人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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【人】 侵されし者 ヌンキ

>>73 >>74 キファ

「わからない……わからないけど。
 命令に従えない俺は、必要ないって言われてきたから……そういうことなんだと思う」

”orion”がプログラムを乱すウィルスを駆除しようとするのは当たり前のことだ。
今まさに、ヌンキはウィルスの解析が進められ、駆除しようとされてる最中なのだろう。

だけどそれは、当の本人には決してわからない情報だった。

「俺、相当父上に反抗してしまったから。
 何か呪術でもかけられてしまったのかもしれないな……」

そしてきっと、無になるのだろう、なぜだかそんな風に思ってしまった。
(79) 2021/04/30(Fri) 18:00:37
がらんどう ゲイザーは、メモを貼った。
(a26) 2021/04/30(Fri) 18:02:49

【人】 がらんどう ゲイザー

ブラキウムに料理ごと配達 >>66 された後。
身を隠すように外套をがっちり着込みながら誰かを探して歩いている。

「ハマルさんはどこでしょうか……」

あの人には随分心配させてしまった。良い子だから、きっと自分以外の人の想いまで背負っていたことだろう。
黒い羊として覚悟を決めたあの人と話さなければ、未来を進もうにも進めない。

女はハマルを探していた。
(80) 2021/04/30(Fri) 19:09:59

【人】 セキュリティAI ブラキウム

これはブラキウムが、とある家に押し入ったときのお話です。

*バン*


「ぐぬぬ……、どこに行ったのだ! ブラキはパンチをしに来たぞ!」

室内は何の個性もなく、平均的な家具しかありません。
まるで初期設定のままであるかのようです。

部屋を探し回る中、机の上に一冊の本が置かれていることに気付きます。
……大昔に存在した、都市国家に伝わる神話のようです。
(81) 2021/04/30(Fri) 19:16:52
ブラキウムは、扉をバン!!!!
(a27) 2021/04/30(Fri) 19:17:07

【人】 セキュリティAI ブラキウム

>>81

栞代わりにされていたのでしょうか。
開かれた頁の上に羽根はありました。
迷わず手に取り、しっかりと鞄に入れます。

! 破損ファイルが■件存在します。
  データを読み込んでいます。
  しばらくお待ちください…


「……よし、なんか強くなったのだ!」

ブラキウムは、もう大丈夫です。
元々はサルガスに使うものでした。
しかしサルガスが正常になった今、ブラキウムが使っても問題ないでしょう。

「むー……。まあ、ブラキが強いから逃げたに違いない。」

少し物足りませんが、羽根はもう取り戻しました。
もうこの家に用はありません。
ブラキウムには、きっとまだやるべきことがあります。
訪れたときよりも、しっかりとした足取りで家を出ました。
(82) 2021/04/30(Fri) 19:17:59

【人】 セキュリティAI ブラキウム

ブラキウムは、料理
とゲイザー
を配達した後、会議室で
スターゲイジーパイ
を食べていました。

「やっぱりコレが美味しいのだ〜♪」

実を言えば、ブラキウムに味覚はありません。
しかし生まれて初めて食べた物ですから、とても思い入れがあるのです。
美味しい気がするほどに。

/*
話しかけフリーなのだ
(83) 2021/04/30(Fri) 19:23:38

【人】 がらんどう ゲイザー

「キューさん」

女は外套で身を隠しつつ、誰かを探していた。
「カンカンカーン!」と決まった時間に街中に触れ回っていたあの人。
ハンバーグパイとペカンパイと、それから嬉しい≠一緒に作ったあの人。
本当はとってもとっても優しくて、死んでからもずっと心配していたあの人。

「様子を確認するまでは落ち着いていられませんよ……!」

女はキューを探している。
(84) 2021/04/30(Fri) 19:28:45

【人】 子供 カウス

>>61 ルヘナ
「食べねーよ! 約束したのパンじゃねーし。
 
大体なんでパン?


