もお。」 別に説教をしにきたわけでも、ないし。 本当はこの惨状について問い詰めたってよかったんだ。 「……外はあ。」 報告に上がるのはここまでの逮捕者の名前。 あとは女の協力者がルチアーノ・ガッティ・マンチーニであるということ。 金で雇ったとのことだが、未だ彼には自分とあなたの関係は伝えていないこと。 「…怒ってましたよお。アレッサンドロさんのこと。」 「くそ旦那あ、って。」 そして、彼が今は姿を晦ましていること。そのくらいだろうか。 (-128) 2023/09/21(Thu) 7:25:31 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡警官に連れられてきたのは案の定と言うかなんと言うか、貴方のよく知る男だった。 格子の向こうに貴方の姿を確認すれば、安堵からか大きなため息を吐く。 「……はああぁ〜〜…… よかった……いる……」 本音を言えばわんわんと泣きたいくらいだが、そこはぐっと堪える。 「怪我は?してませんか? ちゃんと飯は出てますか?食べれてますか?」 まず真っ先にそんな言葉が出るあたり、何かを任されて来たのではないようだ。 (-129) 2023/09/21(Thu) 7:40:02 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ「いくらでも淹れてやるさ。俺の珈琲は恩返しだからな」 無駄にこだわってサイフォンなんか使っているから、 結構な時間がかかりそうだ。 「ったく、こっから出たら調べてやるからな。 カポのパワーを全力で使って…」 なんとも大人げないことを言いながら、 どすん、とベッドに座り直し。 「はあん、なるほどな。 …ファミリーも随分やられたなあ」 ルチアーノの名を聞いた時には、ぴく、と眉が上がったが。 「ははは、怒るだろうな。 ま、あいつはなんとかするさ」 適当にそんなことを言いつつ、腕を組み。 「……」 「巡査部長に、リヴィオ・アリオストってやついるだろう?」 くるくる、と指を回し。 「あいつ調べてみ。今日のラッキーカラー」 理由も不明だし、根拠が薄弱すぎる。 (-132) 2023/09/21(Thu) 7:42:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィードぱたぱたと引きずるような足音。 上下は貸し出されたらしいスウェット姿で、 いつもの黒眼鏡はかけていない。 「おう、ダヴィード。 元気そうだな」 顔はさんざんにはれ上がっていて、片目の瞼は微妙に開き切っていない。 格子にもたれかかるようにして肘をつき、 あなたの様子に苦笑を浮かべる。 「見ての通り、転んで顔打ったくらいだな。 飯は出てるよ、ウマくはねえけど……」 「ってかお前、ペネロペにちゃんと言ってきたんだろうな」 オイ、なんて笑いながら格子をがちゃん、と揺らした。 (-134) 2023/09/21(Thu) 7:47:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡とある時間、黒眼鏡の牢屋に声をかけたのは見慣れない警察であった。 再度取り調べがあると無理やり連れ出され付いていった先にあったのは、無機質な壁に囲まれた部屋ではなく、柔らかなソファーと珈琲の香り。 そして一人の男が足を伸ばし待機する休憩室のような場所であった。 「ご機嫌よう黒眼鏡の旦那。 ――ここでの暮らしは寂しくはないかあ?」 貴方の元部下は銀のアタッシュケースを足元に置いて、いつも通りの笑顔を作って出迎えた。 (-135) 2023/09/21(Thu) 7:50:58 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「よう、悪いね、俺だけスイートルームに泊まらせてもらっちゃって」 にやけた顔で部屋に入ってきたのは、 警察から貸与されたスウェット姿のアレッサンドロだった。 いつもの黒眼鏡はかけておらず、足元はスリッパだ。 顔は殴られたのかあちこちにはれ上がっていて、 片目の瞼は微妙に開き切っていない。 それでもそこに在る黒い瞳はぎらぎらと黒ずんでいて、 特にへこたれたり落ち込んだりしている様子は見当たらない。 「今ファミリー割引やってるらしいからな。 ガンガン泊まろう」 そいつは囚人だとはとても思えない態度で足を進め、ソファーにどっかと腰を下ろした。 (-137) 2023/09/21(Thu) 8:04:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡ふうーん、と意味深な感嘆符。 言質はとったしそれじゃあたくさん『恩返し』してもらうとしよう。 何についての『恩』か、全く分からないけど。 「そんなことに全力にならないでくださあい。」 巻き込まれる人間の身にもなってやってほしい。 「…もっと迅速に、どうにかできればよかったんですけどお」 すみません、とその時ばかりは項垂れて。 もたつく間に取りこぼした物の数は多い。 「リヴィオさん…ですかあ。」 その名を呼ぶ時、どこか複雑そうな感情の色が言葉に乗った。 