人狼物語 三日月国


162 【身内】奇矯の森【R18G】

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視点:


【独】 包帯 タンジー

──みんな、どこに居るんだろう。

どれだけの時間、座り込んでいたのか。
結局動くことは出来なくて、ふと気が付けば屋敷の中はいやに静かだ。
部屋に戻って暫くしてからは、廊下を何か引き摺るような音や、誰かの話し声も、聞こえた気がするけれど。

いま何時くらいなのか。ふらり立ち上がり窓へ歩み寄ると、カーテンを開いた。
陽の光が眩しくて目を細めれば、目元の影は更に色濃くなる。

どこで何が行われているか。何が行われようとしているかなど、鬱蒼とした木々に隠れて見えやしない。
(-13) krkw 2022/07/26(Tue) 14:56:49

【人】 包帯 タンジー

ユングフラウが読んでしまった日記の内容は、
幸いにも
聞こえていなかった。
近くじゃなくて、少し離れた屋敷の中に居たから。

代わりに届いたのは窓から射しこむ光。
太陽ではない、何か別の。

「……な、なに?」


見覚えがある気がする。いつ、見たんだっけ。

どうしようもなく不安になって、手をきつく握る。
もう何もかも終わっていて、自分に出来ることなんて、何も残ってないのかもしれない。
だけど、ここでじっとしているよりは、きっといい。


どこへ向かえばいいのかなんて、分からないけれど。
屋敷を出て木々の先、足が向く方へと進んでいくだろう。
(36) krkw 2022/07/27(Wed) 19:44:40
タンジーは、光に向かって進んでいったので、いずれ皆と合流するのかもしれない。
(a16) krkw 2022/07/28(Thu) 0:05:16

【人】 包帯 タンジー

光を頼りに辿り着いた先、視界に入ったのはノルとハグベリーと、それと真っ赤なリーディエと。

「……ぁ」


誰がやったのかは分からないけれど。
状況をみれば、すぐに分かりそうなものだけど、考えたくはなくて。

リディはノルの腕の中でぐったりとしていて、もう、間に合わないのだと一目で分かった。

声に出されない言葉には気付けない。
リディには、許されないままだと思っている。

「もう、誰も。置いていかないで、」

置いていかれる、くらいなら。


そんな事を考えた瞬間。びっくりするくらい大きな声が響いてきて、目をまんまるにして辺りを見回した。
(45) krkw 2022/07/28(Thu) 1:57:34

【人】 包帯 タンジー

>>49
「ノル……」

どうして。気付きたくないのに、気付いてしまう。
笑いかけてなんて、くれなければ良かったのに。

視界に入る血塗れのナイフ。
あの時、本当に殺さなければいけなかった相手は
こんなところに居たんだ。


一歩、また一歩と近付いていき、落ちているナイフを──
もう、間違えてはいけないから

拾わずに、ユングと反対側にぺたり座り込んで、リディの顔を見る。
そして触れようと、包帯の巻かれていない手を伸ばしかけて、すぐに引っ込めた。

「僕は……、」


日記の内容について、自分には届いてなかったけれど。いま聞こえてくる会話から何かあったのだと察することは出来て。
だからこそ今度は、みんなの話を聞いてから自分がどうしたいか選ぼうと決めた。

その結果が何であれ。
(54) krkw 2022/07/28(Thu) 16:46:39