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【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ「──こんにちは、マンジョウ様」 「初めまして。僕はアルフォンソ・サントーロ ストレルカの学習元になった、星になったひと」 両手を胸の前で合わせ、小首を傾げて。 少し困ったように笑う。 バンカー・ストレルカと同じ顔で、 けれどまた違う、やわらかな、どこか儚い雰囲気で。 「困らせてしまってごめんなさい。 僕もきっと、この病気がなかったら。 父さんと母さんにお願いされなかったら、 きっとバックアップは取らなかったんだと思います」 「自分なりの考えで、そう決めているのはあなたと同じ。 でも、大切なひとが生きていることを いつか形はそこになくなってしまっても。 そっと懐かしみたいと思うのも、ストレルカと同じ」 「だから、もしよかったら、聞いてあげてくれませんか。 『僕』を宇宙まで連れてきてくれた、 ストレルカのお願いを。」 ゆっくりと言葉を連ね、そう区切ればあなたの答えを待つ。 ゆめまぼろしのような過去の人は、まだそこに居るまま。 (-71) 2024/03/27(Wed) 20:41:34 |
【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス「らしいと言えばらしいのかもしれません」 ディーラーが勝負強すぎるのも何だろう。 それくらいでちょうどいいのかもしれない。状況は良くないが。 話す傍ら、最後の警備用アンドロイドをぽいと安置した。 機械管理室はきっと、もはや電源の落ちたAI達でいっぱいだ。 今や野戦病院といった有り様。 レ・ミゼラブル。 「…とはいえ、最悪の場合。犯人が痕跡の抹消の為に 全てのAIをも再起不能に陥らせる可能性はありますが…」 この事態には内部犯が居ると仮定して。 本当に最悪の場合だ、それは。 ディーラーにまで口封じに手が掛かるという事は、 船内に乗員が居なくなったとほぼ同義だから。 「…………」 「なるほど」「ダブルチェックの重要性を感じます」 途切れた言葉と、間。 のち、導き出された答えに察した。どのみち今後、 フェイルセーフにも時計があるに越した事は無いようだ。 「さて、様々片も付いたことです。戻りましょうか」 ぱんと手をはたいて機械管理室の外へ。 台車を押して来た道を戻る事になるのだろう。 (-85) 2024/03/27(Wed) 21:55:23 |
【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ「ふふ、ごめんなさい。ずるいお願いでした。 初めましてなのに、ずいぶんわがままを言ってしまって」 「それから…ありがとうございます。」 アルフォンソ・サントーロは笑う。 少しいたずらに、心から嬉しそうに、幼さの残る表情で。 「僕にはバンカーの仕事はできないから、 ずっとは居られなくて。 父さんも、母さんも、それを望んではいないから。 だからそろそろ、ストレルカに代わりますね。」 「ストレルカを、よろしくお願いします」 柔く笑って、目を閉じる。 (-101) 2024/03/27(Wed) 22:40:51 |
【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウそうして、瞼が持ち上がる。 穏やかな雰囲気はそのままに、感情の起伏は凪いだもの。 「──はい。 できる限り、皆さまのデータを記録できればと」 無論、無理強いをするつもりは無い。 相手に考える余地があるならば掛け合う、その程度だ。 「知られたくない記録がある事には理解を示します。 また、カポ・レジーム マンジョウ様の 全てのデータの取得に必要な時間は 平均して約82時間と予測されます。 そういった観点でも全てのデータを記録することは 現実的ではないでしょう」 「ですので… はい、今夜中に取得できるだけのデータで問題ありません。 顧慮頂きありがとうございます、 カポ・レジーム マンジョウ様」 「データの送信はいつでも受け付けています」 帽子を脱ぎ、深々と頭を下げた。 (-103) 2024/03/27(Wed) 22:41:37 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン『現在は私がこの船のクルーとなって以来にも、 これまでにない事態に陥っています』 『ですが、はい。 システムθに代わり、確と管理を任されましょう』 元より貨物格納庫を預かっている身だ。 物品の管理に関してはシステムθにも引けを取らない。 