人狼物語 三日月国

97 【R18ペア村】Decision【完全RP】


【人】 学生 ガラーシャ

― 国境の街 サルハド ―


すごい…!


[2回の中継地での宿泊の翌日、サルハドに着いたのは昼過ぎのことだった。
街の入口に建つ、レンガで出来た門のような場所で馬車から降りると、一旦街を仰ぎ見た。

入口から続く大通りには、陽の光に映える、黄色味のある日干しレンガでできた建物が両脇に並んでいる。
その建物の前には、いくつものテントが張られている。
どうやら果物や、旅道具、特産の織物や装飾品も並べられているようだ。
そして、脇の細い路地の方からは、ここに居る時点でももう肉や何かの香辛料のいい匂いが漂ってくる。

人出が多い時間帯なのだろうか。
多くの旅人や街の人々がテントを覗きながら、商人と話をしており、そんな旅人について、花や小物を売ろうとしている子どもの姿もある。

そして、そんな賑やかな街の後ろには、青空の元、雪渓が残る美しい山並みがすごい迫力で広がっていた。
この地域の観光地…としても有名なラバン山脈だ。
この街に滞在する旅人のいくらかは、この山々の風景や、高山植物、星空を楽しみに来ていることだろう。]
(13) 2021/09/27(Mon) 21:42:42