>>192[まさかそんなに食べているとは思いもせず、嫌だっただろうかとわずかな罪悪感に苛まれるが、小泉さんの誰かと一緒に食べればという言葉に慰められる。]
ありがとう…ございます…。
[なんとはなしにそうお礼の言葉を言って、もうすでに甘夏みかんクリームパンにかぶりついている小泉さんを眺めながら一口、そっと口に含む。]
美味しい…凄く、美味しいです…私、これ、好きだな…。
[口の中に広がった優しい甘さとほのかな酸味は、隣にいる好青年の付き合いの良さと相まって、よりいっそう特別なものに感じられた]