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【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―宿『グランソ・シュトランド』― [ 全く眠れない夜を過ごし、 朝日が顔を出すと同時に、 機械仕掛けのように身を起こす。 第三王子リジィの計らいで与えられた、 最上階のスイートルーム。 しかし今やずぼらな男6人の所業によって たった一日で散らかり放題だ。 ] (12) 2020/09/24(Thu) 2:25:52 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 投げかけられたあの言葉は >>1:303 昨夜から今この瞬間まで、 何千とループした事だろう。 思い詰めれば思い詰める程に 際限なく湧き上がる黒い澱は、 一日明けてさらに淀みを増して 底なし沼のように全身を覆うようだ。 ] ――あいつは知っている。 [ そう、確信した。 どうせカネと人を使って探らせたのだろう。] (13) 2020/09/24(Thu) 2:26:13 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 音楽を、電子六弦を――武器を、手にして。 自分は強くなった、あらゆるしがらみを 取り払って本当の自分を生きるのだと。 そう信じていたのは、 いつの頃までだったか。 ] (14) 2020/09/24(Thu) 2:27:25 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ バルコニーに出て、煙草を吸う。 流石にこの時間の人出は少ないようだ。 吹き抜けを挟んだ斜め下方に、宿のロビーが 見えた。 ちょうどあの柱の辺りだっただろうか… そこに立って待っていた楽器工房の彼女を、 ふと思い出した。 ] (15) 2020/09/24(Thu) 2:27:52 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―回想・昨夜 宿のロビーにて― [ 夢遊病者のような足取りで宿に戻り、 待っている彼女の姿を見かけると、>>11 なぜか分からないが、安堵を覚えた。 ] 待たせたか?わざわざすまない。 [ 受け取ったブロンズのバネ。>>1:184 中々しっかりした作りで、 これなら大丈夫そうだと一人頷く。 バネには小さな文字でサインが刻まれていた。 自国か…もしくは近隣国のどこかに 遠征した時に見た 楽器に記されたサインに、 どこか似ているような気がして、 もし…彼女に時間があるのなら、 どこで仕入れたものか、 何をきっかけに知ったのか、 聞いてみたい。そう思った。 ]* (16) 2020/09/24(Thu) 2:33:51 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a4) 2020/09/24(Thu) 2:41:40 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* ティグレはニコロともエンカしてるし、 こっちとは〆でも良いのだけど。 「彼女を見て安心した」とまで言っちゃってるエリクは、今の心境も相まって人恋しいと思うので引き留めさせてます。 ここで「私、用事あるから」で切り上げられても、 物語としてはオイシイなと思ってますね (-4) 2020/09/24(Thu) 2:55:15 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―『グランソ・シュトランド』最上階― [ ディミトリエがバルコニーに入ってきた。 昨日の出順変更要請、ならびに 会場変更に伴う各種手続きや打ち合わせは すべて彼が捌いてくれていた。 そこでの決定事項を、現在 各メンバーに報告して回ってるらしい。 曰く、本日の出順は夜。 他に夜時間を指定した出演者はいないらしく、 意図せずとも、自分らが コンペの最後を飾ることになったようだ。>>6] (40) 2020/09/24(Thu) 11:25:45 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ また宮廷楽長の指示で、 50名のスタッフ陣にも 通行証等の手配が完了しており。>>1:309 さらに"休憩"と称し、30分の転換時間を 設けてくれるという。>>4>>5 ] 『転換のゴタツキが一つの懸念だったからな。 俺達からはなにも言わなかったのに さすが、気が利く人たちだな。』 [ そう言ってディミトリエは明るく笑った。] (41) 2020/09/24(Thu) 11:26:41 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン 『転換時間はもう少し延長も出来るようだが>>6 このままで大丈夫だよな?』 [ あぁ。と曖昧な返事だけ返す。 大丈夫か、酷い顔色だぞ、と 改まった顔で問われたが。 その間ずっと、 煙草を吸う手を止める事はなかった。]