人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>G37 清和 【4日目 『不発弾』処理】

「うげ、それはこわ〜い先輩が居るから遠慮したいかも…
 ……そうだよね、そんなもんなんだろうなぁ…」

 ふう、と一つ息を吐いて発掘作業を再開した。

 将来の事、と言われれば
 脳裏を過るのは一つ上の幼馴染や夢を叶えた兄達で。
 そうやって、夢に向かって直向きで居る人々は
 今の自分には、住んでいる世界が違うように思えてしまった。

 人に語るような夢が無いのなら、
 それこそ彼らに倣うのも一つの手なのだろうけど。
 それでも今はまだ、このモラトリアムに浸っていたくて。


「……これで場所記憶違いでした、とかだったら
 あとでほんとになんか奢ってもらうからね?」

 何せ10年も前の事だから、多少の記憶違いはあり得る話だ。
 地に足付かない希望的観測に一度じとりと視線を向けて、
 あとは黙々と発掘作業に専念した。

 宵闇や御山洗が到着するまでは、のんびりと。
 急ぐ理由は無いのだから、急かす事も無いだろう。
(G39) 2021/08/15(Sun) 23:54:21