人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 夜明けの ゾズマ

>>106 ポルクス

「そう、なりたかった……?」

ふたりの間には、あなたの片手が制した距離だけ隙間がある。

少女は、空想の中のゾズマの存在を認めてもらいたくて
ひとりの中のふたりになったから、思わず聞き返した。

そして、あの時あなたに言われたことを、思いだしていた。

「なんだか、謝られても、複雑……」

あの時は怖くて、冷静に考えられなかったけれど

「その……、あんなことするくらいまでだったのに、もう、誰かに……"殺しに来てくれなくなった愛しい兄みたいに、殺意を向けてずっと追いかけてきて欲しい"って思うのはやめたの?」

少女ひとり、未遂をしたくらいで諦めるほどの
気持ちだとは思わなかったから。

ゾズマは元の世界には帰らない。だからきっとあなたとはもうすぐお別れだ。
(132) 2021/10/28(Thu) 17:52:39