人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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視点:


 
― to:天ヶ瀬くん ―

[そうやって迎えた三日目。
願い事が見つからないのかと聞かれれば、
私はこう返した。]


 この前も少し話したけど。
 私の考えてることは、幽霊がいなくても
 自分でどうにかしなきゃって、
 元々そう思っていたことだから。

 それにね。何にせよ、
 ずるいお願いの仕方はやめようって思ったの。

 だから私は、もし何か願っても
 少し手を貸してもらうくらいで。
 お願いできなくてもそれはそれで、
 どうにかできるから大丈夫。


[本当言うと、長い間うじうじ悩んでた
過去の自分もいるわけだけど。
そこは多少強がったって許されるでしょ?]

 

 

 じゃあ、これからは
 あおちゃんって呼ぶね。

 だめかな?


 今日はここでお話してる間。

 明日からのことは、また明日話そっか。

 

 

 嫌いにならないよ。
 なる要素あったかな、わからないけど

 うん、ひとまずお願い事預かったから。
 もしもの時は言ってね?

 でも、もしもがなくても、
 あおちゃんが何お願いしてもしなくても

 よかったら昨日教えてくれたお店、
 今度一緒に行ってくれないかな。
 ほら、初めてのお店に入るのって緊張しちゃうし。


[シェアして一緒に食べようって
そこまではまだ書かなかったけど。

女の子になりたい天ヶ瀬くんでも、
女の子になった青葉ちゃんでも、
私はどちらでも、そうできたらいいなって思った。]

 

 
[急いで送ったメッセージは、
やっぱり言葉足らずだったかもしれない。
ちゃんと伝わった自信がなくて、
少しの間、手元から目が離せなかった顔を上げられなかったけど。]



 (猫じゃらしのスタンプ)

 猫ちゃんにちゅ〜るあげてみたいなあ
 うち、ペットいないの。


[途中で送れなかった猫への返信。
なんでもない会話をひとつ、付け足して。]
 

 

── 3rd day 昼過ぎ ──


 大木と話したあと、そして学校を抜け出す前。
 あたしのもとに一通のメッセージ。
 なんて返すか悩むよりも先に、
 未早には『あーそうだよなー』って気持ちが沸いた
 

 『 ごめんね、心配かけてるよね
   生きてるよー。 』


 そんなひとことだけをぽん、と送る。

 

 

 4th dayが来たら、全部伝えよう。
 だから今は

     
    
おつかれ鯖
 って書かれたスタンプ *


 

 

  うん、聞かせてほしい
  時間は、今からじゃダメ?
  今、中庭にいるけど
  あたしが絵音くんのところまで行った方が良いかな

  でも、今はまだ、
  あたしははっきりした答えは出せてない
  それでも、良かったら

  決めてからの方が良いなら、また後で


[ 文面でのやりとりは得意ではない
 だから、敢えて思いは書かない
 授業をサボっていることは暗に伝えるが
 ]
 

── TO:秋氏@──

じゃあ俺が中庭に行く
今外だからちょっと待ってて

なんでもいい。今の秋獅フ気持ちが知りたい
話を聞くくらいは出来ると思う。

[ 文章は極力短く、今伝えるべき部分に留めたつもり。

  話を聞く以外に何もするつもりが無いのではなく、
  全ては会ってみなければ分からない為に。 ]

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ すぐに返信を書き、起き上がりベンチから歩き出す。

  どうやら授業に出ていないようだが、
  今日が与えられた猶予の最後の日であることと
  オレが夜から昼まで返事もしなかったのを思えば無理もない。

  再びの狡さを見せ、秋獅フ生を求めた。
  だが、生きる以上は何も縛ることは出来ない。>>83

  願いも、これからのことも。
  これからどうなろうと選ぶのは彼女だ。
 ]
(92) 2022/10/21(Fri) 23:27:45

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ オレは秋獅ニ千葉が言葉を交わしたなどとは知らない。
  ましてや向かう先に、二人で居たなどとは。>>81
 
  けれどもし、中庭への道すがらすれ違うことでもあれば
  笑って右手を振っただろう。

  千葉は手に問題がありピアノが弾けなかったとしか知らないが、
  こうして帰ってきて明るく表情を向けることで
  全て上手くいったと分かる筈だ。

  言葉を交わすのは今ではない。
  帰るまででも、明日でも、これから沢山時間がある。 ]
(93) 2022/10/21(Fri) 23:27:58

【人】 帰宅部 津崎絵音


── 中庭 ──



……えー、っと
         ……ただいま?

[ 秋獅フ姿を見つけ駆け寄り、
  それからふと少し目を逸らして苦笑いする。

  今は普段と随分違う格好なのを思い出したりとか>>3:78
  未だ、彼女が殺されまいとした「絵音くん」が
  過去の少年のことだけなのだと思っていたりとか。


  メッセージではあまり感じなかったけれど、
  死に損ないとして戻って来るのは何だか
  恥ずかしいような気まずいような心地だ。 ]
(94) 2022/10/21(Fri) 23:28:12

【人】 帰宅部 津崎絵音


 
もうさ、色んなことがありすぎてどこから話せばって感じなんだけど

[ 彼女が今もベンチに座っているのなら隣に、
  立っていれば座ろうと促してから同じく。

  秋風に流されていく雲を、高く澄む空を見上げる。>>3:464
  何も普段と代わり映えのしない風景。
  存在しているから見れるもの。 ]

とりあえず一番に言おうと思っていたことは
……ありがとう

秋獅ェ連絡してくれなかったら、
オレは最初の願いを頑なに捨てなかったかもしれない

[ オレに働きかけたのは秋獅セけではない、それは事実。
  ただ全ての切っ掛けは彼女であり、
  あのメッセージが無ければ天ヶ瀬の言葉にも心動かず
  千葉に連絡することも無かっただろう。 ]
(95) 2022/10/21(Fri) 23:28:28

【人】 帰宅部 津崎絵音


ピアノ、辞めたのは知ってるだろ?母さんのピアノ教室のことも

どっちもオレが交通事故に遭ったのが原因、でも問題はそこじゃなくて
右手が、普通に生活は少しもたつくだけで出来るけど
ピアノなんてとても弾けない状態になってたこと

神様に願ったのは、それを治してもらった

[ 右手を意味もなく握っては閉じる。
  未だ本人も慣れてはいない。 ]