調べたくないというわけではないが。…何故、彼なのだろう。 「わかりましたあ。」 但しそこは従順な部下だった。 幸い彼には、いつでも能動的に仕掛けられる。…上手く情報を取れるかは、また別として。 (-138) 2023/09/21(Thu) 8:13:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「そう願いたいよ。 僕は早く、罪もなく逮捕された仲間たちについては……早く出してやりたいし」 僕に関わる人間には不幸が訪れて、いつか僕を一人にすると、本気で思っている。 この逮捕もまた、彼らに少しでも心を預けてしまった、そのせいかもしれないと、怯えて。 「本当に……理屈を並べるのは上手いことだ。 その手腕で所長代理に甘い言葉をかけたんだろ、キミは。 ……ま、過激な思想を持ってた上に、所長の椅子が空けば調子に乗るのは必然か。 これは調べてみれば所長が倒れた原因にも絡んでる証拠がとれるかもしれないな」 こんな法案は早くなくしてしまいたいからこそ、調べるべき案件を一つ、記憶にメモを残した。 これは重要な証言だ。 ▼ (-139) 2023/09/21(Thu) 8:13:34 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡「……まぁ。 この取り調べは、僕が知りたいことを秘密裏に聞かせてもらってるものだから……。 その点においてだけはキミに謝らなければならないかもね。 キミの部下になる気はないけど、優秀な情報屋を使わせてもらったのさ。 なにせアリソンの情報はどれだけネットを駆使して探してもなんの痕跡もでなかったし……。 あぁ、でも情報屋に聞いたのは、うちの大型犬に手を出した人物を聞いたんだよ? そしたらたまたま。アリソンであってキミが浮上してしまったと言うだけの話さ。 恨むなら、彼が僕に懐いていた不幸にしておいてくれよ」 ごめんね、と小さく謝る様子は全く悪びれていない。 とはいえ正当に逮捕してしまうかは、確かにこちらのさじ加減。 そういうのを判断したいという大義名分はあれど、本当の所は聞きたい理由は別の話だ。 手をかけていた格子から、静かに離れて、ひとつ。息をついた。 「……ノッテを恨んでいたのか。 キミ、本当は別のマフィアの人間だったりするのかい? でもそうか……怨恨と女と聞けば、少しだけ親近感が湧いたよ。 僕もね、大事なものを奪っていたマフィアが、大嫌いだから」 「もういい加減……アイツを、ルチアを返してほしいな」 ――なんて言っても、 それを判断するのはルチアーノ本人であって、あなたではない。 (-140) 2023/09/21(Thu) 8:14:53 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「快適そうでよかった。 だが今ファミリー引きの話を聞かんかったらぶん殴ってたぞ。 今の俺の機嫌は取っておいた方がいい。 それとやけに怪我が派手なのはどうしてだろうなあ。 ……イレネオ以外にやられてたら一発殴らせてくれ」 部屋に充満していたのは既に練習していた分の残り香のようで。 男が取り出した袋からテーブルに置いたのは肉とチーズが挟まれたロゼッタにホットドッグ。 立ち上がってふらりと沸かした湯の元に向かっていけばフィルターをつまんで珈琲を作りはじめる。 最低限の設備からにしては整われたコーヒーブレイクが始まろうとしていた。 「やっぱあんたみたいに上手くならないな……あー」 「悪い話といい話を持ってきた。聞くか? 聞かんでもいいぞ。 いい話は執行役が確実に減ってることと。 ――ノッテに裏切り者が一人もいなかったことだ」 ルチアーノから告げられるその言葉がどのような意味を持っているかは貴方が一番わかるだろう。 肩の力を抜いて話していることからも無理に納得付けをしている様子もないだろう。 男の自認だけであれば裏切り者は自分であるのだが。 (-147) 2023/09/21(Thu) 9:03:45 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡「…………元気、ですよ。 ペネロペさんも、いそがしそうですけど。 みんな助け合って、まってます」 覚悟はしていた。予想もしていた。 それでも貴方がそんな姿にされるなんて、許せなかった。 紡いだ言葉は嘘ではないがどこか上擦った調子だ。 眉根がぎゅっと寄せられて、先ほどとは違った涙を堪える。 「転んだ、んですね。 何かに躓いて、たまたま、そうなったんですね?」 貴方がそう言うなら、そうでもいい。 今怒りに任せて泣いたって暴れたって、どうにもならないのは分かる。 「ちゃんと言ってきました。 好きにやれ、忙しいから行けない、 代わりに伝えておいてくれって。 『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ』だそうです」 (-148) 2023/09/21(Thu) 9:18:17 |
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