人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 店長 アン

[この桜色を前にすると、春が来たなと改めて思う。
 畜産はあまり旬というものを意識されないが、それでも自然のものである以上、必ず存在するのだ。

 そのうちでも、よく言われるのがこれだと思う。]

きれい。

[南半球の芽吹きの季節に生まれた仔羊は、親の乳も食む草もみな、一番若くて栄養価の高い若草。
 それが、スプリングラムと呼ばれる上質なラム肉になってやってくる。

 それが入ると聞いてから、ハーブ類を仕入れたり、グリルで映える野菜類を多めに発注した。
 ラディッシュに春大根。走りのパプリカ。
 そしてその野菜たちと合わせやすいように、魚は白身。
 名残だけれど平目の型のいいのが入ったので、それを。

 今日はどんなお料理が生まれるかしら。
 少しわくわくしながら、黒板を掲げる*]
(1) papr 2023/03/11(Sat) 1:16:22