……オレにはピアノしかなくて、ずっと辛かったんだ
何の意味もない存在になって、皆に哀れまれている気がしてた

だから早く消えて、全ての関わった人間に忘れられたかった

[ これが願いの理由。少し声のトーンが下がる。

  視線を隣の秋獅ノ向ける。彼女はどんな表情をしていたか。]
(96) 2022/10/21(Fri) 23:28:52

【人】 帰宅部 津崎絵音


ごめんなあの時まともに話そうともしなくて
どうしても、知られるのが怖かったんだ
誰といてもある意味では、独りだったのかもな

だから、願いを変えても最初は
世界の代わりに自分が辛いことを忘れようとした

[ 恐らく、秋獅ニの思い出も穴だらけにはなると思っていた。
  何より戻って来る自分は秋獅ェ思う自分ではないと感じていた。

  それでも独りでは抱えられなくて、選ぼうとしていた。
  千葉に助けられ訪れなかった未来の形。 ]

でも今思うとそうしなくてよかったと思う

秋獅ニ話すことを諦めたオレにまた呼び掛けてくれて
……生きてもいいって、言ってくれて

本当、ありがとうな

[ 再度の礼を告げ、口を閉じる。
  自分が語り手となるのはとりあえず、ここまで。

  この話を聞いた上での言葉も受止めるが、
  秋試ゥ身がどうしていきたいのかを
  聞かせてもらいに来たから此処にいる。* ]
(97) 2022/10/21(Fri) 23:29:40
──グループメッセージ──

 ミッションコンプリートしました。
 >* ))))><

[魚は入れないといけない風潮なのかなと思って
予測変換で出てきた魚の顔文字(?)を添えた。]

─ Last day 夜・千葉 個人宛 ─


  ミッションコンプリートおつかれ!
  今度会ったとき、
  何があったか聞いてもいいか?


[送られたメッセージは文章のみ。

 話すだけならメッセージでもできる。
 また会って話したいという意図が伝わることを祈って]**

──To:大木さん──

おつありです。
昼はメッセージありがとうございました。
グループメッセージのやつ、励みになったんで。

あれから大木さんとも会ってないんで、
俺も話せたら嬉しいです。

明日でも明後日でも、近いうちに。
俺は割といつでも暇です。

[“旧校舎を見たい“以外は願いはなさそうだった大木さんは、
どういう決断をしたのだろう。

願うことは結局なかった自分としては
気になるところでもあったから、
彼の話も聞きたいと思った。]

─ 千葉 個人宛 ─

[色好い返信がすぐにあると、微笑みが浮かんだ。
 自分が送ったメッセージが
 千葉の励みになってくれたのも、とても嬉しくて]


  それはよかった、送った甲斐がある。
  なら近いうちに、放課後にでも
  教室まで行っていいか? 何組だっけ。


[今すぐ日付まで決めるのは難しく、
 とりあえず訪ねやすそうな場所をとクラスを尋ねた]

──To:大木さん──

[3年の教室はちょっと行きづらいんだよなと
思っていたので大木さんが来てくれるらしいのがありがたい。]

ありがとうございます。
俺は2-Cなんで、都合良い時に連絡ください。

[3年生が忙しくなる時期より前ならいつでも良いだろう、
と返事を返す。

場所はどこでも良かったので、お言葉に甘えておこう。]*

─ 千葉 個人宛 ─


  了解。じゃあまたな、おやすみ。


[クラスを教えてもらって、
 簡素な返信をして画面を閉じる。

 都合がついた日には一報を入れるだろう、
 「今日行くから少し残ってて」などと。

 大木は近々行くつもりではあるが、
 いくらこれから3年が忙しくなる時期といっても、
 放課後に人と会って話す時間が
 少しも取れなくなるなんてことはないだろう]**

 

  ありがとう


[ それだけのメッセージを、送って
 話を聞くと言ってくれている時点で、己の出した考えと、
 向き合おうとしているのだとは、知らぬまま
 ]
 

 ── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
 
 
  ありがとう
 
  うん、お店も案内するし 彩葉ちゃんちの猫になる
 
 
  すっごく強くなれた気がする
 
  彩葉ちゃん、ありがとう
 
 
[ 思うままに書いてたら、2回も同じこと言ってたけど
  それに気づいたのは送信したあと。

  昨日、彼女にリクエストした曲のタイトル
  それになぞらえて ────
  悩んで、打ち明けて、ひとつ強くなったよ、と ]**
 
 

【人】 帰宅部 津崎絵音



え、ああ……

[ 最初に二人が交わしたのは挨拶と苦笑。>>187

  道中確認したメッセージは、
  シンプルかつ悪いものでは無かったから
  酷く心配させられるような姿で迎えられるとは思ってなかったが
  思いも寄らない一言としおらしく変わる表情に少し戸惑った。

  もしかすれば自分の認識は間違っていたのだろうか?

  過ぎるものはあれど、今はお互い知らないものが多く
  少し気遣うように様子を見ても、
  秋獅ェそのまま涙を流し始めることは無かったので
  考えるよりまず自分から話を始めることにした。 ]
(240) 2022/10/22(Sat) 23:11:14

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 千葉が内に溜め込んだ全てを吐き出させてくれ、
  更にそれを受け止めてくれたことで
  変わった己について自ら打ち明けようとしても
  精神に乱れは無く、落ち着いている。

  最も耐え難くその為に消滅を願った程のことを
  求めてきた妹分に、抱く負の感情は元より無く
  比較し情けないと謂わされた劣等感も今は存在しない。

  戸惑いというよりは、予想外なものを聞いた風だが
  先程とは立場が変わったように秋獅ェあげる声。>>188

  当然のことだと言うように、ただ笑いかけた。
  彼女も何も言わなかったから話はそのまま続く、
  より深いところへと話題は移っていく。 ]
(241) 2022/10/22(Sat) 23:11:26

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ ピアノ教室については真相を打ち明けども、
  家庭環境のことはこの時もまた語らなかった。>>189

  母に関してはもしかしたらあまり良くは思ってないのでは、と
  夏実への思いや教室の辞め方から考えているが
  それでも、長い間秋獅教えてきた先生で「絵音くん」の母
  あの人の現状は少なくとも今話すことではない。

