人狼物語 三日月国

164 夏の想いのひとかけら【R18】


【人】 元子役 辺世 流

「うわっ!!??」


落ち着かない中、急に背後から声をかけられ大声を上げた。

「びっくりしたぁ……けど。」

振り返って、もう一つ驚く。

「いい… いや、えっと。
素敵だね。すごく…似合ってるよ。驚いちゃった。」

普段も華があるとは思っていたけれど、私服姿はそれ以上。
目元がさりげなく彩られているし、髪も仕事中の汗ばむ姿とは全然違い、しっとりと整えられている。

服装も、気品すら感じる清楚な白のワンピース。
絵になる、としか言いようがなかった。
それだけこの機会を大事に思ってくれているのだろうか。とも思う。

「よろしくね。
……それで、場所ってここから近いんだっけ?
案内してくれるかな。」

照れ隠しのようになってしまったけれど、場所を尋ねながら二人して歩き出す*
(15) 2022/07/31(Sun) 12:08:47