人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[ようやく理解する。

 俺はどうしたって、
 向こう側にはいけない。

 行けないと気付き、
 行きたかったのだと解る。
 あの眩しい地獄へと。
 そうしてこちらを嘲る側になりたかったのだ。
 そのくそみたいなヤツらになりたかったのだ。
 どうしてだか自分もなれると思っていたのだ。
 俺は怪獣になりたかった。

 どうして。
 どうして、 どうして、 どうして、

 どうしてこうなんだ、
 すてられてなければむこうにいたのか?
 俺が悪いのか? 俺を産んだやつが悪いのか?
 こんな場所があるから悪いのか?
 じゃあ国が悪いのか。それとも、もっと、大きな。

 解らない、だけど、すべて。ぜんぶ。
 この世界とやらへの悪意が、絶望が、

 世の中を理解できる頭を持った時に
 その差をはっきりと見せつけられて、
 ふつふつと、 呪いのように、]
 
(286) 2022/12/12(Mon) 12:24:34

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[悔しい、ただひたすらに悔しい。
 戦えずに負けるのだと突き付けられたようで。
 くやしい。

 今まで生きてきたのは本能だ。
 それすらも馬鹿らしくなってきた。

 どうして生きなくちゃいけない?
 この最低で最悪な掃溜めで、
 どうやって生きていけばいい。

 ── たった一人で。]
 
(287) 2022/12/12(Mon) 12:25:30

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


 ………、…。

[暫くしてむくりと起き上がる。
 ここにはすでに自分一人だった。

 それでも起き上がる自分が滑稽だ。
 致命傷を受けない自分の身体も、
 まるで生きたがっているみたいじゃないか。

 生きた先に何かがあるなんて夢はみない。
 だけどここで諦めるなんて、
 あんまりにも悔しいだろう。]
(288) 2022/12/12(Mon) 12:25:50

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[呪いは原動力だ。
 差があるならば埋めればいい。
 努力がきっと足りなかった。

 騙されるな、情を疑え。
 自己犠牲なんてそれこそ死への近道だ。
 涙なんてただの弱みにしかならない。
 けれどこの場所には海のように広がっていた。

 怪獣にはなれない。
 それでもこの腐った海で海獣程度にはなれたらいい。*]
 
(289) 2022/12/12(Mon) 12:26:15

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――四年前――

……?

[>>244"偉い"という言葉を、あまりにも長い間聞いていなくて。
 その意味をしばらく、忘れていた。

 けれど感じ取ったのは、心があたたかくなるような、そんな優しい気持ち。
 迎えが来たのだと、それに対する喜びと安堵なのだと、その日は思った。
 
今日までを生きたこと、相手もまた安堵しているとは知らず。
]
(290) 2022/12/12(Mon) 12:52:40

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>246人の手が伸びてくるのを、ほんの僅かに警戒した。
 ユグ少年にとって、それは暴力と蔑みしか齎さないものだったからだ。

 けれどそれも、一瞬。
 手が触れるより前に、魂が彼に心開いていた。
 あたたかい、体温のある手に。
 獣の子がするように、すり、と甘え。
 この人が神様でなければ何であろう、と少年は感じていた。]
(291) 2022/12/12(Mon) 12:52:59

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>247実際は、望む神ではないと言われてしまったのだけれど。
 こちらを『吊られた男』と呼び『死神』と名乗る彼が証持ちであることは自明で、であればそこに死の一文字があったとて、彼はユグ少年にとって神に連なるひとりに思えていた。
 魂の慕う感覚も、そのひとに"箱庭"に呼ばれたことも、少年の心を魅了していく。
 来てくれるかな>>248、の問いには。]

はい。もちろん。

[断るはずもなく、手を取った。
 配慮は無駄になってしまったかもしれないが、結果として互いの望む形に着地する。]
(292) 2022/12/12(Mon) 12:53:12

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[>>250白いローブに包まれて、細い身体を支えられて。
 湯浴みに、歩行の補助にと、まるでまともな生活すらままならなかった孤児は、死神に迷惑をずいぶんかけた。
 ただしく栄養のある食事を生まれて初めて摂り、回復してからはここでの生き方を教わり、知識を授かり。