  己に似ていて、未だ悩みの中にいる少女に
  此処にいない人間について余計な心の負担は与えたくなかった。

  話を聞く反応は落ち着いていて、
  あの時の自分のような余計なことも言わない秋氏B
  ただ、その表情は複雑に数多の感情の色を湛える。>>190

  かつてならそこから自己を傷つける要素だけを拾っただろう。
  今はただ、こちらとは違う思慮深さと
  彼女が抱えた苦しみの表出を感じるのみ。

  原因となるものを大きく違えてはいたが、
  姉との比較に苦しんだ彼女にとって
  他者の視線を気にする言葉に思うことがあったのではないか。

  それだけではないのかも、とは
  迎えられた時の一言が思わせたこと。 
(242) 2022/10/22(Sat) 23:11:38

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ そんな想像より多くのことを
  元ただの話し相手、現友人との関わりにより
  秋獅ノ理解されてるとは知らず、推察の余地も無い。

  ただ、最初に礼を告げた時とは違う
  静かに告げた言葉の全てを受け入れるような反応に。>>191

  オレと呼べるのか分からないオレへと変わり果ててしまわなくて、
  本当に良かったなと感じていた。

  そうなれたのはやはり、秋獅フお陰だった。>>192
  彼女自身もそれを自覚してくれたのなら、嬉しい。]


……うん

秋獅フお陰で踏み出せて、
背中を押してくれる奴や助けてくれる奴もいて、
でも、最後にはオレが決めたんだ

[ 顔を合わせた最初に抱いた可能性が、確信に変わる。>>193
  だけどもう、戸惑うことも自己否定もしなかった。

  秋獅ェそうしてくれたように、向けられた言葉を受け入れて。
  自分なりに「苦しくても未来に生きる」覚悟を告げた。 ]
(243) 2022/10/22(Sat) 23:11:52

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ そして、語り手と聞き手は入れ替わる。

  何かを躊躇うような、
  未だ整理出来てないことを口にしようとしているような
  そんな始まりから、秋獅フ話は始まった。>>194

  隣に座りながら彼女のほうを向いている表情が、
  最初少し驚きを見せ、瞬きを早めた。

  あの時の身勝手な祈りは全てを跳ね除けられたわけではなく
  少なくとも、思考は与えていたらしい。
  勝手に悪く考え、関わることを諦めていたなんて
  やはり少し情けなさを今も覚える。

  だけど驚きはすぐに失せ、憂いは表には出さなかった。 ]
(244) 2022/10/22(Sat) 23:12:04

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ 自分のことばかりではなく、>>194
  沢山の惜しいものを抱え、>>195

  ──「絵音くん」の為だけではなく
  生きていたいと自ら口にした、白瀬秋獅ヘ>>196

  それが己にとって望ましい決断だからではなく、
  純粋に人間として、尊ぶべき存在に思えて。 ]

……秋

[ 思わず彼女を呼んだ声に顔に、喜色が滲む。
  しかし今はあくまで語り手に努め、
  続いた内容には真面目な表情に戻り頷いた。>>197

  そう、彼女は未だ迷っているし
  自分がかつて向けた祈りは
  遺言のようなものの為に、漠然としている。

  沢山やることが見えているか、そうではないか
  違いはあれどお互い生きると決めた未来の前に
  幾つも苦難は待っていた。 ]
(245) 2022/10/22(Sat) 23:12:15

【人】 帰宅部 津崎絵音


……ん?

    なに、言ってみて

[ 何を返せばいいのか自分でも悩んでいた時
  そこで名前が出るとは思わなかった。>>198

  不思議そうにしつつも、
  落ち着かせるように優しく返して言葉を待つ。
  過去の自分と生きる道を選んだからだろうか?
  今は秋資且閧ノは、自然とそうなるようだ。
  ]
(246) 2022/10/22(Sat) 23:12:25

【人】 帰宅部 津崎絵音



へ、……

[ それは多分兄らしい振る舞いだったのだが
  思わぬ言葉が更に出てきて、間抜けな声を漏らした。>>199

  ああ、うん。そうだね分かってるとも。>>200
  昔ならともかく、今のオレを好く女子とかいねーわ。

  それでもこっちからすれば驚きなんだけどな。 ]
(247) 2022/10/22(Sat) 23:12:35

【人】 帰宅部 津崎絵音

[ 自分を追いかけてくる忙しくも可愛らしい足音と
  こちらを見て輝きを強める涼やかな色の瞳が好きだった。

  例え本当の兄妹ではなくとも、
  例え彼女にはより相応しい姉がいても、
  可愛がることを止めないくらいには、
  共に過ごす時間が好きだったし、
  兄貴分であることに特別感を覚えていた。 ]
(248) 2022/10/22(Sat) 23:12:46

【人】 帰宅部 津崎絵音


[ そうか、オレ
  ずっとそんな子を

  避けていたなんて、なんて酷いことをしていたんだろう。 ]
(249) 2022/10/22(Sat) 23:13:02

【人】 帰宅部 津崎絵音

[ もしも、お前がそれでいいなら。>>203 ]
(250) 2022/10/22(Sat) 23:13:11

【人】 帰宅部 津崎絵音


こちらこそ、秋

[ また昔を失った呼び方に>>204少しの寂しさも抱かなかった。
  迷いのない返事は、オレの笑みは
  不安そうな顔を変えられたかな?>>205

  二人の関係は元通りにはならないだろう。
  だけど、それでいい。
  変わってしまった二人の中にはかつての
  「絵音くん」と「秋獅ソゃん」が生きていて、
  離れていた時の自分と混ざり合って、関わっていくんだ。 ]
(251) 2022/10/22(Sat) 23:13:23

