人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【人】 影法師 宵闇

>>55 御山洗

「……よう、アキラくん。
 俺がこの家に上がるのも久しぶりかな、変わってないね」

男は扉に手をかけたまま、まるで最初から行く気がないかのようなその姿に何を言うこともなく、いつもどおり、にやりと笑って見せた。

「外、暑かったからさ、勝手にあがらせてもらったけどよかったかい」

男はぱたぱたと胸元に空気を送りながら
ずかずかと部屋に上がり込んで、後ろ手に扉をしめた。

「それに、まだ昼だしな。祭が盛り上がるのは夜だ。
 ……久しぶりにゆっくり語り合おうか?」

特に咎めるような様子はないが、何か言いたいことがあるなら聞いてあげよう、そんな姿勢だった。
(60) 2021/08/16(Mon) 2:44:21