人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:


宵闇は、酒は好きだが、バーベキューや水遊びではしゃいでいる内に飲むタイミングを逃した。
(a7) 2021/08/12(Thu) 22:25:15

【人】 音楽家 宵闇

「……あー……筋肉痛……」

朝、実家の古民家の一室、ベッドの上。
ほとんど10年前に使っていた時のまま。
昨日川ではしゃいだ名残。けれど悪くない体の痛み。
それが次の日に来たことに、男はやや安堵していた。

のろのろと起き上がり、寝ぼけ眼で支度をして──


男はふ、と曲を聴かせてあげる約束を思い出した。

なんとなく、短い曲なら即興で書けるのではないかと思い。
若い頃気合を入れて、かっこうつけて買った万年筆と
シンプルな白い便箋を取り出し、机に向かい文字を綴ろうと、
綴ろうとして、綴ろうとした

──じわり、真っ黒なインクが影のように白に浸っていく。
ペンを握る指先が、固まる。

「………あ、……」

手元が狂って、こぼしてしまったと気づくのに間があった。
汗が頬を伝う。じわじわと響く虫の声。
(30) 2021/08/13(Fri) 6:40:35
宵闇は、今まで綴った曲に海の曲があったことを思い出した。
(a15) 2021/08/13(Fri) 6:41:30

宵闇は、それをまだ表には出していない、けれど田舎を想って書いたものだったはずだ。
(a16) 2021/08/13(Fri) 6:42:06

宵闇は、だから、今書かなくてもいいかと、やめた。
(a17) 2021/08/13(Fri) 6:42:25

【人】 音楽家 宵闇

>>鬼走 【3日目 夜時空】

男は、時間や約束にルーズだった。
母親が久々に会った人たちの話を持ち出さなければ
話があって人を招くことをなどとうに忘れていた。

「まずい、完全にくつろいでいた。
 鬼走さんが話があるんだったっけ……」

酒を飲んで、だらだらとして、あやうく寝こけるところだった。
ただ待つのも寝そうだし、暇だったので、かつて教室にしていた
部屋に向かい、酔いと眠気覚ましにピアノを弾き始めた。
有名な音楽家のクラシック。酒を飲んだせいか、覚束ない演奏。

民家と民家の間が離れているから、夜に音をめいっぱい響かせても
誰の迷惑にもならない(防音はしているが)。
虫の声が音色に重なって、風に乗る。
(33) 2021/08/13(Fri) 13:04:47

【人】 音楽家 宵闇

>>36 鬼走【3日目 夜時空】

宵闇の両親は、一人息子の
兄のような存在だった鬼走を快く迎え入れた。

男はぼうっとしていた。自分の手が奏でる音色なのに
どこか微睡んでいるようだった。ほろ酔いのせいかもしれない。
だから客人の気配に気づいたのは、曲が終わってからだった。
顔を上げて、ふらりと立ち上がる。

「…あー…鬼走さん、こんばんわ。
 むしろ危うく忘れて寝るとこでしたんで、全然」

あくびをしながら、悪びれもせずに言うと
どうぞ、と自分の近くにもうひとつ椅子を引っ張り出した。

「話ってなんですか。昔話、とか
 俺の曲の感想とかー……彼女できたかとか?」

背もたれを前にして、腕を組んで座り直す。
若干行儀の悪い座り方だ。
(41) 2021/08/13(Fri) 16:56:43

【人】 音楽家 宵闇

>>44 鬼走【3日目 夜時空】

容赦なく叩き起こすという発言にはくすくすと笑う。
今電源落ちた?と首を傾げたのもつかの間
動き出したので、問いを返した。

「むしろ鬼走さん奥さんがいてもおかしくない歳じゃ?
 俺は、今はいませんよ……いたことは、ありますけど。
 まあ人生経験にはなりますね。作詞作曲のネタにも」

言ってから、この発言は最低だったかもなと自嘲した。
いつもならヒミツ、なんて言ってるところだが
今日は口が軽い気分らしい。
言っとくけど田舎の人じゃないですからねと
特にいらないであろう補足まで付け足した。

「……やっぱ、昔バカをやってた時の話のほうが面白いかな。
 そうそう、昨日もガキみたいに遊んで今筋肉痛で」
(51) 2021/08/13(Fri) 20:53:50

【人】 音楽家 宵闇

──昼下がり、海に行こうなんて話は風にのってやってきた。

筋肉痛だし、いつもは必要な時以外は家に引きこもっているところだけれど、きまぐれか夏の匂いに誘われてか、そういえば曲を聴かせる件もあったなどと自然と足が外へと出向く。
このサンダルも昨日からそのまま借りっぱなしの御山洗のだ。