【人】 帰宅部 津崎絵音

それで、お前の話を聞いて思ったことなんだけど……

あの時は随分勝手なことを言っちゃったけどさ、
あれはすぐにでも幸せになれってことじゃなくて

心が楽になる場所で、秋獅苦しめない人間と関わって
いつか幸せを掴んでほしいなってこと

[ それでも身勝手ではあったけれど、
  もし重荷に感じていたらと思いまずは意図を伝えた。 ]
(252) 2022/10/22(Sat) 23:13:58

【人】 帰宅部 津崎絵音



オレの場合は簡単に思いつく大きい問題があったけど、
多分さ、特別な願いじゃなくてもいいんだよ

ほんの少し、役立つことや
ちょっと自分が生きやすくなるようなこととかさ

例えば、思ったことを躊躇わずに伝えられるようになるとか、
もっと集中して勉強出来るようになるとか

好きなものを沢山食べたいみたいなのだって、
それで気持ちが前向きになるなら良いと思う

[ 本当は全てが解決する願いを挙げたほうが、
  助けにはなるのかもしれない。

  だけど、千葉とぶつかり合い分かりあった後だと
  願いそのものへの強い依存はオレの中で消えていて。
  あれこれとささやかな可能性を言葉にするに至る。 ]

大切なのは、願った先でオレ達がどう生きていくかだから

[ 彼女の役に立つかは怪しい。
  でも、せめて気負いは無くしてあげられたらと。

  最後の言葉だけは正しかったんじゃないかな。 ]
(253) 2022/10/22(Sat) 23:14:13

【人】 帰宅部 津崎絵音



今のオレは馬鹿だし、教師にも目をつけられてるし
これから友達と一緒に卒業する為に人一倍頑張らないといけないけど

そんな奴でも良いならいつでも連絡していいんだぞ、後輩

[ 手を差し出した意味は伝わるだろうか。
  今度はあの時と違う立場で、秋獅ゥら重ねてくれたのなら

  女子の華奢な手を痛めない程度に強く握って
  これからをオレ達の形で共に生きたい意思を示すつもり。* ]
(254) 2022/10/22(Sat) 23:14:30
 
[願い事がいくつあったって、
全て思い通りになりはしないだろうけど、それでも。

夜の旧校舎。ここに来て送る、最後の確認。]



― to:あおちゃん ―


 私も旧校舎に来ました。

 あおちゃんのお願い事、決まった?

 

【人】 帰宅部 津崎絵音

── Last day夜/
津崎邸防音室
 ──



[ 家の中でもより重厚かつ特殊な作りの扉を開き、
  既に部屋着に着替えた姿で足を踏み入れた。

  鎮座するグランドピアノと目前の椅子は、
  記憶のまま久しい再会を静かに受け入れる。

  今の背丈に合うように調整してから腰を下ろし、
  鍵盤蓋を開き、少しの間思いに耽った。

  退院後ここで何があったか、
  幾度大人達に虚しい励ましと共に無理を強いられたか。

  ……やはり未だ抵抗と怯えが存在するのは否めない。
  心的外傷はこれから、千葉や秋獅竭シの誰かに頼るのではなく
  自分の意思を持って治していくべきことだろう。 ]
(304) 2022/10/23(Sun) 2:22:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 長居する気はなかった。
  ただ、これからの為に一度だけでも向き合っておきたいだけ。

  震える右手が、その人差し指が白鍵の一つへゆっくりと伸びて
  ────たった一音を鳴らす。 ]
(305) 2022/10/23(Sun) 2:22:51

【人】 帰宅部 津崎絵音


え……

[ そして、目を見開いた。

  静けさに包まれる部屋の中、響くのは


  鳴らした者の緊張など意に介さぬような軽やかな響き。 ]
(306) 2022/10/23(Sun) 2:23:02

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ ギターのチューニングとは話が違う。

  インターネットでやり方は調べられるものの、
  内部に影響するピアノ調律は気軽にしていいものではない。
  その他に調弦、調整、人間の身体のように繊細でケアが沢山必要。

  プロこそ素人のように軽率な真似をせず、
  自身の拘りに相応しい音が出るよう調律師に頼む。
  少なくとも、オレはそのように教えられた。

  二年だ。二年も触れていない。
  母親だってそんな精神状態ではなかった筈。
  歪むどころか、音が出なくてもおかしくなかった。 ]
(307) 2022/10/23(Sun) 2:23:17

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ いや、そもそも何故この部屋はこんなに綺麗に掃除されている?
  父の作曲用の部屋はまた別にあるのだから、
  ずっと誰も使っていなかった筈だろう。

  ピアノが陽に当たらない為の厚手のカーテン、
  気温を楽器に適切に保ち尚且直接当たらない位置のエアコン、
  数多の楽譜が収められた本棚、
  母が教える時よく座っていた隅に置かれた椅子、
  天井の照明にフローリングに、
  廊下から中を伺える大きな室内窓だってそうじゃないか。

  あちらこちらへ視線をやり、気づきを得ていく。 ]
(308) 2022/10/23(Sun) 2:23:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



ああ……

[ 疑問は幾多に押し寄せて、
  戸惑いは理解の術を見つけられずに疲弊した頭に渦巻く。

  でも、手を離すことが出来なくなっていた。
  
  指一本が五指へ、両手へと変わっていく。
  拙く外れたリズムが、徐々に整っていく。

  奏でているのはほんの簡単な、
  小学校中学年くらいが発表会で演奏するような曲。
  だけどだからこそ、楽譜無しで今のオレでも奏でられる。 ]
(309) 2022/10/23(Sun) 2:23:44

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 懐かしさが身体に馴染む程に、
  まるでピアノと繋がっているようにクリアになる思考。

  もし変わらずメンテナンスが行われ続けていたのなら
  恐らくあの頃から最低でも二回は調律されている。

  そしてオレが一切気づかなかったことを思うと
  平日、学校にいる時間に行われていたと考えるのが正しい。

  それが出来たのは────
  扉を開き、信じられないものを見た顔で佇む母ではない。 ]

……、 

[ 父親だ。
  父親が妻の慰めになるように調律師を呼び続けていた。

  恐らくそれは空振りに終わっていたのだけれど、
  心を病み気力を失った彼女に
  この部屋を掃除するという行動の必要性だけは
  与えられていたのかもしれない。

  音が失せた部屋の中、危なげな足取りでこちらへ近寄り
  背中から抱きついてきた痩身の感触を受け入れながら
  何も語らずそんな風に思考していた。 ]
(310) 2022/10/23(Sun) 2:23:57