そう自負できるだけの機能と性能を有している。 カポ・レジームからの承認があるのだから、なおのこと。 『なるほど』 『もしよろしければ、なのですが。 今夜、それが難しければ、明日の夜にでも。 バックアップを取り、私に預けてくださいませんか』 『これだけの緊急事態です。 乗員の皆さまが揃って帰還できるとも限りません』 『現在起きている事の記録は、 万一の際は証拠にもなりましょう』 乗船前のバックアップで復帰すれば、 船内で起きた事の記憶は保持されない。 してやられた事を忘れて帰るなど、ノッテの名が廃るだろう。 そして、何よりも。 『このスペース・サルガッソーで困難に見舞われて、それでも。 皆さまが今生きていることを、私は伝えたい』 (-106) 2024/03/27(Wed) 23:01:27 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャぱちり、ぱちり。 大きな瞳が開かれ、閉じるのを、物静かな黒色は見ていた。 「そうですね」 「私たちのしていることは、そういう仕事です」 「このような状況に陥れば、疑い合うことも致し方ない」 「それでも、『今』ノッテファミリーの一員であることは、 みな一様に、変わりないでしょう?」 「今、あなたが抱いている感情は、嘘ではないでしょう」 それなら、仮に内部犯であってもいいのだ。 バンカーは、緊急時には中立を貫くべき立場だけれど。 それ以上に、ストレルカは。 自分の考えでもって、そうしている。 「…そうですね」 再びの肯定。暫しの間。 開いて、閉じて、天井へ伸ばされた手を見ている。 「義体は…S社のものである限りは、 バックアップ元の患っていた病を再現してしまいます」 「私の学習元となった人格データの持ち主、 アルフォンソ・サントーロがそうであったように」 「病は突然です。音もなくやってきて、命をさらっていく」 (-114) 2024/03/27(Wed) 23:27:42 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ「それでも、手段を選ばないなら、抜け道はいくらでも」 「アルフォンソ・サントーロの両親のように それを運命と、摂理と受け入れるのも、自由なのですが」 天井へ伸ばされた手の向こう側。 天窓を通した星を見る。 「あなたが欠けてしまったら、私は悲しい」 この感情は、そう思う事は、作り物ではないはずで。 「次の瞬間には息が止まっているかもしれない 眠ったら最後、もう起きることはないかもしれない」 「それでも、明日が来る可能性はゼロではない」 いつも通りが欠けてしまっても、ゼロになるわけじゃない。 どんなにゼロに近くなったって、0.01%でも残っているなら。 (-115) 2024/03/27(Wed) 23:28:20 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン『ありがとうございます』 『私達AIも、できる限りを尽くしましょう』 バックアップは細かく取り、記録媒体は複数に。 そうすればするだけ、万が一のリスクは減る。 AIは人間の為に作られたものだ。人間に害を成す事も無い。 データの中身を流布する、などという趣味の悪い真似はしない。 無論ハッキング等のおそれはあるが、それはそれ。 システムθの前例ができた以上、 軽はずみな真似はしないだろう。 貨物格納庫のセキュリティと直結しているバンカーを システム面から突破するのは、きっと容易い事ではない。 『できる事ならば、ファミリー全員の無事の帰還を。 幸運を祈ります。メイドマン レオン様』 メッセージの最後は、そう締め括って。 バンカーからの要件は以上のようだった。 (-129) 2024/03/28(Thu) 0:25:28 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレアあなたが山と積まれた警備用の黒服を捌ききった後。 バンカーが機械管理室を訪れる頃、あなたはまだ居るだろうか。 居るのであれば、要件は簡潔に。 「メイドマン アウレア様」「お忙しい中失礼いたします」 「メンテナンスの要請に参りました」 相手はおそらくこの船の中で現在最も忙しい業種トップ3に入る。 それほど多忙とわかっていて訪れたのは、 案の定というべきか、それが理由だった。 「現状通常の貨物管理業務に差し支えはないのですが」 「校正をかけない場合、言語データに軽微な異常が見られます… ので、重要なデータにアクセスするにはやや不安が」 「残りますみょんねえ」 「この通りです」 この通りではないが。この通りなのだが。 (-136) 2024/03/28(Thu) 1:05:58 |
