人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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【人】 人造生物 ユスターシュ



本当に、人間になれたんだ…。


[ぱあ、と顔を輝かせる姿は青年のそれ。
立ち上がれば目の前の魔女より頭半分かそれより少し高い。
もし鏡を見る機会があったなら、自身も気づいたことだろう。
鏡に映るその姿は、嘗ての自分の創造主を二回りほど若くしたような、そんな姿であると。
尤もそれを知る機会はもう少し先の話であったかもしれないが
]
(192) 2022/11/22(Tue) 21:30:39

【人】 人造生物 ユスターシュ

[来たときと同じ布にくるまりながら、人間がするように深々と頭を下げて]


ありがとうございます!
お祭りが終わったら、此処にくればいいんでしたっけ?
ん、と…。


[ちゃんとお礼はその場で渡したほうがいいんじゃないかと思ったが。後払いにしてくれるのは、彼女の気遣いなのではと思い至って]


…ほんとうに、たくさんありがとうございます。


[今、ちゃんと笑えているだろうか。
嬉しい気持ちをちゃんと伝えられているだろうか。
今はできなくても、後でこの店で会うときには今より上手になれたらと思う。

――そうして、彼女から渡された人間のお金と衣服と共に、街を散策するに至る>>110]*
(193) 2022/11/22(Tue) 21:33:53

【人】 影街の魔女 ブランシュ

― 回想 奏者と ―

本気を見るとは言ったが、彼女の様子を見れば本気を見るまでもなかったかもしれない。
二つ返事で4年の寿命を提供するとの答え>>181に、したり顔を浮かべた。

「ま…分かっていたけどね。
本当、客があなたみたいな人ばかりならいいのだけど。

金とか、自分の寿命以外のもので交渉を持ちかけてくるのはまだしも、払う段になって難癖つけてゴネだして、強欲呼ばわりしてくる人間の多いことと言ったら…

あ、ごめんなさいね。あなたには関係ない話。」

そう言って、戸棚から取り出すのは化粧に使う白粉のような粉を収めた小さなケース。少女に直に手渡す。

「これをお母さんの傷に塗ってあげなさいな。
半日もすれば全て元通りになっているでしょう。
もっとも、体が土に還ろうとするのを止めるものではないけれど…」

それを手渡して
(194) 2022/11/22(Tue) 21:45:50

【人】 大富豪 シメオン

─ Bar passion ─

[それはいつ見ても良いものだ。
花開いた『美』がさらにその輝きを増していく様子。
極上の瞬間。

音が世界を支配する。
美しき調べ、その一つ一つに世界は魅了される。
客達は女とその演奏に心奪われる。

男は女が誘う世界へと足を踏み入れる。
旋律の美しさも艶やかさに惑わされながら、その本質に戦慄する。
まるで男の全てを喰らわんとするその貪欲な情念。

……全ては『美』のために。]
(195) 2022/11/22(Tue) 21:48:43

【人】 影街の魔女 ブランシュ

「はい、おしまい。お代はいただいたわ。

悪くならないうちに処置して、眠らせてあげなさい。
それが
私にはできない
孝行というものだわ。」

と告げて彼女を送り出した。
魔女にとっては良い取引、それでおしまい。
だから、彼女が時折店を訪れるのが不思議ではあるのだ。

取り立てていいことをしたなんて覚えは、まるでないのだから。
アップルパイは美味だから、商売抜きで喜んで迎え入れるにしても**
(196) 2022/11/22(Tue) 21:50:05

【人】 大富豪 シメオン

[しかし、どんなに美しいものにも永遠はない。
その極上の旋律にも終わりはくる。
女の白い指が最終節を奏でる。

それを惜しむ気持ちはある。
だが、それは楽しみでもあった。

終わりがあれば次もある。

そう、『美』を知った女は、それをさらに磨き上げるだろう。その可能性こそ男が女を見出した理由なのだから。

男はゆっくりとその瞼を閉じていく。]
(197) 2022/11/22(Tue) 21:52:25
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。
(a41) 2022/11/22(Tue) 21:53:37