からかわれている。そう認識した。
オヨヨしてるし。
あなたは少年をからかうのが上手い。

「何でって、
そりゃ…………


しかしすぐに消沈した。
何しに来たかなんて、明白であるのに
何となく素直になりづらい。

………謝りに


少年は小さく言って、そっぽを向いた。
(85) 2021/04/30(Fri) 19:50:52

【人】 子役 ヘイズ

「…………あれ、ぼくは、一体」

ぱちり。まばたき一瞬。
子役の知らない空間でなにかが変わった。
ここは星見杯亭だった。
子役は違和感に気づき辺りを見まわした。
ふ、と全身が移る鏡が視界に入る。。

「生きてる?」

手を広げたり閉じたり、近くのドアに触れてみたり。
通りすがりの客に触れて不審がられたりする。

「な、ナンデ!?」


「な、ななななななnナンデナンデナンデ!?
 だ、だーれが殺しじゃない死者蘇生の術でも!?
 ぼく消えたはずでは!????
 等価交換!?ぼくを生き返らせたい人なんて
 いたんですか!?ぼくのファン!??」


"中の人"なんていない存在はひとり大慌てだった。
(86) 2021/04/30(Fri) 19:52:32

【人】 子供 カウス

>>62 ハマル
「へっ……」

大きな声に驚いた。
あなたは少年の前で、
こんな大きな声を出したことがあっただろうか。

「た、頼れって、……だって」

尻すぼむ。頼っていないつもりなんて、
少年にはなかった。
ブラキウムにも言ったのだ。少年は、あなたたちを──

「……俺が、ブラキウムを止めてる間に、
 アンタたちが犯人たちのこと止めてくれる。
 俺、それを信じてたから……」

しかし、少年が自分の事情を伝えなかったことも、
ブラキウムやキューのことを
あなたに伝えなかったのも事実である。

「……ごめん」

謝ってばかりだ。少年は思う。
(87) 2021/04/30(Fri) 19:56:28

【人】 子供 カウス

「……ブラキウム」

声が聞こえた>>83気がして、そちらを見る。
──ああ、元気そうだ。

自分は結局何も出来なかった。
少年はそれを痛感している。
だからこそ、かける言葉を持ち合わせない。

きっとあなたにも謝らなければならないのに
少年はその勇気を持てずにいる。


「……よかった」

目を伏せて、小さく言ちた。
(88) 2021/04/30(Fri) 20:20:17

【人】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>シトゥラ

 
*ビープ音*
>>n2


 路地裏の、水辺の、会議室の、貧民街の――
        
データ

 分かたれていた記憶が集まって。

 少女は瞬きをする。首を傾げる。
 さらり、髪が揺れる。その姿が、冷たい死の世界から戻る。

「――"orion"」

 はじめに口にしたのは、どこか聞き覚えがあるような単語。
 傍らの青年を見上げて問いかける。

「……って、何のことかしら」
(89) 2021/04/30(Fri) 21:32:14
ゲイザーは、気分の買い取りは手で触っても行えることを知らない。
(a28) 2021/04/30(Fri) 21:45:42

ゲイザーは、理人の唇に口づけを落とした。
(a29) 2021/04/30(Fri) 21:45:53

ゲイザーは、気分を奪い取ることができない。
(a30) 2021/04/30(Fri) 21:46:05

ゲイザーは、何も分からなくていいと思った。これから貰って、与えていけばいいのだから。
(a31) 2021/04/30(Fri) 21:46:16

(a32) 2021/04/30(Fri) 21:51:35

シトゥラは、本来の記憶を取り戻した。
(a33) 2021/04/30(Fri) 21:52:18

【人】 特殊NPC シトゥラ

>>89 ニア

「アンタ、判ってないんですか?
こんなNPC記憶にないんですけど……」

青年は首を傾げた。
自身の記憶は今、完全に戻っている。

(あーあ、ただのNPCのつもりが。
とんでもないことをした気がするなァ)

斯く言う青年はNPC。
と言っても完全なNPCではない。

ゲーム内の障害やバグを潰すために作られたキャラクター。
ただ、完全にデータとして存在しているわけではない。
中身入りのキャラクターデータだ。
NPCを装った、運営の操作するキャラクターのひとり。

青年は傍らのニアの手を掬い上げた。

【system】
照合中.................success!
このPCにはバグが含まれています!
(90) 2021/04/30(Fri) 21:52:55

【人】 子供 カウス

(ハマルだろ、ルヘナだろ、
 あとヌンキとメレフにも会って……
 キュー……ブラキは元気そうだから……

 
俺もしかして会わなきゃいけない人多くない?