広い空、吸い込まれそうな入道雲、眩しい緑の中を
ギターを背負い黒い服の男が、髪の尻尾を風に靡かせ歩く。

やがてその景色は一面の大海原に変わった。

「浜辺歩くの筋肉痛に響くな……」

芸術家のくせ発する言葉は情緒もなにもなかったけれど。
(55) 2021/08/13(Fri) 21:21:48

【人】 音楽家 宵闇

「俺今、下げてから上げる高度なテクニックで褒められた?
 やるね、小さいほうのアキラくん」

意外と画になるらしい被写体は潮風を受けながら
カメラ目線でひらりと編笠に手を振った。
(58) 2021/08/13(Fri) 22:00:19

【人】 音楽家 宵闇

「ん……俺はこの田舎の神さまってやつに呼ばれてきたんだ。
 あとアキラは御山洗のほうな」

本当はただ風の噂で来ただけだ。

「おや、夕凪もいる。俺の曲聴きたいって言ってたよなー……
 今日はギター持ってきたよ、聴くかい?」

ケースから取り出すギター。
昨日川辺で寝ちゃってたからなあ、と。
編笠とじゃれあっているのを傍からにっこり眺めている。
(63) 2021/08/13(Fri) 22:35:20

【人】 音楽家 宵闇

>>+17 夕凪

「オーケー。早くしないと俺が忘れてしまうかもしれないから」

さらりと無責任なこと言いながらも
適当な所に腰を掛けてギターを抱え、音を確かめる。
アコースティックギターの音色。

「海をイメージした曲って言ってたよな。
 実はこの曲、まだ表に出してないやつなんだ。
 出すかもわからないけどね、タイトルは

 ──優しい彼女は夢に微睡む」

オフレコで頼むよ、なんて笑いながら──海に来ているヒトには聴こえてしまうだろうけど──潮風と波の音をバックにギターの前奏が始まった。
(74) 2021/08/14(Sat) 0:08:13
宵闇は、すぅ、と息を吸う。潮の香りがした。
(a25) 2021/08/14(Sat) 0:08:49

【人】 音楽家 宵闇

>>74 
(続き)


──優しい彼女は夢を見る

歌い出し。穏やかだけれどどこか切なさを孕んだメロディ
空にたとえるならば、夕暮れから夜。
海にたとえるならば、波のない静けさをまとった瞬間。
そうして、気だるそうな低音が詩を紡ぐ。

──ガラス瓶の中に想いを詰め込んだら
──海風が運んでくれないだろうか

だけれどサビに入れば、波間が揺れる。
戸惑い、葛藤、寂しさ、渇望、満たされない想い。

──ここに風など吹いていない
──誰が拾ってくれるのか

爽やかな昼の海辺には似合わぬ曲、けれども
男はそれを心を込めて、最後まで歌いきるだろう。

男は本当はもっと明るい曲を即興で
新たに書き下ろそうと思ったが手が何も綴れなかったのだ。
(80) 2021/08/14(Sat) 0:58:07
宵闇は、歌い終わると、どう?とギターを降ろした。
(a28) 2021/08/14(Sat) 1:02:28

【人】 音楽家 宵闇

>>72 鬼走 【3日目 夜時空】

「うーん……意外とできますかねえ、想像くらいは。
 ほら、説教臭いけどなんだかんだ面倒みてくれるし
 意外と……。雪子さんはコミュ力の塊だし例外。

 俺はもう面倒くさがりだし、結構気分屋だから
 ……愛想つかされるほう?」

誰かを泣かせる、あったかもしれない。
それすらも作品の一部にしたかもしれない。
我ながら自分のことしか考えていなかった。

「今、滅茶苦茶年老いたくないなって思った」

はいはい、わかってますよーと手をひらひらさせる。
昔はこんなにテキトーな男ではなかった。
(113) 2021/08/14(Sat) 15:13:29
宵闇は、あの頃に戻りたいとさえ思った。
(a51) 2021/08/14(Sat) 15:18:05

【人】 音楽家 宵闇

>>+21 夕凪

「……そうかい。そりゃよかった
 シンガーソングライター冥利につきるよ」

顔を出して人前で歌ったのはいつぶりだっただろう。
少し照れくさいような気分になり、組んでいた足を組みなおす。

「どんな風に、か」

すこし言葉に詰まる、というよりは思案するように。
あまり、野暮なことは言わないように──

「ヒミツ」

にやりと笑ってからでてきた言葉はこれである。

「──そういえば、昔の俺は周りのやつらに
 あることないこと勝手に設定つけて
 歌詞書いてたことあるんだよな。

 ……誰にも見せたことなかったけどね」

"そういうこと"かもと笑った。
(115) 2021/08/14(Sat) 16:29:39
宵闇は、浅瀬を裸足でひとりのんびり歩いている。
(a52) 2021/08/14(Sat) 17:04:31

