あれ、アッシュさん。
　わっ。


[声を掛けられ、振り向きざまに投げられた水筒。
受け止めた私は、どうにか落とさずに済んだものの。

泡食って手元に集中していたので、顔を上げた時には
アッシュさんはもう酒場に戻りつつあって。]


　……ありがとうございます。


[と、そう大きくもない声でお礼を言ったけど、
届いたかどうかは知りません。]