人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[近所の子に混じって遊ぶような事もあったっけ。
顔見知りになった子には、
休みの終わりに「またね」と手を振り、
次の休みに会ったら「久し振り」と挨拶をして。
宿題じゃない方の『夏休みの友』みたいな存在に
なっていたかもしれない。

でも、中学に上がったら。
私は女子の制服を着て、短かった髪を伸ばし始め。
勉強に部活に忙しい毎日を送るようになって、
祖父母の家からは足が遠のいた。

身長だけはずっと、背の順の列で最後尾争いができるくらいに
すくすくと、竹のように育ったけれど。
それもそろそろ打ち止めのようで。

花一高校への入学をきっかけに、
また祖父母を訪ねる機会も増えて、
再び商店街の辺りもうろつくようになったけれど。
あの頃の私と今の私が結びついた人は、
どれほどいたのだろうか。]*
 
(205) 2021/07/22(Thu) 10:11:52