宵闇は、あとからやってきた清和にひらっと手を振った。
(a53) 2021/08/14(Sat) 17:05:49

【人】 音楽家 宵闇

「……お。アキラ、遊ぶ気満々かい?」

そう言って浅瀬から見守る男は
ズボンをまくった程度で、相変わらずいつもの恰好だった。

そしてせっかくいい感じに黄昏ながら浅瀬を歩いていたのに
ナマコを裸足で踏んだ。思わずキュウリを見た猫のように
跳び上がるところだった。筋肉痛に響いた。

「…………うわっ」

「……うわーー…………いててて……」
(120) 2021/08/14(Sat) 17:31:35
宵闇は、清和をじとっとした目で見た。
(a60) 2021/08/14(Sat) 17:38:23

宵闇は、くすくすと自分でも笑い出した。
(a61) 2021/08/14(Sat) 17:39:06

【人】 音楽家 宵闇

>>121 御山洗

「……………ナマコって意外と硬いな」

苦笑い、平気そうに見えるが、実はものすごく鳥肌が立っている。
おそるおそる、足をどけた。
思いっきり体重をかけて踏んだわけではないので大丈夫だろう。

男はこちらに寄って来た御山洗にチャンスだ、と
言わんばかりに水をかけた。ばしゃり。

「ははー、ちょっと気抜きすぎてんのかな、俺」

いたずらっぽく笑う。
(123) 2021/08/14(Sat) 17:59:35
宵闇は、昔ナマコを清和に投げつけて遊んでたかもしれない。
(a67) 2021/08/14(Sat) 18:12:22

【人】 音楽家 宵闇

>>124 御山洗

「油断したな」

それは男のほうだった。そう言った刹那──
自分がかけたより倍に近い水飛沫をかぶり、頭から見事に濡れた。髪がわかめのようになる。

「……うわ。つめた。しょっぱ……
 待て、俺また昨日みたいになるって……話せばわかる」

自分からふっかけておきながら
一歩、また一歩あとずさり、沖の方に逃げながら

「なんてな」

だが、反撃をするのは忘れなかった。
量でかなわなければ数だと言わんばかりに
ばしゃばしゃと何度か水をかけまくった。
(129) 2021/08/14(Sat) 18:46:32
宵闇は、ナマコを投げ合う若者たちを見て懐かしくなった。
(a82) 2021/08/14(Sat) 18:47:50

【人】 音楽家 宵闇

>>133 御山洗

「もしかしてホントに話聞こうとしてた?
 素直なやつめ……」

すっかりびしょびしょになった長い前髪をかきあげて
笑いながら、年甲斐もなく水をかけ合い、はしゃぎ倒す。
子供の頃は、振り回していたこちらのほうがきっと優勢で
でも今は力なら御山洗のほうが上かもしれなかった。

夢中ではしゃぎ倒し、逃げ回っていればいつのまにか
それなりに深いところまでやってきていたことに気づいて

「待って、タンマ、服重い。一回服脱がして──」



「あ」

一際おおきな水飛沫があがった。
宵闇はふいに、足を滑らせて、うしろ向きに、海の中に消えた。
(135) 2021/08/14(Sat) 19:38:43

【人】 音楽家 宵闇

>>139 御山洗 海

男は泳げないというわけでもない。
だから特に焦ってもがくわけでもなく、泳ぐわけでもなく
けれど、服の重みでじわじわと沈んでいく。
腕がのびてくるまで、ぼんやりとくらげのようにただよいながら、水面越しに空を見つめていた。塩水は目に染みた。

腕は掴まれる。
細身の男を引き上げるのは難しくはないだろう。
(141) 2021/08/14(Sat) 20:22:30
宵闇は、水中で、水面に浮かび上がっていく泡沫が綺麗だな、と思った。
(a85) 2021/08/14(Sat) 20:22:52

【人】 音楽家 宵闇

>>142 御山洗 海

「……いやー気持ちよかった。久々の海」

一方、引き上げられたこちらはとてつもなく呑気だった。
重たい服を脱ぎ、絞っている。
意気消沈した様子の御山洗を見て首を傾げる。

「あー、悪い悪い。俺が足元みてなかっただけだよ
 お前は気にしなくていいって」

ぽんぽん、と背中を叩く。怪我はないらしかった。
(144) 2021/08/14(Sat) 20:37:19

【人】 音楽家 宵闇

>>145 御山洗

「俺はたのしかったよ」

けれど濡れていい服でくるべきだとは思った。
昨日のことで学習できない、だめな大人。

「あ゛ー……筋肉痛ひどくなりそ。
 さて、あとはゆっくり休もうか……
 海は泳ぐのもいいが、ただ見ているのもいいものだ」

浜辺へと歩いて行って、思い出したように振り返る。

「助けてくれて、ありがとな」
(148) 2021/08/14(Sat) 20:58:22