人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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   ひと と 獣の、混じったような、
   薔薇色の瞳の なにかが、


        ────── 、



 



   あれから肉が減った。
   食べるものが減ったのだから当然だった。
   多少は丁寧になった発音と、
   奪い方を忘れてしまった食べ方と、
   この世界じゃあまるで役立たない物書きだけ、
   
   何かの名残でもあるかのよう。


 



    残りたくない。遺されたくない。
    誰も彼もが置いていく。

    どうして自分だけ生き延びてしまうのだろう。
    生かすためになんだってしていたのに、
    結局なんにもならないじゃないか。


 




 A子さんへ



   じゃあもう一回、僕の気持ちを聞いてくれますか?
  










  俺は 五十鈴雨音のことが 好きです



    これで寝られへんやろ、ねぼすけ *
  

【人】 世界の中心 アーサー



  きっと、さいごまでわらっている。


       ──さいご、が いつ であれ、

 
(403) 2020/05/31(Sun) 23:48:21

【人】 世界の中心 アーサー


[ …なんて、ピンポイントだったのだろう。
  正確性なんてどの程度かという質の悪い銃の音だった。
  きっと馬車そのものを狙ったのだろう其れは、
  見事に馬とを繋ぐ金具を貫いた。

  馬だけが、走り抜けていった。どこか 遠くへ。


   ──そう、 出来たらよかったのに。]
 
(404) 2020/05/31(Sun) 23:49:11

【人】 世界の中心 アーサー


[ 暴れる馬に引き摺られ、勢いに負けて横転した馬車の中、
  “白昼夢”のとおり、紅濡れた景色を茫然と見ている。
  生ぬるいものが薔薇色に被るのも気にせず、
  夢のつづきを 見ている気分だ。

  ──そういえば、断った事は有れ、
      受け入れた事などあったろうか。

  きっと何処かに打ち付けた額が割れていて、
  見た目では酷いことになっているんだろうに
  痛みも、 なにも吹っ飛んでしまって。]
 
(405) 2020/05/31(Sun) 23:50:11

【人】 世界の中心 アーサー



     [ ──きっと、一時、“ゆめ”に飛んでいる。]

 
(406) 2020/05/31(Sun) 23:50:44


           どこか、とおくへ、
           獣のように、駈け行く。
           薔薇を纏い、風を切り。

           碧に姿を映すよに。

 

【人】 世界の中心 アーサー



  ────………


[ 喧騒の中に おちていた。
  薄く開いた薔薇色は、未だ何処にも合っていない。
  音だって“騒がしい”とは思えど、意味は拾えず。

   きっと、幸運でもあったろう。
   “きぞくさま”の事故なんて良いネタだ。]
 
(407) 2020/05/31(Sun) 23:52:01

【人】 世界の中心 アーサー



   
(  “──────” )



[ “上”から…近いようで 遠い空から、
  問が降るから、]
(408) 2020/05/31(Sun) 23:53:28

【人】 世界の中心 アーサー



    ……ころされるまで、死ぬ気はないんだ。

 
(409) 2020/05/31(Sun) 23:53:48

【人】 世界の中心 アーサー


[ 嗚呼、掠れている。
  血を吐くなんて事はなくとも、鉄の味がしている。
  口の中を切っているのかもしれない。

  自分のことだけでいっぱいいっぱいで、
  譫言のよに、何処に目掛けて語るのでもなく、
  意識を保つために言葉を返している。]
 
(410) 2020/05/31(Sun) 23:54:15

【人】 世界の中心 アーサー



    なあ、これじゃあ未だ、事故死だろ。
    心臓に銀を撃ち込まれないと、

    “ばけもの” は 死なないらしいじゃないか。

 
(411) 2020/05/31(Sun) 23:54:39

【人】 世界の中心 アーサー


[ 不意、薔薇は碧とかち合った。
  誰かを確り認識していたか、もう覚えていない。
  差し上げた手がその頬に触れ、
  柔く目尻を撫でたか、も。

        指先で引く、紅化粧。
        きっと、“一生残る傷”だ。 ]
 
(412) 2020/05/31(Sun) 23:56:18

【人】 世界の中心 アーサー



    ──不味いワインはもう 要らないな…


          [ 差し上げた手が
             重力に添い、 落ちた。*]
 
(413) 2020/05/31(Sun) 23:57:01


   蝶の羽と、月の光、
   薔薇の魔法を纏った薬のおかげで、

   だいじなひとは目を覚ましました。
   彼は蝶々の献身を忘れることがないように、
   世界で一番うつくしい薔薇に、
   蝶々の名前をつけたのです。

   そうしてぼろぼろの蝶々は、
   世界で一番うつくしい薔薇になったとさ。

 



          めでたし、めでたし。

 

【人】 世界の中心 アーサー


[ 青薔薇の挿絵を最後に、物語は幕を閉じる。
  蝶々は 薔薇に“なりたかった”のでしょうか。
  …なんて、問うたところで答えは無い。 
  誰も知らない、物語の裏側だ。]
 
(441) 2020/06/01(Mon) 1:03:46

【人】 世界の中心 アーサー



    [ ずうっと、物語の裏側をなぞっていた。]

 
(442) 2020/06/01(Mon) 1:04:16

【人】 世界の中心 アーサー


[ ぱたん、 と 手帖を閉じた。
  窓から差し込む日の光が傾きかけている。
  真白のベッドに身体を起こした金髪の男は、
  紺青の装丁を撫で、窓の向こうを眺めていた。

     ゆめを 見なくなった、 唯の男だ。

  手紙ひとつ来ることも無くなり、
  書くものも随分と減ってしまった。
  きっと、“リドル”は忘れ去られていく。
  便利に使われていたものではあっても、
  占い染みた能力は歴史には残らない。]
 
(443) 2020/06/01(Mon) 1:05:25

【人】 世界の中心 アーサー



[ …世界の常だ。

  そんなことは分かっていた、ずっと!
  残し続けてきた様々なものが、
  決して歴史にはなり得ないことぐらいは!]

(444) 2020/06/01(Mon) 1:06:48

【人】 世界の中心 アーサー


[ 今、男に残るのは、形ばかりの貴族の証と、
  薔薇に囲まれた、茨の屋敷と、
   ひとりの執事と、
     従順な2匹の犬と、 ────…… ]
 
(445) 2020/06/01(Mon) 1:07:29

【人】 世界の中心 アーサー


[ 犬が踊っている。
  懐いた誰かにまとわりつくように、
  導くように、 甘く鼻さえ鳴らして。

  仰々しく頭に包帯を巻いた男は、
  言うことを聞かない片足をベッドから引き摺り下ろし、
  真白の上に漸く座った。

  ──御迎えくらい体裁を整えたいと思う、
    ちょっとした意地みたいなもの。]
 
(446) 2020/06/01(Mon) 1:08:40

【人】 世界の中心 アーサー


[ 夕焼けを背負う人影。 犬の離れていく足音。

  下げたペンダントを握りしめ、
  ────不器用に笑んでいる。


  もう“かんばせ”の貼り付け方など、
  とうの昔に忘れてしまった! ]
 
(447) 2020/06/01(Mon) 1:13:39


         [ 此れが“リドル”の幕引き。
           青薔薇の物語。

           童話にのみ残るひとつの*名前*。 ]
           



      きっと、"なんでも"したのだろう。
      問うて自分に答えを返していた。