人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>@1 >>@2 夜長

「会いたいよ、夢から覚めてもずっと」

 どこか憂鬱そうに笑う。
 それでもその言葉は本心からのものだった。

「…この夢は、ずっと楽しかったよ。
 だから続けていたかった。それこそ夢のような話でも。
 もう会いたくない人なんて一人だって居るわけない。でも」

「だからお別れが寂しいんだ。」

 楽しい時間はいつか終わってしまう。
 夢は覚めれば色褪せてしまう。
 そんな当たり前の事が嫌で仕方ない。

 嫌で仕方ないのに、過ぎた事になれば熱は冷めてしまう。
 愚かなくせしてまた明日、を愚直に信じる事もできやしない。
 そんな自分が何よりも嫌で仕方なかった。
(8) 2021/08/17(Tue) 18:55:32