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【置】 猶大 ロクーーーー顔合わせに数刻遅れて会議室に向かう廊下。 単独行動であることに加えてまともに連絡も取り合っていないロクは、人が減っているだとか、銃声だとか、異変らしき事実にようやっと現実味を覚え始めていた。 ドロドロに溶けた人間だったらしいモノを踏みつけると、不快な粘着質な音を立てて散った。 無意識にシャットアウトした施設に蔓延する臭気も情報を得ようと意識した途端に吐き気を催しそうになる。 濃厚な血と腐敗した肉の絡みあったオブジェが放つそれは探さずとも至る所で目に入る。 「あ〜……メンドクサ。 こんなトコで死ンだ奴らはさぞかしお可哀想に。まぁでも?人間辞めちゃったら俗世の苦しみから解放されるのかね」 それはまるで神の齎す救済のように。 心から人が望んだ解脱のかたちなのかもしれない。 「アイツ、欲望に忠実だったからなぁ……昨日も会議室に来てなかったし、こうなると死んでる方がまだマシかもな」 もしそうだとしたら。 どうもしないのか。どうにかしたいのか。 考えるのも面倒だった。 (L3) 2022/06/07(Tue) 12:46:41 公開: 2022/06/07(Tue) 12:50:00 |
【秘】 猶大 ロク → 篝屋に来た カジヤマ『暢気という言葉はお前の為に存在するんだろうな。 じゃあ本当に死んだら俺もそう思おうっと』 『 うっせ!うっせぇうっせぇ! 誰もンな事言ってないだろ! そもそも吐き気催したり寝まくってる奴に言われても全然頼り甲斐が無いだろうが!』 半分くらい声に出しながらまくし立てた。こういう輩はやっぱり面倒だ…… 『…………わーかったよ。厳然たる事実は嘘をつかないからな。 勝手に死んでやるつもりはこれっぽちも無いけど、もしもの時は歩く死体にならずに死んだって教えてやる。 出会って間もない誰かが死んでも寂しいとか変なの』 フェードアウトしていく声の方向(?)を見遣って意味も無く手を振った。 幽霊にでもなって駆けまわってんのかなアレ。 (-41) 2022/06/07(Tue) 19:16:54 |
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