 夢のような生活だと思った。
 ここなら本当に、神様の望み通り、箱庭の子は幸福に過ごせるのだと思った。]
(293) 2022/12/12(Mon) 12:54:04

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[悪魔の拳が死神によって止められた時>>251>>252
 それまで大人しく従順だった少年が『やめて』『だめ』『いけない』と強く反発したのには、いつかの諍いを思わせて、その場にいた人間には一抹の不安を抱かせたかもしれないけれど。
 死神が悪魔を穏やかに諌めたからか、悪魔自身の自制からかその場はそれきり、以降も今のところは殴り合いなどには至っていない。

 
――今のところは。
]
(294) 2022/12/12(Mon) 12:54:40

【人】 XII『吊された男』 ユグ

[少年が洋館に馴染み、望みのものは用意できると聞いてはじめに願ったものは、白いローブだった。
 小柄な自分に合う大きさの、きれいな白い上着。
 それから丁寧に、丁寧にあの日に着せられたローブを洗い。使用人にも手伝いを依頼して。
 真新しいものを身に纏いながら洗ったそれを返しに行ったのは、もしかすると死神にとっては意外なことだったかもしれない。

 返却は了承されたか、断られたか。
 どちらにせよ、ユグは今も白いローブを好んで身に着けている*]
(295) 2022/12/12(Mon) 12:54:54
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a52) 2022/12/12(Mon) 13:05:06

【人】 XVU『星』 エト


 世界はまだまだ知らない事に満ちています
 ですが、そこには希望があるとエトは思います

 星が輝きを失わない限り
 星の輝きが導いてくれる限り
 世界には希望が存在しているはずです

 だって、今日も星は輝いているのだもの
 
(296) 2022/12/12(Mon) 13:08:05

【人】 XVU『星』 エト


[もう7〜8年は昔の話
『世界』その人からの問い掛けがありました>>4
それを問われた意図は分からず
意図を確認する事もしませんでした。

そうしてエトの考えを伝えた『世界』は
その後、洋館から姿を消してしまいました。]
 
(297) 2022/12/12(Mon) 13:08:33

【人】 XVU『星』 エト


[星が彼の居処を伝えてくれる事も
今に至るまで、全くありません。

以前に星は『塔』の君の居処を伝えてくれました。
知らないはずのその人がそこに在ると分かり
胸がいっぱい…そんな心になったのを覚えています。
訳が分からなかったそれも
エトがどういった存在なのか分かってからは、そう思う関係が嘗ての『塔』の君とあったのだと
今ではそう受け入れ、想いとして馴染みました。
星の導きも、『塔』は探すべきとの意向だったのでしょう。

であれば、『世界』の居処の導きがないのはつまり
探すべきではないと、きっとそういう事なのです。

なのでエトは、その時が来るまで待つと決めたのでした。]
 
(298) 2022/12/12(Mon) 13:10:54

【人】 XVU『星』 エト

 ー 洋館:自室前 ー

 
ん〜〜


[現在のエト
気の抜ける鳴き声を発して棒立ちしています。
寝ていそうな表情をしていますが寝ていません。
寝ている時もあるけど、今は寝ていません。

これは考え事をしているのです、癖です。

『愚者』の子への贈り物が決まりません。
決まらないというか
故郷にて探そうにも贈れるような代物はない気がするのです。
それ故のお悩みタイム、でした。]
 