【見】 バンカー ストレルカ剣呑な空気が過ぎ去り、 静かに見守っていたバンカーは小さく息を吐いた。 A+級に分類されるシステムθのセキュリティを破れるのは おおよそ『内側』からである事に違いはない。 が、疑心暗鬼に陥っては身を滅ぼしかねない。 ここはスペース・サルガッソー。 船は漂流の最中。何が命取りになるかわからない状況だ。 だからこそ──いつも通りが尊ばれる。 「一度、散歩に行くだけでもいくらか気分は晴れるかと」 #メインルーム (@11) 2024/03/28(Thu) 1:26:34 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「メイドマン アウレア様も、お疲れ様です」 「もーほんとにたいへんじゃんね」 問題点がわかりやすいように敢えて校正を外している。 敢えて。 流石に人様の前でうっかりこれをまろび出すわけにはいかない。 「当機体の記録媒体とコアパーツを除く全ての部位は 全て流体金属で構成されていますので 外装の開放には特段器具を必要としません」 「セルフチェックの結果、 エラーが発見されたのは記録媒体のみでした」 「さほど時間はかからないかと」 校正を掛け直し説明すべき点を口頭で述べつつ、 指示には頷いて近くへ座る。 忽ちにメモリのある頭部の側面を構成する流体金属が どろりと溶けるように引いていき、記録媒体が露出した。 記録媒体。言語を始めとしたデータが蓄積される場所。 メモリにさえ手を入れてしまえばメンテナンスは終わりだ。 曲がりなりにも、 バンカーであるだけのセキュリティはあるらしい。 (-142) 2024/03/28(Thu) 1:45:39 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレアメモリ内部を検めたならば、バンカー・ストレルカというアンドロイドは 徹底して合法のルート、パーツやデータで構成されている事がわかる。 それと、バンカー自身とオーナーにしか閲覧権限の無いデータが幾つか。 同じノッテのアソシエーテであるナル、ボス、 とあるカポにしか閲覧権限の無いデータがひとつ。 その他に、 人格データ_アルフォンソ・サントーロ というディレクトリがある。 これはあなたも閲覧することができる。 問題らしき問題は軽微なエラーが幾つか。その程度。 (-143) 2024/03/28(Thu) 1:46:27 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ遠く遠くに瞬く星を見て、こちらもあなたに視線を戻す。 ふにゃりと笑うあなたを見る。 音にされる言葉のひとつひとつを、メモリに刻んで。 「生き方がわからなくなったなら、 迷う暇もないほどに仕事をさしあげましょう 明日が怖くなってしまったなら、 明日より怖い金庫番を紹介しましょう」 「私がソルジャー ヴィーニャ様に義体を都合するとなると」 「ソルジャー ヴィーニャ様は、 怖いノッテの金庫番──カルロ・サントーロに 貸しを作ることになりますから」 ふ、と。表情を緩めて、やわらかな声で言う。 ジョークとして受け取ってくれたっていい。 ストレルカは普段あまり言わないだけで、言えはするのだから。 あなたの精一杯、振り絞ってくれたちいさな勇気の欠片が ただ0.02%になるだけで二倍になってしまうようなそれが、 いつかもっと、欲張りに育ってくれるとしたら。 誰かの優しい手が躊躇うその背を押してくれたなら。 その時にあなたが、選びたいと思った道を選べるように。 (-158) 2024/03/28(Thu) 6:13:56 |
【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ「ともあれ。そうですね、 人格データは、私のメモリ内に一時預かりということで」 たとえそれがデータだけで、演算されたものであっても。 メモリの中にあなたのデータが生きているだけでも、十分だ。 より良い未来の可能性を、見て見ぬふりをしたくはないだけで。 「ソルジャー ヴィーニャ様の年齢ですと 全データの取得には平均約44時間ほど必要になりますので… 流石に時間が掛かりますね。 睡眠中の時間で取得できる分のデータ、 というのが現実的な落とし所でしょうか」 「数度に分ければ全データの取得も不可能ではありませんが」 ざっくりと言うなら、一先ずはハイティーン程度から 現在に至るまでのあなたのデータを預かる事になるだろう。 複数回に分けるならそこから遡っていけばいい。 三日ほどあればローティーン程度まではいけるだろう。 「今夜、寝る前にスキャンを開始していただけますか」 すい、とバックアップ用の機器があなたに寄り付く。 紛れもなくS社のものだ。操作もわかりやすいに違いない。 (-159) 2024/03/28(Thu) 6:15:48 |