影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。
(a42) 2022/11/22(Tue) 21:55:14

【人】 大富豪 シメオン

[……その瞬間。
女の指が最後の音を奏でていた。

訪れる静寂。

音に魅了された者たちはその余韻の中で揺蕩う。
静けさの中で人々の呼吸だけがホールに存在していた。


 パチ、パチ、パチ、パチ


手を叩くその音は最前列で聴いていた男のもの。
ゆっくりと立ち上がり拍手を続ける。
それは最上級の賛辞。

惚けたままだった客たちもまた男に続いて次々と賛辞を送った。
椅子の動く音、そして万雷の拍手がホールに鳴り響き、女を包んでいった。*]
(198) 2022/11/22(Tue) 21:58:39

【人】 人造生物 ユスターシュ

――中央広場――

―――わ…!

[ぷにっと頬に触れた感触に驚いて声を上げる>>142]

…。


[驚いた表情で固まっていれば、指先の主が声をかけてくれた。
この街の人だろうか?
華やかな衣装と立ち居振る舞いと、そして顔を隠すような仮面が印象的な彼。
そんな彼に『珍しい魂』と言われたときにはぎくり、と肩が跳ね上がったが]


はい!
この街は本当に綺麗て、きらきらしてて、眩しくて、ええっと…。

[…困った。
この数日間街中の美しい景色を見てきたというのに、語彙力というものが全くない。
語彙が死ぬ以前に育ってすらいない。

だが、魂の話は誤魔化せたというか逸らせたような気はする。
]
(199) 2022/11/22(Tue) 22:03:43

【人】 画術師 リュディガー

ーとある画術師の過去ー


[少し前の事か。父に呼ばれ、きょうだい達と広間へ顔を出したとある日。煌びやかな女性達に囲まれ、荘厳な雰囲気と衣装を纏った男が来ていた。>>159
父に「久しぶりなのだから、ちゃんと挨拶なさい」と促され、頭を下げておく。

シメオンのじーさんは、子供の時から度々実家にやってくる……感覚としては、親戚のオッサンみたいな感じの人だ。ここに来る時は大体がビジネスのお話が殆どみたいだった。
兄も姉も、じーさんの連れてくる艶やかな美女達との交流を好んでいたが、興味のないおれは必要最低限の挨拶だけをして早々に部屋に戻ることにする。


今は、『絵』が描きたいから。


立ち去るおれに、じーさんはよく>>160言葉を投げかけてきた。
彼の真意は定かではないのだが、その内側が『善意』ではない事だけは感じ取れた。
……強欲である事は、この街では罪にはならない。ましてや権力者となれば当然のこと。]
(200) 2022/11/22(Tue) 22:16:31

【人】 画術師 リュディガー


はいどーも。気をつけますよ。


[振り向いて一言返した。じーさんとのやり取りは、大体いつもこんな感じである。

そこに悪感情は無いけれど。易々と心を許すつもりは無いと、暗に含めていた。]*
(201) 2022/11/22(Tue) 22:17:21

【人】 人造生物 ユスターシュ

 
 
『歌う』……?
 
 
[思わぬ助言>>143につい瞳を瞬かせる。

つい、不思議そうな顔をしてしまったけれど。
それでも、この街ではいたるところで音楽や、人々の歌声が響いていたこと。そしてそこには確かに人々の笑顔があったことを思い出して]


そっか。
『歌』ってそういうものなんだ。


[楽しいときも勿論だけど、きっとそればかりでもなくて。

嬉しいこと、悲しいこと、怒りや憎しみのようなたくさんの感情を、人は歌に籠めて伝えてきたのだろう。
だからきっと、この街にはたくさんの歌が溢れている。
正負問わず誰かの想いや幸せや不幸が託された歌が。

