246 幾星霜のメモワール
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えー?と肩を竦めるように。
そう笑った聖女は、気分を害したというよりは「だって子どもだもん」とでも言いたげな。
確かにあなたの前にいて、声を届けて。
だけど確かに実像ではない、不可思議な聖女。
その証拠に、聖女はあなたの視覚と聴覚を借りるだけ。
触れることはない。すり抜けたことなら、幾らでもあったろうが。
"昔は"、とその言葉にも微笑みは変わらない。
では"今は"?―――聖女がその質問を紡ぐことはなかった。
冷たい色の瞳はあなたを映したまま。
そんな様子であると言うのに、続いた問いに、無垢にきょとんと瞬きして。
「 とびきりの 、よてい?
…… ううん 、ないわ。 ない。
………… ない…… けれど 」
思案の仕草に、またほの光る髪が揺れる。
冬だというのに聖女の衣服は袖もなく、すらりと細い腕は露出したままだ。
そんな白い左腕で口許に手を運んで。
ほんの少し、小首を傾げたりして。
「 ――― ふふ 」
そんな様子が、また、笑みに変わる。
「 とびきりの予定は 、ないけれど。
じゃあ、ファリエがわたしの
とびきりの予定に なってほしいわ 」
いつもの無邪気そうな声。
けれど、このときほんの少し、その笑顔に含むようなものがあったことにあなたが気付いたかどうか。
「 ――― ねえ ファリエ。
わたしと お祭りに行きましょう ? 」
聖女からあなたへ。本当に簡単な、"デート"のご提案。
| 「なるほど、肌は出したいけど……ってあるだろうしね。 シースルーで火傷の傷跡に迷彩をかけるって感じで。 例えば……」
マジックバックから紙と鉛筆を取り出して、素早く何かを描いた。 モノクロで描かれたそれは、植物の模様をあしらったレースに見える
「こんな感じとか?」 (60) 2024/01/28(Sun) 1:27:31 |
| >>55 シヴァ 「あんたが来て客が萎縮したからだよ。 それに営業時間は気分次第って書いてるでしょ?」 親指で営業時間を指した。 確かに大体昼から夕方(気分次第)と書かれている。 「……何その変な腕輪。臭いね。 上着とアームガード、どっちの方がいい? アームガードの方が安いし嵩張らないけど、 多少は腕輪が気になるかも」 (63) 2024/01/28(Sun) 2:18:29 |
| >>61 アンジュ 「こういうのか…… アンジュは薬師だっけ? 火傷とかの治療薬もらいに来る人とかやっぱ多いの?」 (64) 2024/01/28(Sun) 2:20:12 |
| 「見たいの?」
ほら、とプリシラに描いたものを見せた。
「蔦とかで適当に傷を隠せるかなって思って。 花柄とかでもいいと思うけど」 (65) 2024/01/28(Sun) 2:27:13 |
| >>67 プリシラ 「そうなんだよね、着ている人を花と見立てる。 そのつもりで描いたんだけど見抜いてもらえるとはね。 まぁ、着る人の好みに合わせるから一概にも言えないけど。 着飾り方も人それぞれだし」 少し嬉しそうに笑って、描いたそれを差し出した。 「気に入ってくれたならあげるよ。 なんなら繕おうか?」 (68) 2024/01/28(Sun) 3:51:35 |
「あはは。なんて虐め甲斐のないワンちゃん。
ま、あたしは結構荒事が得意な方だから、
コワイお兄さんが出たら呼んでくれればこっちが向かうわ」
こう見えて腕相撲強いんだから。
一般人範疇の相手ならどうとでもできちゃう。
「ちゃららーん。報酬は喜んでもらえたらそれでいいかな。
正に今あたし達が奇縁で結ばれてるようなものだし、
ええ、悔いは残らないようにってのは同感ですっ!