ストレルカは、栄養ドリンクをじっと見ている。 (t2) 2024/03/28(Thu) 10:21:52 |
ストレルカは、擬似的な経口摂取は可能だが、必要かはまた別である。 (t3) 2024/03/28(Thu) 10:22:11 |
【独】 バンカー ストレルカ/* 狼メンツが明日から忙しくなるだろうから 一人は今日の内に話しかけておきたいな PCの優先順位的に仕方ないんだけど上の役職多いからアソシエーテ二人のどっちか… まだ話した事ないしエーラちゃんさんかな (-162) 2024/03/28(Thu) 10:32:31 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 荷物運び エーラお茶会の予定が軽く取り付けられて、それからのこと。 あなたはまだメインルームに居るだろうか。 或いは一足先に準備の手伝いに向かっただろうか。 「アソシエーテ エーラ様」 「今後のご予定はいかがでしょうか」 「皆さまをお呼びするための船内放送など お茶会に際して、 私にお手伝いできることがあればお申し付けください」 そこで、ふと。少々思案するような間。 「せっかくですから、ご自身の好きなものを 持ち込むのもよいかと思われます」 食堂で注文すれば大体のものは提供されるだろう。 各々好きなものを持ち寄るお茶会は、 きっとカテリーナであれば喜ぶのではないだろうか。 そんな推測。記憶からの演算の結果。 (-163) 2024/03/28(Thu) 10:49:07 |
【見】 バンカー ストレルカ「AIへの差し入れとなると、やはりバッテリーなのでしょうか」 差し入れの栄養ドリンク群を見ながら詮無い事を言う。 元気の前借り的な意味で。 変な事を真面目に考えている。 あながち冗談でもないが、そこまで本気でもない。 タスクが多ければ多いほど、思考回路への負荷は増える。 考える為の器官を休ませる為にスリープモードが必要なのは 機械も人とそう変わらない。 #メインルーム (@12) 2024/03/28(Thu) 11:22:25 |
【見】 バンカー ストレルカ>>63 ナル 「人格バックアップサービス時に使用される、 一時的に体型を変化させる薬品はありますよ」 「非合法ですが」 「始末書の必要はありませんが、然るべき申請と 一般的に成長痛を10倍ほどにした痛みがあるとされています」 まあそりゃそう。さまざまが。 #メインルーム (@13) 2024/03/28(Thu) 17:26:00 |
【見】 バンカー ストレルカ「おかえりなさいませ アソシエーテ ジャコモ様」 「スリーマンセルとはまた違いますが、 小休止も兼ねて、揃って同じ時間を過ごすならば その間は互いに不審に思うこともないだろうと。 アソシエーテ ジャコモ様が戻られましたら、 みなでお茶会の準備をする予定だそうですよ」 帽子の鍔を軽く上げて、挨拶。 戸惑ったような様子には掻い摘んだ説明をしておこう。 #メインルーム (@14) 2024/03/28(Thu) 21:25:44 |
【見】 バンカー ストレルカ>>67 ナル 「はい。応援しています」 「身体が非合法漬けであるのは マフィアである以上誤差の範疇と思われますが」 よよよと背景に見えそうな仕草もAIの前では効果はいまひとつ。 これでも寄り添うつもりはあるのだが。 「服用の際は医学知識のある方……この船内では、 アソシエーテ ベルヴァ様に。 適切な使用量を指示していただくことをお忘れなく」 「過去には用量を誤った結果 体長が2mをゆうに超えてしまう事案もあったと聞きます」 わー大惨事。 叶わなくてよかったのかもしれない。 #メインルーム (@15) 2024/03/28(Thu) 23:53:11 |
