人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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視点:人

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【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『……大変失礼いたしました。
  続きまして、欧巴奏者である
  レオン様の審査員特別賞は──』



[合議で実力を十二分に認めたものの、
最優秀者選出へ待ったをかけた彼。

私の隣で『君達、色んな意味で凄いな……。』
そう声をかけたあの彼が>>36
名前を挙げたのは、
4位と告げられたかの6人組。

周囲からは盛大な拍手が送られた。>>2:197]
(151) 2020/09/29(Tue) 13:59:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

   (─────えっ!?)



[ですが、私はそれを聞き
とても驚きましたもの!

                   だって…………]
(152) 2020/09/29(Tue) 14:00:22

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『続きまして、平台奏者であり
  メニュレー男爵令嬢
  メイレン・シュレグマー様の
  審査員特別賞は────』



[私が選んだ1組も……
あの6人組だったのですから!!>>2:197



  審査員特別賞を2つも受賞したことに
  周囲は動揺しつつも、拍手を送ります。


今までに審査員特別賞が複数、
同一者に対し授与された例はございますが
覚える限りでは数年振りのはずです。]
(153) 2020/09/29(Tue) 14:00:45

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[どよめきの中、司会はさらに続けます。]


 『続きまして、琉特奏者ロビン様の
  審査員特別賞は────』


[読み上げられたのは、
またまた彼ら6人組。>>2:197

周囲の動揺がさらに大きくなりました。
何せ3つも審査員特別賞が重なったのは
記憶の限りコンペ開始以来初のことでしたから。]
(154) 2020/09/29(Tue) 14:01:09

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『最後に、最も名誉ある審査員特別賞。
  宮廷楽長クロウ様の審査員特別賞は──』



[こうして最後に呼ばれた名も、
あの6人組。>>2:197

何と、審査員特別賞のうちの4賞が
同一者に贈られるという異例の事態が発生したのです!


驚きのあまり目を丸くしながら視線のみ動かすと
6人組を選出した審査員全員が想定外だったらしく
皆一様に驚きを隠しきれておりません。]



 『審査員特別賞を4賞受賞した奏者は
  コンペ開始以来、我が国初の快挙となります。
  それでは受賞者の方々──どうぞ前へ。』



[再度司会と裏方が先程のように促し>>83>>84
(なお裏方も動揺を隠しきれておりませんでした)

初めに呼ばれたものから左に、
そして右方向に1組ずつ並ぶのですが
6人組は挑戦者達から見て一番右の位置になることでしょう。]
(155) 2020/09/29(Tue) 14:02:07

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[司会は審査員特別賞に対し、賞金と賞状に加え
審査員が提案する3つの褒賞のうち
一つを選択出来ること。

複数受賞した場合は、各審査員から1つを選出し
賞を与えた審査員の人数分、褒賞を獲得出来ること。
勿論褒賞そのものも辞退出来る旨も語って。]




 『選択期間は3ヶ月、その間該当の楽士様と
  直接の対面や手紙等を通じての
  ご相談が可能な権利も与えられます。

  4賞受賞された方々は合計4の褒賞を獲得可能ですが
  3以下での選択や全部辞退も可能です。
  褒賞に関しては賞状に書いてありますので
  そちらをご参照ください。』



[そう言うと、各審査員が賞状と賞金を渡し
『おめでとう』と声を掛けていきます。]
(156) 2020/09/29(Tue) 14:02:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[レオンの賞状には希望国への留学と
資金援助、我が国での音盤普及が書かれていることでしょう。]


  ────あなた達、
  やっぱり只者じゃなかったわね。
  こんなの生まれて初めてよ。

  どこまであなた達は
  私の期待と想像を超えてくれるのかしら!


[そう言いながら私も賞状と賞金を手渡し、
『おめでとう』と告げて。
その顔は今まで見せた中でも
一番機嫌の良い顔だと知らぬ者でも分かる程。]
(157) 2020/09/29(Tue) 14:03:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私からの授与が終われば、
最後に楽長からの授与が]


 『お前達、色々な意味でやってくれたな……。
  だが、その実力は確かに本物であり
  この国でも認めるものが数多くいる。

  審査員特別賞を同時に4賞受賞とか、
  誰が想像するかって話だよ。』



[苦笑しつつもどこか嬉しそうなのは、
この状況を明らかに楽しんでいるのだと
私には分かりました。

楽長の賞状には王立劇場独占公演権と
宮廷楽士大演奏会への演奏枠招聘、
1年間の国内滞在優遇権の文字。]
(158) 2020/09/29(Tue) 14:06:22

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後、技術賞も6人組が授与し
ちょっとした偶然はございましたが
こうして表彰式は無事に閉会したのでありました。



  最優秀者に決定された1人の娘。
  上位5位入賞に宮廷楽長を始めとする
  4人の審査員特別賞4賞、技術力が高い者に贈られる
  技術賞と合計6賞を総取りした異国の6人組。



