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【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「アハ、あん時は世話になりました〜。 なつかしーね、あの頃はまだウチもベンキョー中だったなぁ。 ……まー、色々事情あってねー。 ウチのいた教会無くなったり、そっから本堂に引き取られて? なんだかんだでまだやってるんだけどね……シスター業。 マフィアとエンジニアとシスターの三拍子ウケるね」 指折り数えてケラケラ笑いながら。 「ここじゃなきゃダメな理由はなかったけど…… ここの方が都合がいいんだよね、やりたい事できるし。 日向がちょっと歩きづらいこともあんのよ」 「ま、俺からすれば、 なんでお前もここに居るんだって話なんだけどな?」 あのじいさんの店に居座るものかと思ってたよ、と。 グラスのぶつかる軽い音。 「……はあ。仕事終わりのお酒がいっちばん美味しい」 (-178) 2024/03/24(Sun) 23:10:35 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「あっこらへんはホントに治安悪かったよね〜。 店に行くのも気を付けろって言われるくらいには。 とんだサプライズだったでしょ〜、有能なアウレアちゃんはノッテでも昇進したのであった」 ふふん。ちょっと誇らしげ。 「重いかな〜……まあ少しはゴタゴタしたな。 でもまあいい感じだよ、あれからは順調順調。 まっ、俺様ちゃんだしな! あっはっは!」 心や体にガタが来た……自覚は全くない。けれども昔とは随分変わった。 話し方も性格もこんなものではなかったし、 あなたが居た店に訪れたアウレアも、もっとずっと静かで大人びていた。 アウレアは 変わり者 だ。「んー。普通にやらかしたね! バレたらシンプルお縄! ジャコモもデータの扱いやらには気を付けるんだぞ」 「隠れ蓑にさせてもらってる代わりに技術提供ってワケ。 ついでに色々まだ集めたいデータもあるし」 カシューナッツを一つまみ、口に放り込む。 「……ふうん?」 「そりゃいい事だな。ちゃんと守れよ〜」 「人間なんざうっかりいなくなったりするんだから。 アイツが簡単にくたばるワケねーけど!」 アウレアも言外にすぐ気が付いたらしい。 忠告にもならない忠告を添えて、ふっと笑った。 (-187) 2024/03/25(Mon) 0:09:32 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナルあなたの語る、あなたの事を聞いていた。 損傷、機能の停止、障害。改造兵器である可能性。 IQチップの話を聞けば、「ああ」と声を零したかもしれない。 アウレアもその話は聞いたことがある。 「……なるほど。大体は分かったよ」 「それを聞くとますますきな臭ぇが……」 何が入っているのか。映像か、文章か、データか。 どちらにせよ、何にせよ。 あなたの一切の事情を抜きにしても。 「なんかあっても残らなきゃあいいんだろ」 「持ち帰りてぇ気はするがな、っと……」 おもむろに立ちあがる。 それから暫し待てとあなたに言い、持ってきたのは古い端末。 コネクタを繋げて、USBデバイスをそこへ差し替える。 「一旦私だけで見ます」 好奇心か、知識欲か、使命感か。 あなたの話を聞いてからの動きに迷いはなかった。 データを覗けるだけの手順を踏もう。 どうとでもなれと端末に「yes」を打ち込む。 そこに何かは映るのだろうか。 (-196) 2024/03/25(Mon) 0:39:19 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「ああ。あれは一人目のアウレアだな〜、 今の俺様ちゃんは三人目か四人目くらいの……」 「な〜〜〜〜んちゃって。 男子三日会わざれば刮目して見よ、女子も見よっつーだろ」 言わない。 「はっちゃけないとやってけねーんだよ、 あと静かだとナメられる。ナメられんのは許せねぇし、 それこそ威厳とかがないだろ。