人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

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視点:





[ それからふたりの間には希望以上の宝物が
  増えていったことだろうし、
  一筋縄ではいかない生活になるかもしれない。

  けれども、それをコンは幸せに思い
  彼女のことを大切に大切に思っている。
  それは子供達に向けてとは全く違う、眼差しで。

  運命に抗いたいと思わなくて良かったと
  昔の自分を回顧しては笑ってしまう。
  そんな人になるのだろう。         ]*





ううん、嫌じゃなかった…から。
そうしてくれると、嬉しい。

[起き上がれないぷるぷると震えていた腕を支え、寝かせてくれて。
果物を食べさせてもらい、告げられた言葉にはこくりと頷いた。
今日は留守番かと思っていたが、彼も一緒にいてくれるようだ。
シャーレンとしても、彼と行きたかったからありがたい限りである]

ふふ、頼りになる旦那様ね。

[首に腕を回すと、抱き上げられて脱衣場へ。
改めて奥さんと言われると照れくさく、けれど幸せを感じる。
暫くはこんな風に彼と結婚したのだと実感することも多いだろう]

[声が響かないよう、嬌声が零れないようにと耐えて。
漏れ聴こえる嬌声は昨夜と違った熱っぽさがあったかも。
のぼせる前にと寝室に戻り、ゆっくりと過ごす。
流石にストップを掛けたからゆっくり出来たが、そうでなければどうなっていたかわからない。

2人で話し合い、両親が彼を気に入ったり彼の手伝いを始めたりと、今まで以上に充実した生活を送っていると言える]

[彼との間に愛し子が産まれ、家族が増えるにつれて賑やかな家庭になっていったし、大変さも増していっただろう。
けれど、幸せなことに変わりはなく。
子供という愛し子がいても、彼への想いも変わりはしない。

運命に抗っていたら、こんなに穏やかな日々は過ごせなかっただろう。
そう思うと、これは必然だったのかもしれないなと彼の隣で考える今日この頃*]

【人】 怪力 シャオロン

[レイがゆっくりと瞼を持ち上げる。>>7
その顔がまた可愛らしくて胸が苦しくなった。
毎秒彼女に恋をしている。]


 しんどいなら寝てて良いんだけど、
 「起きたかった」って後悔しちゃいけないからな。


[半覚醒のとろりとした喋り方を聞いていると小龍の方も眠くなりそうなくらいには身体に気怠さが残っている。
猫のようにぐぐっと伸びをした彼女が、指に嵌る水晶に気づいた。]
(11) 2021/12/16(Thu) 8:33:48

【人】 怪力 シャオロン


 ?
 どうしてって……昨日言ってたやつ。
 結婚相手にあげる心算で作ってたのを、レイのサイズに合わせて今さっきここで調整した。


[サイズがぴったりだったことに驚いているのかと、工程を説明する。
だが驚き方が半端ではない。
何故これ程までに動揺しているのかわからない。

貰って恐縮するような贅沢品とはとても言えない。
新しい村を担う「旦那」衆の中では家の格を含めて最も貧しい男である。]


 レイが無くした「ロン」の指輪の代わりとしてじゃなくて、
 これをずっと嵌めててくれよ。

 相手の名前が「レイ」って聞いた時に「作りたい」って思った指輪だから、
 出逢う前からレイのものだったんだ。


[見知らぬ結婚相手の名前が「レイ」じゃなかったら、作りたいと思ったかどうかすらわからない。
その場合でも、出逢って彼女に恋をしたら、永遠を約束する環をその指に嵌めて欲しいと用意はしただろうが。]
(12) 2021/12/16(Thu) 8:34:15

【人】 怪力 シャオロン


 ……リル族には子どもの頃虐められたことがあって、

 ほら、昨日俺らが出逢った泉。
 あそこで急に集団でやられて……
 その後傷からバイキンが入って熱が出たからそれより前のことを色々忘れてて、
 今となっちゃなんで虐められたのかも覚えてねーんだけど。

 あれでリル族全体を一緒くたにして嫌ってた筈なのに、
 「レイ」って嫁の名前聞いたら何か作りたい気持ちになったんだよな。


[シンプルなつくりの指輪に閉じ込めた白い花は、昨日の婚礼衣装にくっついていたものだ。
ふたりの出逢いを永遠にするために、花弁を挟んで薄い水晶で蓋を閉じた。]
(13) 2021/12/16(Thu) 8:34:35


 ……もっと上等なのが欲しかったら、その分頑張って稼ぐから。
 そこに嵌めるのは俺が贈ったやつだけにしといてよ。


[話を聞いてレイは気づいたかもしれない。
小龍はいまだに幼い頃の自分に嫉妬している。

だが本人は思い出せないまま真剣に告白して、左手を守るように両手で包み込んだ。]

[指輪をした手を、温かな両手が包み込む。
手先からゆっくりと視線を移して、彼を見上げた。
彼の言葉に、緩く首を振って応える。

溢れそうになる涙を堪えて、唇を震わせて。]


 上等なものが欲しいわけじゃないの。

 ずっと、ずっと欲しかったものを、
 シャオロン、……あなたがくれたわ。

 「今度こそ」、
 絶対に失くさない――――、


[瞳に浮かんだ涙が滲んで視界をブレさせる。
彼の姿が二つに見えて、
「ロン」と「シャオロン」が一つに重なっていく。]