266 【身内】幸夏時【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| みぃみぃ (0) 2024/06/05(Wed) 1:00:00 |
もちろん見たい。
[好きな子の、そういう姿を見たくないやつなんていないよ、って耳元で囁いて。楽しみにしてるね、と頬を撫でる。]
[好きな子の、なんて言われたら途端に意識してしまう。
頬を撫でる手とかも、なんかちょっとえっちかったし!
耳先が赤いのを誤魔化すように、店の中を見渡して。]
[彼がそんな風に感じたのはあながち間違いではない。
いつだって、お前に触れていたい。
そういう意味でも、それ以外でも。
自分の瞳に籠りそうになる熱をなんとか逃して、彼の赤い耳先に触れる。
はやく二人きりになりたい気持ちと、せっかくのデートをゆっくり楽しみたい気持ちとがないまぜになって、吐いた息は色を帯びていたかもしれないけど]
[かわいいかわいい彼を、人目に触れさせたくない気持ちと
俺のだよって牽制したい気持ち。
なんて醜いんだろうと思うけれど、思うことを止められない。
メロンフロートが届いたら、その頂点にある赤い実をつまんで
彼の口元まで運んでみようか]
ぅっ、ん…
だだだ、だ、だめですよ!
[真っ赤な耳先に指が触れる。
突然の感覚に声が上がりそうになってしまうのを何とか我慢して
たどたどしい口調で誤魔化した───つもり!]
[差し出された赤い果実をぱく、っと一口。
唇でふにっと食むと咥内へ迎え入れ、茎をぴょこぴょこさせながら。]
折角なら、一緒に撮りましょうよぉ。
[俺一人の写真より、二人並んで、がいい。
四角く切り取られた世界でさえ隣にいてほしいなんて。
少し前では考えられないほど特別な感情を
隠すことなくありのままに伝える。]*
[一瞬上がりかけた声にたどたどしい口調が付け足されれば、それはもう何も誤魔化せていない気がする。]
なにが、だめ?
[耳のふちをなぞるように指を滑らせて。こんなところまですべすべだな、なんて思ってしまう。
―― まだデートは始まったばかりだと、不意にこみあがる劣情に懸命に蓋をした。]
[自分で食べさせたくせに、
彼の唇の動きが変に煽情的に想えてしまって]
クリーム、ちょっとついてる
[なんていいながら、唇をそっと撫でてクリームを拭うと、
そのままそれを自分の口元へ運んで、わざとゆっくり、彼の目をみつめながらぺろりと味わってみせ]
俺の顔なんて見てどうするんだよ、
日花の顔だけがみたいのに
[なんて言いながらも、一緒カメラをインに回して
腕を伸ばして二人、フレームにおさまった。
彼の思いまではわかってはいないけれど、彼の頼みを断れたことなどないのだ、一度たりとも。]
だ、だっ ぅ…っん !
[何が、なんて言わなくてもわかってるくせに…!
耳のふちを触られれば、背中にぞわわと何かが這うみたいな感覚があって。
嫌悪とかではなくて、こう、こう…!!]
ん、我慢…して。
[ちょっと潤む瞳で抗議した。]