オレ小せーし……」 「このオトモん中? そ、お縄データ」 「個人的収集物にどっかの誰かの秘密に人格デ、いやまあいいや。 ともかく色々。こうやって自立させときゃ追われたところで逃げ果せるだろ? 捕まってもワンコールで自動的に初期化されるようにはなってる」 他にもセキュリティは掛けてるけどな、と グラスの中身を揺らしつつ。 いともアッサリ少しだけネタばらし。 「ああ、バックアップ掛けてんのか。そら安心だ。 いいねえ〜ここまで慕ってくれる部下がいるってのは。 ユウィも幸せモンだな……」 (-205) 2024/03/25(Mon) 1:13:03 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 通信士 カテリーナ/* どうもこんばんは田中です! 秘話ありがとうございます、癒やしです、癒やし……嬉しい。 ピクニック、白茶で行っちゃいましょう! 問題無しです! ウキウキピクニック回、楽しみにしております。 引き続きよろしくお願いいたしますね🌸 (-207) 2024/03/25(Mon) 1:24:27 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「わっはっは。 まあ義体ではあるんだけどさ 」さらっと。 「そうだろー? 油断出来ない人間相手じゃ そうそうナメられねーと思ってさ」 「てか今こえぇつったか? オレ普段怖がられてる?」 こんなにかっこいいオネーサンなのに……? などとのたまっている。これがこのふるまいの弊害か? 「こんな大雑把な内訳知ったところで消されやしねぇよ。 勝手にデータ読み込んだらアウトだけどな。 お前に宗教的な裁きを齎さなきゃならなくなる……」 それも冗談だろうか、はたまた本気なのだろうか。 少なくとも、少しは真面目に聞こえたかもしれない。 「……んだよ。自信なしか? らしくねぇ顔」 (-229) 2024/03/25(Mon) 11:44:59 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル明るい緑の瞳が文字列をなぞる。 その中に含まれるデータも、コードも。 自分が読み解けるものは全て読み解く。 どれも公になれば危うい物だ。 人間としても。 ――ノッテファミリーの一員としても。 「…………」 これをこの女が見た事は。 あなたにとって、幸運だっただろうか。 → (-265) 2024/03/25(Mon) 21:48:08 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「――俺様ちゃんの給料が下がるような事は無いが」 「これを隠していることがバレたら処分だろうなァ……」 画面から目を離し、あなたに向き直す。 それから愉快そうにくつくつと肩を揺らした。 「お前すげぇな。なんで俺様ちゃんの所に来ちまったんだ? こりゃ俺様ちゃんの専門分野だ」 「あー。何が入ってっか知りたい? お前がこれ知るのもなんか怖ぇー気がするけど」 胸元の銀の鍵を左手で弄りながら、 首を傾げてあなたに尋ねた。 (-267) 2024/03/25(Mon) 21:51:15 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「一回死ん……だかぁ? わからん。 俺様ちゃん正直言うと物心ついた時から義体だったし。 生身の頃の記憶なんざねェから比較しようがねぇっつか」 「でもまあ生きるに不自由は無いよ。ウン。元々こんな感じ」 平気でーす、と手をひらひらさせてみせた。 つまりは初めて会った時にはもう既に義体だったのだが。 「あら頼れるお姉さん? アリガトー♡ ……っふふ、別になんて思われてもいいケド。 責める気とかは全然ないしー?」 「宗教的な裁きはなんか…… やっぱ杭とかでゴン? 」「ウソだよウソウソ。ま、そこ分かってくれてんなら お前が裁きを受ける事もないだろうし……」 機嫌よさげに笑うのと共に、胸元の銀の鍵が揺れている。 これもまた宗教的なシンボルなのだと、以前に語ったことがあるかもしれない。 「え。ジャコモみたいなァ……? 可愛げあるし技術もあるし。 俺様ちゃんがお前の直属の上司なら嬉しいよ。 やっぱ慕ってくれるってのは安心感があんだよな」 「上は下が無いとやってけねーし。支え?」 (-283) 2024/03/25(Mon) 22:34:24 |