しかしそれを自分ができるだろうか、なんて思っていれば>>143]
(202) 2022/11/22(Tue) 22:20:49

【人】 人造生物 ユスターシュ



すごい……。


[靴音を鳴らしリズムを刻む彼に、思わず感嘆の声が出る。

人の姿になってから数日のあいだ、何気なく聞いていた靴音で、こんなにも愉快で軽妙なリズムを刻むことができるのか。

たとえ豊富な語彙がなくても、旋律を奏でる楽器がなくても、こんなふうに楽しげな気持ちを他の誰かにも伝えることができるのか。

彼の音楽と目を引く格好に引かれてだろうか。
気がつけば僕らの周りには少しずつ人が集まってきていて。

彼が促すような目線を此方に向けていることに気づけば、そして彼の目線に気づいた人々から向けられる視線には、つい一歩引いてしまうけれど。

やぁやぁと囃し立てるような周囲の声と、促すように誰かの手にそっと背中を押されれば、覚悟を決めて彼の許へ]
(203) 2022/11/22(Tue) 22:23:37

【人】 人造生物 ユスターシュ

[彼が刻むリズムを追いかけるように靴を鳴らす。
見様見真似のそれは、最初こそ上手くいかなかったけれど
それでも少しずつ、彼のリズムに合わせることができるようになっていった気がする。]


……っと!


[思いかけていた矢先に躓いてよろめく。
どうにか体勢を立て直せたのはたまたま運が良かったから。
かあっと頬が熱くなるのがわかるが、それ以上に。]
(204) 2022/11/22(Tue) 22:25:00

【人】 奏者 イルムヒルト

― 回想:影街の魔女と ―

……このような奇跡を頂けるのですから。
当然対価は、払うべきでしょうにね。

[いいんですと首を横に振る。
手渡されたそれを、大事に大事に、受け取って。
懐にしまって、使用方法を聞きつつ頷いた。]

はい、ありがとうございます。
ブランシュさん。

[そして対価を支払い――

少女は改めて、深々と頭を魔女へと下げる。]


本当に、感謝してます。
母さん、よかったね。

[自分と同じ髪色の、今は無残な姿の女を優しく撫でて
少女は再び母を抱え、自分の家へと去っていく。

取引のあと、時折訪れるのは
あの日のことを感謝しているから。
貴女にとっては数ある取引でも、
私にとっては、とても嬉しいことだったの。**]
(205) 2022/11/22(Tue) 22:26:40

【人】 人造生物 ユスターシュ



(―――すごく、楽しい…!)


[こんなふうに身体を動かしたり、心のままに音を鳴らしたり。
今までにない経験に、胸の中の石が熱を帯びるような感覚さえした。

なにより、化け物だった頃あんなに怖くて仕方なかった人の目がこんなにも気にならないことにも驚いた。

そうして、ひとしきり合奏(セッション)を終えれば。
荒くなった息を整えて]
(206) 2022/11/22(Tue) 22:29:11

【人】 人造生物 ユスターシュ



ありがとうございます!
はじめてだったけど、とても楽しかった。


[頬を上気させながら彼にお礼の言葉を述べる。

さて、名前は聞けただろうか?
尤も、彼の姿はとても華やかで目立つから、
もし街中で見かけたらすぐそれとわかりそうだけども。]*
(207) 2022/11/22(Tue) 22:30:36
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a43) 2022/11/22(Tue) 22:32:40

【人】 画術師 リュディガー

[>>164
店の主人は程なく返事をくれた。
彼女がスカリオーネと懇意にしている、という事は知っている。「施術行為が見たい」という己が我欲をソデにされ、何となくブランシュにその事を溢したら教えてくれたからである。

見る限り、肌に傷などは見られないのだが。不思議に思っていたら、「基礎ケア」という奴を受けているとの事だった。]
(208) 2022/11/22(Tue) 22:35:31

【人】 画術師 リュディガー

>>165あるの?じゃあ丁度いいじゃん。
無理にとは言わないけど、良ければ……あ、見返りは寿命以外だったらなんでもいいよ。


[メリット、確かに彼女には何もない。とはいえブランシュはこの街に住む『芸術家の貪欲さ』を一定数は理解しているはずである。まあ、断られたら別なツテを頼ればいいだけだし……と思っていたところで、意外な提案をされた。]


