人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>G24 >>G25 清和

「もう、休みの日くらいおまわりさんじゃなくて
 ただの清和で居てくれないのかな〜!?」

 大人気なくつらつらと並べ立てられる屁理屈に
 子供らしく、わざとらしく不平不満を零して見せた。

 警察になった、という事は聞いていて
 今ではそれこそが清和という人間なのかもしれないけれど。
 昔日の影を追うばかりの子供は、その可能性には至らない。

え、宿題?進路?
な、なんのことだか……
 えー、あー、ていうか『不発弾』ってなんなのさ!
 流石に文字通りじゃないでしょ?ないよね?」

 それらは当然ながら耳に痛い追及だったようで、
 露骨も露骨、話題を逸らすように不穏な単語を聞き返した。
 呼子お姉からもそんなの聞いた事ないよ、なんて呟いて。

 きっと、百千鳥の記憶の中には
 一番ヤンチャをしていた頃の清和達の姿は無い。
 呼子鳥の話す思い出も、恐らくはごく断片的なものだろう。

 だから百千鳥の中では、どこまでもただ
 清和やその周りの人々は、時々遊びや悪戯に付き合ってくれる
 身近な兄のような存在だった。それが全てだと思っていた。
(G38) 2021/08/13(Fri) 20:06:04