人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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視点:


【人】 宵闇 迅


 流石に――弁えてるよ。
 限界までバカやって倒れられるほど、

 おれも、若くはねぇんで。

 再会が棺越しなんて、下らねぇ喜劇は御免です。

[隈の浮いたそのうえと、
 自嘲の詞を吐いて笑みを繕った頬に、指が触れる。>>164
 兄の指を握り込むので精一杯だったもみじの手は、
 いつのまにか女性らしい指先になりつつあった。

 戯れるように引っ張られると、
 肉付きが悪いせいかじわじわと痛い。]
(19) 2020/12/28(Mon) 22:36:31

【秘】 宵闇 迅 → 埋火 真里花



 それに、泣かせちまったら、
 おちおち死んでもいられなくなる。

 
(-13) 2020/12/28(Mon) 22:36:48

【人】 宵闇 迅

[わかりやすい妹だったと思う。>>165
 それは今もなお、変わらないのだな、と漠然と思った。

 兄とはいえ気安く異性の肌に触れるのは問題だ。
 だが、むにむにとなぞる指の柔さを思えば、
 もう暫くは好きにさせておこうか。]


 ――――……昨日の朝ですね。


[ひとまわりも下の妹から健康指導されそうな空気に、
 もう一度、すい、と視線を逸らしたのは許されたい*]
(20) 2020/12/28(Mon) 22:37:02

【墓】 宵闇 迅

 ―とある少年のXX―

[学校指定のランドセルなんてものは、
 たしか、年齢が二桁に届いた頃にはもう、
 背負うのをやめて、部屋の飾りにしてしまっていた気がする。

 珍しく仕事を早退したらしい父に連れられて、
 病棟の廊下を歩く。どこかの病室から、泣き声が響いていた。

 難産だった、と聞いたのは、このときだったか、
 それとも父方の祖母からだったか、はっきりしない。

 ただ、母子ともに危険な状態、というワードだけが、
 鮮明に記憶に残っている。
 死にかけて、命を懸けて、こどもを産んだ。
 生も死も、頭では理解している年齢だった。
 だから、こどもなりに、大変だったんだな、と慮る。

 ベッドの上の母は、点滴の管を繋いだまま、
 やさしく、赤子に語りかけていた。]
(+0) 2020/12/28(Mon) 23:19:51

【墓】 宵闇 迅

 
 「迅、ほら、妹ちゃんよ」

[招かれるまま、母の腕の中の子を見下ろす。
 ドキュメンタリーかドラマかで見た生まれたての赤ちゃんは、
 しわしわでまっかっかだったけど、
 母に抱かれた妹は、家族と同じ肌の色をしていた。
 言われるままに母の腹に触れたり、声をかけたりしたけど。
 そこからこれが出てきたのだ、と言われても、
 すぐにはピンと来なくて、じっと見下ろす。

 両親に促されて、そっと指を伸ばしてみる。
 筆箱の中の消しゴムと大差ないくらい小さなてのひらに、
 きゅ、と指先を握り込まれて、慌てて引っ込める。

 微笑ましげに笑い合う両親とは裏腹に――


 そのちいささが、おそろしい、と思った。]
(+1) 2020/12/28(Mon) 23:20:21

【墓】 宵闇 迅

[妹と母が家に帰って来てからも、
 この頃は、積極的に世話をするなんて考えはなかった。
 触れたら壊れてしまいそうで、
 人形じゃなくてニンゲンなんだから、それは即ち死で、
 かあさんが目を離している間に、そっと顔を覗き込む。
 息をしている。動いている。……生きている。

 それだけを、確かめるように眺める毎日だった。

 母の薄くなった腹と赤ん坊を見比べては、
 あの中にどうやって入っていたのだろう、と不思議に思って、
 余計にこわくなった。

 ニンゲンの身体の中にニンゲンが居る。
 生命の神秘、と今なら一括りにしてしまうそれが、
 小学校卒業を目前に控えた身分では、
 どうにも得体のしれない何かという印象が拭えなくて。

 ひとりで座るようになる頃には、
 自分の膝の下までしかないこの子を、
 うっかり蹴ろうものなら死なせてしまうのだと、
 その事実がひたすらにおそろしかった。]
(+2) 2020/12/28(Mon) 23:20:38