やりたいこと何でも試しちゃうつもりでいるからね。
グノウさんも、表立って言いにくいことがあれば、
遠慮せずこっちに伝えてもらってもいいよ。
叶えられることも、いくつかあるかもしれないし!」
「大袈裟、でも需要はあるかな」
ここも雪は積もるのだろうか、寒さはもっと厳しくなるのだろうか。
昔からちょっと風邪っぴきだったから、一人ぼっちにされても魔法や道具の扱いは嫌でも慣れることになったんだっけ。
一人でもこなせる様に、昔のあなたのような駆け出しを応援できるようになった自分をこれでも自慢に思ってる。愛想の悪さは治らなかったけどね。
いつからか辺りにデータのような英数字が見えはじめるようになった。
皆の視界と擦り合わせていくうちにそれが本来この世界では見えない数値として存在していることを知って。
それでもあなた達と出会った日々がゲームの世界だと、
今までの日常が非日常だと、気づいたのは本当に最近のこと。
「噂……は知らなかったわ。
でも消えてしまうのは、そうね」
本来この世界に生きるものにとっての視点がひしひしと伝わる。
消えてしまう、もう一度繰り返しても違和感のある言い方だった。
「その通りなんだと思う。
痣がこのままだったら私はこの世界からいなくなる。
……他の人も私と同じかどうかはわからないけれど、きっと」
女神の言う理に触れないだろうか、声は震えたが痛みは訪れなかった。
あなたには正直に話したい。それでも禁を破るのは怖いしあなたに天罰が狙うのも嫌だったから、言葉選びは慎重になっていた。
「アンジュの気持ちを踏みにじりたいんじゃない。
私だって会えなくなるなんて嫌だよ!」
「だけど、……私はここに居たらだめなの」
「この世界から消えないといけないの」
それは死にたいという諦念でもなく。
世界の外へ行きたいという願望でもなく。
どこか切実な祈りのようにあなたへと伝えられた。
「温かい宝石なんて、実用性もあるしすごく良さそうですね。より詰めることができたら冬場は儲かりそうです」
女性的な感性よりも商人的な感性が先に出てしまうのは、良くも悪くも後者の技能が伸びた影響か。
南国育ち故に寒さは少々苦手なものの、旅をするようになってからはあまり気にならなくなっていた。
――自分を含むこの世界の住人の多数は、きっと転生者の認識する『ステータス』を理解できない。
ただ何となく『こういう分野が得意』という一種の適性検査のようなものだと思っている。
それに従うも従わないも個人の自由だ。人生とはボードゲームのように効率的にあるものではない。
このようにして一人一人に人生があり、傷を作れば痛がり、不運に見舞われればこの世を去る。
件の『噂』はふわっとしているけど、ただならない事だというのは幼げな頭でも理解できていた。
我々にとっては不運で、彼女たちにとっては幸運だとしても。
「それなら私が……」
自分ならば救う手立てがある。消えることを許容しないことだってできる。
でもあなたは否定しながら、されど人生を諦めたというわけでもなく。
自分とは違う方向を見ているような気がした。一体何が見えているのか自分には分からない。
「……出来る限り、私はあなたの意志を尊重したい。希死念慮や破滅願望……とは違う気がしますけど。
それに今すぐこの場でどうこうなんて手段は私もとりたくありません。なので今は不問にします。
きっと気が動転しているだけなんだと思いますし……カリナさんは私の大事な友人ですから。
何をしてでも私が救います」
それに、他の選ばれた人たちも同様ならば、救わなければならない。
自分は薬師だから。命をつないで助けるのが仕事だから。
| >>69 シヴァ 「何で呪われた装備つけてんの…… とりあえず上着ね」 手近にあった紙と鉛筆を用意し、デザインを描く。 常人が描くのと比較して、明らかに短い時間の後に完成と呟いた。 そうして見せたのは、モノクロのロングコートだった。 「こんなのでいい? 色とかワンポイントとかは要望聞くけど」 (76) 2024/01/28(Sun) 14:16:13 |
