人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 音楽家 宵闇

>>鬼走 【3日目 夜時空】

男は、時間や約束にルーズだった。
母親が久々に会った人たちの話を持ち出さなければ
話があって人を招くことをなどとうに忘れていた。

「まずい、完全にくつろいでいた。
 鬼走さんが話があるんだったっけ……」

酒を飲んで、だらだらとして、あやうく寝こけるところだった。
ただ待つのも寝そうだし、暇だったので、かつて教室にしていた
部屋に向かい、酔いと眠気覚ましにピアノを弾き始めた。
有名な音楽家のクラシック。酒を飲んだせいか、覚束ない演奏。

民家と民家の間が離れているから、夜に音をめいっぱい響かせても
誰の迷惑にもならない(防音はしているが)。
虫の声が音色に重なって、風に乗る。
(33) DT81 2021/08/13(Fri) 13:04:47