【人】 帰宅部 津崎絵音



さあ、なんでだろう
神様が奇跡を起こしてくれたのかも

[ どうして、どうしてと繰り返す母の涙が背を濡らす。

  損傷した神経と腱の回復なんて一体どう説明したらいいのか。
  真実でありながら暈してるようなことしか言えず、
  天井を仰ぐ息子に彼女はもっと音を聴かせてと求める。 ]

いや、前みたいには弾けないから
今だって、小さな頃の……

[ それでもいいと大きくなった声で割り込まれ、
  それ以上何も言えなくなり、望みを叶えるしか無かった。

  面食らってしまった。
  あの完璧主義者の母がこんなことを言うなんて。

  本当に弱っていて、この出来事に強く心が動いたのだろう。

  やはり大人達にとってオレはピアノが弾けないと
  何の価値も無いのでは、と過ぎる思考。
  いつか改善し正しい家族の形を得られるのか
  ……今は何とも言えない。母のように強く示せる感情が無い。
  ]
(311) 2022/10/23(Sun) 2:24:09

【人】 帰宅部 津崎絵音




ねえ、母さん
オレやっぱりピアニストになりたいんだ

[ 椅子を持ってきて側で聴き入っている母親に
  手を止めないまま、呼びかける。

  ああ、止まっていた涙がまた出てきたようだ。
  病院で目覚めてからこの泣き声を何度聞いたか分からない。
  でも、感動で泣いてる姿はもしかしたら初めてかもしれない。 ]

多分最初はコンクールだって全然結果を残せない
学校もまともに卒業出来るようにしないといけない

それでも、昔の母さんみたいにさ……舞台に立ちたいよ

[ そう思わせた誰かについて、今は語ることはない。

  もしも全てが上手く行けば、
  二人が顔を合わせる未来もあるのかもしれないが。 ]
(312) 2022/10/23(Sun) 2:24:26

【人】 帰宅部 津崎絵音



だから、一緒に病院に行こう

まずは二人ともまともに生活出来るようにならなきゃいけない
……そうだろ?

[ お嬢様育ちかつ古い時代の人間の彼女にとって
  ピアニストとしてプライドを持っていた先輩にとって
  それがどれだけ受け入れ難いことなのか、理解出来る。

  だけどそうしなければ、家族が未来に進むことは叶わない。

  今尚母を嫌いになってはいない自覚があるオレは、
  父と共にこの人を支えていくことになるだろう。* ]
(313) 2022/10/23(Sun) 2:24:38
 ── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
 
 
  僕も今、1階にいるよ。
  そっちに行くね。
 
  うん、もう迷わない。  …… たぶん。
 
 
[ 代わりに命を寄こせって言われたら
  流石に断るからね。だから、" たぶん "。 ]
 
 

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ オレが教室に戻った時まだ授業はあったかどうか。
  まあ放課後だとしても、少しくらい話せる時間があったでしょ。

  その時千葉から伝えられた話に
  最初は少し不思議そうにしてしまったけれど。>>314

  あんな願いを選んだこいつがそうすると言うなら、
  その肝試しには何かの意味があるんだろう。
  千葉について知らないことが沢山あるなりにさ、
  今は想像したり理解出来ることも前よりあるんだ。

  だから、頑張れって背中を軽く叩いて
  立ち会わない代わりに今送り出してやったつもり。

  特に同行は頼まれなかったから、
  きっとオレがするべきは話を聞いて応援することだと思った。

  その後は家でも色々あって、
  神様に初めて会った時みたいに泥のように眠った。
  お陰で朝はすっきり目覚め遅刻もサボりも無し
  初日から約束を破らずに済んで本当に良かったわ。 ]
(362) 2022/10/23(Sun) 15:02:54

【人】 帰宅部 津崎絵音


 
── 4day/千葉と ──



別にそんなの見せてもらわなくてもいーよ
お前がこんな嘘つくわけないし、
オレは報告してもらえるだけで嬉しい

[ 顛末を語り終えた千葉の言葉に>>315
  相槌を打つばかりで聞き役に回っていたオレは、
  その時初めて口を開く。

  ま、疑われるなんてこいつも思ってないだろうけど。
  思ったことを素直に千葉に伝えたいんだよな。

  悩んでいる時は自分の惨めさばかり目について、
  相談を聞くのは不必要か、或いは別の誰かの役目になって
  千葉はどんどん先を行っているような気がしてた。

  でも、今は約束を重ねて、未来の為に助け合うことを決めて
  こうやって以前なら話してもらえなかっただろう話を聞くのも
  そんな4文字じゃ伝えきれないくらい嬉しいから。 ]
(364) 2022/10/23(Sun) 15:03:08

【人】 帰宅部 津崎絵音



あー、そうだったんだ……?
それはなんというか……知らなかった

[ さらっと告げられた内容に、少し言い淀む>>316
  別に笑いそうになるのを堪えてるとかじゃない
  探索の日に自分が言ったことを思い出しただけ。

  見た目だけで判断して、怖くない側だと思っていた。
  確か会長とかが騒いでた時も千葉の悲鳴は聞こえなかったし、
  その思い込みは今漸く正されたわけだ。
  色々思うことがありながら、表に出さなかったんだろうな。 ]

客観的とか関係無いじゃん、
大事なのは本人にとっての重さだろ

お疲れ、千葉。すげー頑張ったんだな

[ だから今のオレは、少しも茶化さずに否定出来る。
  そこにあった苦難を想像し、労える。

  オレの悩みだって、不確定な未来を語る部分は
  そんなこと思うほうがおかしいとか、考えすぎだとか
  ばっさり切り片付けることだって出来るんじゃないかな。

  でも、千葉はそうせずに
  考えずに済む方法を示し、同じ演奏者として叱咤してくれた。 ]
(365) 2022/10/23(Sun) 15:03:23

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 変わっていく距離にちゃんと気づいているオレは
  もう良くなったらしい悩み事については>>317
  ん?と首を捻るだけで何も言わない。

  それが大きな変化なら、秘めることじゃないなら
  多分いつか千葉から話してくれるだろ。 ]