少年は頭を抱えていた。
(91) 2021/04/30(Fri) 22:03:42
カウスは、話しかけフリー!
(a34) 2021/04/30(Fri) 22:07:00

【人】 セキュリティAI ブラキウム

>>88 カウス

*ガタッ*

「……ん!」

ブラキウムは、パッと顔を上げます。
あなたの姿を捉えれば、勢いよく立ち上がりました。

「……
カウス
カウス
カウス
カウス
!!


あなたの名前を呼びながら駆け寄ると、問答無用で飛び付きます。

「ばかばかばか! なんであんなことしたのだ!!」

以前のブラキウムには、何が起こったのかわかりませんでした。
しかし今のブラキウムは、あなたの持つデータからあのとき何が起こったのかを推測することができます。
……何にせよ、あなたと再会した際の反応は変わらなかったでしょう。
(92) 2021/04/30(Fri) 22:28:47

【人】 尸解仙 キファ

>>75 >>77 サダル

 
もの凄い複雑な表情をしているのは読み取れた。


「分かった」
「……吾は、ヌンキを助けたいと思う。
 好ましい人が苦しんでいるのなら。助けに行くのは、道理だ」

 そう宣言すると。『少し待っていろ』と、何事かを呟き始める。
 あなたに事故現場の住所を訊ねたりもしただろう。

『外部との連絡は可能なのか……? 否、通常なら不可能な筈。
 コマンドは? キファの使っていた『占』はその一種の筈。
 チャットコマンド程度なら、”天啓者”の権限で使用できてもおかしくはない。
 賭けだ。幾つかそれらしいのを打ち込んでみるか……。

