人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 迅雷風烈 ラサルハグ



「ふふ、あははっ!嗚呼、そうだ。人は人の力で幸せになるべきだ。そうだろう?」

上機嫌に声をあげて笑い、巫らしからぬ台詞を吐く。
なにせ。

「神の否定も肯定もしないよ。少なくとも私の観測域には居なかった、それだけだ。
君の国の巫女との一番の違いはね、きっと何に仕えたか、だ。
私は人のために在った。昔も、今もね。」

聲を捧ぐ先など無いと知っていた。それでも必要な機構として在り続けた。人の営みを愛していたから。

自由を得て、その上でこの在り方を選んでいる。人の歪の掃き溜めに咲いて、欲に情動に凶気に浴しながら……人らしく生きる姿を愛でている。


「そうか……何もしてないなら……
仕方がない
ね。
不当に入れられた檻の中でも、
たまたま
得るものがあったなら、それは見つけ出した君の力だったのだろうね。

得るも奪うも与えるも成し遂げるお前は、持ち得る者だ。やはり私とは真逆だよ。快いくらいにね。」

言葉通りに諦観も羨望も無く、透き通るように硝子の向こうの君を見ている。
持ち得る故にたったひとつを求めた君を。持たざる故に全てを愛でる者として。


それからそう、また話をせがんだり、問われたことには答えたりして。きっと茶会は優雅に和やかに続いたんじゃないかな。
全てを語り尽くす必要もあるまい。どうやらコレは、君を勝手に友人認定したらしいから。機会があれば、また。
(-233) shingetsusou 2022/03/10(Thu) 15:04:01