多くの人々にとって関心を引くような大口の情報。
もしかすればちょっとした騒ぎになるかもしれませんわね?]**
(159) 2020/09/29(Tue) 14:06:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[なお、琉特奏者>>154である彼女からの褒賞は


  宮廷楽士養成所への入学資格、
  一部音楽施設の無料及び割引、
  学期輸入業者との提携枠認定。


以上の旨が賞状に書かれておりました。]**
(160) 2020/09/29(Tue) 14:23:51

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 いつかの恋話
  


[ お互いの視線が含み>>@23を持って絡めば、
  一瞬見つめあったのち、ふふと吹き出して。

  けれどもこうして楽しく話していると
  ついつい忘れてしまうこと。
  
  アメリア様のお身体があまりご丈夫で
  ないことを思い出せば、またその日々の
  過ごす様>>@20などに考えが及べば、
  もしや迂闊なことを聞いてしまったのかも
  知れないという罪悪感に今更のように
  苛まれたことでしょう。  ]
 
(161) 2020/09/29(Tue) 15:34:25

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 微かに曇る心の中を見透かすように
  アメリア様のご提案>>@24がとどけば、
  わ、と手をひとつぱちんと合わせて、
  その顔を伺っては笑んで。

  素敵ですね!と伝えれば、さてアメリア様は
  なにをお作りになるつもりなのか、
  わくわくと逸る気持ちを抑えきれずに
  思わず椅子から立ち上がってしまい、
  あの美しいカップがガシャンとなって。
 
  また慌ててオロオロする様子が、
  お怒りでもなくアメリア様の口元を
  綻ばせたのなら良いのですが。 ]*
 
(162) 2020/09/29(Tue) 15:38:33

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

─回想・表彰前 王立劇場ロビー内─



[ 表彰式が行われる、2時間ほど前のこと。>>106
  
  昨夜、交わした公約通り。
  メイレン・シュレグマーの演奏を
  見に行くことになった。
    

  6人揃って、王立劇場のロビーに入る。
  本日も変わらず装いは黒一色で、
  そこそこ目立つ格好だったが、
  ロビー内は様々な人間がおり
  さほど浮くこともなかった。


  場内に入れば、ちょうど
  かの奏者が客席に向かって
  カーテシ―を披露している所だった。>>96

  顔を上げた彼女も此方に気づく。
  そして…
  ふ、と不敵な微笑を浮かべた…ように見えた。 ]
(163) 2020/09/29(Tue) 15:43:06

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ すぅ…っと染みこむような滑らかさで
  演奏は始まった。>>97

  小鳥の囀りのような、
  それでいて広大な河をたゆたう船のような、
  ピアニッシモの、高音部の応酬が
  繰り広げられる。

  
    今はまだ日が昇ったばかりの時間帯。
    初っ端からテンポの速い演奏を
    持ってくるよりも、
    こちらの方が、観客の心と
    歩調を合わせられるだろう。


  導入としてこれ以上ない選曲だ。
  そして…。


    
──のちに自分の世界に引き摺りこむ伏線か?



  なぜだか、そんな予感がした。 ]
(164) 2020/09/29(Tue) 15:44:47

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 一曲目が終わる。


  次に来るのは…先ほどと変わらぬ曲調?>>98

  しかし…穏やかに始まった演奏は
  加速度的にクレッシェンドし、
  低音部も加わり一気に厚みを見せ。

  ───そして。



  
唐突に鋭い低音のスタッカートが始まった。


]  
(165) 2020/09/29(Tue) 15:44:55

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 観客みな息を呑む。

  それもそのはず。
  その音像は、さきほど優雅にカーテシーを
  していた時のシュレグマーとも、
  一曲目を弾いていた時のシュレグマーとも
  別人のような音。


  …挑発的で、蠱惑的な光が踊る音。



    ───だが、俺はシュレグマーの
     こんな一面を知っている。
     忘れもしない、昨夜のあの瞬間。 


   あの時浮かべた彼女の表情が>>30
   ありありと心に思い浮かんだ。   ]

   
(166) 2020/09/29(Tue) 15:46:14

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 最初は呆気にとられていた観客達だったが、
  段々と、彼女の演奏に場が温められ
  いつしか手拍子を打ち、
  楽しげに体を揺らしはじめた。


  演奏は最後まで勢いが衰えることなく、
  最高潮の盛り上がりとともに、
  曲が終わった。        ]


   
(167) 2020/09/29(Tue) 15:46:27

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ そして、勢いは消えぬまま、
  そのまま三曲目に引き継がれる。>>99

  一波乱を予期させるようなグルーヴ感。
  ときに不穏さを感じさせるフレーズ。
  段々と刺激を増していくメロディ。

  
    ───二曲目、三曲目の流れで
      気づいたことがある。

      もしかしてこれは
      昨日の俺らの曲展開を意識して──?