【人】 黄金十字 アウレア>>126 カテリーナ 「偶然も味方につけるのが生きてくコツってワケ」 適当言う上司。 「雪だるまはよく見るけど猫かぁ……皆器用だねぇ。 こうして見ると個性があるよね」 身体のバランス然り、造形然り。 自分はこういうの作るの苦手だからな……と呟きつつ。 「そうだそうだ、頼んだぞ。 俺達の昼ご飯がお前の手に掛かってるんだからな」 なので滑りそうなところは避けつつ。 新雪をギュムギュム踏んでいると、 船の中だというのを忘れそうになる。 「んー? 俺は平気だよ。昔から暑いのと寒いのには強いんだ。 風邪もあんまり引いたことないし」 とはいえシスター服はそもそも肌の露出面積が少ない事もあり。 お陰様でまだポカポカ。 (127) 2024/03/25(Mon) 23:36:06 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「うんうん。ならやっぱり、お前の判断は正しかった訳だ」 ピン、と銀の鍵を指で弾く。 「なら言うわ。 この中身は人格データ だ。おおよそ15年分のデータがこの中に ぎっしり入ってると思われる……が」 「参照は無理だった。 やっぱ 元あるべきトコ で読み込まなきゃあダメかもな」 然るべき手順を踏み、USBデバイスを端末から引き抜く。 ……握っていたキャップを被せ、つまんで見せた。 「ま、多分お前のデータだな。記憶喪失クン」 「とりあえずどうするよ。コレ」 「……俺んトコの教団に送りゃあ、 中身もガワもどうとでも出来そうではあるが。 今すぐの話にはならねえからな」 (-302) 2024/03/25(Mon) 23:49:07 |
【人】 黄金十字 アウレア>>128 カテリーナ 「作者当てゲームマジ!? うお〜当てたすぎ…… でも公園やや人来てたし選択肢も多いね。ウケる」 とりあえずヴィーニャのぶんはあるかな……と思った。 猫だし。 「転び……そうではあるな。なんでだろ。 そゆとこうっかりさんのイメージがあるんだよな。 仕事はちゃーんとこなすのは分かってんだけどさ!」 ちょっと不満そうなのが少し面白い。 これなら多分転ばないな、よしよし。 「あ〜そっか……それが冷えるのは辛いかも。 そのタイプだと特にねぇ」 「……お! おいしそーじゃん! 待ってな〜、紅茶も用意するする」 肩に提げていたトートバッグから、魔法瓶とカップを取り出して。 二人分とぽとぽ……と注げば茶葉の良い香りとほかほかの湯気。 「温まりな〜」 (129) 2024/03/26(Tue) 0:20:16 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「……なるほどな。分かった」 「ならこちらで預からせてもらう。勿論、秘密でな」 「オトモ君」 アウレアが小型ドローンに声を掛ければ、 細いアームが伸びてそれを掴み、ドローンの中に収納される。 「手術ナシに戻す事もできるかもしれない。 ただあそこの主流は『産み直し』なんだよな。 そいつの遺伝子を元に作った新しい義体に、 そいつの人格データをブチ込む。それで終わり」 「今のお前がどうなるかは、……」 「まあ。データの上書きをするのであれば死ぬだろうな」 事実。それはきっと紛れもない事実だ。 アウレアの提示する話も違法に変わりない。 だがやはり、違法であることは関係無く。 15年分に今のあなたは内包されず、復元されればきっと。 「お前の言う通り、 アレ とお前は違う。アレは俺の知るお前ではないし、 アレの居場所はここではない。他所だ。 下手すりゃノッテに潰されるだろうな」 「……死にたくはないよなあ。それとも怖くは無い?」 (-312) 2024/03/26(Tue) 0:38:05 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 仕分人 ナル「そんな寂しい事言うなよ。 