 …………。

 ……。

 ……!』


「……出来る限りを尽くしたぞ。
 うまく行けば、XX社側から救急要請をしてくれるだろう。
 更にうまく行けば、おまえは助かる。

 現実の吾はこの言葉が嫌いだが──後は現実のおまえの意志、
 そして『運否天賦』というやつだ」

 →
(93) 2021/04/30(Fri) 22:34:40

【人】 子供 カウス

>>92 ブラキウム
!?
 えちょ、まっ ブラキ──
ぅえッ


パイを食べていたと思ってたので油断していた。
飛びつかれると固まる辺り、ゲーム中と変わらない。

「いや待って、
 何でってだって、だってアンタああでもしないと
 止まらないと思ったから……」

「……もう、平気そうだな」

安心した、と息を吐く。
ただ負い目を感じるものだから、
観念したとばかりに無抵抗でいることにした。
(94) 2021/04/30(Fri) 22:44:48

【人】 尸解仙 キファ

>>75 >>77 サダル

「さて、話を戻そう」

 出来る限りは尽くした。
 キファは割り切りが速い。
 
 ……さあ、最後の夢を見よう。
 楽しい時間は、いつだって別れ際が一番惜しい。

「吾は、帰らねばならない。
 現実の吾──『秋葉義一』にも、
 やるべきことは沢山ある」

「でも、忘れるな。キファは、"orion"の住民。
 『秋葉義一』? そんなの、吾にとっては別人だ」

 秋葉義一は、警視庁サイバー犯罪対策課のオフィサーである。
 この騒動によって、
 きっと暫く残業で家に帰れない日々が続くのだろう。

 →
(95) 2021/04/30(Fri) 22:51:08

【人】 尸解仙 キファ

>>75 >>77 サダル

「吾が”秋葉義一の死んだ妹”をモデルにした存在だって?」
「糞食らえだ」

 キファは、キファだ。

「キファは、此処にしかいない。
 この別れは、吾が吾である為のものだ」

「……だから、”サダル”と”キファ”として会えるのは、
 きっとこれが最後」

 くす、と笑う。

「寂しいか?」
(96) 2021/04/30(Fri) 22:51:59

【人】 子供 カウス

>>@6 メサ
「そう? 全員疑ってかかんないと。
 一枚岩じゃないって
 言ったのはアンタだろ、メサ」

肩をすくめた。
自分より勘は良さそうに思えていたのに。
見込み違いだったのかもしれない。

「他にやることなくなったからやってただけだよ。
 あと他にやるやついなかったし。
 これからは──」

考える様子。斜め上を見た。

「……どうしよっかな。
 『生きよう』と思ってるけど。
 それくらいしか考えてないや」
(97) 2021/04/30(Fri) 23:01:37

【人】 その辺に居る ルヘナ

>>85 カウス

「約束。」

覚えていたのか、とまた目を見開く。
事実からかっているのだが、
パンは手製なのでちょっと食べて貰いたかった。言わないけれど。

「………?」

それから君が言葉に詰まれば、じいっと見つめながら待つ。

……。
……………。


「………W謝りにW?」

また逆方向に首を傾げる。
これまで散々君をからかった自覚はあり、
謝らされる
なら分かるが、
謝られる事は……あまり思い浮かばなかった。


「君……何か僕にしたのか?
 皆目検討付かないな。
 あっ……アレ君の仕業か?
 僕の
ポケットの中を小魚まみれにしたの……。


それは自分で懐に突っ込んだ出汁パックが破れただけ。
(98) 2021/04/30(Fri) 23:07:21

【人】 N[IA<NβPC]>★村人≪観≫θ ニア

>>90 シトゥラ

「NPC?」

 鸚鵡返しに声に出す。
 先程のアナウンスでも使われていた言葉。
 どことなく馴染みのあるそれは、その実――
    、、、、、、、
 少女が自身に付与したロールの名称だ。

(→)
(99) 2021/04/30(Fri) 23:10:44

【人】 黒い羊 ハマル

>>64 >>65 キファ
 
モファモファモファ……
       フフンフフフンフン……

 [ご満悦][笑顔は相変わらず作れないけれどそんな雰囲気]

 [まだ会えていない名前を聞き背に回した手に力が籠る]
 [それでも][貴方の言葉に頷く]
 [色々なモノを遺した皆][一緒にいてくれた皆]
 [そのおかげでハマルは『キュー達』と向かい合えた]

 [そして続いた言葉に目を丸くした]

「……ほんとうか?
 ハマルはキファと一緒に海、行っていい?
 行けるの?」

 
[真っ黒な水][■を呑み込んだ]

 [朧気に思い出したそれは心臓を締め付ける]
 [貴方に話した過去は多少の修正が入っていた]
 [それでも、それでも]

「ハマルは。ハマルはキファと『これから』を見たい。
 外の世界をどこまでも見に行きたい。
 約束を果たしたい!」

 [14年][内に篭った■が惰性で過ごしてきた年月]
 [ハマルに『設定』されていた年月]
 [長く短い歳月の果てに、【彼/彼女】は漸く外へ踏み出した]
(100) 2021/04/30(Fri) 23:12:14

【人】 子供 カウス

>>98 カウス
「小魚は知らねーよ。ざまあみろ」


まず悪態をついた。
戻ってこい、自分のペース。


「ほら。アレ。俺昨日いなかったろ。
 このクソみたいなゲームに負けて死んでたんだけど。
 でもアンタは
約束した覚えもないのに

 毎日小魚持ってくるようなやつだからな。

 ……『また明日』って俺言ったから、
 ミルクティー用意して待ってたんじゃねーかなって」

どうにか皮肉を混じえつつ、心境を吐露する。
気まずい。少年の視線はあちこちへと左右する。
(101) 2021/04/30(Fri) 23:16:41

【人】 NIA[NPC] ニア

【ソロール】

 現実世界の少女は、普通の女の子だった。
 甘いお菓子とゲームが好きな、何処にでもいる女の子。

NIA

 ただ、ちょっと変わった特技があった。
 少女の指先はキーボードを滑らかに操った。
 0と1の世界で、彼女を阻むものは――これまでのところ――なかった。

 少女はある日、噂話を聞きつける。
 開発中のヴァーチャルライフシュミレーター"proxy"。
 最先端技術によって、精神あるいは脳からアクセスすることが可能な世界。

 少女はそこに潜り込んだ。彼女の得意分野で。

NIA[NPC]

 少女は自身にNPCのロールを付与した。
 機械仕掛けの夢の中、参加者をちょっとばかり揶揄ってやろうと思って。
 ――本当は、意地っ張りで可愛くない自分を束の間だけでも捨てたくて。