| >>70 プリシラ 「構わないよ。これくらいならすぐできるし。 そういうスキル持ってるからね」 生地と糸を鞄から取り出して、目の前で縫製を始める。 その手はミシンのように素早く、精確に動き……みるみるうちに黒く透ける布切れは、蔦、葉柄のストールへと変わっていった。 「こんな感じで。 今回は試作品だし、欲しいならプレゼントするよ。 代わりに、身につけて街を歩いてほしいけどね。可愛らしい広告塔として。 こういった服がほしくなったら、是非僕のお店『Moordag』に来てほしい。 プリシラは美人だから安くしておくよ」 と、ウィンクをしてみせた。 (77) 2024/01/28(Sun) 14:36:25 |
| エリーは、カリナからの視線を感じて、そちらに視線を送った。 (a9) 2024/01/28(Sun) 14:37:16 |
| >>74 アンジュ 「ふむふむ……それなら業務提携なんてどう? 僕は患者の傷を隠す装飾を作るからさ。 アンジュもただの薬師じゃなくて、そういう紹介……アフターケアができる薬師だって評判になれば、多くの人の体と心を救えるだろうし。 どうかな?」 (78) 2024/01/28(Sun) 14:40:01 |
祭りの賑わいで隠された裏側。
聖女の祝福を賜った証である聖杯の形の痣を、静かに撫ぜる。
「聖女様のお気に入りになるのは大変だね」
他の参加者にも現れた痣を光らせ、祝福をより強いものとする。
それが聖女から自分たちに与えられた密命だ。
「……そっちはどうかな?やりきれそう?」
| >>79 アンジュ 「それじゃあ是非」 あなたに右手を差し出した。握手を求めて。 「まずはアンジュのお店に行ってみたいな。 僕もいくつかほしい薬があるし。 ……あと、すぐに人を良き人だなんて信じすぎるのは危ないよ。 アンジュみたいに可愛い子を騙そうとする悪い男は沢山いるだろうからね」 (82) 2024/01/28(Sun) 15:56:42 |
| >>84 シヴァ 「こんだけやってればスキルでちょちょいのちょいだよ。 ていうかよくそんな遺跡に入ったね……」 呆れるようにしてから、あなたの反応を伺う。 うん、想定通り。とりあえずここは…… 「即金で5000万G……って冗談だよ。 明日までなら素材も考えれば結構高いし15万ってとこかな。 特にオプションはなしでしょ?」 (89) 2024/01/28(Sun) 18:14:01 |
| >>86 プリシラ 「あんまり見ないだろうしね、こういうスキル。 持ってる人は部屋の中で縫製してるだろうから」 所持しているのが露見すると、まぁ間違いなく馬車馬のように働かされるだろうし、スカウトなどもあるだろうし。 自分の店を持っているからこそ披露できるスキルだ。 「その華が咲いたような笑顔で歩いてくれたら一日でお代以上のお客さんが来てくれそうだよ。 地図で言うならこの辺りだけど……街には慣れていないんだっけ? 案内した方がいいかな? 途中でナンパされても困るしさ」 (90) 2024/01/28(Sun) 18:18:59 |
| >>88 アンジュ 「薬に関しては個人情報だから後でこっそりね。 露店には……いつ案内してもらおうかな。 アンジュの都合のいい時でいいんだけど。 僕の店は僕の気分次第で開け閉めしてるし」 常連になるかもしれないし、そうでなくても提携先なのだから……できるだけ早めに行っておきたい。 「ま、悪人が出たら教えてよ。 追い払うくらいならしてあげるから。 変な契約とか結んでもまぁ……なんとかできるし」 (91) 2024/01/28(Sun) 18:22:24 |
「言うと思った」
あなたの体に触れようと手を伸ばしても空を切るばかりで。
あなたの心に触れようと言葉を尽くしても木霊するばかりで。
虚像をすり抜ける刺すような冷気を感じているのはきっと私だけ。
ひとつ。またひとつ。
一緒に居れば居るほどにすれ違うような気がした。
そのどれもが劇的なひとつでなくとも、積み重なって隔たりを生み。
そうして何者も入る隙の無かった筈の距離は、一人分よりも広い空虚が占有してしまった。
それでもか細い糸を切らないで居るのは、あなたと二人きりの時間が女にとって孤独のどん底だったから。
あなたは世界で祀られる聖女だけれど、私の世界はあなただけだった。
