人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


【神】 宵闇

>>G17
清和 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】

「俺に全部やらせると夜も更けるし明けるけどいいかい?」

わざとだ。けれど、しぶしぶ作業はするだろう。
御山洗が埋めたものもなんだこれーとか言いながら見てるけど。

「ああ、そうだ。"次"はちゃんとアキラも
 引っ張ってくるよ、それは俺の役目だしな」
(G18) DT81 2021/08/21(Sat) 14:22:32

【秘】 宵闇 → 公安警察 清和

「なあ、そういやルカ。お前この間最後のぎゃふんの『ん』は
 ──俺が作る、お前への歌と交換だって言ったな」

不発弾の処理が終わった後くらいそろりとやってきて話す。
ここから帰りたくないような
誰かが自身を呼んでいるような、そんな声が聞こえていた頃
けれど、薄々とここが夢だということに気づきはじめていた頃。

「それは"ここから"帰って再会した時ってのはどうだい」

ここで全て済ませてしまうことはできる。
その材料が揃っているからだ。

「全部田舎で済ませちまうのも、なんか勿体ないだろ
 ──まあ、先に聴いておきたいってんならいいけど」

せっかく再会したのだから、その先があってもいいはずだ。
だからこれは口実のようなものだった。
清和を追いかけるための。

「それに、実はさ、その曲ってのはお前だけでなく
 アキラにも聴いてもらいたい曲なんだよな、どうだ?」

そして、男は不敵に笑った。
(-54) DT81 2021/08/21(Sat) 14:41:04

【秘】 貴方の隣に 宵闇 → ただいま 御山洗

>>-50

「お、やっと素直になったな」

そう、それでいいんだよ、なんて上から目線。
細身の男は背丈も体格も違うその腕の中にすっぽりと収まって
くすくすと機嫌がよさそうに笑う声が耳をくすぐる。
男は、嬉しかったのだ。本当に、嬉しかった。

あの時苦痛を堪えるようだった姿は
怯えるように男を無理やり遠ざける姿は
もう見なくてもいいのだと思うと肩の力も抜ける。

そうだ、彼に笑ってほしかったんだ。
この心が少しだけ満たされるような気分になる。

「ああ、待ってるよアキラ」

目を閉じて、広い胸に額を押し付ける。

「そしたらさ、また俺に好きだって言ってくれよ
 何度でも聞いてやるし、言ってやるし」

ゆっくりと話しもしたい。この先に想いを馳せる。

──だから夢が終わるまで、もう少しこのままで。
(-57) DT81 2021/08/21(Sat) 17:03:54

【置】 あの頃の 宵闇

すこし古ぼけてかすんでいる楽譜、かろうじて読めるくらいの。
まだ音楽への知識が浅い時にはじめて創作したもの。

その曲のタイトルは『再会』

あの頃の少年が細い指でギターをかき鳴らす。
──ふわりと、頬を風が撫ぜた

前奏、それはそよ風のように優雅に
爽やかな空気の流れるはずんだ音
雲ひとつない青空広がるすっきりとした空。

──僕らは繋がっている
──きっと同じ空を見上げている

間奏、転調、雨が降ったように、ぽつりぽつりと。
しっとりとした、音が紡がれる。
それは恵みの雨、悲しみを流す清らかな水だ

──晴れた夕焼け空にカラスが鳴く
──帰ろう、僕らの道へ

後奏、夜が訪れるように
宵闇は光へと続くしずかな夜だ。

──朝は必ずやってくる
──それまでは安らかな夢を
(L13) DT81 2021/08/21(Sat) 18:19:17
公開: 2021/08/21(Sat) 18:20:00

【置】 あの頃の 宵闇

 "未来"の宵闇 翔へ

 元気ですか? ちゃんとメシ食ってますか?
 彼女はできましたか? 夢は叶えましたか?

 俺は小さい頃、なんとなく母さんが喜んでくれるからって
 理由でピアノをやってたけど、今ではすごく楽しんでる。
 都会の音楽に触れられるようになったのはルカのおかげだし。
 俺もなにか夢を持ってみたいと思ったのはアキラのおかげだ。

 未来の俺はどうですか?
 もし、挫折してたりつまんねえなって思ってたら
 いっそ音楽なんてやめちまえばいいと思います。

 それもいやなら、一緒に入れた楽譜を見て思い出してくれ。
 これはアイツらには今はナイショだけど、曲をつくったんだ。
 練習もしたから今の俺は歌えるし、思い出すはずだ。
 まだうまくできないけど、未来の俺がアイツらと再会したら
 歌ってくれよな。絶対はずかしいと思うけど。
 
過去の宵闇 翔
(L14) DT81 2021/08/21(Sat) 18:21:01
公開: 2021/08/21(Sat) 18:25:00

【秘】 あしたの 御山洗 → あの頃の 宵闇

>>-57 宵闇

じわりと滲んだ涙をうまく堪えることが出来なかった。体温の移ったしずくがぱたと落ちる。
喜ばしいからか、安堵したからか。許されたからか、まだ薄く残る罪悪感なのか。
ぐるぐると胸の内をわだかまっていたものは、溜息と共に落ちて、消えた。

好きだ、ともう一度だけささやく。今度は耐えきれなかったためではなく。
今こうして伸ばされた手を、掴み取ることが出来た手を、ちゃんと握って。
逃げるためではなく、心から伝えたかったこととして。

夜空から夢の世界を見下ろすような花火が消える頃には、夢は醒めてしまうのだろう。
ひと夏の気紛れと思い出が作り上げた願いの世界は、消えてしまっても。
ちゃんと自分の意思で願って、その手を掴みに行くために。
置き去りにしてしまった不発弾を、皆でもう一度見るために。
背中を向けたままだった思い出の中の人達に会いに行くために。

今なら、それが出来る。

ベゴニアの花言葉は――。
(-58) redhaguki 2021/08/21(Sat) 18:51:17

【人】 音楽家 宵闇

ここにずっといたら取り戻せそうだった心があった。
今の自分にはなくて、過去に置いてきてしまったものがあった。
思い出せそうだった、すこしだけ思い出した。

それは『好き』という、身近にあって大事もの。
この村で培ってきたものが、音楽が好きだった。

男はきっと、この夢の事を一曲にするだろう。

ひとりの老人が、皆が愛した村。

──時数えの田舎村。
(39) DT81 2021/08/21(Sat) 20:55:31