【見】 バンカー ストレルカヴェスペッラ下層の廊下。 貨物格納庫のある区画。 AI達の暴走、それによる混乱。 また、自身のシステムに軽微なエラーがみられたため それらの対処後に持ち越しとしていた貨物格納庫、 そして一時的に認証権限を得た武器庫の点検作業をしていく。 メンテナンスも受け、調子は頗る良好だ。 この日は完全にフリーの状態である事も手伝って、 平時よりもゆっくりと、丁寧に点検作業は行われていく。 一日の終わりよりは先に、 点検結果は異常なしと送信されるだろう。 #廊下 (@16) 2024/03/29(Fri) 1:20:56 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 仕分人 ナル「はい。アソシエーテ ナル様」 「確かにメモリに記録いたしました」 きぃ、──ん。記録媒体に書き込まれていく音。 一部の人間にしか閲覧およびロード権限の無いデータが、 些細なものから大切なものまで、人一人の人生の記録が また数日分、増えていく。 「バックアップですか」 「アルバトロスは復元が可能だと言っていましたね」 「私は貨物格納庫のセキュリティと繋がっていますから」 「この機体のメモリが破損しても、そちらが生きていれば これまで通り応答は可能ですし、新たな機体に移行すれば ほぼ連続性が途切れないまま復帰が可能です」 とん、と。自分の胸の中心を指で叩く。 「それから」 「外部デバイスに記録もしっかりと」 指先はそのまま、首から掛けた首飾りを指す。 二重のセーフティ。 これすら突破されてしまえばそれはもうお手上げだ。 「解答は差し支えなければ、でいいのですが。 アソシエーテ ナル様はなぜそのような質問を?」 (-188) 2024/03/29(Fri) 6:30:09 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「校正にCPU領域が割かれてしまうので修正していただけると」 負荷の方が問題らしい。 能動的に使える機能として実装されたらされたで 何だかんだと使うかもしれなかった。されないけど。 「聖なるもの、ですか」 「確かに希少性から神聖視されることも ところによれば自然なことかもしれません」 「私に使用されている流体金属は… このヴェスペッラが開拓船だった時代に 発見した資源惑星から採掘されたものだそうです」 だから、ヴェスペリウム。 発見した事で得た命名権から、この船の名前が付けられた。 そんな他愛のない返答を返しつつ。 (-193) 2024/03/29(Fri) 12:42:06 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレアあらゆる観点でも、ハッキングのリスクは高い。 今無理に見ようとするよりも、持ち主に直接掛け合う方が きっと事はスムーズに進むことだろう。 ともかく、人格データの収められたディレクトリを開いたなら まずわかる事はそれが8年と少し前から更新されていない事だ。 それが人格データの持ち主の死亡によるものである事は── 患った病のデータがあることから、容易に推察できる。 アルフォンソ・サントーロ。享年17歳。 ノッテファミリーの金庫番、 カルロ・サントーロ夫妻の実の息子。 周囲に愛され、周囲を愛した暖かなひと。 身体が弱く、宇宙とそこを往く船、 そのクルーの両親に憧れた、ごく普通の子どもだ。 その人格データがバンカーのメモリ内にある理由は、 (-194) 2024/03/29(Fri) 12:43:06 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「…………」 「それ、気になりますか」 そして、ふと。 暫しの沈黙が降りれば、口を開く。 技術屋が自分の中身を検めて気になるものといえば、 バンカーの役目には無用、場違いな人格データと想像── 推測する事はそう難しくない。 見られて困るものでもない。手を加えられるのは困るが。 見られる事すら憚られるものであるなら、 幾つかのデータと同様にロックを掛けている。 (-195) 2024/03/29(Fri) 12:43:50 |
【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア「いえ。お気になさらず」 掛け違えていたラッチがかちりと嵌ったような感覚。 しっかりと修復の終わった喋りは実にスムーズだ。 それを確かめつつ。 「意外に思われるのも無理はありません」 「あまりないことでしょうから。 故人の人格バックアップデータを、 AIの学習データとして取り込むということは」 覗かれて困るものでも、隠し立てするものでもない。 興味があるというならば、 メンテナンスの礼としてでも受け取ってくれればいい。 「私のオーナー……カルロ・サントーロは」 「自身の子どもをいつか宇宙へ連れていくのだと アルフォンソ・サントーロの生前、 そう聞いたデータがあります」 「それを、こういった形で叶えようとしたのでしょうね」 自分事ではないようで、けれどまったく他人事でもない。 そんな語り口だった。 (-200) 2024/03/29(Fri) 13:41:01 |
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