そんなの平気平気、
カップ麺作れたら後はキャベツ引き千切って食えば生きていけるだろ
あとチンするカレーとか

[ 既知の事実に基づく話には真顔で返した。
  いつもの冗談じゃねーよ、真剣真剣。 

  あれはいつの調理実習だっけ、
  まさか先生に悲鳴を上げさせるとは思わなかったな。
  オレらの名前を叫ばれたこともびっくりしたわ。

  だって、勉強とピアノ以外家ではさせてもらえずに育ったし。
  出来なくても当たり前、みたいな?
  現代社会ではその言い訳は通用しない?
  いや、現代社会ならレトルト食品の生活は通用するんだよ。
  沢山種類があるからな。

  そういえばレンジって昔は中で食品を回転させてたらしい。
  とか浮かんだけどどうでもいいから話さないでおいた。 ]
(366) 2022/10/23(Sun) 15:04:06

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 千葉に悩みや秘密が沢山あればいいとは思わない。
  でも、お互いを知っていけるのは楽しい
  半年間を埋めているみたいで、
  それで収まらないくらい続いていくんだろう。

  勿論、何か助けられることがあれば助けたいけど
  恋愛相談だけは絶対無理だから
  その機会があれば話を聞くだけにさせてもらうわ。>>318

  音楽の話なら、千葉はやっぱりロックだろうか。
  高校に入ってから聴くようになったけど
  あまり語る程の知識がなくて、教えられることになりそう。

  進路については
  ベースを習えるコースがある学校からベース専門まで
  ご希望通り学科試験が無いところから選び詳しく調べて
  その内請求した資料を山に積んでやるから覚悟するといい。

  場合によっては学校自体は同じところに通うことになったり?
  こっちも考えて選ばないといけないし、
  まず進級と卒業だけどな。 ]
(367) 2022/10/23(Sun) 15:04:44

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ ま、結局なんだっていいんだと思う。
  こうやって友達として、一緒に話せたらさ。

  なんて思ってた時に伝えられた内容>>318
  何だか気恥ずかしくなって視線を逸らし頭を掻いた。

  ──そうか、お互い様だったのか。

  何でも話し合えて、一方的じゃない関係なんて
  欲しいと思うことすら忘れていた。

  お前といると息がしやすくて、
  不安も劣等感もどこかに飛んでいくみたいだ。* ]
(369) 2022/10/23(Sun) 15:05:26
─ 未國 個人宛 ─

[未國が意識不明の3日間のいつかの日中、
 個人宛メッセージ]


  入院したって聞いた。
  見舞いに行ってもいいか?


[メッセージはそれだけ。スタンプも何も無い]

 

── 三日後・病室にて ──


 あたしが意識を失っていたらしい三日間。
 多分いろんなひとからのメッセージが
 あたしのところに飛んできていて
 大木のメッセージも、そのひとつ。

 気づいたのは当然三日後のことで、
 片っ端からメッセージを返していく中に
 当然大木からのそれも、含まれていた。


 『 ごめん、意識失ってた
   いいよーもう大丈夫みたい 』


 あたしの返事はとても軽い。
 ごめん寝坊した、みたいなノリで、
 大変に深刻なことを、大木に告げる。
 病院の場所や面会時間も一緒に添えた。

 

 


 送ってから暫くして。
 あたしはもう一通だけ、大木にメッセージを送る


 『 見て、空めっちゃキレイ 』


 病室からの写真を添付する 
 その指は、一瞬だけ止まって、

 
         
…………。



           送信。


 

 
― to:あおちゃん ―


 わかった。じゃあ、上で待ってるから。

 

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 不安を除いてやることは出来た。
  ただ、喜色の先には表情の歪みと涙。>>377

  いつか転んで泣いてしまった「秋獅ソゃん」に
  「絵音くん」は慌てて駆け寄りながらも
  ランドセルからハンカチや絆創膏を取り出したけれど。

  残念ながら、現在そうした習慣は無くなっていた。
  一瞬指を伸ばしかけるも互いの年齢を思い出し、引っ込めて
  幼い女の子にそうしたように拭ってやることも出来ず、
  少し狼狽えながら様子を見た。

  驚き返させてしまった一瞬の勘違いには>>373
  すぐに続けられた言葉で気づいたので、>>200
  泣かせてしまったことに対してのほうが、余程動揺した。

  でも、オレに出来るのは思ったことを伝えること。
  その涙が悲しみからではないのは理解できたから
  口を開いたのは多分、間違った選択ではない。 ]
(483) 2022/10/23(Sun) 21:17:44

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ その涙は感情が溢れたようなもので、
  精神が乱れているわけではないのだろう。

  涙を拭った秋獅ヘただ静かに聞いてくれて>>378
  拒みながら一方的に押し付けた遺言の時と違い、
  理解や納得のような相槌を打つ。>>379

  オレと秋獅ヘ別の人間だから、
  もう軽率は共感は示さないけれど。
  千葉との関わりで得た自分なりの結論のようなものが、
  彼女の道を見つける小さな手助けにでもなるといい。 ]

……ああ、任せておけよ?

[ オレもまた、しっかりと秋獅ノ向き合って。>>380
  それはこっちの台詞、って言葉は今は引っ込めた。

  だってこんなにも明るい涙を流す人に
  その気持ちを受け止めることに集中せず
  既に告げた礼を繰り返すのは無粋というものだ。

  彼女は、自分で選んだことを告げた時に>>372
  言葉少なくも思いが伝わるような返事をしてくれたのだから。

  もう狼狽えも心配もせず、
  微笑みだって自然に浮かべられただろう。 ]
(484) 2022/10/23(Sun) 21:17:55

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 柔らかく返される感触と伝え合う温度が、互いの生の継続を示す。
  そこにはもう、苦笑しあった時のような>>240
  気まずさや気恥ずかしさなんて、無かったんだ。>>94

  会う前は今の秋獅フ気持ちが知れず、
  何か出来ることがあるのかも分からなかった。

  生きていてほしかっただけ。
  助けたいとか感謝されたいとか、英雄願望みたいなものは無い。
  でも、こうなって良かったと思う。

  同じ人物の陰に立っていた、同じ願いを持った女の子に
  思い出にしたつもりでも今でも大切だった彼女に、
  何かをしてあげられて、いつか再び助けられることもあったりして
  新しい形でまた共に生きていけるのなら。 ]
(485) 2022/10/23(Sun) 21:18:06