【墓】 宵闇 迅

[赤ちゃん言葉で話しかける父や母を、
 どこか冷めた目で見ていたし、
 自分から妹になど、ろくに声をかけた記憶もない。

 ちょっとしたことですぐ泣く赤ん坊という生き物が、
 鬱陶しいとまではいわずとも、
 自分の世界に組み込むまでもない存在だったことは確かだ。
 部屋にこもって、ヘッドフォンをMDプレイヤーに繋ぐ。

 音楽をかければ、一人の世界は簡単に出来上がった。
 そうやって一切を遮断して自分を切り離していたように思う]
(+3) 2020/12/28(Mon) 23:21:01

【墓】 宵闇 迅

[その意識が変わったのはいつだっただろう。
 自分ひとりで歩き始めた妹は、
 父でも母でもなく、よく兄を追いかけるようになった。

 なんでもないカーペットの段差で転んで、
 まあるく驚きを示した目と、視線が合う。

 この頃にもなれば、ああ、泣くな、と
 此方も赤ん坊の相手に慣れてきている頃だった。
 腹が減っては泣き、眠くても泣き、何もなくても泣く。

 ――けれど予想に反して、すっくと立ち上がった妹は、
 必死で泣くのをこらえながら、ひしと足にしがみついてきた。

 泣いている間に、兄が泣き声を避けて二階にあがることを
 学習したのか、はたまた偶然だったのか。

 思春期と反抗期とで気が立っている兄に、
 そうとは知らずにしがみついて、


 にぱ、と笑ったのだ。
 目に、大粒の涙を浮かべたままで。]
(+4) 2020/12/28(Mon) 23:21:20

【墓】 宵闇 迅



[転んでも抱き起こしもせず、
 近寄りもせず、ただじっと見ていただけの兄が、
 そこに居てくれたことが嬉しいのだと言わんばかりに。]
 
(+5) 2020/12/28(Mon) 23:21:51

【墓】 宵闇 迅


 
 マリ、……真里花、


 えらいね。
 泣かなかったね。


[そっと、頭を撫でた。
 はじめて自分から抱え上げた妹は、ずっしりと重く、
 ――とても、あたたかかったことを、覚えている。]
(+6) 2020/12/28(Mon) 23:22:09

【独】 宵闇 迅

/*
かけたとこまでドーンしつつ

ついていかなかったときのあれやそれやまで掘り下げられればいいな
(-16) 2020/12/28(Mon) 23:28:28

【独】 宵闇 迅

/*
これ墓下扱いってことはエピだと窓なくなるのかな?
(-17) 2020/12/28(Mon) 23:28:57

【秘】 埋火 真里花 → 宵闇 迅

 お兄ちゃんが元気だったら
 泣かないよ。
(-26) 2020/12/29(Tue) 10:06:16

【人】 宵闇 迅

[大事にしているかといわれるとにわかに頷き難いが、
 息をつく様を認めてしまえば>>30沈黙は金というやつだ。]

 管理入院なら2日くらいでしょう。
 大丈夫、在宅だしね。

 ちゃんと配分してます。

[最後にひとなでして離れていった指先に、
 僅かに目を眇めて、こてりと首を傾いだ。]

 それは構いませんが、おまえ、
 兄以外の顔にこうも気安く触るんじゃありませんよ。

 それくらいの歳の男なんて警戒しすぎるぐらいで丁度いい。
 わかりましたね。

[今度は此方の番だ。まだ幼さを残す頬をむにりと引っ張って。]
(65) 2020/12/30(Wed) 18:42:06

【人】 宵闇 迅



 あんまり。

 ……おまえは成長期ですから。

[食への執着は薄い方であるという自覚がある。
 ただ、それはそれとして成人男性として量は入る、と思う。
 多分。家ではインスタントだし、外でも一人飯だしで、
 比較対象があんまり思いつかないけれど]

 ……正直得体のしれない場所で飲み食いするのは
 まったく気が進まねぇんですが、まあ、
 ――背に腹は代えられませんからね。

[ぱ。と妹の頬から手を離して、立ち上がる。
 宿内を歩き回るためのスリッパのひとつぐらいあるだろう。
 ジーンズのケツポケットに、
 いくらか持ち合わせもあることだし不自由はすまい*]
(66) 2020/12/30(Wed) 18:42:16