人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 疾風迅雷 バーナード

>>95>>96 ラサルハグ、アルレシャ
 遠のく足音を負うことも、そちらを見ることもできなかった。
 言いたいことはいくらでもあるが、いいよ。
 明日なり明後日なり、いつでも話せるだろ。


 もう駄目だ。今にも眠ってしまいそうなほど疲れている。
 このまま眠ったら自分はともかくコイツは死にそうだ、
 と至近距離に存在する赤をじっと眺めた。

 ラサルハグの血まみれの腕を見る。痛そうだ。死にそうだ。
 けれどまだ息があることだけはちゃんと確認して、
 抱きしめたままの腕に少しだけ力を込めて。
 後頭部に偶然触れたかのようなキスを落とした。


「……部屋に治療ユニットを呼ぶ。動けるか?
 動けないなら今ここに呼んでそのまま俺達を運ばせる」

 ラサルハグを解放してその場に座り込む。
 普段であれば虚勢も張っていそうなものなのだが、今は比較的素直なようだった。
(97) uni 2022/02/23(Wed) 6:29:50