(299) 2022/12/12(Mon) 13:11:44

【人】 XVU『星』 エト


[エトの持つ貝殻
これなら贈り物には沿うかもしれません。
ですが、これはあげられないのです。

ここへ送り出される際
星詠み様から渡されたものですから。]**
 
(300) 2022/12/12(Mon) 13:12:18
XVU『星』 エトは、メモを貼った。
(a53) 2022/12/12(Mon) 13:27:12

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


きっと、
誰より早く
誰より正しく
終わりの兆候を理解していた。

過不足なく満たされたから、崩れただけだ。

なにかが間違いだったからでもなく
何処かが狂ってしまったからでもなく

完成したから、終わっただけ。
ただそれだけのことだった。
 
(301) 2022/12/12(Mon) 13:56:53

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


つまり、これがあなたとわたしの完成。
これっぽっちも望まないかたち
それがわたしとあなたにとっての過不足の無い関係だった。

あとは崩れ落ちるだけ
ならば
せめて望むかたちで散りたいと願ったわたしを

あなたは、如何思っただろう ――――
 
(302) 2022/12/12(Mon) 13:58:35

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


喜びでも
信頼でも
恐れでも
驚きでも
悲しみでも
嫌悪でも
怒りでも
期待でも

なんだってよかった

罪悪感でも
好奇心でも
絶望でも
憤慨でも
悲憤でも
皮肉でも
自尊心でも

運命でなくても

あなたにとってのいちばんになれるのなら

なんだって。
 
(303) 2022/12/12(Mon) 13:59:38

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


不安も
感動も
感傷も
恥辱も
憎悪も
悲観も
優越も
不健全も

すべてあなただけから与えられたかった

楽観でも
服従でも
畏怖でも
失望でも
後悔でも
軽蔑でも

死さえも

あなたが与えてくれるならなんだって
望んで呑み干してみせるから

あなたが決してわたしをわすれられないように
とびっきりの微笑みを湛えて
 
(304) 2022/12/12(Mon) 14:00:23

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


どうか
その魂に刻みつけて
あなたの平穏な終わりを幸福な終焉を
祈れなかった醜いわたしを
どうか、決して赦さないで

わたしだけを愛してと
最期まで素直に縋れなかった
臆病で身勝手なわたしを。

たったそれだけの為に何もかもを
滅茶苦茶にした愚かなわたしを

どうか どうか、
わすれないでいて

あなただけはおぼえていて
わたしがこの咎をわすれてしまっても
 
(305) 2022/12/12(Mon) 14:06:56

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


なんて。

ねぇ神様
願ったって、祈ったって
どうせ叶えてはくれないのでしょう?

ほんとうはちゃんとわかっていた。

破綻でしかないわたしから解放されることは
あなたの愛し子にとって救済でしかないのでしょうから。

或いは
等しくあなたの愛し子であるわたしにとっても
これは救済なのでしょうか?

だとしたら、ほしくなかった救済なんてそんなもの
祈ったって、願ったって、何が在ろうと

ねぇ神様、
どうせ叶えてはくれないのでしょう
 
(306) 2022/12/12(Mon) 14:08:02

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ




『暗転』  


 
(307) 2022/12/12(Mon) 14:10:43

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ この世に生れ落ちたせいで随分人が死んだのだと思う。
  少しくらい申し訳なく思った方が良いのかもしれないけれど
 
申し訳無い
けれど、未だに何も感じない。

  どうだっていい。 ]
 
(308) 2022/12/12(Mon) 14:12:13

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

―― 洋館・中庭 ――

[ 空を見上げるのが好きだと思われて
  天気の良い日はよく外に連れ出された。
  なにをするわけでもない。
  木陰にその為に設置された椅子に座り込んで
  ぼんやり空を見上げるだけ。

  時々飲食を促されて
  排泄に連れて行かれて
  風が冷たくなる前に戻される。
  死なないように管理されている。
  それがこの国の決まりだから。

  物心ついたころからずっと眺めていた
  煤けた嵌め殺し窓の向こうの
  うすぼんやりとした空の色は
  ぼくの世界のただひとつの光だったから

  明るいものに引き寄せられる羽虫みたいに
  視線を奪われて

  あの頃よりもずっと澄んだ視界
  遮るものの無くなった空を
  こうして変わらず眺めているのも
  その頃の習慣が残っているだけだ。

  好きか嫌いかなんてわからない。
  けれどぼくは空を見るのがすきなんだと周りは言う。
  それならそれでべつにいい。なんでもいい。 ]
(309) 2022/12/12(Mon) 14:20:28

