人狼物語 三日月国

68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】


【人】 どこにでも居る ルヘナ

>>124 >>125 二日目キファ

君の瞳に、見透かされている気分がする。
長年培った観察眼、とでも表そうか。
そんな君から紡がれる言葉は、楽しげな声色は、
どこかするりと、心の隙間に入ってくるのだ。
……悪くない、と、感じた。

「性が悪いとは、聞き捨てならんなあ。
 ルヘナはこんなに誠実に生きているというのに、な。」

君が差し出すカップへ、カップをぶつける。乾杯だ。
がちん、と鈍いガラスの音が重く響いて
二人の空間へ、芳醇な薫りを拡げた。


「であらば、ルヘナの視野も提供してやろうか。
 君が求めていない、
 君の尊く長い人生を、貪るような、な。

 君がルヘナを彩るか、
 ルヘナが君を汚すか。
 ……そんなところで、如何だ?」

クッキーを手に取る。貪る。
酷く甘い舌触りだ。咀嚼。喉へ下す。
───飲み込んだ。

君とのW茶会Wを、
終わらせてやる気は、微塵も無くなった。
(137) 2021/04/21(Wed) 16:02:28