]  
(168) 2020/09/29(Tue) 15:47:14

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 三曲目が終わり、次は一転、
  しんみりとした静かな曲。

  左右の手で別々に奏でられるメロディが、
  電子六弦の掛け合いを想起させた。


  観客達もリズムを取るのをやめ、
  すっかり彼女の音に聴き入っている。


  もはや観客達は、シュレグマーの掌の上。
  彼女が紡ぐ音に合わせて
  彼らは高揚し、
  そうかと思えばしみじみとした気分に変わる。 ]

   
(169) 2020/09/29(Tue) 15:47:25

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


[ まるで演奏会の最後を飾るように、
  余韻を残した音で、曲が終わる。
  観客達も拍手一つせず、その余韻を味わう。

  場内に満ちかけた、静寂。>>101>>102
  しかし。


    ───これで終わるとは思えない。


  ロビー中央に置かれた平台。>>93
  まばらな席。開けた空間。 

  …ひと思いに楽器をかき鳴らすのに絶好の環境。


    ───シュレグマーが仕掛けてくるのは
だ。

]  
(170) 2020/09/29(Tue) 15:48:35

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


      [ 次の瞬間。]
   

 
(171) 2020/09/29(Tue) 15:49:09

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

   

[ 
彼女の指から放たれた
稲妻
が、会場を直撃した。

   
(172) 2020/09/29(Tue) 15:49:18

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 嵐の前兆を感じさせる、
  さざ波のような導入部。
  それが消えた刹那、"それ"は始まる。


  鍵盤を駆け巡る怒濤の速弾き。
  その下に重なる、重層的な和音。

  一部の観客が驚いた表情をするのをよそに>>103
  彼女の音は平台を揺らし、
  会場を揺らし、
  聴く者の心を…エリクソンの心を揺さぶった。 ]
   

 
(173) 2020/09/29(Tue) 15:49:36

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


[  しかし気づけなかった。
   まさかこれが、『即興』だったとは。 >>105


   即興だからといって
   ミスもなければ粗もない。


     
     ───当然のことだ。
     6人組が生まれるよりも前から彼女は
     平台奏者として生きている。
     彼女がエリクソンの即興を見破ることはあれど、
     その逆はまだ、難しかった。



   この曲は、すでに熟練された
   技を持つ者の手によって
   昇華された、一つの完成品のようだった。 ]
   
(174) 2020/09/29(Tue) 15:50:23

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[  しかし一つ、分かったことがある。


   これは彼女が自分達に向けた"メッセージ"。
   自分らの昨夜の曲展開を踏襲したものだと。


   シュレグマーは、
   彼が一方的に叩きつけた挑戦状に
   ただ悠長に構えていたワケじゃない。

 
   選んだ手段は違えど、
   同じ音楽の求道者として自分らに
   驚き、楽しみ、そして刺激をもらったと、
   彼女の紡ぐ音は物語っていた。>>104    ]

  
   

 
(175) 2020/09/29(Tue) 15:50:59

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[  演奏を終えた彼女はカーテシーののち、
   こちらをちらりと一瞥し、そして。

   昨日と同じように、微笑んだ。


   観客の一部のみから沸き起こる拍手。>>106
   彼女らしからぬ楽曲も多かったのだろうか
   一部の人々はあっけにとられたような、
   不思議そうな様子で彼女を眺めていた。 

  
   ───まるでどこかで見た光景じゃないか。
   >>2:256


   ふと笑いが漏れ、
   そして6人全員
   メイレン・シュレグマーに盛大な拍手を送った。
]*  
(176) 2020/09/29(Tue) 15:51:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

―回想・王立劇場ロビー―



  (あら。)


[カーテシーを披露したその刹那。>>163
目に入ったのは忘れるはずもない、あの6人。]


  (ようこそ、私の演奏会へ。)


[公約通り彼らは顔を出してくれたようね。
悦びに思わず見せた微笑はどうやら
相手にも拾われたようだったわ。]
(177) 2020/09/29(Tue) 17:11:23

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[最初に選んだ選曲の意図は
見事気付いて貰えた模様。>>164


  ──────その伏線にも。>>164



唐突の鋭いスタッカートの音から始まる
まるで私ではないかのような音。>>165
けれどこれもまた私自身。


あの時の顔を思い出して貰えたことを知れたなら
それはそれは喜んだのに。>>166]
(178) 2020/09/29(Tue) 17:11:45

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[周囲は呆気にとられていたようだけど
やがて体を揺らし始めたりという反応が
肌感覚でも伝わり始め>>167


続く三曲目までの流れで>>168
気付かれた数々を聞いて入れば
「大正解」と、妖艶に告げられたのに。]
(179) 2020/09/29(Tue) 17:12:19

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (……分かる?私の音。)


[しかし今は演奏中の話。>>168


はやる心で演奏しながらも
彼らの胸中までは読み取れる
超能力者では無かったから。]
(180) 2020/09/29(Tue) 17:12:39