* (42) 2020/09/24(Thu) 11:27:22 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a9) 2020/09/24(Thu) 11:31:24 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a10) 2020/09/24(Thu) 11:36:08 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* 教会出身が思っきしキャラ被りだったから… 他のモノをと思って…犯罪モノをと……思ったんだけど…… オリジナリティが足りぬ…… これ以上風呂敷広げんのもヤバイんだけど他に何か…独自性のあるものが…… (-40) 2020/09/24(Thu) 15:21:13 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* この村をきっかけに昔買ってた音楽雑誌のアルバム評とかライブレポ見返したり、 仕舞いっぱなしだったギター引っ張り出してきたり、 新しいバンドディグったりして楽しい。 ありがとう、ありがとう。 明日のセトリに参考曲見繕いたいなとか どういうのにしようかなぁとか考えてしまう。 (-64) 2020/09/24(Thu) 22:17:30 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a21) 2020/09/25(Fri) 1:23:45 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* 時間がなさ過ぎる あと48時間くらい欲しい ティグレさんがエンカしてくれてるのが救い あと2人位会いたかった 過去軸にできないのがつらいところ (-67) 2020/09/25(Fri) 1:26:15 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a22) 2020/09/25(Fri) 1:31:36 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a30) 2020/09/25(Fri) 13:47:01 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a36) 2020/09/25(Fri) 17:20:01 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―1日目夜・宿のロビーにて― 『待ってない。』 [ 外連味のない、一言。>>84 彼女が大して待たなかったのは 本当なのだろう、と妙に納得する。 初めて会った時から、 彼女は、あまり多くを語らない人物に 見えていた。 だがその一方で、鋭い五感で思慮深く 外界を捉えているようにも。 ] (136) 2020/09/25(Fri) 20:38:33 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ …なぜ今、 彼女の話を聞きたいと思ったのだろう。 あの時、会場から…世の中全体から>>303 一人取り残された感覚が ずっと尾を引いていて。 誰かの手でつなぎ止められていたい、 そう思ったのかも知れない。] (137) 2020/09/25(Fri) 20:39:53 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ロビーの端のソファに腰を落ち着け、 彼女の思い出話に耳を傾ける。>>84 途中、彼女の手がポケットに伸びる 瞬間があり。>>86 身に覚えのあるその動きに、 あぁ、と破顔して。] 一緒に吸おうか。 [ そう言って、自ら煙草を取り出すことも あっただろうか。] (138) 2020/09/25(Fri) 20:40:09 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ …第三王子リジィがあの工房に来た。>>84 …それがきっかけで彼女は、 電子六弦の部品を仕入れていた。 その店に自分が転がり込み、 すんでの所で危機を脱することができた。 まるで自分がこの音楽祭に出るまでの道筋に、 つねにリジィがいて、 歩むべき場所に、マイルストーンを ぽんと置いているようだ。] (139) 2020/09/25(Fri) 20:40:34 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン (140) 2020/09/25(Fri) 20:42:05 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―記憶の深みへ― [ リジィが置いてくれたマイルストーン。>>139 それを蹴散らすかのような存在を 思い出す。>>1:301 恐らくリジィとは血縁関係に あるであろう男。 …いつかディミトリエが言っていたか。 