【人】 帰宅部 津崎絵音



…………いるよ

卒業しても、二人とも忙しくなって中々会わなくなったりしたって

それは変わらない。約束する

[ 自分を死体と称していた男が、
  誰かの幸せの中にいることを願われる。>>381

  きっと、それは幸福と呼んでもいいこと。


  ならば報い、応えなければならない。
  生きたこと、そうオレに願ったことを
  いつか未来の秋獅ェ後悔しないように。

  もう自分では駄目だ、なんて諦めることはしない。 ]
(487) 2022/10/23(Sun) 21:18:18

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 置き去りにしない祈りは、
  何度でも重ね、彼女を繋ぎ止め支えられるだろうから。

  誰かの呪詛がそうであったように。 ]
(488) 2022/10/23(Sun) 21:18:31

【人】 帰宅部 津崎絵音



なあ、指切りげんまんしようか

[ あどけない笑みに、同じように笑顔を返して提案した。>>383

  随分と子供じみた、過去を彷彿とさせる誓い。

  でも、今日だけはいいだろう?
  些細なことをそうやって真実にしてきたあの頃のように
  漸く歩き出す一歩目くらいは、形がある約束を結んだって。

  きっと誰にも、笑わせやしないよ。* ]
(489) 2022/10/23(Sun) 21:18:43

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 生きることを選んだオレの時間は、
  あの夢幻のような日々を過去へと変えていく。

  誰かが意識不明で病院に行った、とか
  誰かが転校することになった、とか
  ……それなりに知る誰かの身体が
  少しづつ変わろうとしてるのは特に、なんだけど

  多分知ることはないか、
  耳に入ってもその時には関われる余地は無くて。
  奇跡を与えた神様のその後も知ることはない。

  それは寂しいことなのかもしれない。
  だが、人間の両腕はいくら広げても、
  その長さには限りがあって。
  神様ですら大きな願いを叶えられない。
 ]
(543) 2022/10/24(Mon) 0:31:22

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 未来は不透明でこれからの努力次第とはいえ、
  願いに関わる悩みは一先ず解決したといってもいいオレは

  投げやりになって放置しっぱなしで
  もうグループを開くことも怖くなっていた出来事の元凶に
  凄い勢いで謝られることになったりした。
 
  ……てっきり優先順位が低い存在だと思っていたのに、
  意外と好かれていたことを知った。

  好意的な面でしか噂が流れていなかったのは、多分。
  こいつが目撃した奴らにフォローしてくれたのかもしれない。

  オレも自分のことばかりだった、って謝って
  今は普通に皆とメッセージのやり取りもリアルの関わりもしてる。

  ただ、目指すものが決まったオレは
  少し距離を置いて、その時間千葉と過ごすようになるだろう。

  何も目的が無く、ただただ家にいたくなかった
  それでも育ちが抜けず夜までは付き合わない奴と
  嫌なことを考えずに楽しく遊べるように関わってくれたことには
  とても感謝しているし、何らかの形で関係は継続したい。 ]
(544) 2022/10/24(Mon) 0:31:40

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ そして、母親と共に通院を開始した為に
  処方される睡眠薬で滅茶苦茶な生活リズムが改善された。

  いずれはこれ無しで眠れるようにならなきゃいけないんだけど、
  頑張らないといけないことが沢山ある間は、
  せめて卒業が確定するまでは許してもらおう。

  前向きになった母親は、
  その内父親とも以前のように顔を合わせて話せるかもしれない。

  家にいるのが嫌になり一人部屋を借りていたその父親は
  手が治ったことを連絡するとすぐに帰ってきた。

  これからどうしていきたいかを語ると、
  真面目に聞いてくれた一方、再発の心配をされて驚いた。
  ──家庭を壊した原因の息子を恨んでいると思っていたのに
 
  まだこの人は、父親だったのだ。
  妻の生き甲斐のピアノを、保ち続けていたように。 ]
  
(545) 2022/10/24(Mon) 0:31:54

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 無意味な死体ではなかったオレは

  千葉とバカをやったり、一緒に努力したり
  秋獅フ話を聞いたり、時に二人で悩んだり
  天ヶ瀬の菓子を食べて、今度こそ美味いと笑ったり。

  勝手な嫉妬や負の感情を抱いた鈴掛未早と夏実を目で探し、
  どうしているか気になりながらも、会いには行けなかったり。
 
  色んな驚きや変化を得ながら、
  一転し忙しなくなった毎日を過ごしていく。
  周りの人達に助けられ、
  当然ではない奇跡を与えられ今があると忘れないままに。* ]
(546) 2022/10/24(Mon) 0:32:33

 ―― To:秋緒ちゃん


  生きてる?


[ それだけのメッセージが届いたのは、放課後。
 授業が終わって少ししたくらいの時間。 ]
 



  秋緒ちゃんなら、きっと、この三日間
  真剣に悩んだんじゃないかな…と思う

  願い事、あってもなくても、
  まだ迷ってるかもしれないけど
  その中で見つけられたものが、
  秋緒ちゃんが生きる上での
  お守りみたいなものになればいいなって

  お姉さんは勝手にそう思います

 



  誰かさんは後悔するなって言うけど
  願っても、願わないことにしても、
  後悔しないようなことって何もないと思う

  (絶対後悔しないって言い切れる
   そんな願いがあるんなら、
   それはそれでいいと思うけど)

  でも、考えたことは、その時間は
  秋緒ちゃんだけが持ってるものだから


  きっと意味があるよ


[ この部分だけはきっと、
 文章量以上に少し間を置いて届いたと思う ]

 



[ うさぎが「ファイト!」って立て札持ってる
 スタンプぺたり。メッセージはそこまで。 *]

 



  ボクはいつも受け取るばかりで
  せなちゃんにも
  学校の友達にも
  貰った勇気も、元気も、優しさも
  何も返せていません。

  今のままのボクは、
  やっぱりボクが好きになれないから
  ボクが誇れるボクになるために
  

 [ 消えてしまったメッセージのなか
   もっと好きになるかもしれないねが 
   ボクに今更許されるとも、思わないけれど ]

 



  ユメリンがいってた
  夢の向こう側へ ボクもいってきます。


[ 学年も違うからそんなに、
  色んな実感はないかもしれませんが。

  ボクはせなちゃんを傷つけました。
  許せなくても、許さなくても
  ……やっぱりそれも、せなちゃんへの
  甘えになるかも知れませんが 

  ちゃんとせなちゃんには伝えたかった。]
 

