人狼物語 三日月国

112 【R18】アルステラのもとに婚姻を


【人】   シオン

― 新居前 ―

[女にはヴィス族に対する偏見はない。違いがあるとしても個性だ。ヴィス族を悪し様に言う人間が身近にいなかったわけもないし、子供の頃には色々吹き込まれもした。

 ヴィス族は古い種族だとか、共食いをするだとか、聞くに耐えないようなことも聞かされた。

 同族嫌悪なのかもしれないし、ふたつの種族が対立したら得をする何者かが扇動していたのかもしれない。

 女はそれほど頭が良い方ではないからそこまで考えてはいないけれど。

 >>171視線の先は敏感に感じ取って、腕を上げて彼の視線を遮ったが、その時にはもう目が合っていた。翡翠色の瞳に、微かな、猜疑心のようなものが浮かんで、困ったように微笑む。

 >>171彼が何を言っているのかわからず]


 いつもって、君と私は初対面だと思うけれど。そして、ヴィス族もリル族も同じよ。番って子を生せるのだから。その為に此処に来たのでしょう?

[含むものはなく、事実を述べただけ。]

 人目につかない所……そうね、人前では恥ずかしいかもしれないわね。

[彼の手を取って、壁に並行に置かれたタンスの陰に誘った。両端は仕切りとカーテンで隠して。*]
(185) 2021/12/03(Fri) 23:05:13