自分らを招聘した第三王子は 多少、素行不良のきらいがありつつも 新しい物を吸収するその柔軟性から 民からの信頼厚く、 対して実兄である第二王子は頑迷かつ狭量、 "古き良き"伝統に満ちた国家体制を懐古し それを目指すべく動いているため 先進的な第三王子とは 恐ろしい程にそりが合わず、 そのうえ彼に人望が集まっている状況に 嫉妬して、事ある毎にこすい画策をして 邪魔をしていると。 ] (141) 2020/09/25(Fri) 20:44:01 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 聞いた話を総合するに。 恐らく第二王子レイズは、 リジィから趣味を奪っても>>0:102 彼が折れないどころか、 その界隈の人間と交流を始めたり>>0:103 そのうえl彼にとって"伝統"を体現する 場であるはずの音楽祭に 俺ら6人を勝手に呼んで、 さぞ怒り狂った事だろう。 当然、招聘を阻止すべく動き、 ――その過程で、俺という都合のいい材料が 転がってたというわけだ。 >>1:303] (142) 2020/09/25(Fri) 20:44:45 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ゴシップ記事に書かれた、>>1:302 扇情的な文句。] ――『かの国民的六弦奏者は あの集団誘拐・リンチ事件の 実行犯だった!?』 [ 誰も信じなかった。証拠が無かったから。 でも俺だけは分かった。 地位を。名声を。得るたびに。 執拗に顔を覗かせる。過去。 このとき、悟った。 俺のような下衆は、 外面上はどうあっても 本当の意味で日の光を浴びることは 決して無いのだと。] (143) 2020/09/25(Fri) 20:45:42 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―回想・遠い記憶― ―いつだったかは、もう忘れた― [ 深い霧。鈍色の空。 触れれば指を切ってしまいそうな、 冷たく尖った針葉樹林。 この季節にもなれば、もう霜が降りても おかしくないような、 寒く荒涼とした、高緯度に位置する国。 その国の、さらに枯れ果てた田舎の教会 ――教悔堂と呼ばれていた―― で、俺は幼少期を過ごした。 教会といっても、コンセールカリヨンの それとは大分違う、土着の宗教。 村とも呼べない限界集落だった俺の故郷は きわめて閉鎖的で、 信仰されていた宗教も、地元の要衝を 掌握する名士達の手で、長い年月をかけて 都合の良いモノに作り変えられていたようだ。 俺らの時代は、その教義が最も 苛烈を極めていた頃だったらしいと、 後から新聞で読んだ。 教悔堂とは名ばかりのそこで行われていた 所業は、筆舌に尽くしがたい。] (144) 2020/09/25(Fri) 20:47:40 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 信じられないと思われるだろうが、 当時の俺は 奴等の所業を疑うこともなかった。 少しでも悪事を働けば、 木彫の偶像を恭しく擁した大人達の手で、 "罰"が下されることも。 一定の年齢になると、 "神"の采配通りに、その子供の格に見合う 新たな"家"に貰われ、そこから姿を消すことも。 それらを当然の摂理だと、信じ込み。 ときには雑用を買って出ることも あっただろうか。 ] (145) 2020/09/25(Fri) 20:48:31 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 逃げようと思ったのも、 13歳の冬が最初で最後。 扉を開けて外に出たところで、 そそり立つ針葉樹林の枯れ木に 四方を阻まれるばかりで、 その自然の要塞は、 逃げるアテどころか、 そも逃げるという発想さえ 押さえ込むのに十分すぎるほどだった。] (146) 2020/09/25(Fri) 20:49:00 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 俺は、別に孤児じゃあない。 それなのに教悔堂に住んでいたのは、 父親が、そこと契約していたから。 父親は、『お前がいた方が"仕事"が捗る』 と、日曜日になると決まって 俺を薄汚れたバンに乗せ、田舎道を走った。 俺はというと、何もしない。 バンの向かう先で、父親が拐かしてきた 見知らぬ子供に向かって 笑顔を貼り付けて笑いかけて、 乗車をためらうその子らの背中を、 そっと押すだけ。 ――『ガキが1人いた方が ガキ共は安心するからな』 歯の溶けた無精髭まみれの口元を 薄く歪めて笑いながら、 父親はよくそう言っていた。 ] (147) 2020/09/25(Fri) 20:49:18 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ "仕事"を終えると、 父親は僅かばかりの駄賃を俺に与えた。 そして、俺に金を握らせた後は必ず、 濁った目を不気味に光らせて 俺の顔をのぞき込んでこう言う。 ・・・・・・ 『分かってるな?』 お前も誘拐に荷担してるぞ。手に握られた その"報酬"が最たる証拠だ――と その目は語っていた。] (148) 2020/09/25(Fri) 20:49:30 |
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