……へ?おれが「施術」されてるトコ、見たいの?そんなの見ても面白くもなんともないと思うけど……
別にいいよ、それくらい。


[まさかの「施術鑑賞会」である。奇妙な提案だなあ、と思いつつ。その程度で済むのであれば別にいいか、と二つ返事で承諾した。]
(209) 2022/11/22(Tue) 22:38:17

【人】 画術師 リュディガー


[「基礎ケア」で何をされるのか、なんて。何も知らなかった。]
**
(210) 2022/11/22(Tue) 22:39:23

【人】 奏者 イルムヒルト

─ Bar passion ─

[その一刻、一瞬で、変わってゆく
羽化した蝶がそれを広げるように。
花が開いて朝露に濡れながらその色を示すように

私の紡ぐ世界は、その場を魅了し誘う
浸り、惑い、そして溺れてと無言の催促

奪った心に幾重に絡める蜘蛛の糸
それは綺麗なだけではなく、一度知ればその存在を
刻み付けるかのようなものになるのかは
きっと今後の私次第でありましょう

されど本質は。
美を喰らいて更に花開かせんとするもの。
それを真に理解しているのは今は、眼前の男だけ。]
(211) 2022/11/22(Tue) 22:39:55

【人】 大富豪 シメオン

─ とある画術師の過去 ─

[男は『美』に異常なほどの執着を見せる。
それはこの街では決して珍しいことではないが、男はその執着を現実のものとする権力と財力があった。
見染めたものは決して諦めない。
だが、その逆に男の審美眼に掛からないものには見向きもしない。]


 お前の父親も存外と娘には甘いな。
 いつまで『道楽』を続けさせるのか。
 理解できん。


[男は振り返って悪態をついた娘>>201に毒を吐く。
娘のそれを『道楽』と吐き捨て、それを許す娘の父を甘いと評した。それはつまり、画術師としての娘の力量を、そして可能性を男は感じてはいないということ。]


 私がどうこう言うことではないがな。


[そうして男の口元に浮かんだのは嘲りではなく、憐れみに近い笑みであった。*]
(212) 2022/11/22(Tue) 22:40:33

【人】 奏者 イルムヒルト

[―― 旋律を奏でる
    終わりの一を、終わりの、二を

閉じぬものには次はなく
故に、それは終幕を迎えんとし


 ――  、 ぁ


[目を見開く]
(213) 2022/11/22(Tue) 22:41:15
画術師 リュディガーは、メモを貼った。
(a44) 2022/11/22(Tue) 22:43:09

【人】 奏者 イルムヒルト

[万雷の拍手に。陶酔から覚めやらぬまま
呆然としていた娘は気を取り戻し

上気した頬のまま、観客へ一礼をする

ああ、どこか名残惜しく感じるのは常のことではあるが
今はただ、次に世界を奏でる時を待ちわびる心が
確かに私の内に芽生えていたのです*]
(214) 2022/11/22(Tue) 22:44:46
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。
(a45) 2022/11/22(Tue) 22:50:46

【人】 踊子 リリー

 

[ フェス前から既に、水面に一石を投じてしまった。
  美≠金で買い求める者は多く、
  ──恐らくは彼もその類か。
  断ったことに後悔はないけれども
  怒りを買ってしまったことは、些か頭の痛い問題だ。 ]


  とはいえ、……ね。


[ はあ、と息を吐いて、不意に思い出す。
  先程声を掛けてくれた──男性?が渡してくれた、
  なにかが描かれたメモ用紙。>>80

  急いでるからと言っていたのに、
  わざわざ己を案じてくれた気遣いの証左。
  重い気持ちが少し晴れてくれればいいな、と
  ぺらり。メモ用紙を開いた。 ]
 
(215) 2022/11/22(Tue) 23:04:26

【人】 踊子 リリー

 

  ──────わあ……!