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 風の運ぶ草の匂い、肌を擽る温度
  何処かで鳴る葉擦れの音と虫か鳥か何かの声
  話し声、ひとの気配、笑い声

  日陰の向こう側に広がる視界いっぱいの明るい空

  ここはいつでも随分と騒がしい。

  好きか嫌いかなんてわからない。
  これを『騒がしい』だと認識するだけだ。 ]
 
(310) 2022/12/12(Mon) 14:21:22

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 先王の王弟の第二妃の元に生まれた第一子
  それが、最初に与えられ一瞬で剥奪された身分だった。

  痣持ちが生まれた事実を隠蔽したいだけならば
  そのまま殺せばよかった
  出産の際に命を落とす赤子なんか珍しくもない。
  死産だったことにして。
  簡単なことだ
  産声を上げたその口を、少し塞ぐだけで良い

  殺さずとも何処かへ捨てたって良かった。
  それがもし女児だったのなら。

  けれど生まれた赤子は男児だった。
  証持ちだと言う事実さえ隠蔽出来たのなら

  或いは王座にすら手の届く身分たり得る、王子だった。 ]
 
(311) 2022/12/12(Mon) 14:35:36

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 産声を聞いた人間は皆口を封じられたのだろう。
  だからなかなか発覚しなかった。
  身代わりに用意されたそれらしい特徴の赤子は
  それこそ口を塞がれたか。
  殆ど同じ時期に死産した赤子の中
  似た特徴を持つ子を見つけ出す奇跡を起こすより易い。

  王座に近い身分の王子は、
  その身に宿る呪わしい咎の痕の為に
  王子とは認められず、存在を隠された侭

  それでも、 政治の為にと生かされた。 ]
 
(312) 2022/12/12(Mon) 14:39:55

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 存在してはならない誰も名を呼ぶことを赦されない
  王にすらなり得るが今は王子ではない子供は
  名前すら持たないまま、閉じ込められた。

  王子にはなり得ない子供を王子にするための
  実験と治療は定期的に行われた。
  寝台の上に抑え付けられて
  何度も何度も繰り返し、死なない程度に丁寧に
  皮膚を剥ぎ焼鏝を押し付け熱湯を浴びせ薬品で焼け爛れさせ
  痣を消すか或いは、消せずとも
  傷痕で隠す為の試行錯誤は繰り返された。

  身体の端なら切り落とせば済んだのに
  背中一面の痣ではそうはいかない。

  それでも、それなりに丁重に飼育された。


  第二妃が崩御の間際、
  王弟に真実を告白するまでは。 ]
 
(313) 2022/12/12(Mon) 14:41:40

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ



[ 切り離す事の出来ない魂に刻まれた咎を持つ子供は
  その時漸く父である王弟にその存在を知られ

  そして、そのままもう一度、
  死産だったことにされた王子は死産だった王子のまま
  痣しか持たない子供は何者でも無いまま
  なにもかもをすべて隠匿されて、
  再び幽閉されることになった。

  『皇帝』の痣ならばそこからは改めて
  王子として育てられることもあっただろう。
  『皇帝』ならば、王の血筋に生まれたとて、
  その不幸を嘆かれこそすれど
  王家への不信が高まることも無い。

  けれどそうではなかったから。

  世間ではもう死んだことになっている子供だ
  ただ隠蔽する為だけなら
 今度こそ殺したってよかった筈だ。
  それでも生かされた理由なんかきっと
  最初と同じ、まだ使い道があったからだろう。

  赤子から、少し育った幼子は
  先王が受け継ぎ、先王弟は受け継げなかった
  王族の中でも尊ばれる
  インペリアルレッド皇帝の赤の瞳をしていたから。 ]
 
(314) 2022/12/12(Mon) 14:48:03

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

[ なんて。

  そんなことぼくはしらない。
  ほんとうでもうそでも
  当事者であっても
  なんせまるできょうみがない。

  世間はなんとなくそんな話を信じがちだった。

  それだけ。 ]
(315) 2022/12/12(Mon) 14:48:37