ホントは潰されていい命なんてないんだぞ?」 「マフィアの俺が言うのもおかしい話だけどな」 オトモ君は少しの風と音を立てて宙に浮かんでいる。 あの中にUSBがある事を知っているのはアウレアとナル、 それからオトモ君自身だけだ。 「……どんなガラクタでも磨けば光るだろ。 色んなゴミ山飛び回ってる俺様ちゃんはそう思う」 あなたと視線が合う。 ふざけたハートのフレームの奥の瞳は、 至極真面目にあなたの笑顔を受け止めた。 「意外か? まあノッテのメイドマンって立場的には、 そりゃすぐに捨てるべきなんだろうけど…… うちんトコの神様に食わせていいなら食わせたいんだよな……」 (-384) 2024/03/26(Tue) 20:26:00 |
【人】 黄金十字 アウレア>>130 カテリーナ 「アハハ、確かにそうかも。ベルヴァが猫作ってるとこ あんまり想像できないかも……」 ……とかなんとか言っている間に、 ロボ的精密推理が聞こえてきた。それにふむふむ納得したり。 「うっかりの前科があんだよなぁ……次からは指さし確認」 とんでもねえモン忘れてなくてよかったな、 なんて言葉は慰めになるのかどうかはさておき。 「ふーむ。今度温度の自動調節機能でも付けようか。 気温に合わせてぽかぽかになったりひえひえになったり」 「随分大盤振る舞いしてくれたじゃん! アウレアちゃんはフリッタータもサラダも好き」 嬉し〜、と言いつつまずは食べる前のお祈りをして、 ローストビーフの挟まったサンドウィッチを手に取った。 そのまま一口ぱくり。 「ん! やっぱおいしー……沁みる……。 紅茶もいいでしょ〜。それね、マジでお気に入りだから。 誰かに飲ませたかったんだよな〜」 (135) 2024/03/26(Tue) 20:36:26 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「記憶喪失なんかなあ? それすらも分かんねえ。 自分が誰かなんて決まり切ってっし。 別にどんなにしっちゃかめっちゃかになっても、 俺様ちゃんは俺様ちゃんだしな」 「ジャコモくんは結構そういうの考えるタイプなんだ。 ちょっと意外かも」 吞気なのだかそうではないのか、そんな感想を。 生きる意味だとか自分の価値だとかを、 早々に自分で決めて生きているゆえ。 「? そうだが…… 」「なんか意味あったっけ。お守り代わりに付けてるけど、 神父サマの話って長くて聞いてらんないんだよな。 ま、救えると思うよ……信仰って人生の痛みを楽にするための麻酔みたいなもんだし。場合に寄っちゃ治療も出来るしね」 「興味ある? 仲間に入れてやろうか」 ……それもまた、なんてな、なんて冗談めかす。 「褒め殺しだろうが事実だろ〜ン? ……おう、俺様ちゃんはい〜い上司だとも。知ってる」 「なんにせよ、お前は頑張ってるよ」 (-389) 2024/03/26(Tue) 20:48:26 |
【秘】 黄金十字 アウレア → 機関士 ジャコモ「エ”ッお前がお坊ちゃん!? へ、へええ〜……。 びっくりした。なんでまた……、 って深く聞くにも野暮だな。どこのどいつがやったんだか」 あなたが元居た場所の治安の悪さについては、 たったさっき話したばかりだ。 生まれが良い人間が居るには不自然だと思うのは 不思議な事ではないだろう。 「だから頭に付けてんだろ。『一応』って」 自覚はあるらしい。 「まあ、ずーっと昔から持ってるもんだし……、 ってだ〜〜れがゆるゆるだって? 仕事もお勤めもちゃんとやりますから!」 「お前が来てたらうんと可愛がられてたろうな〜。 勇気と機会があったら来いよ、懺悔も募集中」 懺悔は募集するものではない。 そんなもしもも魅力的かもな、なんて。 その笑顔を見て笑い返した。 「ふふん。ノッテも安泰だな」 その反応でやっと満足したのか、 椅子に背を預けてワインを飲み干した。 あからさまに気分が上を向いている……。 (-393) 2024/03/26(Tue) 21:41:12 |
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