[ 単なるメモ用紙というわけではなかったらしい。
  開いた瞬間に、小さな小鳥たちが囀るように歌う、
  そんな癒しを与える──術画のひとつ。

  先程の人物は画術師だったらしい。
  女の同業者にも一人、著名な画術師のファンがいるが
  実物を実際目にしてみれば
  そうなる気持ちも分かろうというもの。 ]


  ……きれい。
  もしまた会えたら、お礼がしたいな…。


[ 歌う小鳥の声は、女の心を落ち着かせてくれる。
  大切にメモ用紙を仕舞えば、
  ようやくその場から一歩を踏み出した。 ]
 
(216) 2022/11/22(Tue) 23:04:30

【人】 踊子 リリー

 

[ それと同時に思い出す。
    ────『綺麗』なお嬢さん、と呼ぶ声。 ]


  「リリー。
   貴女の髪と瞳は価値があるのよ。
   その二つさえあれば、貴女は星になれるわ。」



[ 己の肩を掴む、母の姿が頭を過っては消えていく。

  舞うのなら、
  ステップを踏む時は、いかに髪を美しく魅せられるか。
  瞬きひとつも、双眸の色を映えさせるように。

  好きに踊るのではいけない。
  ────この二つだけは、欠けてはいけない。 ]

 
(217) 2022/11/22(Tue) 23:04:34

【人】 踊子 リリー

 

[ あても無くふらふらと広場を歩いていれば、
  やけに熱気を帯びた人々の姿が目に入った。>>203
  本番前になにかしている人でもいるのかと
  遠目から伺おうとして、──止まる。 ]


  ………………。


[ いつかの日に、バーで見かけた青年と。>>143
  彼と共に靴を鳴らしてステップを踏む、もう一人。

  連れ、だろうか?
  >>204躓いてよろめく姿はお世辞にも上手い訳ではなく
  仮面を着けた青年と並べば、技術に差は見える。

  ──ただ。
  何にも縛られていないような
  何もかもが楽しいと表現するような、その笑みが
  どうしてか、目を惹いて離れなかった。 ]
 
(218) 2022/11/22(Tue) 23:04:40

【人】 踊子 リリー

 

[ 少なくとも女にとって、あれはまさに美のひとつだ。
  暫しの間、釘付けになったように視線を留めてから
  は…と息を飲んでは、
  髪と同じ色のドレスをひらりと翻し、踵を返した。

  走ることを想定して作られてはいない靴で、
  人混みを縫うように走り抜ける。
  ────やがて。 ]


  っ、きゃぁ!

  ……ご、ごめんなさい、ぶつかっちゃって……
  お怪我は……?


[ 歩いていた男性に軽くぶつかってしまえば>>188
  そこでやっと我に返り、
  慌てて頭を下げたのだ。** ]

 
(219) 2022/11/22(Tue) 23:04:43
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a46) 2022/11/22(Tue) 23:06:08

【人】 「怪人」 ファントム

――現在/中央広場 ユスターシュと――


靴底で石床を叩いて、リズムをとる。
彼の歌をリードし、自分は彼のあとを半拍ほど遅らせて歌い上げる。
今の自分は、彼のフォロワー。
彼の歌を支えて、より歌に込められた想いを強調する。

例え、彼の語彙が拙いものであっても。
例え、歌う事を知らなくても。
きっと、歌う事の魅力は伝わる。
(220) 2022/11/22(Tue) 23:21:44

【人】 「怪人」 ファントム

「その調子。
大丈夫、一人じゃない。」

伴奏も、歌詞も、楽譜もない。
けれど、ここには彼がいる。
そして、彼には声がある。
歌う事を楽しんでいる。
余計なものは必要ない。

私は、彼に寄り添うだけでいい。
何より、彼の歌に寄り添うのは私だけでもない。
直ぐに、彼も気付いてくれる。
(221) 2022/11/22(Tue) 23:22:36