  

― to 未早さん ―


  ありがとうございます

  未早さん、部活の後、会えませんか


[ メッセージでのやりとりは苦手で、単純な感謝の言葉のみになってしまうけど
 スタンプすらない、そっけない画面

 未早はもう生徒会もないし合唱部もない
 この申し出は未早を待ちぼうけさせることになるのだけど…… ]
 

 To.健人
 
 おはよー!
 助っ人の大地君です(・ω・´)
 
 ご注文ありがとう
 まぁ、『今だけ』ってのは無理だけど

 でも、心配しないで?
 俺の運って、減るタイプの運じゃないからさ
 君に分けたって、俺の運は変わらないよ

 それから俺の運は、使いこなすのにコツが要ります
 『25%』の時が最強です
 うまく使いこなしてね★

[……『それ』を受け取った時、
 俺はまだ、学校にいた。]

 To.慎ちゃん

 今、逢いに行きます(。・ω´・。)

[メッセージに脈絡があったかどうかは……?]


 ―― To:秋緒ちゃん


  いいよ、終わったらまた連絡して


[ 私も大概そっけない文面を
 スタンプでごまかすことが多いのでね、
 そこはまあお互い様だと思うよ? ]
 



 ─ 支えとなったメッセージ(慎之介)─


  ─ >>慎之介() ─


  連絡ありがとう
  君からのこのメッセージがあったから

  俺は自由に動くことが出来たよ


  終わったよ、俺の三日間
  慎之介はどう?
  今までにないくらい
  頭使っただろ?

  願いがあっても願わずとも
  きっと明日から俺たちの世界は
  同じで、違う。

  また明日、ね。

           この言葉が言えることが
           今は嬉しく思うよ


 

─ 秋月 個人宛 ─


  悔いなく動けたみたいでよかった。
  お前が明日を迎えられることも。

  こんなにいろいろ悩んだり考えたりしたの
  初めてだったな。

  結局オレは本当に何も願わなかったけど、
  この3日間があってよかったと思ってる。

  また明日、昼休みにでも。


  お前今から昨日の昼の記憶失くさないか?


[メッセージはその日の夜遅く、いつもなら
 大木からは返信が無い時間帯に送信されていた]

【人】 帰宅部 津崎絵音






津崎絵音/国際ピアノコンクール入賞
若きピアニストの挫折と復活


(811) 2022/10/24(Mon) 23:01:15

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ 画面にはそんな表題のネット記事と
  灰色の髪と青い目の男がピアノを演奏する姿が写る画像。 ]
(812) 2022/10/24(Mon) 23:01:20

【人】 帰宅部 津崎絵音



── いつかの未来/某所 ──


[ スマートフォンでそれを見ていたのは
  画像のピアニストに瓜二つで、
  しかしどこかそれより気怠げな雰囲気の痩せた男。

  時間を確認し、まだ読んでもいない記事を消す。

  テーブルの上のチケットを
  黒い無地のチケットホルダーに入れて
  財布を開き、取り出した何かの会員証らしきカードを見つめ
  物思いに耽るように動かなくなるのは一時のこと。

  少し経ち、財布に元通りしまうと
  温くなったコーヒーを飲み干し立ち上がった。

  シンプルな服装の上にジャケットを羽織り、
  用意されていた荷物を手にして宿泊する一室を後にする。 ]
(813) 2022/10/24(Mon) 23:01:24

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ その足取りは先程までの雰囲気と打って変わり軽く、
  どこか逸る気持ちを抑えきれていないようだ。

  ホテルを出た彼の頭上には、どこまでも晴天が広がっている。


  ──昨夜もまた、満月が美しい夜だった。 ]
(814) 2022/10/24(Mon) 23:01:38

【人】 帰宅部 津崎絵音




久しぶり、この前帰国したばかりだよ
なんて、お前にはもう連絡してるけどな

オレの贈ったフラワースタンド届いてる?
ちゃんと目立つところに置いてくれよ

実はお前に長い間言えてないことがあるんだ
オレが駄目になっちゃってる時に演奏のこと褒めてくれたよな

……ありがとう。

あの時は素直に受け取れなかったけど、
上手く結果が出なかったり折れそうになった時
悪い癖が抜けなくて、誰かの目が気になる時

お前の言葉がずっと支えだったんだ
あの時だけじゃない、ずっとずっとお前は力になる言葉をくれたよな
どれくらい本人に自覚があるのか、知らねぇけどさ

沢山ファンがついて有名になっていっても
大切な奴と進展して、そいつとだけの時間が増えていっても

ファンとしての一番早いナンバーは
永遠にオレのもの、誰にも譲らないから
(815) 2022/10/24(Mon) 23:01:53

【人】 帰宅部 津崎絵音




久しぶり、どうしている?なんてお前にも今更か
ちゃんと飯は食って……これについてはこっちが心配される側か

家族は元気?
それについて、今のお前は知っている?

なんて、今でも近況を教えてくれているんだったっけ?
そうだとしても気になるんだよ。お前の心に関わることだから

でも、納得して選んだ道なら、
そこで幸せにしているのなら、どっちだって
お前の幸せの中に居るオレには、それが一番大切なことだ

一緒に行こうって連絡したライブ、
断ったかな、受けてくれたんだったかな

お互い小さな頃のようにはいかない
断られても全然気にしないけど、
彼氏とデートだから、とかならちょっと寂しくなったかもな

いいだろそれくらい思ったって。何年の付き合いだよオレら
今でも大切でいつでも気にしてるってことだよ
(816) 2022/10/24(Mon) 23:02:07

【人】 ピアニスト 津崎絵音



なんて、思っているだけじゃ駄目だな

隠していたら分かり合えない
口にしないと伝わらない


──……お前らが教えてくれたことだった
(817) 2022/10/24(Mon) 23:02:28

【人】 ピアニスト 津崎絵音




[ 秘めたる願い
  今は
現実人生に。

  月の光が引きずり出した
願望絶望
  太陽未来の光で溶けて思い出に。* ]
(818) 2022/10/24(Mon) 23:02:41