──思う。
あなたと私は『ずっと一緒』だと祈った言葉は置き去りにしてきて良かったのだろうか。
なんて。帰るのを望んでいるのは私の方なのにね。
「一緒に?リッカってそういうことできるの?」
無邪気な言葉に大きく首を傾げた。
毎度のことながら今回は更に突拍子もない。
時間だとか、他人の目だとか、そもそも何をすれば良いのか。
疑問は尽きない。
だからだろう。また"いつもの"だと先入観が本当に無邪気か判別させなかった。
「はあ……私が考えることじゃないよね。
リッカだったら何でもアリなんだろうし。
いいよ。一緒に行こう」
疑問を隅に置けばあっさりと了承。
誘いそのものは断るつもりは無かった、というよりは諦めていた。
無意識にまるで頭を撫でるかのように持ち上がりかけた腕が止まってだらんと垂れた。
たとえ相手が正真正銘の聖女でも子供のお願いには弱いのがファリエという女だった。
あなたの前に姿を見せるようになって幾年。
無邪気に振る舞い笑う聖女。
けれど、その手を求めたことはない。
今も同じ。
1度持ち上がりかけたその手に疑問を抱くこともなく。
ただあなたがその提案を
受けて
くれたこと。
それがどうにも嬉しいようで、やんわりと目を細めている。
―――この世界をつくりあげた聖女。
望めば何だってできる。
きっと造作もないのだろう。
あなたが誰にも不審に思われないように、ともに祭りに参加するのなんて。
決して夜しか姿を見せることのできない聖女ではないのだ。
ではどうしていつも夜にしか姿を見せないのかなんて。
その答えを知るのもまた、この聖女当人だけ。
「 …… ファリエ 」
「 絶対 、やくそくよ ? 」
鈴の鳴るような声がいう。
だからと絡めるための指が持ち上がるでもなかった。
そんなものを絡めずとも、交わしてしまえばそれは約束に変わりない。
……そしてあなたは、この約束に応じてくれると思っている。
"デート"を承諾してくれたのと、同じように。
| >>94 アンジュ 「それなら明日ね。 待ち合わせはここにする? それともどこか…… そうだね、飲食ができる場所とかでもいいよ」 トントン拍子に話が進んで、エリーもどこか機嫌がよさそうだ。 「うん、少し困ったくらいでもいいからね。 店舗を持つ先輩として、アンジュがいい腕なら是非店舗を持ってほしいしさ」 (99) 2024/01/28(Sun) 21:16:01 |
「魔女ちゃん頼りになるぅ。番犬お役御免だぁ」
もうこうなったら三頭身くらいに自分を改造して、
使い魔とかマスコットポジション狙っていくしかねえ!
「表立って言いにくいこと。
ねえ、魔女ちゃん、生活音と思考から判断して、
もしかしたらだけど今、
早速誰かとデート始めようとしてない?」
女にとってそれは然程特別ではない。
特別な関係だからこそ、普通。
まだ変わらないでいる部分はあなたの望む言葉を紡ぐことができた。
紡がれた細い糸が結び目をつくる。
「うん。約束よ」
もう腕を上げることもない。
簡単な提案は簡単な口約束で済ませた。
まるで念押しのような言葉にも聞こえて違和感を覚えつつも。
女は聖女とともに祭りを楽しむこととなった。
教会に呼び出された日に、祝福を受けた者たちの中で女は思い巡らせていた。
果たして彼女には望みというものがあるのだろうか。
女は望みがあった。
時間とともに変化しつつも、望みをあなたに投影してきた。
世界にそれができるにはあなたしか居なかったから。
人間らしく自分勝手に傍に居た女は、あなたに感謝する気持ちも皆無じゃない。
あなたの考えを問うた事は今まで無かった。
一方でいつもこうして密やかにパズルを組み立てるような時間で代替する。
どうして己のところにだけ現れるのか。
信仰心に篤い者は他にも数えきれないほど居る筈。
全能の聖女の気まぐれなのか。
それとも満たされる何かを求めているのか。
ちっぽけな人間の尺度でしか図れない女にとっては、そんな思考も堂々巡りになるばかり。
約束の日まで結局いつものように、まあいいかと不揃いのパズルを放り出して終わった。
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