 そして本当の本当は、
 どこかの誰かが悪い子の自分に気づいてくれないかしら、と。
 たったそれだけ。それだけの理由で、寂しがりの女の子は罪に手を浸した。

(→)
(102) 2021/04/30(Fri) 23:20:04
ルヴァは、トルキから受け取った薬を結局使うことはなかった。
(a35) 2021/04/30(Fri) 23:25:11

【人】 NIA[NPC]<β>★村人 ニア

>>102 >>*0

N[IA<NβP村C★]>人
≪観≫θ

 この世界で、少女は死んだ。
 それに伴って付与された、《観測者》。θの死亡者マーク。

 上書きされたそれで――、非正規のデータは壊れた。

N[IA<NβPC]>★村人
≪観≫θ

 とある出来事>>6:+178によって、少しばかり修復されたけれど。

 狂った機械仕掛けの夢の中、少女は以前、壊れたまま。
 己が何であったのかすら、思い出せないままでいる。

【ソロール:兎系 完】
(103) 2021/04/30(Fri) 23:25:25

【人】 黒い羊 ハマル

>>87 カウス
「次は……次なんてない事をハマルは願っている、けれど。
 困ってる事があったら言って欲しいんだ。
 ハマルはそうじゃないとわからない。
 ハマルは、もう死んでしまった後に知るのはイヤだ」

 [一緒に行けば変わっただろうか、とか]
 [何かできた事があったのではないか、とか]
 [そんな後悔をもう、したくはない]

 [謝罪にふるふると首を振る]

「でも。
 信じてもらえていた事。ハマルはとても嬉しい。
 ……ハマル達は、カウスの期待に応えられた?」
(104) 2021/04/30(Fri) 23:25:59

【人】 兎系 ニア

>>90 シトゥラ

 βテストに紛れ込んだ、異物。
 
セキュリティホール
       
ハッカー

    
穴  に飛び込んだ 兎。
>>103


 それが彼女の――アカウント名:ニアの正体である。
(105) 2021/04/30(Fri) 23:27:40

【人】 尸解仙 キファ

>>78 >>79 ヌンキ

 キファは推理する。
 ヌンキは、システムの枠組みに縛られる中で
 精いっぱい自らに伝えようとしている。

 キファは、ヌンキを助けたい。

 彼は恐らく、”想定されていない挙動”を起こしている。
 平たく言えば、バグだ。
 想定されていない挙動とは、何か。愛か。
 それは確信できないけれど──
 キファは考える。

 ヌンキに残された時間は少ない。
 今から脱出してXX社にプログラムの修正を要請したとして、
 "proxy"による自浄作用の前に間に合うだろうか。
  
 だからといって、"orion"内部から何かを起こせるか?
 キファでは無理。何か──


 その時、点と点が結ばれた。
 ブラキウム。

(106) 2021/04/30(Fri) 23:29:21

【人】 尸解仙 キファ

>>78 >>79 ヌンキ

 Ma'at社のセキュリティAIAmmut<Vリーズ
 最新弾【Brachium】。

 管理AIの暴走というこの状況下である。
 Ammut。Brachium。この一致は、偶然では済ませられまい。

 秋葉義一は、
 警視庁サイバー犯罪対策課対策係のオフィサーである。
 サイバーテロ対策に関連する情報の集約が業務内容に存在する。
       ・・・・・・・・・・・・・
 だからこそ、知っていてもおかしくはない。


 だが、これは賭けだ。
 【Brachium】の処理によって、
 ヌンキがどのような結果を演算するかは、
 キファは推測することができない。

「ヌンキ」

「ブラキウムの元へ行け」

「消えたくないと願うのなら」

「完全無欠のハッピーエンドに辿り着きたいと、
 僅かでも思うのなら」
(107) 2021/04/30(Fri) 23:31:11

【人】 子供 カウス

>>@7 メサ
「あ、そ。
 俺もアンタのことは疑ってなかったけどね。
 余計な小細工出来るやつに見えないし」

それこそあなたの言った通り、
あの『悪趣味な痕』なんてものをつけるようにも
見えなかった。
まあ、あれは犯人の仕業じゃなかったのだが。

ほんとバカだな。
また足元掬われるよ?
 ……なんてね。
 俺もさ、まあいつ死んでもいいやって思ってたけど
 少しはその気出てきたよ。
 意外と、生きてたらいいことあるのかも、ってね」
(108) 2021/04/30(Fri) 23:33:26